あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

東京音楽隊第66回定例演奏会・詳報

 先日(2024年5月21日)、錦糸町にある「すみだトリフォニーホール」で開催された東京音楽隊の第66回定例演奏会を聴く機会を得たことは前回報告したとおりです。

 本当に久しぶりだったので、ホール入り口の敷居(ありませんけど(≧∀≦))が高く感じられました。

 同じように、ブログを書くのも久しぶりだったので、ログインできないとか、新しい記事を書くための手順が思い出せないとか、自らのポンコツぶりに改めて驚かされた次第です(_ _).。o○

 それはさておき、当日、ホール入口前でいかづちさんと合流し、高い敷居を跨いで中へ入ると、目の前に斉藤さん、zubizubizhyさん、シャラポワさんがおられたので暫し談笑していたのですが、ふと気付くと会場内から演奏が聴こえていました。

 会場に入ると、ステージ上では太田紗和子さんのピアノと藤吉正規さんのホルンによるプレコンサートが行われていました。入場してくる観客へのサービス演奏なのですが、お二人の演奏を聴くのももちろん久しぶりですし、歩きながら聴くなんて勿体ないというか、贅沢な話だなーと思いました。

 プレコンサートが終わり、開演までの間、ハープの荒木美佳さん、次いでベースの岩田有可里さんがそれぞれチューニングのために短時間ステージ上に出てこられました。あ、本当に東京音楽隊なんだな、そんな当たり前の感覚が少しずつ蘇ってきます。

 岩田さんがチューニングを終え、舞台裏へ戻られたところで「本日の隊旗」を撮影してきました。いや、「本日の」も何も、いつも同じ隊旗なんですけど、久しぶりだったので、なんか意味有り気に書いてみました。

 本日の隊旗の向こうには、つい今しがたまで岩田さんがチューニングされていた本日のコンバスが置かれています。あとで大活躍しますよ。

 開演時刻となり、両袖から隊員の皆さんが登場すると、会場から拍手が起こりますが、以前と比べると少しおとなしめの感じがしました。気のせいかもしれませんけど。

 こうして、ステージ上に隊員の皆さんが勢揃いしたのを見て、「あぁ、東京音楽隊だ」との思いが完結したような気がします。

 コンサートマスター・近藤悟史さんのリードによるチューニングが終わると、左袖から東音教育科長の渡邊太海1等海尉がモーニングタイプの演奏服で登場されました。前半の指揮は渡邊1尉が執られるようです。

 演奏会の口火を切るコンサートマーチとして演奏されたのは「ンサート・ファンファーレ『躍動』」です。

 曲のタイトルのとおり、心を駆り立てられるような軽快なマーチなのですが、全く聴いたことがありません。それもそのはず、演奏後に登場した我らがMC荒木美佳さんによりますと、この曲は、指揮された渡邊1尉の作曲によるもので、今回の演奏会が初演なのだそうです。渡邊1尉、自らの指揮による初演おめでとうございます。いい曲でした!

 この曲を書かれた背景には、コロナ騒動で萎えかけていた世の中に活力を吹き込みたいという思いもあったのではないでしょうか、広く演奏されるといいなと思います。

 それにしても、荒木さんの「皆さんこんばんわー!」を聞くと、途端に元気になりますね。これが楽しみで来られている方もおられるんじゃないでしょうか、まぁ私がそうなんですけど。

 さて、軽快なコンサートマーチに次いで演奏されたのは、シェイクスピアの四大悲劇の一つ「オセロ」の劇付随音楽として書かれた曲を、作曲者のアルフレッド・リード自身が吹奏楽向けにアレンジした「吹奏楽のための交響的素描『オセロ』」です。

 劇の進行にあわせて、5楽章から成る多彩な楽曲が繰り出されるものですから、曲の切れ間に、終曲と思われた方々の拍手が起きてしまったのはご愛嬌。演目は当日配布されるパンフレットで初めてわかるため「予習」できませんもんね(≧∀≦)

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 プログラム上、次の演目はアメリカ民謡の「シェナンドー」とあり、三宅由佳莉さんが歌われるとなっていますが、私には馴染みのない曲です。荒木さんから曲の紹介があると、暗転したステージの上で大きな動きがありました。隊員の皆さんが、次々と右の袖へと消えていきます。残ったのは、ピアノの太田さん、ベースの岩田さん、ハープの荒木さん、パーカッションの赤嵜さんの他は2〜3名の方々のみでした。

 このブログにおいて、かねてより注目もし、何度も取り上げさせていただいた方々がメインの小編成での演奏です。私の席から見ると、ステージの左右に分かれた岩田さんのベースと荒木さんのハープの存在感が大きく、「雅」のデュオを彷彿とさせるものがありました。

 ステージの準備が整ったところで、三宅由佳莉さんが左袖から登場し、大きな拍手に応えながらステージ中央に姿勢良く立ちます。なんか懐かしい…と思ったのは、久しぶりということもありますが、髪が20代の頃のようなショートヘアであったからかも知れません。心なしか表情まで、以前の三宅さんのように感じられました。いや、気のせいかも知れませんけど(╹◡╹)

 そんなことを考えながら、演奏が始まってからもぼんやりとステージを見ていたのですが、三宅さんの歌声が発せられた瞬間、頭のてっぺんから声が入ってくる感覚にビクッとして我に返りました。長らく聴いてなかったので、忘れかけていた感覚です。本当にびっくりしました。

 その後は、しっとりと歌い上げられるこの曲を、ゆったりとした心持ちで堪能させていただきましたが、本当に、いつまでも聴いていたい心地の良い歌声でした。

 この曲の動画は色々ありましたが、以前、三宅さんとよくコラボされていたヘイリーさんの歌唱が馴染むかなと思い、下に貼っておきます。

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 ところで、この曲の演奏中、パーカッションの赤嵜さんの動きが気になりました。おそらくビブラフォンに就かれていたと思うのですが、楽器に覆い被さるようにして、ベースの弓のようなものを縦に動かして演奏されているのが気になって仕方なかったんです。終演後、いかづちさんにその話をしたところ、ビブラフォンにはボウイングという弓を使った演奏方法があることを教えていただきました。また、関連動画も探してくださったので、ぜひご紹介したく下に貼っておきます。

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 三宅さんが左袖に退かれると、右袖からは、再び隊員の皆さんが次々とステージに登場され、席についていきます。前半最後の曲は「スクーティン・オン・ハードロック」です。

 この曲は、6年前(2018年)9月に昭和女子大人見記念講堂で行われた第58回定例演奏会において、冒頭の「軍艦」(!)に続いて演奏された曲でもあり、懐かしく思い出されます。

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 荒木さんの解説によれば、「ハードロック」は通りの名前で、作曲者であるホルジンガーが、自宅の近くにあるこの通りを疾走するイメージで書き上げたとのことですが、まさにその通りで、軽快な疾走感に溢れる曲です。人見記念の演奏会の際には、2回席でステージからの距離が遠かったので細かいところがよく見えなかったのですが、今回はかなり近いところでしたし、ステージに向かって右側だったので、ベースの岩田さんの演奏姿がとてもよく見えました。ですから、演奏会の全編を通じて、クールなベース演奏を、目でも耳でも楽しむことができたのですが、この「スクーティン・オン・ハードロック」での岩田さんの演奏は、本当に格好良かったです。終始クールな表情のままですが、まるで別の生き物のような左手の動き!どうしたら、あんなに指が動くんだろう。驚愕です∑(゚Д゚)

