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あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

自衛隊音楽まつり2019…スピンオフ②

 自衛隊音楽まつりのリハーサルに急遽行けるとになり、素晴らしいステージを堪能できたことは、先般報告したとおりです。 

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 また、リハーサル公演限定のお宝イベントとして、今回は東京音楽隊のハープ奏者にして名MCである荒木美佳さんが前口上とハープのソロ演奏を聞かせてくださったことを、拙スマホ(って変な言い回し^ ^)で撮影した動画を交え、スピンオフ①として報告しました。

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 つまり、スピンオフ②以降を想定していたわけです。

 然るに、その直後風邪で体調を崩すと同時に横音クリスマスコンサートチケットが奇跡的に速達で届くという大事件が勃発したものですから、音楽まつりスピンオフの続きを書くいとまがありませんでした。

 今回の記事は、当初想定していた内容ではないのですが、なんと、音楽まつりの際に河野太郎防衛大臣がスピーチしてくださった様子を収めた動画を、FUJI29171118さんがアップされていましたので、ご紹介するものです。

 我が国周辺の国際軍事情勢が緊迫の度を増すなか、国家・国民のため、ブレることなく是々非々の采配を振るっておられる河野大臣には、国民からの期待も大きく、その言動には多くの方が注目されていますね。

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 その一方で、Twitterでは、ウィットに富んだスマートな呟きも多く、政治的手腕と人間性の両面から幅広い人気を集めています。

twitter.com

 今回、この動画をご紹介するのは、一つには貴重な河野大臣のスピーチを、より多くの方に聞いていただきたいということがありますが、当ブログの読者の方にとって関心が高いと思われる自衛隊音楽まつりに対する防衛省の考え方などが大臣の言葉で語られているからです。

 今回は、ちょっと毛色の変わった記事ですし、急仕立てで申し訳ありませんが、河野大臣のスピーチを是非お聞きになってください。

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横須賀音楽隊のクリスマスコンサート…スピンオフ④ オーディエンスの声

 昨日は三宅由佳莉さんの誕生日だったこともあり、「今日は何の日?」シリーズで取り上げることにしました。記事の枕として、同じ12月14日の出来事である赤穂四十七士のことを簡単に紹介しようと思ったのですが、枕にできるほど軽いアイテムではありませんでした。サイドからは、「三宅さんの記事は独立させて欲しかった」とのご意見も聞こえてきましたが、いつかは書きたいと思いつつ、毎年三宅さんの誕生日と被るものですから(当たり前(≧∀≦))どうしたものかとの思いもありましたので、良しとします。

 

 さて、横須賀音楽隊による館山コンサート・スピンオフの続きです。

 これまで、演奏会の報告記事

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 スピンオフとして、

 ①演奏会の運営に尽力してくださった21空群の皆さまへの感謝

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 ②パーカッショニスト赤嵜尚子さんとの交流

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 ③モンスターさんとの反省会や演奏会を通じた新たな出会い

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について書いてきました。

  今回は、会場に来られていた地元・千葉県の方々の演奏会への反応をご紹介します。ブログチームの皆さんが会場で実際に見聞きされた内容です。

 コンサートの報告記事でも、私の席の近くに座ったカップルの会話を紹介させて頂きました。

 第1部が終わり、休憩に入ったところで女性が「あの歌ってた子凄かったね!」と驚嘆されているようでした。男性が「知らないの?自衛隊の歌姫って呼ばれてて、CDも出してるし、凄い話題になってた人だよ」と答えてましたが、そうだろうなと思いました。三宅由佳莉さんのことをご存知ない方でも、その歌声を聴けば、普通に「凄いな!」と驚くんです。そのことを改めて感じました。

 たまたま聞こえて来た会話でしたが、今回、示し合わせたわけでもないのに、ブログチームの皆さんが、それぞれ近くに座った方からお聴きになったことや目にされたエピソードなどを終演後に教えてくれました。不思議な偶然です。

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会場前で自衛艦旗を護る海自くま君

(その1)

 毎年この演奏会に来られているという地元の女性は、「(今年8月に着任したばかりの)この隊長いいわ、とても楽しいのよ。昨日も来たんだけど、すごく楽しくてよかったわ」と、本当に楽しそうに仰っていたそうです。コンサート報告記事でも書きましたが、本当にそう思います。長岡隊長について、私はこれまで存じ上げなかったのですが、まず鎌倉ぼんぼり祭りで、数日前に着任したばかりの隊長の指揮を初めて拝見しました。キレがいいというかカッコいいなと思いましたし、赤嵜尚子さんのコンガ・ソロ演奏が終わった際にはパーカッション席まで来られて赤嵜さんに握手を求め、その演奏を讃えていました。盛り上げる方だなぁ。クイーンズスクエアでの演奏会でもやはり、バンドの乗せ方、観客の盛り上げ方をよく考えておられる方だと、そう思いました。エンターティナーに徹しようという姿勢が、東音の樋口好雄隊長に通じるような気がします。

(その2)

 別の席の、やはり女性ですが、第一部で三宅由佳莉さんが初めて登場し、「ザ・クリスマスソング」を歌われた際には、感動のあまり、はらはらと涙を流されていたそうです。その姿を拝見した方ももらい泣きしそうなほど感動したとのこと。何か心に抱えるものがあったのかも知れません。三宅由佳莉さんの歌声は心を癒してくれますよね。でも、本当に辛いことを抱えている人には、まず自分がそのような状態にあることに気づかせてくれるんです。悲しい、苦しい、辛い、素直にそう感じていいんだということを教えてくれるんです。だから凄いんだと思います。一度、自分の辛い気持ちを認めて向き合わなければ、そこから抜け出すことはできませんし、癒されることもありませんから。三宅由佳莉さんの効能について改めて思い出した次第です。

(その3)

 地元の家族連れの方は、「この演奏会は毎年楽しみにしてるんですよ。この辺りもまだまだ復興は進んでいませんが、そんな中、今年も音楽隊の皆さんが来てくださって、本当に嬉しい。素敵な演奏を聴かせてい頂けることがとても有り難いし、長い道のりかも知れないけれど、復興に向けてまた頑張って行こうという気持ちが湧いて来ます。」と仰っておられたそうです。

 横須賀音楽隊が、地元の皆様に愛されているのがよくわかりますし、音楽隊による演奏活動が、皆様の明日への活力になっていることがよくわかります。

 

