あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

東京音楽隊と第7艦隊音楽隊のリモート合奏

 このところ、三宅由佳莉さんと岡山後楽園の話題が続きましたが、ちょっと目を離している間に、東京音楽隊の新たなリモート演奏会動画がアップされていました。

 本当に意欲的に制作が進んでいるようで、嬉しくなってしまいます(╹◡╹)

 今回は、またしても米軍とのリモート合奏なのですが、先般の在日米陸軍軍楽隊ではなく、第7艦隊音楽隊(7F Band)との合奏です。

 曲目は、海上自衛隊のテーマとも言える行進曲「軍艦」と米海軍を代表する行進曲「錨を上げて(Anchors Aweigh)」です。どちらもおなじみの行進曲ですね。

 東京音楽隊は樋口好雄隊長他16名、7艦隊音楽隊はルイス・エスピノーザ隊長他16名の総勢34名の迫力ある演奏で、人数が多い分、コマ割りの展開も多彩で面白いです。

 まずはお聴きください。

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 東京音楽隊のメンバーには、フルートの田中英暢さん、ホルンの藤吉正規さん、サックスの越水泰史さん・在川詩織さんなど、このブログでもお馴染みながら、「コロナに負けるな」シリーズにはまだ出演されていなかった方々の演奏を拝見することができました。

 その他、パーカッションの岩重政秀さん・今野高嗣さん、トロンボーンの沼田紘之さん、ファゴットの横山響子さん、オーボエの五十嵐英子さん、クラリネットの関根寛之さん・河口侑也さん、トランペットの谷口愛奈さんの元気な姿もありました。

 また、フルネームは存じ上げないのですが、ホルンの古川1曹、チューバの荘所2曹、トランペットの前田士長を確認しました。やはり、次第に顔とお名前が一致してくるので、楽しみ方が広がって行くような気がします。

 今回、「おっ」と思ったのは、岩重曹長の口髭です。いや、似合いすぎるほど似合ってますね。とてもジェントルな雰囲気と優しい顔立ちが印象的な方ですが、口髭をたくわえることで威厳が加わりました。対外的な活動自粛期間を利用して整えられたのではないでしょうか。

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 ところで、今回米海軍はOD色を主体とする迷彩服姿ですが、このような陸軍っぽい色合いの迷彩服も彼らは持っているんですね、知りませんでした。海自の迷彩と同じように青を基調とした迷彩服姿はよく目にしました。今回、海自と色被りにならないよう、調整されたのだと思いますが、ひょっとしたら迷彩服そのものが更新されたのかもしれません。

 今回後半に演奏された「錨を上げて」は米海軍の公式行進曲とされていますが、元々はアナポリスにある米海軍兵学校の応援歌でした。この曲にはちょっと思い出があるので、また別の記事でご紹介したいと思います。

ぽつり、岡山 はれの国

 昨日、「涼やかな玲瓏(2)」という記事を書きました。書きましたと言いますか、岡山後楽園の閉園時間を知らせる三宅由佳莉さんのアナウンスを収録して下さった「mika」さんのレポートを紹介させていただきました。

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 本記事は、上の記事に続けて投稿する予定だったのですが、三宅由佳莉さんのインスタグラムが更新されたため、その紹介記事を優先しました。

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 三宅さんの最新情報が何にも増して最優先。ええ、これはそういうブログなんです。異論は一切受け付けません(╹◡╹)

 それはさておき、昨日の記事でご紹介した「mika」さんのレポートの最後にこんなくだりがありました。

 ところで、「岡山晴れの国」とはどういうイワレがあるのか気になっていたのですが、観光パンフレットに載っていました。‘温暖な気候と豊かな自然に恵まれた岡山。晴れの日が多いことから「晴れの国」とよばれる……’素敵なネーミングです(*^^*)

 なるほど、そういうことだったんだ。

 そんな思いを抱きながら、いつものように時事系のYouTubeをチェックしていました。ある動画のリンクをクリックしたところ、何の偶然なのか、岡山県のPR短編映画「ぽつり、岡山」が、広告として再生され始めました。

 どうやら昨年の12月に公開された動画らしいのですが、私は全く知りませんでした。でも、「岡山はれの国」のいわれを記して下さった「mika」さんのレポートを紹介する記事をあげた直後にこの動画に出会ったというのも何かの縁なのでしょう。記事にしたくなってしまいました。