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 この曲が終わったところで休憩に入りましたが、いつもなら何分間の休憩なのかアナウンスされるところ、今回はただ単に「休憩に入る」ことだけが伝えられました。

 いつも、休憩時間にはステージ下まで行って、前半の後片付けや後半の準備などをされている赤嵜さんのところへ伺うのですが、前回の記事でも書いたとおり、何となく、そのような交流を抑制するような配慮が感じられたものですから、部隊側の事情を忖度しまして、やめておくことにしました。確かに、誰一人としてステージ下から隊員の皆さんに声掛けしている人はいなかったように思います。私がしばらく来れなかった間に何かそのような変化があったのかも知れません。

 

 さて、後半については、植田隊長自らの指揮により演奏が行われました。

 後半の口火を切ったのは「マーチ『プロヴァンスの風』」です。

 この曲は、2015年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲でもあり、吹奏楽に携わる皆さんには大変馴染みのある曲だと思います。

 音楽隊の演奏会には、中高吹奏楽部の皆さんや、その関係者の方々も大勢いらっしゃることもあるのでしょう、吹奏楽コンクールの課題曲がプログラムに含まれていることが多いような気がします。

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 後半の2曲目は、ジブリアニメ「ハウルの動く城」の劇中、重要な場面ごとにアレンジされた曲を集めた「ハウルの動く城』ファンタジー」です。

 ジブリ作品は私も好きで、「ハウルの動く城」も観たのですが、ずいぶん前のことなので、細部は忘れてしまいました。演奏を聴きながら、あ、あの場面かな?などと記憶の断片を蘇らせつつ、この曲を楽しませていただきました。

 それにしても、いつも感じさせられることながら、音楽隊の演奏の幅は本当に広いですよね。以前、海自音楽隊出身のジャズトランペッター・類家心平さんがゲスト出演された際に、仰っていたことを思い出します。「聴いている皆さんには分からないことかも知れませんが、例えばジャズとクラシックでは、演奏方法が全く違うんです。にもかかわらず、あらゆるジャンルの音楽を事もなげに演奏されている音楽隊の皆さんには心からの敬意を表します。」

 本当にすごいことなんだな、と思います。

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 さて、後半の3曲目は、再び三宅由佳莉さんの歌唱となります。「明日への手紙」…未来の自分への励ましのような歌詞が心に沁みる歌…荒木さんからはそのような説明がありました。

 そして、前半の三宅さんの歌唱の時のように、ステージ上には大きな変化が、多くの隊員の皆さんが右袖からはけて行かれます。そしてステージに向かって右端におられた岩田さんも、ベースを横たえて右袖に消えてしまったのですが、程なく、別のベースを抱えて左袖から登場、ステージ左端には太田さんのピアノ、荒木さんのハープ、そして岩田さんのベースがコンパクトに並んでいます。そして、赤嵜さんらパーカッションメンバーも。今回の演奏会では、このような小編成でのしっとりとした曲での三宅さんの歌唱を通じてメッセージを発信することが企図されているようです。

 そして、三宅由佳莉さんが歌われるこの曲、本当に心に沁みました。この曲を通じて、困難を抱える多くの人の支えになりたいという気持ちが込められているのだと思いますが、決して押し付けがましくなることなく、自然に寄り添うような形で支えていきたいという思いが伝わってくる気がしました。

 支えを必要とする人々には、「私が支えます、何でも言ってください」という情熱を受け止めるエネルギーさえ残っていない場合が少なくありません。ですから、いつも、負担にならないように、気づいたら支えてもらっていたことを知るような支え方を模索しているのではないでしょうか。そんなことを感じさせる演奏でした。

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 そして、この演奏会の締めは、多くの人に愛されているガーシュインの代表作の一つ「パリのアメリカ人」です。楽曲で遊んでいるような、とても楽しい曲、「音楽」という言葉がまさにピッタリハマります。

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 以上でプログラム上の演目は終了ですが、もちろんそれで終わるとは誰も考えてはいません。植田隊長が左袖に消えた後も、長い長い拍手が続きます。程なく再び登場された植田隊長は、拍手に応え、また、バンドを讃えて自らも拍手を送り、そしてまた袖へと戻ってしまいます。それでも鳴り止まない盛大な拍手に応えてみたび登場され、指揮台の上られたので、ようやく長い拍手はおさまりました。

 ここで、ひょっとして、「軍艦」前にもう1曲、三宅さんの歌とかあるかも、と思いました。プログラム上の演目は8曲ですから、少し余裕があるのではないかと思ったからです。

 でも、サプライズはなく、ここは定番どおり勇壮な「軍艦」の演奏が始まり、会場も盛り上がります。すぐに会場全体から手拍子が湧き上がり、最後まで続きました。

 やっぱりこれを聴かないと、落ち着きません。何度聴いても飽きない。いいものはいいとしか言いようがありません。サプライズはなかったけれど、満足のいく演奏会でした。次、聴けるのはいつかな( ´Д`)y━・~~

 

 ところで、番外編的に書きますけど、今回のプログラム、三宅由佳莉さんは2曲歌われましたが、テノール・橋本晃作さんはどうしたのだ? 皆さんそう思いますよね。

 開演前に、jubijubizhyさんと談笑していた際、プログラムを指差して、「何か感じませんか?」私はピンと来なかったので「はて?」と考えていると、「橋本さんの名前がないじゃなですか」「あ、なるほど…まさか、退職?」「なわけないでしょ!」

 jubijubizhyさんが情報網を駆使して調べたところ、なんと、演奏会の前日、橋本晃作さんは、練習艦隊音楽隊の一員として、日本を後にしたとのことです。

 はぁー、早めに行けてよかったねーと思うと同時に、三宅さんが練習艦隊所属だった間、多くの皆さんの助けを借りながらフォロー記事を書いたことを思い出しました。みんなで寝不足になりましたね。今回は、あそこまでフォローはできないと思いますが、橋本さんの海外での活躍ぶりはたいへん気になりますので、可能な限り追いかけてみたいと思います。

東京音楽隊第66回定例演奏会

 このブログに記事を書くのも随分久しぶりです。

 なかなか時間が取れなかったこともありますが、このブログのメインテーマでもある東京音楽隊の演奏会のチケットが、残念なことにこの2年ほど全く当たらなかったことも大きな理由です。今回の演奏会もダメ元で応募したところ、結局落選だったのですが、当選されたO先輩からのご招待を受け、本当に久しぶりに東京音楽隊の演奏を生で生で堪能して参りました。O先輩ありがとうございます!