 これらの話を伝えられた時、私も何か心に温かいものを感じましたし、横須賀音楽隊と地元の皆さんの絆の強さが感じられてとても嬉しい気落ちになりました。これまでの演奏会報告記事では、このような他の観客の皆さんの声を紹介したことは多分なかったと思います。でも、特に地域との関係が強い横須賀音楽隊の演奏会の場合、そのようなオーディエンスの反応自体も演奏会の一部に違いないと思いました。

 今回は、私自身も、他のブログチームの皆さんも、偶然にも感動的な言動を見聞きされたものですから、このような記事としてまとめることができましたが、今後は、その辺にも意識を配りながらレポートしていければと思っています。

 

 

今日は何の日?(12月14日)

 赤穂市は、岡山県との県境に位置する兵庫県の地方都市です。

 にがりの効いた「赤穂の塩」が有名ですし、瀬戸内海沿岸の御多分に漏れず、大振りの牡蠣でも名が通っています。

「牡蠣の名産地」の画像検索結果

 でも、「赤穂と言えば」と問われれば、多くの方が「赤穂義士による吉良邸討ち入り」を挙げるのではないでしょうか。

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赤穂城

 今から300年以上も前に江戸で起きたこの大事件が、未だに語り継がれているのは、人形浄瑠璃や歌舞伎の人気演目として演じ伝えられてきた「仮名手本忠臣蔵」が、現在でも映画やテレビドラマとして何度もリメイクされ、広く愛されてきたからでしょう。

 もちろん、誇張や創作されたエピソードなども散りばめられてはいるのでしょうが、この大事件が歴史的事実であることは間違いありません。

 江戸時代の我が国では、「仇討ち」は合法な制度ではありました。ただしそれは、原則として親などの直系尊属を殺された者を対象としたものでした。

 赤穂義士の討ち入りは、「仇討ち」とも言われますが、血縁関係のない家臣団による主君の「仇討ち」が成り立つのがどうか、当時も今も議論の別れるところです。

 また、浅野内匠頭が何故殿中で刃傷沙汰に及んだのか、その背景も明らかになっていないため、果たして「義士」に「義」はあったのかとの論点もあります。歴史の評価に当たっては、あらゆる先入観を排し、科学的態度で望まなければなりません。

 しかし、背景は何であるにせよ、一方当事者である吉良が全くの不問に付されたのに対し、自らの主君のみが即日切腹を言い渡されるという「理不尽」さを強く感じていたであろう赤穂の家臣団にしてみれば、吉良を討ち取ることで、主君の汚名を濯ぐという「正当な理由」があったわけです。

 法律の観点から見れば、赤穂義士の行為は、当時でも押し入り殺人と見なされ、刑罰が科せられるのが筋でした。他方、自らの命を賭けて主君の無念を晴らし、その名誉回復を果たそうとした、忠臣としての身の処し方を、武士の鑑と讃える声も多く、幕府は難しい判断を迫られました。

 幕府が苦渋の末下した裁定は、主君の仇を打つと称して徒党を組んで押し入りを行うことは許されないとして「仇討ち」は認めず、赤穂義士全員の命を召すこととしました。ただし、罪人としての斬首刑ではなく、切腹を命じることで武士として責任を取る名誉は与えました。つまり、仇討ちは認めないが、命を賭した忠君は称揚するというメッセージを発したのだと思います。

 事件の幕引きがこのような形で行われたことにより、太平の世に慣れきってしまっていた武士階級に新たな価値観を植え付けることになったと思われますし、庶民の間にも義に殉ずる姿への憧憬が広がったのではないかと想像します。だからこそ「仮名手本忠臣蔵」大ヒットし、その物語を通じて、義に殉ずる、つまり公のために尽くすという価値観が伝えられ、日本人に通底するメンタリティの基礎を形作ってきたのではないかという気がします。

 赤穂義士が「罪人」として処断されていたなら、忠臣蔵が書かれることもなく、この事件は歴史の中に埋没していたことでしょう。政治的判断というのは、はるか将来にまで大きな影響を与えるものだということがよく分かります。

 ところで、赤穂義士が討ち入りを果たした元禄15年12月14日を記念して、赤穂市では毎年この日に「赤穂義士祭」が行われています。今日で116回目となります。

 もっとも、討ち入りが行われたのは旧暦の12月14日なので、新暦では年明けの1月30日にあたるようです。

 昨年の義士祭を収めた動画がありましたので、ご覧ください。

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 さて、昨年のこの日、私は初めて「すみだトリフォニーホール」に足を運びました。「ハートウォーミングコンサート」と題する東京音楽隊の定例演奏会が開催されたからです。本当に素晴らしい演奏会で、終演後もしばらく興奮がおさまらないほどでした。

 その様子を報告したのが下の記事です。

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 演奏会そのものが素晴らしかったことももちろんあるのですが、昨年の演奏会にはもう一つの注目点がありました。

 演奏会の当日が三宅由佳莉さんの誕生日に当たったため、多くのファンの皆さんにとっては、大きな付加価値の付いた演奏会だったのではないでしょうか。もちろん、そのような個人的なイベントが演奏会に反映されるはずもありませんが、客席には何となくお祝いのムードが漂っていましたし、三宅さんへのプレゼントを受付に預ける方もいらっしゃったようです。

 寒い日でしたけど、文字どおり「ハートウォーミングコンサート」となりました。

 お分かりですよね、今日は三宅由佳莉さんの誕生日です。

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 先日の館山での演奏会で、三宅さんは30代におけるご自分のイメージをほぼ作り上げられたのではないかと感じましたし、報告記事でもそのことに触れました。

 20代に出来上がっていたイメージを損ねない形でここまで仕上げるのは大変なことだったと思いますが、明確なビジョンを持っておられるのでしょう。ブレることなく自己変革を続けて来られたような気がします。

 今日また一つの節目を迎えられた三宅由佳莉さんの、今後ますますのご活躍を皆様と共に祈念したいと思います。

  ↓↓一昨年の記事です。

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【追記】FUJI 20171118 さんが、三宅由佳莉さんの誕生日を祝う動画をアップされてましたので、下に埋めておきます。

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横須賀音楽隊のクリスマスコンサート…スピンオフ③ 新たな出逢い編

 横須賀音楽隊クリスマスコンサートの報告記事は週末のうちに書き上げたのですが、コンサート自体が注目点の多い、盛りだくさんな内容だったものですから、ほぼほぼ演奏会の内容に限定した記事となりました。

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 そこで、メインの報告記事から溢れた話を、テーマごとにスピンオフ記事として連日書いています。例年ならば、東京音楽隊のクリスマスコンサートもありますし、こんなに集中してスピンオフ記事ばかり書いてはいられない筈なのですが、どうやら東京音楽隊では今月、技能検定が予定されており、皆さんそれに向け、各々の演奏スキルに磨きをかけておられるようです…というのは世を偲ぶ仮の姿、而してその実態は…なーんて考えたりもしますが、とりあえず額面通りに受け止めておきます(╹◡╹)

 

 ところで皆さん、「ひなげし」と聞いて何を連想しますか?

