あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

谷中霊園②

 前回は、谷中霊園に辿り着くまでの経緯などを書いたところで、取りあえず区切りをつけました。

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 谷中霊園は、広い敷地を持つ都立の霊園で、多くの有名人が眠る場所としても知られていますよね。「谷中墓地」という呼び方をされることもありますが、その場合には都立霊園の他に、徳川将軍家菩提寺であった寛永寺の墓地なども含めた呼称になります。と言いますか、墓地の平面図を見ると、都立霊園の中に寛永寺の墓地が包含されているような感じです。

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  そして、寛永寺第二霊園の一角を切り取るように「徳川慶喜墓所」と書かれた場所があるのですが、上の写真だと、右端の近くの上下中央あたりです。寛永寺第二霊園の一部ではなく、「徳川慶喜墓所」となっているところがミソです。

 慶喜公のことについて、これまで興味を持って調べてみたこともありませんし、かつてドラマなどで見たエピソードくらいしか頭に浮かびませんが、徳川幕府第15代将軍であり、大政奉還という歴史的な大事件の主人公でもありますので、お参りすることにしました。

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  ちょっと分かり辛いところにあるのですが、大変声の大きい年配の男性が、「慶喜公の墓所はこちらです、澁澤栄一はあそこの木の向こう側」と親切に教えてくださいました。雰囲気からして東京都から委託されたボランティアガイドさんなのかな、と思いつつ、慶喜公の墓所前に移動します。私を含めて数名が垣根の中を覗いたりしていましたら、突然背後から大きな声で「徳川慶喜公の墓所が、なぜここにあると思いますか?」と問いかけられたので驚きました。先ほどのガイドっぽい方です。

 「徳川家第15代将軍であったにもかかわらず、寛永寺の墓地ではなく、こちらに埋葬されていることこそが、徳川慶喜公がどのような人物であったかを知る鍵なんです」

 やはりガイドさんなのかな、と思いながら説明を拝聴致しました。お話は大変興味深いのですが、何しろ微に入り細にわたる大解説ですので、逐一記憶することはとてもできませんでしたが、全体を私なりにまとめてみると概略次のような内容でした。

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 幕末から明治維新にかけての動乱期を描いた歴史小説は多数あるが、それらの中で徳川慶喜は、鳥羽伏見の戦いに敗れ、開陽丸で江戸に戻るや、事態収拾を勝海舟に丸投げして、自身は寛永寺での謹慎に逃げたように描かれることが多い。ところが、各種資料を丹念に調べてみると、全く違う話が見えてくる。

 海軍奉行を罷免され無為な日々を送っていた勝海舟が、浜離宮に帰着した慶喜公に呼ばれ、幕府軍討伐のために江戸に向かっている官軍への対処について意見を求められた際、「江戸での戦いとなると幕府の中で幅を効かせているフランス贔屓がフランスの軍事介入を呼び寄せることとなり禍根を残す。東征途上の官軍を、圧倒的に優勢な海軍艦艇を用いて砲撃し、背後に上陸して挟撃することで動揺させ、その上で、江戸城は官軍に明け渡すべき」との私見を開陳。これを採用した慶喜公は、江戸城に戻り、1ヶ月をかけて、その実現のためにあらゆる手を打った。案の定、フランスを後ろ盾に徹底抗戦を主張する急先鋒の小栗忠順おぐり・ただまさ)を罷免するとともに、公女和宮(第14代将軍・徳川家茂正室)を拝み倒して、朝廷への帰順の意を伝える書状を書いてもらい、最終的に自らの恭順の姿勢を形で示すために寛永寺での謹慎という運びとなった。

  将軍職にあったのだから、徳川宗家の菩提寺である寛永寺の墓地に埋葬されるのが筋というものだが、そうではなくこのような私墓に埋葬されているのは何故なのか。水戸徳川家は代々「尊皇」を庭訓とするとともに、神道を信仰しているため、慶喜公は仏教寺院への埋葬には抵抗があり、神道式に埋葬して欲しいとの希望を持っていた。とはいえ、家督を譲った身ながら徳川宗家に連なる立場で勝手なことは許されない。それが可能になったのは、慶喜公の家臣であり、良き理解者でもあった澁澤栄一が大変な出世をして明治政府への影響力を得たおかげで、明治35年に最高位の爵位である「公爵」を授爵し、徳川宗家とは別に徳川慶喜家という別家を創設することが許されたからである。