 あまりに久しぶりだったので、席に座った当初はなんだかしっくり来ない感じでしたが、やはり演奏が始まると、「あぁ」と感覚が戻ってきました。

 詳しいことは改めて書きますが、全般の印象としましては、樋口隊長の頃のような「何かサプライズがあるんじゃないか」というワクワク感には乏しいものの、クオリティの高い演奏を安心して楽しめるステージだったのではないかと思います。

 演奏会が始まる前には、いかづちさん、斉藤さん、jubijubizhyさん、シャラポワさんとも旧交を温めることができましたし、終演後に会場から出たところで本当に懐かしい方を見かけ、ご挨拶することもできました。この方は、私が地方の某部隊の指揮官を務めていた頃、同じ地区の音楽隊長をされていた方で、一緒によく飲み歩いたものでした。声をかけたところ、満面の笑みで力強く私の手を握り、大変懐かしんで下さいました。現在は音楽隊のOB会副会長をされているそうです。とても嬉しい再会でした。

 というわけで、演奏会もさることながら、友人・知人との再会が心に沁みる機会でもありました。

 いつも休憩時間や終演後にはステージ上の赤嵜さんや岩田さんにご挨拶してきましたが、今回はやめておきました。何となくですけど、あまりそのような場を持たないような配慮がなされている気がします。コロナ以来の習慣なのかもしれませんね。

 演奏会の内容については、次回に回しますが、演奏プログラムはこちらに載せておきます。それぞれに、素晴らしい演奏でしたが、三宅由佳莉さんが歌われた2曲の際には、「あ、なんか懐かしい感じがする」と思わせることもありました。あくまで個人の感想ですけど(╹◡╹)

"Welcome Back Lunch Time concert" reported by ”IKAZUCHI”

 前記事でご紹介した「いかづち」さんの演奏会レポートです。

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 当日、会場に足を運ぶことができなかった皆さん、このレポートで当日の様子を思い浮かべてください。ちょっと偏りがあるかも知れませんけど(╹◡╹)

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 12日にさいたま新都心で開催された海上自衛隊東京音楽隊のランチタイムコンサートに足を運んできました。

 

 ブログチームの何時もの集合時間(そんなのあるのかな?)に会場に到着しましたがまだ誰も来ていません。日程を間違えたかな?なんてアホな事を考えていたら程なくシャラポワさんがいらっしゃいました。続いて斎藤さん、Galleryさんと続々到着されます。皆さんには久し振りにお会いしましたが、お元気な様です。

 09:30に東京音楽隊の皆さんが到着。機材を搬入開始します。何時も通りテキパキと作業が進みます。皆さん笑顔ですね。こちらも嬉しくなってしまいます。やっとコロナ前の活動に戻れたと言う現れかな?と思いました。

 その後、リハが始まります。ネタバレしないように極力短い演奏でしたがオッ!これ、私が好きな曲と直ぐに分る一曲が、本番が楽しみです。

 それから開場(11:00)迄が長かった。

 リハで確認出来た、好きな曲の演奏者が良く撮影出来る位置を確保。

 これで一安心です。隊員の皆さんもミーティングの後一足早いお昼休みに入られました。

 

 私も食事を取り席に戻ると、隊員の方々も戻り始めていました。観客の方とお話しされている方もいらっしゃいます。

 そうだ、岩田さんにご挨拶しなくては!

 周りを見渡していると程なく戻って来られる岩田さんを発見。集合時間までにはまだ余裕が有りましたので、演奏会前では有りましたが声掛けさせて頂きました。

 岩田さんとお話しするのは観艦式・赤レンガの演奏会以来になります。もうすぐ1年経っちゃいますね。

 

 「東京音楽隊の新譜聴きましたよ。岩田さんのベースがピリッと効いた楽曲が収録されていて、とっても良いですね。と切り出したら

 そうなんですか?

 マスター音源は渡されたんですがまだ聴けてないんです。」

 えー!聴いてないの?もしもーし、岩田さ〜ん。

 出だしから、いきなり滑ってしまいました。

 でもプロの演奏家の方々は多くの演奏をされるので仕方ないのでしょうね。

 又、赤レンガの演奏会で教育隊に行かれていたと伺っていたので、どれ位の期間だったのか尋ねた所「1年半行ってました。 全く演奏会がなかったものですから。」

 これを伺って今や過去の事になりつつあるコロナ禍での我慢の生活を一瞬思い出しました。

 

 本当にランチタイムコンサートが戻って来てくれてよかった!

 岩田さん、慌ただしい時に有難うございました。

 

 演奏会の様子は大先輩の方々がYouTubeに沢山アップされていますのでご覧ください。

 私も拙い動画をアップしていますので、お暇な時にでもご覧ください。

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以上、報告終わり。

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 はい、「いかづち」さん、ありがとうございました。

 本当に「Welcome back!」ですよね(^^)

 ちょっと、岩田さんにフォーカスしすぎに思えますけど、何しろ筋金入りの「有可里スト」ですから仕方ありません(╹◡╹)

 今回は、赤嵜尚子さんメインのルパン三世のテーマがあったんですね、私が赤嵜さんに注目し始めたのも、この曲の動画でした。是非生で聴いてみたかったな〜(≧∀≦)

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 「いかづち」さん、動画のアップもありがとうございます。

 そんな「いかづち」さんのYouTubeチャンネルも、動画の本数が増えてきましたね。

 視聴回数が増えると、動画作成の励みにもなりますので、是非、チャンネル登録で応援してあげてください。

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生きてます(╹◡╹)

 久しぶりの投稿になります。

 前回の投稿が、なんと2月25日ですので7ヶ月ぶり∑(゚Д゚)

「ついにくたばったか(^^)」と思われた向きもあったかも知れませんが、生憎いまだに生きてます。

 この半年あまりの間に、コロナ騒動も一区切りつき、世の中全般が正常化していくなか、音楽隊の演奏活動もようやく以前のペースに近づいてきましたね。

 YouTubeには新たな動画がアップされ、X(旧Twitter)には写真や記事のポストが相次いでいますが、私個人としては、不運続きでこの波に全然乗れていません(≧∀≦)

 先日(2023年9月1日金曜日)、文京シビックホールの大ホールで行われた、東京音楽隊の第65回定例演奏会は、このところの御多分に洩れず「落選」でしたし、2日前(9月14日)に私の職場の目と鼻の先で行われたランチタイムコンサートは、「絶対行くぞ!」と意気込んでいたにも関わらず、絶妙なタイミングで職場での予期せぬ事態が重なり断念せざるを得ませんでした。更に言えば、ランチタイムコンサートの当日、O先輩のお取り計らいで、すみだトリフォニーホールで開催された陸上自衛隊中央音楽隊の第170回定期演奏会に行ける段取りになっていたにも関わらず、仕事の予定が急遽変更になったため、結局諦めることになってしまいました。

 以前流行った「天冲殺」というやつでしょうか(≧∀≦)

 それでも、久しぶりに記事を書く気になったのは、9月12日にさいたまスーパーアリーナのけやき広場で開催された東京音楽隊のランチタイムコンサート(火曜コンサート)に行かれた「いかづち」さんが、レポートを送ってくださったからです。

 「いかづち」レポートも久しぶりですね。

 この記事の後に続けて投稿しますので、会場に足を運ぶことができなかったみなさんは、演奏会の様子をお楽しみください(╹◡╹)

東京音楽隊第62回定期演奏会

 昨日(2023年2月24日)、「すみだトリフォニーホール」で開催された、海上自衛隊東京音楽隊の第62回定期演奏会を聴きに行ってまいりました。

 昨年2月20日、「サントリーホール」での第61回定期に引き続き、2年連続の開催となります……と、わざわざ言わねばならないほど、演奏会の開催が難しい時期が長く続きましたよね。