 私と同年代以上の方なら、アグネス・チャンさんの日本でのデビュー曲である「ひなげしの花」が思い浮かぶかもしれません。また、「ひなげし」の別名から、夏目漱石の後期3部作の一つである「虞美人草」を連想される方もおられるかもしれませんね。

 英語ではポピー、フランス語ではコクリコと呼ばれるひなげしは、山の斜面を埋め尽くす花の絨毯のような風景写真を目にすることも多いですよね。

「雛罌粟」の画像検索結果

 でも、寒さに強く、個々の花それぞれに凛とした存在感があるので、一輪挿しでも楽しむことができます。

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 今回の横須賀音楽隊による21空群クリスマスコンサートが御開きとなり、私は、モンスターさんと連れ立って、人混みに流されるまま、ゆっくりと出口に向かって移動していました。 突然、左後方から私たちを追い抜きざま「あの、かぴたんさんですよね」と声をかけてくださった方がおられました。確か海自の迷彩柄のブルゾンを着た、私と同輩くらいの男性でした。「あ、はい、そうです」とお答えすると、「いつもブログを読んでますよ。毎日楽しみにしているので、頑張ってください」と仰ってくださいました。「ありがとうございます」 交わした言葉はそれだけでしたが、パワーをいただきました。「読んでるよ」とお声かけいただくと、不思議とモチベーションが上がります。お名前もお聞きしませんでしたが、お声かけいただき、ありがとうございました。

 さて、南総文化ホールの外に出たのは15時を10分少し回ったくらいでしたが、そこは、館山のイメージとはかけ離れた寒い世界でした。モンスターさんの車に乗せていただき、とりあえず、帰りのバスの時刻を確認するため、館山駅前のバス乗り場に向かいます。15時20分過ぎだったと思いますが、バスの時刻表を見ると、ちょうど15時10分の便が出たばかりでした。次が最終なのですが、なんと2時間後の17時10分!

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 それまでの時間を、モンスターさんにお付き合いいただき、軽い食事でもしようと再び車で行き当たりばったりのドライブです。適当に流しているうちにたどり着いたのが「GRAZIE GARDENS」というイタリアンのファミレスでした。

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 しっかり食べたい時刻でもありませんでしたし、時間もあまりありませんから、二人でピザをシェアして食べながら、この日のコンサートの様子などを振り返り、楽しい反省会になりました。

 予約のできないバスですし、横浜駅のように事前に乗車券を買うこともできず、車内清算らしいので、少し早めに店を出ることにし、16時半頃に再び館山駅前に戻りました。バス停で降ろしてもらい、当地に一泊するというモンスターさんの車を見送って、待合い所に入りました。待合所と言っても、屋根があるので雨を凌ぐことができるだけの施設ですから、陽が落ちようとしている時刻の寒さはひとしおです。

 ベンチに、たった一人、姿勢良く腰掛けておられる御婦人と目が合いました。この方も横浜行きに乗られるのだろうか。一般の路線バスのバス停も兼ねているようで、よく勝手のわからない私が、お尋ねして見ようと思い「横浜に行かれるのですか?」と言いかけたとき、私の声に被せるように「かぴたんさんですよね」と、その方が仰ったのでびっくりしました。コンサート会場では、先ほどの男性のように声かけしていただくことがこれまでもありましたが、まさかバス停で「かぴたん」の名を聞くとは夢にも思っていなかったからです。

 私は戸惑いながら「あ、はい、そうですけど。でもどうして…」あ、そうかこの方もさっきまで横須賀音楽隊のコンサート会場にいらしたんだ。納得しました。

 それから、横浜行きのバスが来るまでの半時ほど、このブログの話や音楽隊、三宅由佳莉さんの話題で盛り上がりました。

 その方も、私と同じ横浜にお住まいで、横浜駅東口を朝9時に出る便で来られたのだそうです。私も同じバスに乗る予定でしたが、色々と事情があり10時発の便になったのでした。

 お聞きしたところでは、1〜2ヶ月ほど前、ご自宅のパソコンでYouTubeを流しながら家事をされていた時に、偶然聞こえてきた三宅由佳莉さんの「故郷」に心を奪われ、もう、家事そっちのけで画面に釘付けになったそうです。オスロのタトゥーで、東京音楽隊による「天地人」のドリルに続いて三宅さんが静々と登場し振袖姿で披露された、あの「故郷」です。

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 それまで、自衛隊の音楽隊のことも、三宅由佳莉さんのことも全くご存知なかったそうなのですが、三宅さんの歌声に衝撃を受け、YouTubeに上がっている動画を片端からご覧になり、すっかり大ファンになられたそうです。出逢う状況は人それぞれですが、衝撃を受けて、とにかく三宅さんの歌声が聞きたくてたまらなくなるのは、皆さん共通していますね。私もそうでした。

 もちろん私が上げている動画もたくさんご覧になり、そこに貼られたリンクから、このブログにたどり着かれたそうなのです。記事もじっくり読んでくださっているようで、話に花が咲きました。音楽隊のことだけでなく、海上自衛隊のことも色々と書いてあるので、三宅由佳莉さんのファンになったことで急に高まった海上自衛隊への関心も満足させることができるのでありがたい、とも仰ってくださいました。

 このブログを続けていてよかったなと、心から思いました。

 館山のコンサートのことも、このブログの記事でお知りになり、応募されたところ運良くチケットが送られてきたとのこと。ファンになった早々、3列目で生の歌声を聴くことができた、と本当に喜んでおられました。

 バスを待つ間、とても寒かったのですが、心温まる時間となりました。初対面ではありますが、ブログやYouTubeを通じて多くの情報を共有していますので、話題が尽きることがありません。これがブログの醍醐味だなぁと、つくづく感じ入った次第です。

 バスが到着したので一緒に乗り込みました。まだまだ話し続けていたいところではありましたが、流石に車中ではそうも行きません。その方は最前列にお座りになるとのことでしたので、病み上がりの私は暖かくてぐっすり眠れる最後尾に座り、それぞれ今日のコンサートのことなどを思い出しながら2時間のバスの旅を満喫しました。あ、私は終始爆睡していましたけど。

