あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

東京音楽隊の「世界の国旗国歌コンサート」(6)

前回の続きです。

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 前回、中川麻梨子さんを助手席に乗せた楽器運搬車が帰路につくところまで辿り着きました。

 いつもとは勝手の違うコンサートではありましたが、東京音楽隊のバンドの演奏を生で聴き、中川麻梨子さんの、普段は聴く機会のない外国の国歌の歌唱も楽しむことができた高揚感が覚めやらぬうちに、始めてのお見送りに参加していた私は、会場を後に走り去る楽器運搬車を見ながら思いました。

 まもなく、樋口隊長も、他の皆さんもここから去って行ってしまうんだな。

 楽器運搬車が去っていくのを見て、そんな当たり前のことを改めて感じたのは、もう当分の間、彼らの姿を見ることもないという寂しい気持ちがあったからだと思います。周囲におられた皆さんも同じことを感じていたのではないでしょうか。

 次にいつ彼らの演奏を聴くことができるのか、それは誰にもわかりません。首尾よく感染防止対策が奏功すれば良いのですが、それでも、一度設けた制限を解除していくには、一定の期間が必要でしょう。そんなことも考えました。

 そして、この演奏会の報告記事が分割形式で長々と続いているのも、実は、書き終えたくなかったからではないのかなと思います。自分のことなのに「思います」と言うのも変な話ですね。でも実際、特にそのような意識を持っていたつもりはないのですが、何故か当初から記事を分割し始めた理由が私にもわからなかったのです。今になって考えれば、きっと、いつまでもこの演奏会の記事を書いていたいという気持ちがあったからではないかと思った次第です。だって、この記事を書き終えてしまったら、もうしばらくは音楽隊の演奏会のことを書くことができないのですから。

 とは言え、この演奏会の記事も今回で終わりです。

 最後に、東京音楽隊の皆さんをお見送りした時の様子をお伝えしたいと思います。

 楽器運搬車が走り去るのを見届けたあと、私たちは、隊員の皆さんが出てこられるであろう紀尾井ホールの裏側に移動しました。

 最初にキャッチしたのは、チューバ奏者の芝陽子さんでした。

 大阪泉佐野市でのコンサート記事でも紹介させていただきましたが、いつも明るい笑顔を絶やさず、名前のとおりお陽様のような方です。

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 おそらく、隊員の皆さんが乗車するバスの誘導等があるので急いでおられたのだと思います、「立ち止まることができないので、動画でお願いします」と言いながらも、掛け値無しの満面の笑顔を頂きました。

 実は、芝さんメインの記事が書きたくて、以前から機会を伺っているのですが、なかなかお話をお聞きすることができません(≧∀≦) 昨年の赤坂ランチタイムコンサートのスピンオフ②で、フォーカス記事を書く許可を頂きたいと思っている方とコンタクトし損ねたことを書いたのですが、その隊員さんこそ芝陽子さんでした。

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 今回、短い動画を撮影できたことは、偶然とは言え私にとっては大きな成果でした。遠からず、芝陽子さんのフォーカス記事が書けることを楽しみにしています。

 さて、芝さんが足早に通り過ぎてから、少しの間をおいて、隊員の皆さんが次々と出てこられました。ほとんどがマスクを装着されていますので、誰が誰やらと言う感じですが、わかる人にはわかるのかな?私が明らかにわかったのは樋口隊長だけです。

 この時の様子を収めた動画を、FUJI20171118さんがアップしてくださっていますのでご紹介します。雰囲気がよく伝わると思います。

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 隊員の皆さんが歩いて向かっているのは、先ほど楽器運搬車が出発した紀尾井ホールのエントランス前です。そこに、東京音楽隊の大型バスが横付けするようです。

 私たちも、隊員さんたちの後を追いました。

 エントランス前にはすでに大型バスが到着していました。隊員の皆さんが順次バスの中に消えて行きます。バスの窓ガラスは全てスモーク仕様となっているため、中の様子は全く見えません。スペリアFUJIとそのお友達のKさんは、東京音楽隊のトランペット奏者・藤沼直樹さんの大ファンですので、皆さんが次々乗車される中、藤沼さんとの別れを惜しんでいました。藤沼さんのファンなので当然なのですが、側から見ている私には、それだけではないような気がしました。

 今直面している事態によって、大好きな東京音楽隊をはじめ、自衛隊の音楽隊との絆が断ち切られようとしているかのような切迫した危機感を彼女たちは感じていたのではないかと思います。その心理の背景には、やはり、この得体の知れないウイルスの脅威がもたらす計り知れない不安感というものがあったのでしょう。

 まるで「今生の別れ」のようなシーンが続きます。

 そして、他の隊員の皆さんの乗車が終わったところで、藤沼さんが「もう、行かなくてはなりませんので、それでは!」と終止符を打って、バスに乗車されました。

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 このシーンが、私たちファンと東京音楽隊のしばしの別れを象徴しているような気がしました。しばらく会えないけど、再会の時まで、お互い頑張ろう! そんな思いが通じ合ったように感じられました。

 スモークガラスで隔てられた東京音楽隊の皆さんが、大型バスで帰路につく様子を、やはりFUJI20171118さんが動画で残してくださっていますので、ご紹介します。

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 東京音楽隊の皆さん、新コロ脅威が蔓延しつつあるなか、素晴らしい演奏をありがとうございました。次に演奏を披露していただけるのはいつになるのか、誰にもわかりませんが、その日まで、普段はなかなか取り組むことのできない、自分の音楽と向き合う時間を充実していただければと思います。そしてまた、一皮向けた東京音楽隊の姿を見せて下さる日を楽しみにしています。

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【付録】

 すでにお伝えした通り、東京音楽隊の楽器運搬車はカーゴボックスへのグラフィックペイント施行中であったため、今回の演奏会では、横須賀音楽隊の車両を借用していました。

 ゆっくりと記事を書き進めているうちに、なんと、東京音楽隊の楽器運搬車のペイントが完成していました。なんともゴージャスですね(╹◡╹)

 詳しくは、東京音楽隊のホームページをご覧ください。

www.mod.go.jp

 この真新しいグラフィックペイントを施した東京音楽隊の楽器運搬車をこの目で見る日が楽しみです。