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 設定は、岡山出身の絵本作家が創作に行き詰まり、郷里の岡山を訪ね、旧友の家族との触れ合いを通じて自分の表現したいものを改めて見出すという、言ってしまえば、県のPR動画らしく無難かつありがちなストーリーなのですが、ちょっと違うのが、その家族が超能力を持つ家系だということでしょう。

youtu.be

 ありがちなストーリーと荒唐無稽な設定の組み合わせという、一見無理筋とも思えるこの短編映画が大変魅力的なのは、登場人物の間のやりとりから、岡山の人情溢れる県民性が醸し出されているからでしょう。

 私は岡山県人ではありませんし、自分の郷里への愛着がもちろん強いです。でも、若い頃から岡山県にはとても柔らかいイメージを抱いていましたし、特に倉敷については、萩や津和野と同じような歴史ロマンを感じることから、幹部候補生の頃に一人旅で訪れたことは以前、三宅由佳莉さんの「岡山はれの国大使」就任の話も絡めた記事の中で書きました。

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 そんな素地はあるにせよ、岡山県に親近感を抱くのは、やはり「はれの国大使」の存在が大きいと思います。

 三宅由佳莉さんのファンの皆様も同じではないでしょうか。

 1ヶ月ほど前、三宅由佳莉さんのインスタグラムに岡山のデニムマスク姿の写真が公開されました。「はれの国大使」の勤めを果たされているのだろうと記事に書きましたが、コメント欄でもお馴染みの「johsan」さんは即日注文されたそうです。

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 もちろん、たまたま所要があったからですが、その所要が岡山県産のデニムマスクに結びついたのは「はれの国大使」の存在があったからです。ただでさえ、三宅さんの郷里ということで岡山県に対する関心が高まっていたはずですが、2016年の「はれの国大使」就任は、非常に大きな意味を持っていると思います。岡山県は、実に強力な「はれの国大使」を得たものですね。

 「はれの国」か。東京音楽隊に在籍しておられた頃、三宅由佳莉さんが「晴れ女」と呼ばれていたのも宜なるかなと思います。

 今回ご紹介した岡山県PRビデオの終盤に「おかやまのはれおんな」という絵本が登場するのですが、あぁ、三宅さんだと思い一人で笑ってしまいました。

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 なんだか昨日は、岡山県の魅力をたくさん感じる一日でした。

雲ゲット!

 どんなタイトルをつけようと、サムネイルを見ればすぐわかりますよね。

 そうなんです、三宅由佳莉さんのインスタグラムが更新されました。先週末に二日にわたり掲載された、あの美しい写真とは打って変わって、画面に収まり切らないほどの躍動感を感じる一枚です。

 三宅さんが空手家であることは皆さんご存知ですし、このインスタグラムでも大会に臨む姿を収めた写真や、「空手家の子」というお笑いネタを切れのいい突きや蹴りを交えて披露されていました。

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 今回は、上段回し蹴りのショットでしょうか、凄いハイキックですね。体軸がブレることなくここまで高い蹴りができるんですから、やはり只者ではないようです。

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 写真をよく見ると、まるで、空に浮かぶl雲を右足で掴もうとしているようにも見えますね。遠くでは、気迫に慄いたのか、富士山が小さくなって身を潜めています。

 今回の写真を拝見した時の印象は、これまでの写真などを拝見した際に受けた印象とは全く違っていたので、ちょっと戸惑いました。これまでは、新しい写真などを見た瞬間に、大まかな記事のイメージやタイトルが浮かんだのですが、今回は全くピンと来なかったのです。「記事にしたいけど、書き辛いな」、正直そう思いました。

 何故そう感じるのか考えてみたのですが、これまでの写真などももちろんプライベートな投稿なのですが、今回の写真からは、カメラさえも意識せずに素の自分を楽しんでいる、まさにプライベートな雰囲気が感じられるからなのかもしれません。

 三宅さんの表情からは、今を精一杯充実させている満足感が伝わってきて、見る者を幸せな気持ちにしてくれるような気がします。

 毎回新たな切り口で投稿してくださる三宅さんですが、引き出しも多いし、何しろアイディアに満ち溢れているに違いありません。今後も、存分に楽しみながら投稿を続けてくださることを楽しみにしたいと思います(╹◡╹)

涼やかな玲瓏(2)

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 今月の初めに、「涼やかな玲瓏」という記事を書きました。

 岡山後楽園の閉園時間を告げるアナウンスに、三宅由佳莉さんが起用され、8月1日から園内に流されていることを、山陽新聞の記事を引用しながらお伝えしたものです。

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 そして、記事の最後に、

 「どなたか、YouTubeTwitterにアップされてないでしょうか。是非聴いてみたいですね(╹◡╹)