 バスが横浜駅に到着し、降車すると、その方が待っていてくださいました。改めてご挨拶をし、お別れする前に、この出来事を記事にすることをお許しいただきました。お互い名前の交換もしませんでしたが、ブログ用のニックネームを決めましょうと言うことになり、私から提案したのが「ひなげし」でした。

 バス停で、姿勢良くポツンと座っておられた姿からの連想です。このニックネームを気に入っていただけたことで「ひなげし」さんが誕生しました。

 ひなげしさん、先日は寒い中、お付き合いいただきありがとうございました。グログのコメント欄に、いつかひなげしさんが顔を出されるのを楽しみにしています。

 

横須賀音楽隊のクリスマスコンサート…スピンオフ② 赤嵜尚子さんのこと

  先日アップしたメイン記事で、15分間の休憩中にあったエピソードについて、後ほどスピンオフしますと書きました。

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 タイトルにある「赤嵜尚子さん」が今回のテーマです。 

 このブログでもすっかりお馴染みの赤嵜さんですが、今年3月の定期異動で、東京音楽隊から転勤となりました。

  異動の情報など公開はされませんし、よもや異動になったとは思ってもいませんでしたので、5月のランチタイムコンサートの際には、何故姿が見えないのかわかりませんでした。

 程なく、下田・黒船祭ででの横須賀音楽隊サンセット・コンサートを聴きに行かれたモンスターさんから、「赤嵜さんがいらっしゃいました」との報告をいただき、初めて異動のことを知ったのでした。

 サンセットコンサートで演奏する赤嵜さんの凛々しい姿です。

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 そもそも、このブログで初めて赤嵜さんメインの記事を書いたのは、昨年の7月、「三宅由佳莉さんの出会い」シリーズ第8回でした。

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 パーカッション、特に鍵盤打楽器の演奏が素晴らしいなぁということと、いつも目立たないところで、他の隊員の皆さんをさりげなくサポートしている姿を見るのが好きだと書きました。でも、その頃は、YouTubeの動画で拝見するばかりで、ご挨拶どころか、そのお姿を目にしたこともなかったんです。

 その後、突然東京音楽隊の演奏会を間近で聴く機会に恵まれるようになり、昨年の10月には、東郷の杜音楽祭にも足を運ぶことができました。終演後、初めて赤嵜さんに声をかけ、ご挨拶することができたのですが、その時に「ひょっとして、記事を書いてくださった方ではありませんか?」と問われ、心底驚きました。

 初対面なのに、一瞬で打ち解けた雰囲気を作ってくださった赤嵜さんは、想像していた通りの、気さくで明るく、笑顔の素敵な方でした。

 その時の驚きなどを綴った記事がこれです。

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 そして、今年の2月、横須賀で行われた「ふれあいフェスタ」のリハーサル後にもお声かけさせていただきました。覚えててくれてるかなぁと思いつつの声かけでしたが、「リハーサル中、緊張しました。知り合いが来てると緊張するんですよw」という、さりげない言葉に、その温かい人柄を深く感じました。

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 横須賀音楽隊に異動されてからは、なかなか演奏会に顔を出す機会がなかったのですが、鎌倉で行われた「ぼんぼり祭り」の野外コンサートで、横須賀に行かれてから初めて、しかも目の前で赤嵜さんの演奏を拝見することができました。本当に、手が届きそうなほどの距離でした。この時も、終演後に少しお話しをさせていただきました。何人もの方々が演奏への賛辞を伝えに来られるので、少し待たねばなりませんでしたが、多くの方に愛されている様子を拝見することが嬉しくもありました。

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 先日、横浜のクイーンズスクエアで開催された「横浜音祭り」での演奏会では、開演前のリハーサルの時に笑顔をいただきましたが、ご挨拶する機会が得られず、残念でした。この日の様子を拝見していて、なんとなく痩せられたような感じがしたものですから、少し心配だったんです。

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 そして、今回、館山での演奏会でもパーカッショニストとして活躍される赤嵜さんの姿を拝見していたのですが、先回「痩せちゃったかな」と感じたこともあったのか、なんとなく顔に赤味が差していない気がしていました。大丈夫かな…

 第1部の演奏が終わり、15分の休憩に入りましたので、屋外の喫煙所に行くため、再入場の際に提示が必要なチケットの半券をバッグの中から探していると、ファン仲間の方が「赤嵜さんがいますよ」と知らせに来てくれました。

 見ると、ステージ上、左手前のあたりで、もう一人の隊員の方と一緒に、第2部の演奏のためのセットアップをされている赤嵜さんが目に入りました。

 近くまで行き、作業を終えた赤嵜さんに皆でご挨拶させていただきました。満面の笑顔と、いつもの明るく元気な声で応対してくださる様子に、さっきまでの心配は吹き飛びました。いつもの赤嵜さんでした。顔に赤味が差してないように見えたのはライティングのせいだったんですね(^ ^)

 ちょっとの間皆で盛り上がって、「じゃぁ第2部も楽しみにしてます」と、その場を離れる流れになった時に、赤嵜さんが私に「ところで、体調はどうですか?風邪を引いたと書いてあったので、心配してました」と仰ってくださったのには驚きました。ちゃんと記事を読んでくださっているんだということがとても嬉しかったですし、私の風邪などという、はっきり言ってどうでも良いことまで心に留めてくださっていることに、本当に感激しました。こういう細やかな心遣いが赤嵜さんの魅力なんだなと思います。

 お忙しい中、応対してくだっさったこと、そして言葉の端々に感じられる心遣いに、皆感激していました。ですから、メインの記事の中で触れるのではなく、別仕立てのスピンオフ記事にしたかったんです。

 今回も、たくさんのパワーをいただきました。

 赤嵜さん、いつもありがとうございます(╹◡╹)

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横須賀音楽隊のクリスマスコンサート…スピンオフ①

 昨日、横須賀音楽隊のクリスマスコンサートについて報告記事を書きました。タイトルは「三宅由佳莉さんの横音ステージデビュー」となっていますが、クリスマスコンサート全体の報告です。ただ、遠洋練習航海から帰国して以来、三宅さんが行方不明(笑)で、横須賀音楽隊のステージにはいつデビューするんだろうという関心が高まっていたこともありましたので、端的にそこに焦点を当てたタイトルにさせて頂きました。

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 報告記事は、もっぱら演奏会の中身に焦点を当てましたので、演奏会の周辺状況についてはスピンオフ記事でご紹介して行きます。

 