 墓の形状についても、天皇綾にならった土饅頭式にし、正室の他、生涯を通じて得た4人の側室や嫡男一家の墓も敷地内にあることからわかるように、ここは慶喜公の家族墓苑なのである。

 慶喜公は、「情のない」人だという評価もされており、路頭に迷った多くの元幕臣らの身の振り方などについて心を砕いていた勝海舟からは、相当苦言を呈されていたようだが、もともと感情ではなく理屈で動く人なので、そういう面もあったのだろう。

 そのような性格もあってか、生涯を通じて揮毫の求めに応じた例は殆どないが、江戸時代から残されていた木造の日本橋を石造りに架け直す際には、「あなたのおかげで、日本橋もその姿を残すことができました。この度洋式に架け直すことになったので、是非橋の欄干に揮毫いただきたい」と頼まれ、珍しく応じている。現在も残る「日本橋」と「にほんばし」の銘板は、希少な慶喜公の揮毫である。

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 立板に水の語り口で、次から次へと様々なエピソードが年月日付きで繰り出されたので、とても記憶には留められませんし、覚えていても書ききれません(≧∀≦)

 現在進行中の情勢でさえ正確に把握することはできないのですから、史料を読み解いていく他ない歴史上の出来事に解釈の幅が生じるのは当然のことですし、だからこそ魅力的なんだと思います。

 お話を伺った後で分かったのですが、この方は、徳川慶喜公の墓所について独自に研究を続けておられ、時々現地で、研究成果に基づき解説をされているとのことでした。

 その内容について、とやかく申し上げる知見は持ち合わせておりませんが、私が今回このことを記事にしようと思ったのは、何の見返りもないのに、慶喜公のことについてもっと知って欲しいという情熱が、その熱い語り口から痛いほど伝わって来たからです。日差しの結構強い日でしたから、長時間話を伺うのも辛いところはあったのですが、その情熱に感動を覚えましたし、自分にもまだまだやれることがあるのではないかと感じた次第です。

 因みに、ちょっと離れたところに澁澤栄一氏の墓所もあります。

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 興味のある方は是非お出かけください。慶喜公の墓所では、詳しい解説を拝聴する機会があるかも知れませんし(╹◡╹)

ブルーリボンに願いを込めて;from natural(ナチュラル)

一昨日は全国的にお天気に恵まれ、私にとりましても良きドライブ日和となりました(•‿•)
山間部を縫うように、そして連なるトンネルを22も有する我が地方の高速道路。美しい山々の新緑が見えたかと思ったらあっという間にトンネル内。
尤も、スピード出して走っているので、景色は愛でる間もなく過ぎ去っていきますが。

さて、今回は目的があって車を走らせました。ある映画を観賞するためです。
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北朝鮮に拉致された「横田めぐみさん」と、奪還するために日々闘い続けるご両親を軸に、他の拉致被害者の方々やそのご家族の姿を描いた作品です。
フィクションであるけれど、関係者からの聞き取りや証言を元に制作されていますし、メディアを通して私達が目にした場面も再現されたりして、リアル感満載な作品です!

ネタばれになるので詳しくは申せませんが、拉致実行犯の残忍で恐ろしい手口、拉致を手引した在日人の複雑な心境、めぐみさんが拉致されてから北朝鮮に向かう船中で恐怖のあまりご両親に助けを求め泣き叫ぶシーン、日本に帰りたい一心で朝鮮語を一生懸命覚えるけれど、嘘と裏切りから精神を病んでしまうシーン等、怒りや哀れみ悲しみ等の様々な感情が込み上げてきて涙が止まる事がなかったです。
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この映画は、一般の映画館での上映を目指して、クラウドファンディングそして一般の方々からの寄付で制作されています。上映して頂ける映画館も制作委員会の方々がそれぞれに掛け合いお願いして全国に広がっています。

2/19封切りで何ヶ所かで同時に上映が始まりました。その中に、東京池袋と横浜の映画館が含まれていました。当時は私が住んでいる地域や近隣県でも上映予定がありませんでしたので、上京した折に観ようと予定を立てていました。2/20の横須賀音楽隊の演奏会に合わせて( ╹▽╹ )
それが見事にお流れになり、二重、三重のショックでした(╯︵╰,)
でも程なくして今回行ってきた映画館での上映が決まったので、嬉しかったです!立ち直れました!(・∀・)

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ブルーリボンバッジ、ご存知ですか?