 定期演奏会に限ってみても、2019年2月10日に「サントリーホール」で第58回定期が開催された後は、2020年の第59回定期、2021年の第60回定期が、いずれも「サントリーホール」での開催が予定されていながら中止され、「欠番」となってしまいました。

 そして、ようやく開催された昨年の第61回定期演奏会は、私は当選しませんでしたし、開催当日は遠出することになってしまったため、たとえチケットが届いても会場に足を運ぶことができませんでした。

 というわけで、私にとっては4年ぶり、オリンピック的位置付けの今回の定期演奏会です。昨年の12月には、早々に休暇を取得していたほど楽しみにしていました。

 「すみだトリフォニーホール」は、JR錦糸町駅のすぐ近くにあります。

 この会場を訪れるのは、2018年12月14日に開催された、東京音楽隊の第59回定例演奏会(ハートウォーミングコンサート)以来です。

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 この時は、錦糸町駅に着いた頃には辺りはすっかり暗くなっていたので気づかなかったことがあるんです。

 トリフォニーホールへ行くには、錦糸町駅の北口から出ます。

 そして、北口を出ると…

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 ちょっと慌ただしい動画ですが、真正面の奥に東京スカイツリーが聳え立っているのが分かると思います。

 そして、このショート動画をアップするため、駅前の隅の方で入力作業をしている時に、すぐ近くで、二人の女性よる「大湊」が云々という会話が聞こえたものですから、「おや?」とスマホから視線を上げると、ほぼほぼ目の前に、海上自衛隊の冬制服を着用された岩田有可里さんが立っていらっしゃるではありませんか! 会話のお相手は、私服ではありますが、会話の内容から判断して海上自衛官だと思われます。何と言う偶然にして千載一遇の機会ではありますが、お二人の会話が大変盛り上がっていましたので、そこは遠慮して、岩田さんに目礼だけさせていただきました。岩田さんも気づいてくださったのではないかと思います(希望に基づく勝手な解釈(╹◡╹))。程なく、お二人は駅前のビルの中に吸い込まれて行かれました。

 この後、会場で「いかつち」さんとお会いした時に、「道を歩いてたら目の前を岩田さんと思しき方が、私服の女性と連れ立って歩いておられたけど、気づいたら消えてた」との話がありました。うん、それ間違いなく岩田さんでしょう(╹◡╹)

 ちょっと早めに会場前に辿り着きましたが、jubijubizhyさんはすでに到着されていました。海上自衛隊音楽隊の、これ以上ないくらい熱心なファンのお一人ですが、今回はトレードマークである海自迷彩柄のジャンパーと護衛艦「きりしま」の部隊識別帽という出立です。

 時間があるので、エントランス付近の様子をちょっと撮影してみました。

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 そうこうするうちに、エトランス前のスペースには演奏会を聴きにこられたと思われる方々がどんどん増えていき、「いかづち」さん、「斉藤さん」、「シャラポワ」さんと合流しました。少し遅れて「スペリアFUJI」さん、「潜水士さん」とも挨拶を交わすことができました。

 また、海自の先輩OBであり、私の現在の職場の先輩OBでもあるO先輩からお声掛けをいただき、その直後に「Johsan」さんとも久々にお会いすることができました。また、会場内に入ってからは、海自の1期先輩であるMさん(以前、水交会湘南支部東京音楽隊研修の際にご一緒させていただいた方です)にもお目にかかることができました。

 やはり、現場ならではのダイナミズムというものがあるなと感じた次第です。

 会場に入り、ステージ上を見ますと、左端にグランドピアノが奥に向かって置かれ、その右隣では、荒木美佳さんがハープのチューニングをされていました。今日も海幕から応援に来られているようです。MCも荒木さんなんでしょうか。

 今回の演奏会では、聴衆が入場を続ける中、本公演に先立つプレコンサートが行われました。演奏が始まった時、私はロビーで知人と話をしていたものですから、どのようにスタートしたのかは見ていませんが、私が観始めてからも新たなメンバーが加わっていく様子から、フラッシュモブ的に始まったんじゃないかと思います。

 とても楽しいプチ演奏会でした。

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 さて、いよいよ本公演の始まりですが、今回の演奏会のセットリストを見て見ましょう。

   

 なんとなく、あっさりした感じですね。でも、第1部には橋本晃作さん、三宅由佳莉さんの歌が入り、なんと!太田沙和子さんの「ラプソディ・イン・ブルー」が・・・

 2018年7月7日に川越で行われた3自衛隊合同演奏会での衝撃を思い出します。

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 開演時間となり、盛んな拍手の中、両袖から隊員の皆さんが次々に登場され、それぞれのポジションに着いていかれます。近藤悟史さんリードによるチューニングが終わると左袖から植田隊長が登場され、拍手に応えたのち指揮台に上がります。

第1部

1曲目:歌劇「絹のはしご」序曲/G.ロッシーニ

 吹奏楽の動画が見つかりませんでしたので、管弦楽で。

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 演奏が終わったところで、左袖から荒木美佳さんの登場で、会場にはまた拍手が湧き上がります。「皆さんこんばんは〜」と挨拶されますが、なんとマイクのスイッチがオフになっており、スイッチを入れ直して再び「皆さんこんばんは〜!」と、懐かしい元気な声! 最近MCの機会も減ったので、ちょっと緊張されているのかもしれません。

 荒木さんによると、オペラの序曲は、そのオペラのテーマを反映するもので、「絹のはしご」は、現代風に言うとラブコメディのような作品であるため、序曲も楽しく明るい雰囲気であるとのことでした。

 

2曲目:女心の歌〜リゴレット・ファンタジー/G.ヴェルディ、編曲:伊藤康秀

 女心の歌は、オペラ「リゴレット」の第3幕で歌われるアリアで、女は移り気で、思わせぶりで、涙の裏では笑っている、といった男のぼやきのような歌です。

 もちろん、橋本晃作さんが歌われ、楽器の音量に負けない迫力あるテノールを存分に聴かせてくださいました。なんだか会場がピシッと締まる感じがしました。客席にも満足感が広がっていくようでした。

 私の後ろの席の方々が、橋本さんのファンらしく、次に聴ける機会はいつであるとかそのような会話を仕切りにされていましたが、これからもどんどん人気の輪が広がっていくことでしょう。

 橋本さんの歌が終わると、割れんばかりの拍手喝采が巻き起こり、橋本さんも、満面の笑顔でこれに応えておられました。左袖に履けた後も、鳴り止まないカーテンコールの拍手に、橋本さんは再び登場され、これに応えておられました。いい感じです。

 演奏会で披露された伊藤康秀さん編曲のリゴレット・ファンタジーの動画を埋めますが、この動画では、歌唱部分も演奏のみです。

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 そこで、橋本晃作さんが歌われた歌唱部分はパバロッティの動画を別途埋め込むことにします。

