あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

国防雑感

日本海の怪(続編)

一昨日(2019年1月4日)、「日本海の怪」という記事を書きました。昨年12月20日に起きた韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への射撃管制レーダー照射事件についての私見を述べたものですが、ちょうどその日、韓国国防部が日本政府への反論動画をYouTubeに…

日本海の怪

昨年(2018年)12月20日午後、日本海において哨戒飛行を行っていた海上自衛隊第4航空群(厚木)所属の哨戒機P-1(ピーワン)が、能登半島沖の我が国EEZ内で、韓国海軍の駆逐艦「広開土大王(クァンゲト・デワン)」から射撃管制(Fireing Control / FC)レ…

第35回防衛セミナーの報告(その1:講話編)

昨年の書き残しのひとつである防衛セミナーについては、少しづつ記事を書き進めてはいたのですが、年内投稿には間に合いませんでした。2週間遅れなりましたが、報告させていただきたいと思います。 なお、演奏会の動画をアップしたことだけは、既に報告済み…

今日は何の日?(12月8日)/2018年版

このところ、本当に記事を書く時間が取れず、飛び飛びになっています。書きたいことはたくさんあるのに、書く時間がない! 厳しい現実です(≧∀≦) さて、昨年のこの日にも同じタイトルの記事を書きました。 と言いますか、このシリーズの1本目でした。 retcap…

「自衛隊音楽まつり」について

今年の「自衛隊音楽まつり」開催まで1週間を切りました。 毎年相当数の応募があり、おいそれとは入手できないチケットがプラチナ化していることもあり、明文で禁止されているにも関わらずネット上では実に堂々と高値で取引されていたりもします。 この、晩…

微力ながら……

今回は、私のYouTubeチャンネルについてのお話です。 これまでも何度か申し上げて参りましたように、私がYouTubeにチャンネルを開設したのは、このブログの記事に「埋め込み」動画を供給することが目的です。 とは言え、オープンチャンネルである以上、そこ…

プロの力量

もう、随分前のことになりますが、「戦場カメラマン」という肩書きで、テレビのバラエティ番組に頻繁に顔を出す、ちょっと変わった風貌の男性が一世を風靡しました。 その柔和でおっとりした(ように見える)人柄と、一言一言噛みしめるようなゆっくりした喋…

US-2

みなさんは、US-2(ユーエスツー)をご存知ですか? 海上自衛隊第31航空群第71航空隊(岩国)に配備されている救難飛行艇です。名称が飛行艇ですからお分かりだとは思いますが、船の性格も持ち合わせており、海面を使って離着水できる航空機です。上の写真を…

自衛隊音楽まつり2018のチケット

昨年も同じタイトルで記事を書きました。 retcapt1501.hatenablog.com 本当に人気が高く、なかなか当選しない自衛隊音楽まつりのチケットですが、応募された皆さま、今年はどうでしたか? 音楽まつり自体の前に、チケットまつりが展開されている感があります…

小月スウェルフェスタ2018詳報

昨日、速報版を書きましたが、モンスターさんから、佐世保音楽隊の演奏会の詳報を頂きました。また、「はとぽっぽ」さんからも補足情報を頂きました。ありがとうございます。ところで、今回斎藤さんはおいでにならなかったのでしょうか、何となく気になりま…

小月教育航空群

日本全国に「月」のつく町名はたくさんあります。 北海道の「月形町」、群馬県の「月夜野町」、佐賀県の「三日月町」などの珍しい町名の他、月見町や五月町などメジャーな町名も多く、それこそ数え上げたらキリがありません。「月夜野」など、もう出来過ぎと…

水交会について

今月は、プライベートでのヘビーな書き物をいくつか仕上げなくてはならないため、ブログを書く時間があまり取れません。ゆっくりペースでまいりますm(_ _)m 「水交会」という組織をご存知でしょうか。 このブログでも、これまで何度か言及したことがあるので…

三宅由佳莉さんの観閲行進(2018年)

(leaderさんのご厚意により、写真の使用を許諾していただきました) 以前、「三宅由佳莉さんの観閲行進」という記事を書きました。 前回の自衛隊観閲式(2016年/平成28年)において、三宅由佳莉さんがスーザフォンという大きな楽器を担いで行進したことを…

潜水艦「おうりゅう」と、三宅由佳莉さんの「国歌独唱」

【UpDated 9 Nov. 2018】 先日(2018年10月4日)、海上自衛隊の潜水艦「おうりゅう」の命名進水式が、三菱重工神戸造船所で行われました。「そうりゅう」型潜水艦の11番艦となる同艦は、今後艦内設備や兵装などを整える艤装(ぎそう)工事に入り、2020年3月…

自衛艦旗とは何ぞや(旭日旗に係る議論に寄せて)

今月10日から、韓国の済州(チェジュ)島で行われる国際観艦式を前に、韓国政府が日本に対し、護衛艦に自衛艦旗を掲揚しないように要請したとの報道が流れており、それに対する批判や反発のコメントなどもたくさん見かけます。 この問題について、小野寺前防…