拉致され青い海を渡って北朝鮮に連れて行かれた!
日本と北朝鮮は青い空で繋がっている、青い海で繋がっている、リボンのように!
繋がっているから必ず助ける!救い出す!
というような意味が込められているそうです。
私もブルー系のセーターにブルーリボンバッジを付けて、ブルーリボンが印刷されたマスクを着用して観賞しました。
何をどうしたらいいのか思い起こせませんが、ただ、拉致された皆さんが一日でも早く帰国できますように❗闘い続けるめぐみさんのお母様はじめそれぞれのご家族の皆様のご苦労が報われる日が来ますように❗
そう祈る自分であり続けたい!という思いをブルーリボンバッジに込めて❗

「めぐみへの誓い」、沢山の方々に観て頂きたい映画ですし、拉致という事実を知って頂き、世論が高まり、被害者の方々を救い出す原動力になって欲しいです。

谷中霊園①

 明日に予定されていた、三宅由佳莉さんのインスタライブ第2回目、呉音楽隊のトロンボーン奏者である道本和生さんとのトークライブは、多くの方が楽しみにしておられたと思いますが、昨日、インスタサイトの方に「ライブ中止のお知らせ」が掲載され、残念ながら「お流れ」になってしまいました。

 やはり、緊急事態宣言が出されている状態で、呉の隊員が私用で関東を訪れるということはできないということなのでしょう。制約の多い御時勢ですから、仕方ありませんね。次の機会が訪れることを期待することに致しましょう。

 そんな残念なお知らせがあったからという訳ではないのですが、昨日、上野の近くにある谷中霊園を訪ねてみました。いえ、別に谷中霊園が目的で出かけた訳ではないんです。

 文京区の本駒込にある「東洋文庫ミュージアム」をご存知でしょうか。

 100万冊とも言われる蔵書が、広大な書庫の壁面を床から天井まで埋め尽くす巨大な書棚にぎっしりと並べられた壮大な写真を見ただけで圧倒されそうになりますが、そもそもは、東洋学の研究に携わる方々の便宜に資するのみならず、この学問領域への一般の関心を呼び覚ますことを目的に設立された施設のようです。

 巨大な書棚を埋め尽くす蔵書の圧倒的な光景をこの目で見てみたいということも勿論あるのですが、様々なテーマで開催される企画展にも興味がそそられます。

 そして、今年の1月下旬から開催されているのが「大清帝国展」です。やはり、我が国の近現代史に大きな影響を与えた清国に関する展示会ですから、心惹かれるものがありますよね。

 東洋文庫提供の動画がありましたので、興味のある方はご覧になってください。

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 そして、この企画展が5月16日で終了してしまうため、連休初日に出かけたという訳です。ところが、現地に着いてみると、ミュージアムのエントランスには「5月6日まで臨時休業します」とのお知らせが掲げられているではありませんか。迂闊でした、緊急事態宣言による自粛要請を受けて、都内の各種施設は軒並み休業のようです。

 でも、せっかく出かけて来たのにそのまま帰るのもつまらないので、普段馴染みのないエリアを散策することにしました。本郷通り沿いの吉祥寺や赤目不動尊などに立ち寄りながら南へ下ります。

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このまま真っ直ぐ行けば左側に東京大学が見えてくるのですが、白山上交差点から左に折れて道なりに行けば谷中霊園に辿り着くことがわかったので、そちらに足が向いたという訳です。

 この辺りは「お寺銀座」と呼びたくなるほどお寺さんが多いのですが、どの寺院もよく整備され、格調高い印象があります。

 駒込大観音(光源寺)脇にある児童公園で、興味深いものを目にしました。

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 公園のトイレがとても綺麗に維持されていたのですが、まぁそれは珍しいことではないでしょう。

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 そのトイレの前に、非常時用の折り畳みトイレが2つ常備されているのが大変興味深いと思いました。

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 そして、その脇には手押し式のポンプまで備えてあります。飲用にはできませんが、手洗いなどのために設けられているのだと思います。

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文京区の児童公園などには、このような災害用の設備がきちんと整備されているのでしょうね。