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3曲目:早春譜/吉丸一昌

 橋本さんのテノールで、テンションが上がり気味の会場は、引き続き予定されている三宅由佳莉さんの登場を待ちます。

 荒木さんから、オペラにも素晴らしい作品がたくさんあるけれども、日本にも歌い継いでいきたい美しい歌が多い、早春譜もそんな歌の一つだと紹介がありました。

 多くの人に愛されているこの曲、メロディももちろん素晴らしいのですが、その歌詞がまた、非常に美しいなと思います。

 演奏が始まると、左袖から三宅由佳莉さんが静々と登場して来られました。曲の雰囲気に合わせた登場の仕方なのでしょうね。最近私が拝聴した三宅さんの歌唱は、長野公演の際の、デーモン風「地上の星」でしたから、このような、三宅さんらしいしっとりとした歌は本当に久しぶりです。なんというか、遠目に見ても、纏っている雰囲気が円やかですし、年を経るにつれ、あらゆる意味で大きく成長されていることがよく伝わってきます。素晴らしい歌声でした。

 三宅さんの歌が終わるや、大喝采が湧き上がったことは言うまでもありません。三宅さんの歌が聴きたくて来られている方も多いことでしょうし。

 歌が終わったところで、荒木さんから「歌は、三宅由佳莉2等海曹でした」と紹介があり、会場からは再び大きな拍手が送られると、三宅さんも満面の笑顔です。

 三宅さんは会場に深々とお辞儀をされ、ステージの近くに顔見知りの方がいらっしゃったのか、そちらへ手を振ったり、会場全体にも手を振りながら左袖へはけていかれました。ここでもやはり鳴り止まないカーテンコールに三宅さんが再び登場して、笑顔で応えておられました。

 荒木さんが言われたとおり、オペラもいいけど日本の唱歌はやっぱり日本人の心を打つなぁと、しみじみ感じた次第です。

 三宅由佳莉さんは、演奏会や番組出演など、多くの場面でこの歌を歌ってこられましたが、動画として残されているものはないようで、見つけることができませんでした。

 ですから、楽しめるように歌詞を確認できる動画を埋めておきます。

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4曲目:ラプソディ・イン・ブルー/G.ガーシュウィン

 これはもう、ガーシュインといえば、と言っても良いほど有名ですし、人気もありますし、何より魅力的な曲だと思います。

 荒木さんの解説では、シンフォニックジャズを代表する作品であり、ジャズとクラシックの要素を併せ持つ曲なのだとのことでした。

 この曲の解説は、ちょっと長くなったのですが、それには訳があります。当初ステージ左脇に奥に向かって設置されていたグランドピアノをステージ中央まで移動する必要があったからです。ステージ上の大きなピアノを移動する様子を見る機会はなかなかありませんので、とても興味深く拝見させていただきました。

 ピアノのセットが終わり、荒木さんから、「ピアノは、1等海曹・太田沙和子です」と紹介があり、太田さんが左袖から登場されると、会場からは期待を込めた大きな拍手が送られました。

 正直言って、太田さんがこの曲を弾かれるのを再び聴くことができるとは、思っていなかったものですから、会場入り口でパンフレットを手にした時、「嘘だろ」と思ったほどでした。

 前回は、最前列の中央に座っていたため、太田さんの演奏の迫力を支えきれずに疲労困憊してしまいましたが、今回はかなり離れた後方からの鑑賞ですので、余裕を持って楽しめました。なんにせよ、バンドも、ピアノも素晴らしい演奏で、前回にも増して感動を覚えました。やっぱりすごいな(╹◡╹)

 演奏が、終わると、歌手のお二人に送られた拍手とはまた意味合いの違う大喝采が巻き起こりました。太田さんはいつものように、ちょっとはにかむようにこれに応え、退場されましたが、やはりカーテンコールを求める拍手は鳴り止まず、再び登場されて大喝采に応えておられました。

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INTER MISSION

 休憩に入りましたが、現状では、まだステージ上の隊員の皆さんに直接声掛けするのは憚られますので、パーカッションの赤嵜尚子さん、コントラバス岩田有可里さんなどへのご挨拶は控えることにしました。

 今回の演奏会では、ちょっとステージが遠かったのでよく見えていないところもあるのですが、赤嵜さんは、ステージ奥のパーカッションエリアには行かれず、ずっとマレットゾーンにおられたと思います、ちょっと珍しいなと思いました。

 岩田さんは、今回エレキベースはなしで、コントラバス一本槍でした、遠かったですけど、ベースの音が心地よく響いてました。

 

第2部

1曲目:白鯨と旅路をともに/R.ガランテ

 荒木さんの曲紹介では、まるで映画音楽のように、情景が色鮮やかに目に浮かぶような華やかな曲調というような表現だったと思いますが、まさにその通りで、私は聴きながら、時々、西部劇の映画のようなイメージが浮かびました。とても素敵な曲だと思います。

 荒木さんはまた、海上自衛隊には「はくげい」という潜水艦があり、この3月に就役予定であることから、自分たちにとっては身近に感じる曲でもあると、ちゃっかり宣伝もされてました。さすがは海幕広報室員。

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2曲目:詩的間奏曲/J.バーンズ

 現代の吹奏楽界において、最も有名でまた人気の高い作曲家であるジェームズ・バーンズ氏の数多くの作品の中でも、しっとりとした抒情的な曲である詩的間奏曲という紹介だったと思います。バーンズ氏は、前東京音楽隊長の樋口好雄さんとの交流も深く、東京音楽隊を訪ねられた時の様子が、東音のホームページにも掲載されていましたね。

 曲紹介が終わると、荒木さんはそのままハープに就かれ、演奏も披露してくださいました。

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3曲目:エスカペイド/J.スパニョーラ

 荒木さんの曲紹介によると、この曲は、スパニョーラが米空軍軍楽隊に在籍していた時に作曲されたもので、曲を作るにあたっては、何かに縛られることなく、最初に得た着想から次々と浮かんでくる思いやアイディアを自由に展開して行こうと考えていたのだそうです。そして、空軍のバンドのメンバーなら、難なくそれをこなしてくれると信じていたのだとか。エスカペイドには冒険という意味があり、まさにこの曲の冒険的性格を表しているのではないか、とのことでした。

 因みに、米軍の軍楽隊の中では、空軍が最もレベルが高いのだという評価を何かで読んで記憶があります、確かではありません(^^)

 そんな風に作られた曲なので、実験的な要素も多く含まれているのでしょう。ちょっとびっくりするような曲かもしれません。

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4曲目:ダンソン第2番/A.マルケス

 「時間が経つのは早いもので、この演奏会も最後の曲となってしまいました」との語り口で荒木さんの曲紹介が始まりました。本当に早いですね。

 今回は、「今こうしている時にも、皆様の目の届きにくい海の彼方で、暗い海の中で、そして空の彼方で任務に就いている多くの海上自衛官がいることを知っていただければ幸いです」との口上は、このタイミングではなく、結構早めにされていました。どのタイミングだったかは失念しましたが、いつもとは違うなぁと感じた次第です。

 それはともかく、最後の曲ですが、荒木さんの紹介では、ダンソンとはキューバのダンス音楽で、「ダンソン第2番」は、確かメキシコの高校?からの委嘱で作曲され、初演されるや大好評となり、現在ではメキシコの第2の国歌とまで言われていること、現在、世界的にも人気と知名度が上がりつつある曲であることなどが紹介されました。

 交響楽団の音ですけどお聴きください。

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 全ての演奏が終わり、植田隊長は喝采に応えつつ退場されますが、もちろん、会場からは「アンコール」を求める拍手が鳴り止みません。三宅由佳莉さんや橋本晃作さんの歌が聴けるかもしれないという期待が籠っていたと思います。

 鳴り止まない拍手の中、隊長と共に三宅由佳莉さんと橋本晃作さんが登場したため、会場は大盛り上がりとなりました。二人で歌ってくれるんですね。さて何を?