 今回のコンサート、全般運営は、主催者である第21航空群が取り仕切っていましたが、入場手続きの要領が画期的で素晴らしいなと思いました。

 どのコンサートでも同じですが、開場時間が近くなるにつれ、長蛇の列ができて行きます。でも、何時間も前から、場合によっては半日も前から並んでいる人もいます。そうしたコアなファンへ配慮しつつ、安全な入場を進めるためと思われる方法が取られていました。

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 まず、先頭の集団、100人くらいでしょうか、彼らを入場させて2階の踊り場へ誘導し、そこで入場手続きを一旦中断します。そして、2階に誘導した先頭集団を会場内の好きな席に座らせます。こうすることで、先頭集団は安心してゆったりと思い思いの席に座ることができます。彼らの席が決まったところで、その他の人々を順次入場させていました。

 みなさん非常に落ち着いた様子で入場して行きましたし、席を取るために走るような人は見かけませんでした。

 私は後半組のかなり前の方に並んでいたのですが、入場してみると、結構中間あたりの席に座る方が多く、前列の方には空席がいくらでもありました。おかげさまで、最前列の席に収まることができたわけです。最前列って、音楽を楽しむには決して良い席ではないらしいのですが、私の場合は、音楽を楽しみつつ記事を書くという目的もあるものですから、やはりより多くの情報を得易い最前列は貴重です。

 私が入場した段階ではまだガラガラだったので、ちゃんと席が埋まるのかなあとちょっと心配でしたが、開演前にはびっしりと埋め尽くされていました。やっぱりそうでなきゃ。

 毎回こんなことを心配するのは、昨年夏の人見記念講堂での「驚きの演奏会」が未だににトラウマになっているからかも知れません。

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 地方で開催される演奏会を聴いたのは、昨年7月7日に川越市で行われた陸海空合同演奏会以来2度目となりますが、どちらも、主催者となった部隊の皆さんの、見事な運営が光りました。もちろん、普段は演奏会の運営を行うことなどありませんから、多くの隊員にとっては不慣れなことばかりでしょう。それでも、全てが円滑に進められている様子をみると、事前準備にどれほどの努力が払われているのかがよくわかります。

 一つの作戦と捉えて、緻密な計画が立てられ、事前研究会や訓練を重ねてきたのでしょう。運営に携わった多くの隊員の皆さんに感謝したいと思います。ありがとうございました。

三宅由佳莉さんの横音ステージデビュー

 昨日(2019年12月7日)、千葉県館山市で行われた海上自衛隊第21航空群主催のクリスマスコンサートに行って参りました。演奏は、もちろん横須賀音楽隊です。

 これまで、鎌倉のぼんぼり祭りや横浜音祭りで、オープンスペースでの演奏会を聴いてきましたが、コンサート会場での横音ステージは今回が初めてです。チケットが配布されたタイミングでは私のところに何も届きませんでしたので、あー落選か、と諦めていたのですが、12月3日にチケットが速達で届くという奇跡のような出来事があったことは既に報告したとおりです。

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 こうして、自分の体験として報告記事を書けることが、何より嬉しいです(╹◡╹)

 私にとっては初めての、横須賀音楽隊の箱物演奏会ですし、先に報告した通り、今回は三宅由佳莉さんが、ついに横音のステージデビューを果たされた画期的な演奏会ですから、演奏会前後の様々な出来事については、スピンオフ記事で追い追い紹介することとして、今回は演奏会の中身に集中したいと思います。ちなみに、私は最前列のほぼ中央の席に座ることができました。

 開演の30分ほど前だったと思いますが、私が喫煙所に行こうとロビーに出たところで会場内から演奏が聞こえてきました。「え?なに?」と、慌てて会場内に戻りますと、横音のディキシーランドジャズユニットが客席後方から演奏しながら通路を進んで行きます。あ、ウェルカムコンサートをやってくれるんだ。トランペットの本田(くんぺい…字が解らない(≧∀≦))さんをはじめとするユニットが、前半は客席内で、そして後半はステージに上がって、趣向を凝らした楽しいミニコンサートで私たちを歓迎してくれました。長い時間ではありませんでしたが、ソロ演奏も多く、それぞれの魅力が光る素敵な演奏会でした。本田さんは本当に存在感がありますね、鎌倉の記事でも書いたと思うのですが、男女を問わず多くのファンがいるに違いないと改めて思いました。

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 この動画は昨年の演奏会でのディキシーバンドの演奏です。今回は撮影全面禁止でしたが、昨年はウェルカムコンサートの撮影は許されていたのですね。やはり年々規制が厳しくなっているのかな?

 さて、動画のメンバーのうち、トランペット(本田さん)、ドラムセット、バンジョーは今年も同じ人が演奏していたと思います。因みに、バンジョー奏者の方の本業は、後でも触れますが、コントラバスです。

 ウェルカムコンサートが終わり、開演まで20分、場内には本公演への期待が徐々に高まっていくのがわかります。この間に、初めて横須賀音楽隊の隊旗を撮影しました。

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 自衛艦旗とカモメ、そして波を切って進む護衛艦の姿が、舳先に砕ける波しぶきだけで描かれています。東京音楽隊のシックな隊旗とは一味違う華やかさと躍動感がありますね。

 開演5分前を告げるブザーが鳴り響き、皆さんそそくさと席に着きます。

 そしていよいよ開演時刻を迎えました。

 ステージ両袖から、拍手に迎えられながら隊員の皆さんが入場して来ます。左袖の先頭はトランペットの本田さん、右袖の先頭はトロンボーン兼ボーカルの渡辺彩乃さんでした。皆さんが席に着くと、左袖から横須賀音楽隊長の長岡英幸・1等海尉が登場、会場は一気に盛り上がります。後でも触れると思いますが、長岡隊長は、東音の樋口隊長に通じるテイストが感じられる大変魅力的な方です。会場の反応からもその人気ぶりが伺えました。

 ここで今回のプログラムを見てみましょう。

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 いかがでしょう、期待が膨らみませんか?