 そんなあれこれに驚いたり感心したりしながら、谷中霊園に着いたのですが、ここで思わぬ出会いがありました。それがとても印象に残っているので、是非記事にしたいと思い、書き始めたのですが、いつもの癖であちこち脱線するものですから、ちょっと長くなってしまいました。メインの話は次回にしたいと思います。

東京音楽隊の久々の演奏会

 毎日コロナの話題ばかりでうんざりしますね。このところPCR検査で陽性反応が得られた人の数が増加傾向を見せているため、またしても緊急事態宣言が出されるようですが、私の正直な感覚で申し上げるならば、多少「自粛慣れ」が見られるとはいえ、みんなが少しずつ我慢を続けていることで、爆発的な感染拡大は抑制されているような気がします。

 とは言え、一度コントロールを失えば手に負えなくなるのは明らかですから、慎重に対応していくのは仕方のないことでしょう。音楽隊の演奏会もこの一年余り、殆ど開催されていません。

 いつかはあの平常が戻ってくるに違いないとは思いつつ、演奏会のない生活があまりにも長く続いているものですから、感覚がすっかり鈍ってしまっていることに気付かされます。東京音楽隊が6月に定例演奏会を予定しており、その募集が既に始まっていることに全く気づいていませんでした。

 「ぴぴ」さんが昨日、別記事へのコメントで知らせて下さったのですが、出先だったものですから、ちょっと記事にするのが遅くなりました。

 東京音楽隊のホームページにコンサート情報として、「第62回定例演奏会」が6月11日(金)に開催予定であることが告知されています。今回は、中川麻梨子さんのナレーションによる紹介ビデオ付きです。下の画像をクリックするとこのページに飛べますので是非ご覧になってください。

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 さて、前回の定例演奏会は、2年前の9月に昭和女子大人見記念講堂で開催されました。海自音楽隊OBであるトランペット奏者・類家心平さんをゲストに迎えて、いつもながらサプライズに満ちた素晴らしい演奏会でした。

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 この時が第60回だったのに、今回が第62回なのは、今年の1月15日に人見記念講堂で開催予定だった「第61回定例演奏会」がコロナの影響で「中止」となったからです。「欠番」となってしまった幻の第61回定例演奏会は、広報演奏が軒並み中止となる中で、隊員募集に影響が出始めたことから、当初のプログラムを大幅に変更して、募集対象者にフォーカスした内容になっていましたが、結局は開催が見送られた経緯があります。

 広報演奏のみならず、艦艇の一般公開や基地開放なども含め、従来型の広報活動が大幅な制約を受けざるを得ない状況が続いているため、以前、別記事でも取り上げた「艦Tube」など、海幕の広報室は様々工夫を凝らした新機軸を打ち出しています。

 今回募集が行われている第62回定例演奏会も、当然その流れを受けているのだと思います。先ほど触れた東京音楽隊ホームページ上の演奏会告知動画によれば、海幕広報室、自衛隊東京地方協力本部(隊員の募集を行っています)そして東京音楽隊による初のコラボ企画とのことですし、大スクリーンに迫力ある映像を映し出したり、ステージもロックバンドを中央に据えた構成になったりと、これまでにない東京音楽隊の演奏会になるはずです。

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  心配なのは、コロナ情勢がどう転ぶのかということですが、そんなこと心配していても始まりません。まずは応募してみましょう。募集要領は東京音楽隊のホームページに掲載されていますが、面倒だという方のために、下に抜粋を貼っておきますのでご活用ください。

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 いや、本当に久しぶりの演奏会情報です。なんだかソワソワしてきませんか?

 無事開催されることを切に祈りつつ、早々に応募することにします(╹◡╹)

確かに「小さなカレー家」だけど…

 今月から新宿の本社勤務になったものですから、普段の活動の範囲も自然と新宿周辺になりつつあります。転勤すると色々と面倒な手続きもありますし、職場の環境もガラリと変わるのでそれなりにストレスにはなりますが、いままで馴染みのなかったエリアに親しむ切っ掛けにもなりますよね。

 先週の土曜日に明治神宮でお参りしたことを別記事で書きましたが、実はその前に、いつかは行ってみたいと思っていたカレー屋さんを訪ねました。以前、知人から話を聞いて、ネットで調べてみましたら、食べログ、クチコミ、ブログ記事などがわんさかヒットして、大変評判が良いので、ご存知の方も多いかも知れません。