 先日亡くなられた松本零士さんへのオマージュという意味も込めて、宇宙戦艦ヤマトというのもありなのかも知れませんが、演奏会の曲目は相当前から決められているでしょうし、定期演奏会ということもありますから、ここは堅いところで決めてこれらました。

 

アンコール①:歌劇「椿姫」より「乾杯の歌」/G.ヴェルディ

 先日の宇都宮での横音のコンサートでも演奏された、歌劇「椿姫」から、「乾杯の歌」が、声楽家のお二人によって披露されました。

 橋本さんのオペラ歌唱は、これまで何度かお聴きする機会がありましたが、三宅由佳莉さんによる、生のオペラ歌唱は、私は初めてです。

 橋本さんの安定感のあるテノールが口火を切って歌われて行きます。そして三宅由佳莉さんの歌い出し、小気味のいい巻き舌から始まるイタリア語の歌詞が美しいソプラノで紡ぎ出されるのです。

 東京音楽隊は、橋本さんを採用した時から、これがやりたかったに違いないと思えるほど、形になっている、はまっている、そんなステージです。これまで、披露する機会が奪われ続けてきましたから、満を持しての東音オペラの開幕ということではないのでしょうか。これから、どんな展開があるのか楽しみで仕方ありません(╹◡╹)

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 会場もなんだか浮き足だっています。

 お二人が歌い終えるや、大喝采に加え「ブラボー!」が何本もかかりました。

 本当に素晴らしかったです。お二人は興奮覚めやらぬ会場に何度もお辞儀をして、手を振りながら退場されましたが、もちろん、本日4度目のカーテンコールを求める拍手はさらに高まります。

 お二人が揃って再び登場され、声援に応えておられました。

 うん、よかった。

 お二人と植田隊長が退場されても拍手は鳴り止みません、もちろんんアンコールですよね。植田隊長が登場され、指揮台に上ります。

アンコール②:行進曲「軍艦」/瀬戸口藤吉

 盛り上がっている会場は、最初から手拍子で演奏に参加します。気持ち良いです。

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 演奏が終わり、隊長が退場されても、拍手は全く鳴り止みません。「軍艦」演った後にもう一曲はないことは皆さん分かっているのですけど、拍手し続けたい、そんな感じではなかったかと思います。

 今回は、昨年に引き続き開催できたとはいえ、この1年間も状況は不安定であり続けたこと、それとは裏腹に正常化の道筋も見えてきたこと、そして太田沙和子さんの驚愕のピアノ演奏、そして三宅由佳莉さん、橋本晃作さんによるオペラが披露されたこと、それらが会場の皆さんの心を掴んだからこそ、「やめたくない」拍手が続いたんだと思います。

 私にとって、4年ぶり、2回目の東京音楽隊定期演奏会。心の底から堪能させていただきました。音楽隊の皆様、お疲れ様でした、そして素晴らしい演奏をありがとうございました。

横須賀音楽隊スプリングコンサート@宇都宮

 建国記念日の昨日(2023年2月11日)、宇都宮市文化会館で開催された、横須賀音楽隊のスプリングコンサートを聴きに行ってきました。

 「いかづち」さんが当選されて、その同伴者として招待してくださったのです。

 実は、1月28日に甲府で開催された同隊の演奏会も、「jubijubizhy」さんが当選され、やはり同伴者として誘ってくださったのですが、折り悪しく風邪を拗らせていたものですから断念せざるを得ませんでした。ですから、今回の演奏会には、2回分の期待感を込めて行って参りました。

 宇都宮に全く馴染みがない私には「餃子」くらいしか頭に浮かばないのですが、未知の土地に足を踏み入れること自体がとても楽しみです。

 そもそも、宇都宮までどうやって行けばいいのかな、と思い調べてみると、何と、最近私のホームとなっている新宿から、湘南新宿ラインで直行できることがわかりました。新宿駅の6番ホームから乗り込みましたが、休日なのに結構混んでます。

 ところが、停車するたびにだんだん乗客が少なくなって、ついにはスカスカになってしまいました。休日はこんなもんなんですね。

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 前日は、関東一円でかなりの降雪がありましたし、北関東の冬は空っ風が厳しいところと聞きますので、しっかり厚着をして出かけたのですが、正午前に宇都宮駅に着き、外に出てみると、抜けるような青空と降り注ぐ陽光、そして風が全く吹いていないので厚着の私には暑いほどでした。まぁ寒いよりいいか(^^)

 会場の宇都宮市文化会館までは4kmほどですので、街並みを楽しみながら徒歩で向かいます。駅から少し離れると、天気が良いにも拘らず、歩行者がほとんどいません。皆さん移動は車なんでしょうね。

 開演は1400ですが、1300開場で「いかづち」さんは1230頃には会場入りするとのことでしたので、コンビニでおにぎりを購入、食べながら向かいます。あまり行儀は良くありませんが、他に歩行者もいないし良いこととします。

 歩くと、色々と発見があるので、私は徒歩での移動が大好きです。

 この歩道橋もそんな一つ、見た瞬間「おや?」と思い撮影しました。


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 「桜馬場愛の歩道橋」…なんだか素敵なネーミングですが、調べてみても、なぜこの名が冠されているのかが分かりません。桜馬場という地名もないようですし…謎です

 ともあれ、小一時間で会場に辿りきました。立派な建物です。


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 横須賀音楽隊の皆さんが乗ってこられたバスや楽器運搬車はちょうどこの建物の裏に停めてあり、先に到着していた「いかづち」さんがそれらを撮影してLINEで送ってくれていました。

 さて、「いかづち」さんと合流して入場、指定された席へ向かいます。今回の私たちの席は2階の一番後ろのブロックの最前列です。ステージは遥か彼方ですが、全体がよく見えます。

 会場には、「スペリアFUJI」さんと「ギャラリー」さんもいらっしゃったので、ご挨拶と情報交換(私はもらうだけですけど(≧∀≦))ができました。

 私たちが入場した時には、まだまだ人の入りが少なかったので、会場内の様子を撮影してみました(因みに、演奏中の撮影や録画・録音は禁止されていましたが、それ以外は、特段の制限はありませんでした)。

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 そうこうするうちに、開演時間が迫ってきます。入場者はどんどん増えて、会場を埋めていきます。こんなにたくさんの人が入った会場を見るのも久しぶりです。隊員の皆さんも演奏するのが楽しみなんじゃないでしょうか。

 さて、今回の演奏会のプログラムです。

 ご覧のとおり、2部構成となっており、第1部はクラシックを中心に、第2部はカジュアルな楽曲で構成されています。第1部の指揮は、横須賀音楽隊音楽科長の岩田知明さん、第2部の指揮は、以前、東京音楽隊の副長もされていた、横須賀音楽隊長の北村善弘さんです。