 今回のMCは、先日クイーンズスクエアで開催された横浜音祭りでの演奏会でも進行役を勤められた、バスクラリネット奏者の米満佳寿代さんでした。優しく落ち着いたナレーションは、横須賀音楽隊の華やかな演奏会にしっかりとした安定感を与えるアンカーの役割を果たしているように感じられました。

第1部

 第1部は、30年にもわたり多くの方々の支持を集め続けている超人気RPGドラゴンクエストの「顔」とも言うべき、第1作の序曲から始まりました。任天堂ファミコンが社会現象とも言うべき大ブームを巻き起こしていたあの頃、ただのゲームなのに、プレイヤーの冒険心をくすぐり、決断する勇気や友を思う気持ちがリアルに迫って、まさにゲームのキャラクターと一体となってロールプレイを行う画期的な作品(敢えてそう呼ばせていただきます)でした。通称「ドラクエ」と呼ばれるドラゴンクエスト、私もハマった一人ですが、ゲームの作り込みが素晴らしいことに加え、すぎやまこういちさんが提供された楽曲が本当に感動的でした。場面が変わる度に流れるメロディがプレイヤーの心を鼓舞し、癒し、時には哀しませ、長い長い冒険が終わった時には感動で泣き崩れる人も少なくありませんでした。最近の作品がどんな感じなのか承知しませんが、きっと同じような感動を与え続けているのだと思います。

 この「序曲」を聴くと、今でも心が踊ります。ホルンによるファンファーレから始まり、クラリネットが奏でる流麗なメロディが続きます。そしてそれに勇壮さを与えるコントラバスのスタッカート。出だしから感動の連続です。そしてオーケストラ全体の華麗な演奏へと…このコンサートの流れが一気に作られていきました。

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 2曲目の「そりすべり」も馴染みの曲ですね。米満さんは、ルロイ・アンダーソン氏がこの曲を書いたのは真夏だったと紹介されました。暑い夏をなんとか凌ぐ方法はないものかと考えているうちに閃いたのがこの曲だそうで、わずか数時間で書き上げてしまったそうです。名曲は、時間ではなく思いの強さが生み出すものなのでしょう。

 とても軽快で、心を浮き立たせてくれるこの曲、ブラスの響が華麗て素敵なのはもちろんなのですが、私はコントラバスにも注目していました。この曲では、終始ピチカートでアクセントがつけられていて、ベースの重要性がよくわかりました。お名前は存じ上げないのですが、ウェルカムコンサートのディキシーバンドでバンジョーを弾いておられた方がコントラバス奏者です。東京音楽隊岩田有可里さんのベースに注目し始めてから、ベースがより気になるようになりました。渋くてクールなパートですよね。

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 軽快な「そりすべり」の演奏が終わると、ステージに動きがありました、暗転したステージ上では11本の譜面台が前の方に移されアーチ状に並べられました。木管パートの皆さんがそれぞれの譜面台の前に立ち、次の演奏に備えておられる中、突然それは始まりました。

 ナレーションの声が静かに、そして心地よく聞こえてきます。事態が飲み込めない会場はちょっとした戸惑いの中にいました。普仏戦争のことを語るその声は、戦争の話をしているとはとても思えないほど、慈しみに溢れ、私たち全てのあらゆる過ちを許し、限りない愛で包み込むような安らぎを与えてくれます。何だろうこの感覚。

 声で分かったのではありません。声が伝える大いなるものの力に記憶が結びつきました。三宅さんだ。

 慈愛に溢れるその声は、概要次のような話を聞かせてくれました。

 普仏戦争の前線で対峙するフランス軍プロイセン軍。ある日、フランス軍の陣地で一人の兵士が「オー・ホーリーナイト」を歌い始めた。(ここで三宅由佳莉さんがこの歌の出だし部分をア・カペラで歌われました。私は呆然としていたため、それがフランス語だったのか英語だったのか記憶がありません。ただただ美しい歌声でした)

 すると、プロイセン軍の陣地からもこれに応えるように歌声が上がり、やがて両軍が交互に歌を歌い、結果として暗黙の24時間停戦が成立、激戦のさなか、束の間の平和な時が訪れた。それは12月24日、クリスマスイブの出来事だった。

 このナレーションだけの出演は、おそらく初めてのことではないかと思いますが、姿が見えず、フルコーラスの歌唱もないのに、これほどの存在感を示せることに、ただただ恐れ入りました。三宅さん自身の内面の飛躍的な充実が図られたのではないかと思います。遠洋練習航海に参加されたこともその一つの要因かもしれません。一つのことから学び取る力がとても強い人なんだと思います。だから私たちには信じられないような成長を続けているのでしょう。

 こうして文字に起こしてみると、あの感動が全然伝えられていないと強く感じます。私の筆力ではとても伝えられません。そこにいることができたことを、ただ感謝するばかりです。

 ナレーションに引き続き、木管パートによるこの曲の演奏が行われました。木管の音色は柔らかく、優しく、この美しい曲を奏でます。ピッコロ、フルート、クラリネットファゴットバスクラリネット、私の記憶にあるのはそこまでですが、木管楽器の魅力というものを教えてくれる、そんなステージでした。

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  演奏が終わり、いまバスクラリネットを演奏し終えたばかりの米満さんが、マイクを手に次の曲紹介に入ります。紹介された曲は「ザ・クリスマスソング」。美しいメロディでおなじみのこの曲ですが、曲紹介の最後に米満さんが「横須賀音楽隊のボーカリスト三宅由佳莉3等海曹の歌でお楽しみください」と仰ったことで、会場に火がつきました。左袖から、本当に久し振りの三宅由佳莉さんが登場すると、会場は色めき立ち、大きなため息のような波紋が広がります。皆さん、持って行き場の見つからない気持ちが右往左往しているように感じられました。

 今年の2月、サントリーホールで行われた東京音楽隊定期演奏会以来、私にとっては10ヶ月ぶりの三宅さんでした。別に何をしている訳でもなく、ただ登場しただけなのに、一瞬で会場を制圧する力は相変わらずです。

 そして、三宅さんの歌が始まります。あぁ、そうだった。いつもこうして、歌い出しで驚かされるんだった。この裏切られ感が懐かしい。それにしても、何だろうこのグレード感、歌も、立ち居振る舞いも実に堂々として、大歌手の風格を身に纏われつつあるように感じられました。

 歌い終わった時には、皆呆然として三宅さんを見上げていたのではないかと思います。米満さんが、「歌は、3等海曹・三宅由佳莉でした」とアナウンスされて、はっと現実に引き戻されたような感覚でした。三宅由佳莉さんの歌を楽しむにはエネルギーが必要かもしれません。早死にしそうだ(╹◡╹)

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 引き続き、クリスマス・フェスティバルと銘打って、クリスマスソングのメドレイが演奏されました。「 Joy to the world 〜もろびとこぞりて〜」を皮切りに数曲が演奏されましたが、メドレイなものですから、動画を用意することもできませんでした。冒頭の「Joy to the world」だけでもと思ったのですが、吹奏楽での動画が見つかりません。多いのはハンドベルです。それはそれで素敵なのですが、この記事に貼ってもね(≧∀≦)