 その店が記事タイトルの「小さなカレー家」なのですが、私が心惹かれたのは「牛すじカレー専門店」というふれ込みです。どんなカレーなんだろうと興味が湧きますし、「カレー屋」じゃなくて「カレー家」というネーミングにも拘りが感じられます。

 気になるカレー屋さんでしたから、所用で新宿に出たついでに、「食べてみよう!」と思いたったわけです。

 総武線大久保駅南口からすぐなので、新宿から徒歩でも行けるとは思いますが、なんだか迷いそうなので一駅ですけど電車に乗りました。

 南口を出て、ファミマがある角から斜めに伸びる路地を入ります。この辺は百人町何ですね。

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  すぐ左手に店が見えてきます。でも、おそらく赤かったんだろうなぁと思われる軒先のシェードは風格を帯すぎて、そこに書かれた店名が「読めるものなら読んでみろ」と言わんばかりにクイズ化しています。テイクアウトカウンターの脇に「牛すじカレー」の表示がなかったら、絶対わからないですよね(^ ^)

 でも、「牛すじカレー専門店」ですから、変に小綺麗な店構えより、こういう感じの方がしっくり来ます。  

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 店内はカウンター席で、コロナ対策なのでしょう、椅子の間は広くとってあるため、確か6席しかなかったと思います。

 私が頼んだのは、もちろん「牛すじカレー」の「並」盛りとコールスローです。

 最初にコールスローが出されたのですが、その大きさにびっくり。比較のために割り箸を置いてみましたが、「どんぶりかよ」と思うほどの迫力です。ベーコンビッツがトッピングされていて、美味しいし、何しろ食べ応えがあります。

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  まだコールスローを半分くらいしか食べていないうちに、待望の「牛すじカレー」が登場しました。大盛りじゃないですよ、これ「並」盛りです。

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  初めて食べる「牛すじカレー」ですが、「んまい!」

 ルウの上に散らされている牛すじに、カレーの味をマイルドに感じさせる効果があるのかも知れません。食べ始めには気づかないのですが、食べ進めるうちに大変スパイシーなカレーであることが分かってきます。ご飯が沢山盛られているのがとても有り難い。だってこれ、いくらでも食べれそうなんです。

 カレー好きの私にとっては、とても幸せな時間でした。

 こんな美味しいカレーとコールスローを頂いただけでも満足なのに、更に驚きなのがその料金です。山盛りのコールスローと大きな皿に満ちみちたカレー、合計でいくらだと思いますか? 500円です。

 店内に貼られたメニューです。びっくりするほど安いですよね。

 どう見ても大盛りにしか見えない「並」盛りが450円で、コールスローは50円、本当に驚きです。ところで、大盛の他に「特盛」があるのですが、一体どれほどの量なのでしょう。一度試してみたいものです(やめたほうがいいか(≧∀≦))。

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  ところで、手作りのこのメニューをご覧になって何か感じませんか?

 そう、相当年季が入っています。この店は、ネット上でも沢山取り上げられていますし、おそらくテレビの番組などでも何度も紹介されているんじゃないかと思います。

 この日も、ずっと客足が耐えることはなく常に満席でした。これほどの人気があるにもかかわらず、料金改訂をすることなく、安くて美味しいカレーを提供し続けてくれていることが、このメニューからわかりますよね。

 カウンターの中で、一人で奮闘しておられるご主人からは、みんなに喜んでもらえることが嬉しい、という人柄が伝わってきます。

 カウンターの上に500円硬貨を一枚置き、ご主人に「大変美味しゅうございました」とご挨拶させて頂きました。もう、言わずにはいられなかったのです。

 確かに「小さなカレー家」ですけど、私の中ではとても大きな存在になりました。

 これからも、何度も足を運びそうな気がします。

はじめまして(^-^);from natural(ナチュラル)