 第1部も第2部も、中川麻梨子さんのボーカルが入ってます。中川さんの歌を生で聴くのも久しぶりなので楽しみです。

 1400となりましたが、開演に先立ち、この演奏会の主催者である栃木県防衛協会の青木勲会長からご挨拶がありました。防衛協会の役割や周辺情勢などを述べられるなか、災害派遣で活動した部隊が撤収する際、子供達が小さな日の丸の旗を一生懸命振りながら見送りをしている姿などを見ると、熱い思いが込み上げてくるといったお話や、海上自衛隊音楽隊の前身である帝国海軍軍楽隊のことにも触れられ、連合艦隊司令部での昼奏楽や市中パレードなどの華やかな面のみならず、戦時には砲弾の運搬などにもあたっていたことなどを紹介され、音楽隊の演奏会は、そのような歴史を振り返る良い機会でもあると仰っていました。

 青木会長のご挨拶が終わり、いよいよ演奏会が始まります。

 隊員の皆さんが、左右の袖から次々と入場されてきますが、当初会場はシーンと静まり返っています。拍手はしたいんだけど、何となく躊躇っているという感じがしました。おそらく、長いことコンサートから遠ざかっていたからなのではないでしょうか。でも、2階席から拍手が始まると、あっという間に会場全体に広がりました。何だか一瞬でコロナ以前に戻ったような感じです。

 そして、左袖から、モーニングタイプの演奏服に身を包んだ岩田1尉が登場すると、さらに拍手は盛り上がります。

 客席に向かって挨拶をされた後、指揮台に上りタクトの一振りで演奏が開始されました。

第1部

1曲目:理想の海へ(平成22年横須賀音楽隊委嘱作品)/作曲:清水大輔

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 私は初めて聴いたのですが、まるでスターウォーズのテーマのような、軽快かつ勇壮な曲だなと思いました。

 演奏が終わったところで、左袖から女性隊員が登場し、「皆さん、こんにちは!」と挨拶されました。第1部のMCを担当される方です。自己紹介で、「海士長・谷端むつみです」と仰いました、谷端さんよろしくおねがいします。

 滑舌も良く、とても心地よく聞きやすい声質です。だからMCに抜擢されているのではないでしょうか。

 

2曲目:歌劇「椿姫」セレクション/作曲:G.ヴェルディ

 MCの谷端さんから2曲目が紹介され、ヴェルディの歌劇「椿姫」から、「乾杯の歌」や「花から花へ」など数曲を選んで編曲されたものということです。

 編曲されたのは横須賀音楽隊の小村英生さんなのですが、この作品はYouTube上では見つけることができませんでした。そこで、雰囲気だけでもと、「乾杯の歌」の動画を埋めておきます。なお、演奏会では吹奏のみで歌唱はありませんでしたが、歌唱なしの動画はおそらくないと思います。

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3曲目:歌劇「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」/作曲:G.プッチーニ

 長崎が舞台の歌劇「蝶々夫人」、アメリカ海軍のピンカートン中佐との結婚が、彼が長崎に滞在している間だけのものであるとは知らず、中佐の帰国後も、二人の間に生まれた子とともに、再来を信じて待ち続ける。そんな切ない心情を表現する「ある晴れた日に」…中川麻梨子さんの出番です。

 曲lの紹介が行われている最中、ステージ上からはかなりの隊員の方々が楽器を置いて両袖に履けて行かれました。曲調からしても少人数での演奏となるのでしょう。

 左袖から中川さんが現れると、会場内には拍手が湧き上がります。遠いので表情は分かりませんが、会場を埋め尽くす聴衆を目の前にして、気合も入ったんじゃないでしょうか。伸びやかな声で、この曲を歌い上げられました。

 いい声ですね。いつ拝聴しても安定感がありますし、重層的な厚みが感じられる心地の良い歌声だと思います。

 YouTubeに、中川さんご自身が歌われる動画があったのですが、何故か音声が消えているため(≧∀≦)、山口水蛍さんの動画を埋めておきます。

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4曲目吹奏楽のための第1組曲 /作曲:G.ホルスト

 ホルストと言えば、組曲の「惑星」が何といっても有名ですが、吹奏楽のための組曲も手掛けていたんですね。

 MCの谷端さんによると、この曲は吹奏楽関係者に愛され、日本でも多くの吹奏楽団が演奏しているそうです。また、日本の吹奏楽lの淵源は、約150年前に英国陸軍軍楽隊のジョン・ウィリアム・フェントンが薩摩藩の若い藩士たちに吹奏楽を教えたことにあるとのことで、英国人作曲家であるホルストの曲が選ばれたということでしょう。

 谷端さんによると、この曲は、3拍子のシャコンヌ、軽快で疾走感のあるインテルメッツォ、そして勇壮なマーチの3つの楽章から成りますが、「この3曲を、間を空けずに一気に演奏します」とのことでした。でも、シャコンヌからインテルメッツォに移行するところで、一部から拍手が起きました。おそらく、音楽に造詣の深い方々なのではないでしょうか。シャコンヌが終わったところで、反射的に拍手してしまったのではないかと思います。

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 演奏が終わり、岩田1尉が観客席に深々とお辞儀をして左袖に履けて行かれますが、拍手は鳴り止みません。が、会場の照明が点灯され、「これにて第1部の演奏は終了となります」とのアナウンスが流れたので、拍手も鳴り止みました。いや、第1部の終了時にアンコールはないでしょう、とは思いつつ、皆さんもっと聴きたいという気持ちが強かったんでしょうね。

 ここで、休憩に入ります。

 

INTER MISSION

 

第2部

 第2部が始まりますが、隊員の皆さんの入場の仕方が面白かったです。第1部は、ちょっとかしこまった風だったのですが、第2部は、会場に向かって手を振りながら入られる方、5人くらいで駆け足で入場される方々など、それぞれにちょっとした趣向を凝らしてステージに散って行かれます。第1部と違って、カジュアルに行くよーというメッセージなのでしょう。会場は最初から拍手で迎えます。

 そして、横須賀音楽隊長の登場で、拍手はさらに盛り上がります。そして左袖からは中川麻梨子さんが登場し、第2部のMCを担当すると仰ると、また大きな拍手が湧き上がりました。

 

1曲目:ディズニー・クラシックス・レビュー /作曲:山里佐和子

 みんな大好きディズニーワールドからの選曲です。

 トランペットチームによる「グァグァグァ」というアヒルの鳴き声や、パートが目まぐるしく変わる演奏など、とても楽しい構成になっています。

 動画を見て楽しんでいただければと思います。

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2曲目スーパーマリオブラザーズ /作曲:近藤正治

 日本が世界に誇るゲームの一つですよね。私がまだ20代半ばの頃に任天堂から、「ファミコン」のソフトとして発売され、まさに社会現象とまで言われるほどの大ブームが起きた代物です。私も夢中になった時期がありました。本当によくできたゲームだったと思います。中川さんによると、40年を経た今でも新しいバージョンが登場し、映画化も勧められているとのこと、いやはや、当時の日本は本当に凄まじいパワーを持っていたんだなぁと、つくづく感じさせられます。

 それはともかく、演奏です。出だしから、ワクワクさせられますし、曲調が変わるたびにゲームのシーンが目に浮かびます。曲だけでも本当に楽しめますよね。この曲の演奏にあたっては、パーカッションの皆さんの活躍が目覚ましかったと思います。