 ということで、掟破りですが、東京音楽隊時代に、三宅由佳莉さんが披露されたクリスマスソングメドレイの動画を貼っておきます。Joy to the world も含まれますのでちょっとだけ雰囲気伝わればと(≧∀≦)

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 ここで15分間の休憩に入りました。

 私の席の右の方に、大変乗りの良いカップルが座ってらしたのですが、休憩に入ったところでこんな会話をしていました。

 女性が、「あの歌ってた子凄かったね」と驚嘆された様子。男性が「え、知らない?自衛隊の歌姫って言われてて、CDも出しているし、すごい話題になってた人だよ」

 ですよね、私たちがファンの贔屓目で「凄い」と言っているわけではないんです。白紙的に聴いて「凄い」んです。

 他にも、休憩時間のエピソードがあるのですが、ちょっと詳しく書きたいので、スピンオフ記事にしたいと思います。

 

第2部

 第2部は、NHK大河ドラマ「いだてん」のメインテーマから始まります。正直に言いますが、私はそんなものは見ていませんので、音楽隊の演奏会以外でこの曲を聴いたことがないんです。でも、ちょっとコミカルながら、疾走感溢れる軽快な曲として気に入っています。番組は見ませんけど(≧∀≦)

 今年は、各音楽隊ともこの曲を何度も演奏したのではないでしょうか。昨年は「西郷どん」メインテーマでしたし、だいたい毎年大河ドラマのメインテーマを扱うのでしょうね。普段、ほとんどテレビを見ない私にとっては、いつも初めて聴く新鮮な曲ばかりです(╹◡╹)

 大湊音楽隊の動画がありましたので貼っておきます。

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 続いて演奏されたのが、人気テレビドラマ「相棒」のオープニングテーマです。これも耳に馴染みのカッコ良い曲ですよね。この演奏では、トランペットとトロンボーンのソロが披露されました。ちょっとお名前は聞き取ることができなかったのですが、お二人ともカッコ良かったです。

 赤嵜尚子さんは、この曲でビブラフォンを演奏されていました。今回の演奏会で、赤嵜さんは後方のパーカッション席におられることが多かったのですが、何度かビブラフォンを演奏されていましたし、第1部のクリスマスフェスティバルでは、コンサートチャイムも演奏されていました。チャイムの演奏では、教会に向かう道すがら、鐘の音が少しづつ大きく聴こえてくるような繊細な音のコントロールをされていました。なるほど、でも手加減だけでコントロールするんだよね、なんか凄いな。

 あ、相棒のオープニングテーマでしたね(≧∀≦) 実は、とても馴染み深い下の動画の曲の前に、初期の頃のオープニングテーマが演奏されたのですが、私自身、ちょっと馴染みがなかったため、動画を探しきれませんでした。でも、このオープニングテーマこそ「相棒」のテーマですよね。

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 米満さんが次に紹介されたのは「パプリカ」です。今や日本中の子供達が踊り出しそうなこの曲ですが、世界に向けてこのコンセプトを発信してくために、英語版の動画なども配信されているとのことでした。本当に、世界に広がっていくといいですね。

 さて、このパプリカ、海上自衛隊のみならず、各自衛隊の音楽隊が日本中の演奏会で頻繁に演奏し、ダンスも披露しています。先日のクイーンズスクエアでの演奏会では防衛大学校吹奏楽部の皆さんもダンスを披露していましたね。

 今回の演奏会でパプリカを歌うのは、三宅由佳莉さん、そして向かって右側に控えるのはやはり人気ボーカリスト渡辺彩乃さん、左の男性隊員は申し訳ありませんがお名前を存じ上げません。

 米満さんの紹介で3人が登場すると、会場は大盛り上がりです。それにしても、センターに立つ三宅さんは、メスドレス型の演奏服のママです。この格好で踊るんですね。そう言えば、いつだったか恋ダンスもこの服装で踊ってましたね(╹◡╹)

 米満さんが「では皆さんも一緒に踊りましょう」と仰いましたが、さすがに客席で踊るのは無理でしょう(≧∀≦)

 音楽隊の演奏会で、何度か目にする機会があった「パプリカ」ですが、三宅由佳莉さんの歌と踊りは初めてです。でも流石に切れとキメで締りのあるダンスです。渡辺さんと、男性隊員の方も切れのあるいい動き、皆さん凄いですよね。なんでもできちゃうんだな。下の動画は、今年のフリートウィークの際、横須賀音楽隊が披露したパプリカです。このお二人の間に三宅さんが入ったのが館山のステージでした。

 途中、隊長もちょっとだけ参加するなど、大変楽しく盛り上がりました。

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 3人の楽しいステージが終わり、米満さんが、「ありがとうございました、なんかそちらでは一緒に踊ってくださった方もいらっしゃいましたね」と紹介されていました。客席で踊るとは凄いな∑(゚Д゚)

 

 次に用意されていたのは、解散が決まっている「嵐」のメドレイです。「嵐」のメンバーは、それぞれ個性もしっかりしていますし、個々の活動基盤が確立されてはいますが、やはり一つの時代を画してきただけに、解散を惜しむ声も少なくありません。そんな「嵐」のヒット曲、11曲がメドレイで演奏されました。こうしてメドレイで聴いてみると、どれも懐かしい曲に思えます。それだけ世の中に浸透し、存在感を示してきたことがよくわかります。11曲ものメドレイであるにも関わらず、演奏が終わった時、え、もう終わり?と感じました。客席を楽しませるためにいつも工夫を凝らしてくれているんだなと思います。

 

 さて、次に控えるのは「ユー・レイズ・ミー・アップ」です。三宅由佳莉さんが歌うというオプションもあるとは思いましたが、どうなんだろうと思っていましたら、米満さんの曲紹介で、「本日はフルートソロでお楽しみください」とのことでした。なるほど、この曲をフルートソロを入れて演奏するとどんな感じなのでしょう。

 ソリストのお名前が聞き取れなかったのですが、おそらく、大湊音楽隊におられた大山里美さんではないかと思います。ちょっと緊張されながらも、見事な音色を聴かせてくださいました。演奏を終えた後の、なんだかホッとされたような表情が印象的でした。

 大湊音楽隊でこの曲をフルートソロで演奏される大山さんの動画がありましたのでここに貼っておきます。当時の大湊音楽隊長は、現横須賀音楽隊長の長岡さんです。

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 バンドのしっかりした演奏に乗せて繊細なフルートで奏でられたユー・レイズミー・アップの演奏が終わり、米満さんがマイクを握ります。「時が経つのは早いもので、次の曲が最後となります。私たちはこのように大勢の皆様の前で演奏することができますが、今この時も私たちと同じ海上自衛官が、みなさまの目の届きにくい水平線の向こうで、空の彼方で、様々な任務に就いております…」この口上の途中で、館山航空基地の隊員が台風被害の救援活動に参加したことが紹介されると、大きな拍手が起きました。そして、最後に「防衛省自衛隊に対する変わらぬご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます」と結ぶと、それこそ割れんばかりの拍手が湧き上がりました。この一体感がすごいなと思いました。