突然ですが、ご縁あってこちらのひと部屋をお借りしてブログを始める事になりました。
natural(ナチュラル)と申します。

ある日、ブログをやってみない?と勧めて下さった方がいらっしゃいました。でも文章を書くなんて大の苦手、自信もなく「無理っ!」と即答。ところが、その方の誘導がとても上手く、段々私も欲が出てきてなんと快諾してしまいました(>_<)
しかし何を書こう……と考える日々。しかも引っ越しやらいろいろと雑用があり、なかなかゆっくりブログに向き合う事が出来ません。
かぴたんさんのように立派な文章を書く力もないしね(((・・;)
ノートパソコンは故障したままだし、タブレットはまだ引っ越しの荷物の中だし……等々自分勝手な言い訳が次から次へと湧き出てくる始末!
こんな私ですので、気ままにやって行こうと思います。日々の暮らしの中でふと感じた事等を書き留めて行こうかなぁと考えています(^^)d 拙い文章になるかとは思いますがお付き合い頂けましたなら幸いです。

それでは早速❗
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もうひと月以上前の事になりますが、我が町で「ミニミニ自衛隊まつり」が開催されました。
自衛艦艇を地元に誘致する仕事をしている友人からのお知らせに「行きたい❗知らせてくれてありがとう❗嬉しい❗」と大興奮( 〃▽〃)
地元駐屯地や各地方からの協力による様々な装備品の展示、そして掃海挺つのしまの寄港。
ん?( -_・)?つのしま? なんかつい最近聞いた事あるような?と思い、ある資料を見てみました。ありました❗「ポセイドンの涙」に出演された自衛官の方が乗船されていたのです。相前後して2日ほどしか経たずに目にした同一名称だったのでとても驚きました。
絶対見たい❗と思いながらも仕事です。でもなんかと思い、お昼休みを30分余分に戴く事にしました。
会場は自宅から車で5分ぐらい、職場からは15分ぐらいのところです。簡単に食事を済ませて会場へ急ぎました。
コロナ禍ですので、屋外での装備品の展示はかなり間隔、距離をとっていました。でも、実際に目にするのは初めてのものが殆どだったので、距離なんて気になりません。時間も限られていたので、もう!もう!一所懸命に見ました❗
屋内では、ビデオ上映や装備品のミニチュアの展示、自衛隊紹介パンフレットの設置等、こちらもある程度間隔がとられていました。
掃海挺を見ようと建物を出ようとしたら、🎶う~み~は広い~な~大き~い~な~🎶と三宅由佳莉さんの歌声が聴こえてきました❗えっ👀⁉️と思わず振り返ってしまいました。会場に由佳莉さんがいらっしゃるような錯覚です❗居るはずないのに。とにかくびっくりしました。
そして岸壁に停泊している「つのしま」へと歩を進めました。事前申込みをしていないので勿論中には入れませんが、外観に接するだけでも感激しました。前日に見学に行っていた友人夫婦は、申込みをしてなかったのに偶々タイミングよく艦内見学を案内して下さったそうです。凄くラッキーです❗羨ましい❗
それぞれの場所で親子で仲良く見学する姿、親切丁寧に説明している隊員の皆さんの姿に触れる事ができ、短い時間で急ぎ足での見学でしたが、とてもいいひとときを過ごせました(⌒‐⌒)
自衛官の制服姿に改めて惚れ惚れしました❗と同時に感謝と敬意の念でいっぱいになりました
ありがとうございました(^-^)

DEUTSCHE UNIFORMEN Volume Ⅱ

 お読みになった方もおられるかも知れませんが、昨年の12月25日に、「バルジ大作戦」について記事を書きました。

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 その際、「PANZERWRECKS」シリーズのうち、バルジの戦いを特集した第16編から、戦闘の結果擱座した戦車の写真を何枚かご紹介しました。

 1次資料収集の困難性もあって、日本では、このような欧州戦線の史料として価値のある書籍が出版される機会はないと言っても過言ではありませんが、海外では、米国のシッファー社のような大手だけでなく、大変小規模な、というかほぼ個人経営の出版社が地道な作業でこの種書籍の出版を続けている例が少なくないようです。

 先回の「PANZERWRECKS」が気に入ったものですから、アマゾンのサイトなどで時々この種の書籍の解説やレビューを読んだりするようになったのですが、模型店などの店頭でも扱われていることを知り、先日、都内の某模型店に立ち寄ってみました。