 ゲームの中でマリオがジャンプして金貨を手にいれる際の「チャリン・チャリン」という音や、マリオが巨大化する時の遷移音、など、実に細かいところを、パーカッションチームが見事に演奏されてました。見事という他ないでしょう👏

 横須賀音楽隊が野外で演奏している5年前の動画がありましたので埋めます。

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3曲目:日本の四季

 MCの中川麻梨子さんが、周囲を海で囲まれ、寒流と暖流の影響を受けるが故に四季の違いがはっきりする日本には、四季折々の風情を表現した美しい歌が多いと紹介され、そのままステージ中央のスタンドマイクの前へ。そうです、本日2回目の歌唱となります。

 21世紀に歌い継ぎたい日本のメドレー、というコピーがつけられたこの曲の構成は、記憶に違いがなければ次のとおりです。

 朧月夜〜我は海の子〜夏は来ぬ〜里の秋〜故郷

 聴き慣れた唱歌も、中川さんが歌うと何だか別のものに聴こえてきますね。素晴らしい歌声でした。

 

4曲目:マンボ・イン

 この曲の演奏に先立ち、中川さんから、「この曲では、会場の皆様にも演奏に参加していただきます。」と突然の通告です。「演奏の経験がない、演奏したくても楽器を持って来ていない、でも大丈夫、皆さんには手拍子で参加して頂きます。」とのことで一安心。中川さんによると、「今から演奏するマンボには、クラーベという独特のリズムが非常に大切です。それをちょっと練習してみましょう。」ということで、パーカッションのお二人がステージの前の方へコンガなどの打楽器を運び、そこでリズムを刻み、それに合わせて会場が手拍子の練習をするのですが、打楽器の音からリズムを拾うのも大変です。他の隊員の皆さんがステージ上で手本を示してくださるので、みんな何とかついていけた感じです。そして、曲の途中で音楽隊長が客席の方に向き直り、合図をするのでその時にみんなで手拍子参加という段取りとなりました。

 これが実に楽しかったです。会場とステージが一体となってこの曲で盛り上がったという感じでしょうか。

 舞鶴音楽隊の演奏会での「マンボ・イン」の動画がありましたので埋めておきます。

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 この動画で、ステージ奥のパーカッショントリオの真ん中で演奏しているのが山崎2曹という方なのですが、実に楽しい人柄が伝わって来ますよね。

 実は、今回の宇都宮演奏会で、この山崎2曹の演奏を直に観ることができました。

 先ほどのクラーベの練習の際、ステージ前方でコンガと叩いていたのが山崎さんです。この時も本当に楽しい雰囲気が会場全体に伝わりました。ものすごいパワーを持った方だなぁと改めて思いましたし、楽しみがまた一つ増えました。

 

5曲目:スウィングしなきゃ意味がない

 演奏会最終曲です。

 「この曲を楽しくしているのは、メロディでも音でもない、リズムだ!」中川さんの曲紹介で印象に残った言葉です。なんかわかる気がする。スウィングしなきゃ意味がない。横須賀音楽隊の9年前の野外動画がありましたので、埋めておきます。

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 この曲の演奏では、びっくりするような演出がありました。いや〜、やられたと言いますか、マジびっくりです∑(゚Д゚)

 曲の途中で、ステージ左奥に据えられたドラムセットに女性隊員の方が座って演奏されている音に気づきました。なんだか、迫力のある音で、叩く姿も格好良いし、ドラムのソロでもあればいいのになぁと思っていました。

 ところがやがて、ドラムにスポットライトが当たり、ステージの照明が暗転していきます。お、マジでソロ演奏? なんだかワクワクします。

 そこから、他の楽器は音を潜め、ドラムの音だけが会場内に響き渡ります。会場の皆さんは皆固唾を飲んでステージの一点を見つめている、そんな緊迫感が会場を包んでいます。延々と叩き続けられる中、フェイドアウトするのかと思いきやズドンと音が帰ってくるといった、多彩な表現が繰り出され、私たちを惹きつけます。

 演奏途中でも、素晴らしいテクニックが披露されると会場からは拍手と指笛が鳴り響きます。ソロ演奏が何分続いたのかはわかりませんが、相当長かったと思います。相当しんどいはずですが、最後までパワーは衰えず、迫力ある演奏を聴かせてくださいました。演奏が終わるや、割れんばかりの大喝采と指笛の嵐が彼女を祝福します。そしてステージにライトが灯ると、なんと、他の隊員の皆さんは楽器を置いたまま履けていました。大胆な演出によるソロ演奏、いやいや、これは「オンステージ」ですね。

 素晴らしいドラム演奏を聴かせてくださった女性隊員ですが、お名前を存じ上げておりませんので、ひょっとしたらご存知かと「ギャラリー」さんにお聞きしたところ、「サコダ」さんと仰るそうなのですが「迫田」なのか「佐古田」なのか、あるいは他の漢字なのかはわからないとのことでした。

 カタカナで失礼しますが、サコダさん、本当に素晴らしい演奏を披露してくださってありがとうございました!

 ドラムソロが終わり、隊員の皆さんが席に戻られ、隊長も再び登場され、会場からの拍手喝采に応えられました。

 

 ここで防衛協会から第1部、第2部それぞれの指揮者への花束贈呈が行われました。大きな花束でした。

 両指揮者が大きな拍手の中左そでへ履けても、喝采は鳴り止まず、やがて手拍子に変わっていきます。

 隊長と中川さんの登場です。そうなんです、軍艦の前に、もう一度中川さんの歌唱を聴くことができたのです。そしてそれは素晴らしい歌声でした。そうなんですが、曲名が思い出せないんです。よく聴く、とても馴染みのある曲なのですが、「日本の四季」で歌われた唱歌の類の歌だったことはわかるのですが、何が歌われたのか、どうしても思い出すことができません。残念です(≧∀≦)

 

 そして、本当の最後、これはもう言わずもがなの行進曲「軍艦」ですね。

 会場の皆さんの本当に本当に楽しみにしておられたようで、曲が始まると同時に手拍子が追いかけて行きました。私は、今回はじっくりこの曲を楽しみたかったので、手拍子はやめにして聴き入っていましたが、私の席から3列ほど前の左の方に、小学校3〜4年生くらいの女の子が座っていたのですが、軍艦が始まると、立ち上がって大きな手拍子を送っていました。その姿がまた、とても可愛かったです。

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 うん、宇都宮まで行ってよかった。「いかづち」さん、お声がけ頂きありがとうございました。本当にいい演奏会でした。会場もほぼ満席でしたし、隊員の皆さんも演奏し甲斐があったのではないかと思います。

「ギャラリー」さんによると、やはり、「今日の横須賀音楽隊は演奏に気合が入ってたような気がする」、サコダさんについても、「今日の演奏が一番よかったと思う」と仰っていました。やっぱりそうですよね、感染防止のためだとしても、空席の目立つ会場では士気が上がりません。ぎゅうぎゅう詰めの会場で精一杯演奏し、精一杯声援を送る、そんな日常はやがて戻ってきます。きっと戻ります。戻しましょう。

 横須賀音楽隊の皆さん、素敵な演奏をありがとうございました(╹◡╹)