東京音楽隊の栄誉

先日、東京音楽隊のランチタイムコンサート(水曜)の記事を、スピンオフも含めて5本ほど書かせていただきました。とても素晴らしいコンサートでしたし、終演後の撤収作業まで拝見し、演奏家集団としてだけではなく、やはり海上自衛隊の部隊だな、という実…

三宅由佳莉さんの「PR」力

三宅由佳莉さんは、言うまでもなく海上自衛官ですから、所属されている東京音楽隊の隊員として、もっぱら海上自衛隊の広報活動に従事されていますね。 毎年精力的にこなされている多数の演奏会はその最たるものですが、そのほかにも、テレビの音楽番組やラジ…

三宅由佳莉さんの結婚

タイトルを見てドキッとした方もおられるかも知れませんので、最初に断っておきますが、三宅さんが結婚するという話ではありません。そもそも、そんな個人的なことを私が知るわけがありません(≧∀≦) つまりこういうことです。 三宅由佳莉さんは、入隊以来10…

今日は何の日?(9月16日)

「メフテル」をご存知でしょうか。 え?「銀河鉄道999」の?そりゃ「メーテル」だ。 メフテルとはオスマン帝国(現・トルコ共和国)の常備軍の中で独自の発展を遂げた音楽(軍楽)です。より正確には、軍楽隊の個々の隊員を指すそうで、オスマンの軍装に…

東京音楽隊の小田原チャリティコンサート

今日から9月ですね。今年も残すところ4ヵ月しかありません、月日の経つのは何て早いのでしょう。 東京音楽隊にとっても、地方公演が一段落つき、地場東京を中心に定例・定期演奏会等を軸にした演奏活動にシフトしていく時期になります。 1週間後の、9月8日…

靖国神社で参拝して参りました

市ヶ谷駅から、靖国通りを歩いて向かいます。暑かったですけど、カラッとした空気と強い風のおかげで、礼服を着て歩いても全く苦にはなりません。 集合場所は、「参集殿」の2階です。 水交会の受付を済ませ、今回参加される方々の名簿をいただきました。待…

今日、靖国神社を参拝します

本日は、東京都千代田区九段北にある靖国神社を訪れ、公益財団法人「水交会」による月例参拝に参加して参ります。 公益財団法人水交会 防衛大学校の第1学年の時に、「靖国行軍」で初めて訪れて以来、現役時代には何度となく社殿にて手を合わせましたが、退…

今日は何の日?(8月15日)

さて、今日は何の日でしょう。 おそらく「終戦記念日」と答えられる方が大多数ではないでしょうか。 でも、私はこの呼称に違和感を覚えます。 我が国は、自存自衛のため、そして欧米列強に蹂躙されていたアジア諸民族の解放と自立と言う大義を掲げて大東亜戦…

今日は何の日?(8月14日)

柴五郎という名前を聞いたことがありますか? 残念ながら御存知の方は少数派だと思います。それでも、冒頭の写真の風貌とその服装から、おそらく明治期の軍人らしい、ということは何となくわかるのではないでしょうか。 柴五郎は、会津出身の帝国陸軍軍人で…

三宅由佳莉さんの新たな使命

東京音楽隊は「使命」を帯びた演奏家集団であり、私たちが彼らの演奏や三宅由佳莉さんの歌を聴くことができるのは、広報演奏を通じ、海上自衛隊に対する国民の理解と支持の輪を広げ、もって我が国の防衛基盤の拡充を図ることが、彼らの重要な使命の一つであ…

自衛隊と国民の絆

この記事は、昨夜、kaiten91さんから頂いたコメントに触発されて、「是非書きたい」と思ったものです。kaiten91さん、良い刺激をありがとうございました。 私が学んだ防衛大学校では、毎年3月に挙行される卒業式に、自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣の…

「両舷停止!」

今回は、ちょっと久しぶりに海上自衛隊のことを書こうと思います。 タイトルは「りょうげんていし」。艦艇の速力に関する号令の一つです。 艦艇は、プロペラシャフトを左右両舷に1軸づつ備えた2軸推進が普通です。ですから、速力号令は、両軸を同じように…

三宅由佳莉さんの「海を行く」

どうやら梅雨が明けたようです。 関東甲信が6月に梅雨明けするのは観測史上初めてとのこと、確かにまだ暑い夏への心の準備ができていない感じがします。 それにしても、以前は「梅雨明け」が宣言されていたのに、いつの頃からか「明けたとみられる」という、…

三宅由佳莉さんの、「愛国行進曲」

今回ご紹介するのは、「愛国行進曲」です。 かつての我が国では広く愛唱され、「第二の国歌」とまで言われていたこの曲ですが、戦後日本の、自虐的に過去を全否定し、「愛国」に謂れなき汚名を着せる風潮の中で、顧みられることもなくなってしまいました。 …

五省

海上自衛隊用語の続きです。 今回のタイトルは「ごせい」と読んでください。 これは、帝国海軍の士官を養成した海軍兵学校(江田島)で用いられた、日々の生活を省みるための訓戒あるいは標語です。 戦後は、海上自衛隊幹部候補生学校(江田島)に継承され、…