 なるほど、色々な種類の書籍が置かれています。やはり、実物をこの目で見られるのが店頭買いの良いところだと思います。

 そして、今回私の目を引いたのが、記事タイトルにもある「DEUCHE UNIFORMEN(ドイチェ・ウニフォルメン)Volume Ⅱ 1919-1945」でした。

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 第一次世界大戦終結後から第二次世界大戦末までの、ドイツ軍の軍服や階級章その他の徽章類などについて、その変遷だけでなく、様々な背景事情や軍装類の補給組織、また軍服を通じた、当時の軍人たちの生活様式などにも筆が及んでおり、史料としてだけでなく、読み物として大変興味深い内容になっています。

  この本を出版している「Abteilung (アプタイルンク)502」社は、ドイツ語の名を冠しながらスペインに所在する会社で、本業はプラモデル用塗料の製造販売なのですが、このような価値ある書籍も時々出版しているようです。

 やはり、プラモデル作りを趣味とする皆さんは、次第にディテールに拘るようになりますし、その辺りの精緻さを極めるためには、このような内容の濃い史料がどうしても必要になるのでしょう。

 この本の内容を見て驚くのが、軍服のみならず、肩章や襟章の写真の数の多さです。軍種や職種によって、あるいは時代によって異なる多彩な徽章類や制帽などが、これでもか、というほどたくさん掲載されていることです。

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  また、軍服の支給制度などについても説明されています。軍の将校(士官)は、ほとんどの軍装品を自前で購入する必要があった一方で、下士官・兵には必要なものが全て軍から支給されていました。それでも、多くの下士官・兵が、「外出着」としての軍服をテーラーに発注していたことなどが紹介されています。

 下の写真は、官製の軍服が支給されている様子です。

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 そして下の写真は、下士官が自前の軍服に身を包んで撮影したポートレイトです。私もかつては海上自衛官でしたからよくわかるのですが、軍服(制服)というものは誇りの象徴でもありますし、多くの場合決して質が良いわけではない官製品には飽き足らず、自前の軍服(制服)を購入するのは自然なことだと思います。

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  さて、この本の魅力はそれだけには止まりません。

 掲載されているスナップ写真やポートレイトが非常に多いのですが、それらは全て生身のドイツ軍人であり、映画の一シーンではないということです。

 写真に収まっている一人一人の人生や、そのとき置かれていた立場や任務から醸し出される緊張感や開放感がストレートに伝わってきます。

 下の写真は、パイプを加えた上官に兵が何かを報告しているシーンなのでしょうか、こちらに背を向けている兵士は、両足の間に書類鞄を挾み腰にはヘルメットが二つ括られています。この辺りに現場のリアリティというものが感じられます。

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  下の写真では、左ページのヘルメットを被った兵士の真面目そうな顔つきと、右ページ下の二人の兵士のちょっと緩めの雰囲気が対照的ですね。

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  下の写真からも、それぞれの人物の人柄と言いますか人間味が良く伝わって来るような気がします。

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  下の写真は、左のポートレイトも、右ページ下の執務室でのスナップ写真も、いかにもドイツ軍人らしい雰囲気を醸し出していますが、何となくそれらしい雰囲気を結構無理して作り出しているのかも知れないなと思わないでもありません。

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  というのも、下の写真をご覧になるとわかると思いますが、私たちが抱いているドイツ軍人の「厳格さ」のようなものが、実は思い込みに過ぎないのではないかと感じるからです。このお二人は、制帽を斜に被ってちょっとカッコつけてますよね。こうした歌舞伎かたが、当時は普通だったのかも知れません。表情もとても柔和で、あの精強ドイツ軍の将校というイメージからはかけ離れている気がします。

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  この写真も、やはり制帽を斜に被っていますし、しっかりポーズをとっているのが微笑ましい感じがします。

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  こちらは正に真摯で厳格なドイツ軍将校そのものといった雰囲気ですね。当たり前のことではありますが、様々な性格の人々が、それぞれの個性を写真に残しているということだと思います。

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  ちょっと変わったところでは、パーティーなどに参加する際の装いなども紹介されています。まぁ、どのみち軍服ではありますが、サーベルを吊るしたり、手袋を携えたりの作法があるようです。

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  戦場で撮影された写真も数多く掲載されていますが、そこにはやはり生身の人間の生き生きとした表情が息づいています。

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  私は、これらの写真から伝わる人間臭さが、この本の大きな魅力の一つであると思います。ドイツ軍の軍服の資料集という枠を超えて、あのラフな時代を生きたドイツ軍人たちの息吹が詰め込まれたような一冊ではないでしょうか。

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