 

 そして最後の曲として紹介されたのは「トゥモロー」

 米満さんの曲紹介で、三宅由佳莉さんが歌われることがわかると、会場はまたもや盛り上がります。パプリカも含めると3曲めになります。三宅由佳莉さんが歌われるこの曲は、動画もたくさんあります。特に東京音楽隊レコード大賞企画賞を受賞した際の動画は、実に伸びやかで魅力が溢れていますよね。

 そんなイメージを抱きながら、三宅さんをステージに迎えます。

 ところがです、そこで歌われた「トゥモロー」は今まで聴いたものとは全く違うものでした。いや、曲が違うわけではもちろんありません。何といえばいいのか、歌そのものも、身のこなしも、細部の細部にまで神経が行き届いているように感じました。歌詞の一言一言をとても大切にされているのがわかりますし、もともと表情の豊かな方ですが、そこにもより繊細さが見て取れました。昨年あたりから、よく書かせていただいているように、徐々にアダルトな雰囲気を身に纏われつつあるように思えるのですが、それがしっかりと根付いてきたのではないかと思います。

 確実にグレードアップした三宅由佳莉さん、30台におけるご自身のイメージをほぼ固められたのではないでしょうか。そんな気がします。

 いずれにせよ、聴き終えた後出る言葉は「いやー…」後の句継げず(≧∀≦)

 この曲は、敢えて動画は貼りません。だって、印象が全然違うんですから、貼っても意味ないでしょう。頭の中で想像して見てください。しっとりと、大人の雰囲気で歌う「トゥモロー」、本当に素晴らしかった。

 曲が終わり、鳴り止まない大喝采を受けつつ、三宅さんが、そして長岡隊長が左袖に退場されました。

 アンコールを求める拍手の中、場内アナウンスが、花束の贈呈が行われることを伝えました。中学生と小学生の男児2名による隊長への贈呈が行われたのですが、その光景が微笑ましく、場内、そしてステージの上も、温かい笑いに包まれました。照れ臭いのか、ちょっと不貞腐れたような態度なのですが、記念写真を撮る時にはピースサインを出したりして、本当に可愛かったです。

 花束贈呈後、再びアンコールを求める拍手が湧き上がり、「アンコール!」の呼び声もいくつか掛かりました。拍手は次第にシンクロし、会場全体が手拍子で隊長の登場を促します。

 満を持して長岡隊長が左袖から姿を見せると、手拍子は歓喜の大喝采に変わりました。もの凄い圧を背中に感じます。いや凄いな本当に。ファンの皆さんの、横音に対する強い愛情を感じました。

 そして、演奏されたのが、X-JAPANの名曲「Forever Love」でした。吹奏楽で聴くのは初めてですが、原曲の魅力を余すところなく描き切った素晴らしいアレンジに、心から感動しました。

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 割れんばかりの喝采の中、長岡隊長は退場されましたが、拍手は鳴り止まず、再び「アンコール!」がいくつも掛かります。拍手が手拍子になったところで、長岡隊長が、ご自身も手拍子しながら再び登場し、笑いを取りつつ指揮台へ向かいました。客席に向け右手の人差し指を立てて「もう1曲ね」という仕草に、会場は再び湧き上がり、「軍艦」への期待が満ち満ちて行くのが分かります。

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 この動画は先日の横浜音祭り2019のものですが、演奏開始と同時に観客の手拍子が始まります。皆さん、この曲が大好きなんですね。館山でも、もう我慢できないという感じで最初から手拍子が始まりましたし、長岡隊長も客席に手拍子を求めました。ただ、「海行かば」のパートでは、「ここは控えてね」という仕草をされました。客席も静かに演奏に聞き入ります。このように「海行かば」で手拍子の自制を求めるシーンは時々見かけるのですが、そうでない時もありますし、どのような区分けになっているのかはよく分かりません。ともかく、「海行かば」のパートが終わったところで再び手拍子が始まり、会場の盛り上がりは最高潮に達します。長岡隊長の切れのいい指揮で演奏がピタリと終わるや、万雷の拍手が沸き起こり、素晴らしい演奏、素晴らしい演奏会への惜しみない称賛が贈られました。

 隊長は、鳴り止まない拍手のなか、各パートを順次に起立させて紹介し、全員が立ち上がったところで左袖の方に向かって「出ておいで」という仕草をされました。三宅由佳莉さんが登場すると、会場はまた一段と盛り上がります。横須賀音楽隊のステージでは初めて見る三宅由佳莉さんでしたが、もう100年も前からやっているような馴染み方です。驚きました。

 喝采を浴びつつ長岡隊長が左袖に退場されます。「軍艦」が演奏された以上、「もう1曲」はないことは皆さんわかっているのですが、諦めきれないような拍手がいつまでも続きます。ここで、演奏会の終わりを告げる場内アナウンスが入り、ようやく拍手は鳴り止みましたが、ステージ上の隊員の皆さんが会場に向かって手を振り始めると、再び拍手が起こり、また手を振りながら、最後の名残りを惜しみました。

 うーん、本当に素晴らしい演奏会でした。ちょっと遠かったけど、行ってよかった。体調は万全ではなかったけど、決心してよかった。本当によかった。そう思いました。

 今回、三宅由佳莉さんは2曲を歌い、1曲を踊り、そして1つのナレーションを披露され、何か一つ大きく脱皮されたような印象を私たちに与えてくれました。どのパフォーマンスも素晴らしかったのですが、私が最も印象深く感じたのは、実はナレーションでした。意外に思われるかもしれませんが、姿が見える状態での表現というのは声の他にビジュアルを駆使することができます。でも、ナレーションは声だけで、全てを表現しなければなりません。大変難しい表現様式です。その制約の中で、あれほどの表現力で会場を感動させた力量は、ただ事ではないと思います。これが、三宅さんの今後の表現活動の中でどのような意味を持つのか、私にはわかりませんが、少なくとも恐るべき力を蓄えつつあることだけは確かなようです。今後も目が離せない存在ですね。

 いかがでしたでしょうか、クリスマスコンサートの雰囲気、そして三宅由佳莉さんの様子が少しでもお伝えできたなら幸甚です。