 とも書きました。

 昨年12月の館山でのコンサートで、感動のナレーションを拝聴した私は、どうしてもあのイメージが脳裏に蘇ります。

 閉園を告げるアナウンスですから、どちらかと言えば事務的な文言であるとは思いますが、三宅由佳莉さんのことですから、そんな文言にも、来園に感謝し、無事に帰路につくことを願う気持ちが丁寧に込められているに違いありません。

 三宅由佳莉さんの声には本当に不思議な力があると思います。

 これまでも何度かお伝えしたことではありますが、私のYouTubeチャンネルに寄せられる海外からのコメントにも、三宅さんの声に対する賞賛の声が大変多いです。おそらく歌詞の意味はわからないのでしょうけど、その声にのせられた思いが十分過ぎるくらい伝わるんだと思います。

 そんなことを思いつつ、「是非聴いてみたい」と書いたのですが、8月の中旬に至るも、三宅さんのアナウンスを収めた動画などを発見するには至りませんでした。

 ところが、このアナウンスを収録することを目的に、高知から車を飛ばして岡山まで進出してくださった方がいらっしゃいます。

 コメント欄でもお馴染みの「mika」さんです。

 先日、是非行ってみたい、というコメントを頂いていましたが、このようなご時勢ですし、何しろ高知から岡山です、「無理は禁物ですよ(≧∀≦)」と返信させて頂きました。その「mika」さんが、勇躍長駆の上、ついに三宅さんのアナウンスを収録してくださったのです。そして、岡山後楽園の様子や、収録の際のエピソードなどを、とても楽しいレポートにまとめて下さいましたので以下全文を掲載させていただきます。

 

 かぴたんブログの読者さん、はじめまして(*^^*)
 先日ブログでもご紹介がありました、三宅由佳莉さんによる岡山後楽園の閉園時刻のアナウンス、聴いてきました♪ヽ(´▽`)/
地方に住んでいる事や仕事の関係で、なかなか演奏会には足を運べません。でも岡山なら車で行けない事もないし…閉園時に合わせて出発は仕事が終わってから…昼間の庭園も見たいから翌日仕事が休みの時がいい…等々毎日頭の中であれこれと計画を練ってきました。唯ひたすら、三宅由佳莉さんのアナウンスを聴きたいという一心で。
 そして16日の日曜日、仕事が終わって行く事に決定!
 念のため、出発の前に岡山後楽園に、閉園時刻の確認の電話をしました。「21時30分閉園ですが、21時が入園受付終了です。マスクを必ず着用してきて下さい。」というお返事を戴きました。
 車中で摂れる食糧を買ってナビ設定。約2時間30分で到着と表示された。
 高知ICに17時30分に入り、ノンストップでひたすら走って、走って、19時30分には後楽園の駐車場に居ました。

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 ゆっくり散策できると思いながら、受付へと歩きました。人が多いなと思いました。
 「初めに緑のテントに行って下さい。」と言われ入ってみるとサーモグラフィによる検温でした。「はい、左の画面を見て下さい」と言われ向くとびっくり!  自分の上半身がスクリーンに鮮明に映っていました。オレンジ色やブルーといったカラー表示でない事に驚きました(初めての経験)(*_*)   「はい、OKです!」と言われ入園、そして総合案内所で「あの~…閉園時のアナウンスを録音したいのですが、どこが一番大きく聞こえますか?」と尋ねました。すると「あ~(^-^)園内数ヶ所にスピーカーがありますが、この出入口辺りが一番大きく聞こえると思います。初めに21時15分にあり、次に21時25分最後21時30分、計三回あります。」と親切に教えて下さいました。今までにも録音された方がいらっしゃったような口ぶりでした。
 21時頃戻ってくるとして、園内散策へと出発。

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 いや~スゴイです!様々なイルミネーション、万華鏡のように変化していく光の模様、キレイ❗でスゴイ❗光の祭典です❗園内殆どの場所からライトアップされた岡山城を見る事が出来ます
 散策中は他の方と密になる事は殆ど無かったのですが、一ヶ所行列の場所がありました。私もつい並んでしまいました(^_^;)   「唯心山(ゆいしんざん)」という少し小高い築山です。5~6人づつ上がるようにしていて、20分ぐらい待ちました。でも待った甲斐があり、上からの園内の眺めはとても素晴らしかったです!

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 予定通り21時頃、総合案内所前に戻りました。そして、録音出来るか人々の足音で試し録りをしたりして「その時」を待ちました。“ピンポンパンポン~♪”とチャイムが鳴ったので直ぐにスイッチオン、声の聞こえる方に少し歩いて移動しました。「岡山晴れの国大使の三宅由佳莉です……」録音しながら他の音は一切聞こえませんでした。歌声ではないけれど、優しくゆっくりと語りかけるような口調は、とても、とても心地よく心にスーっと入り込んできました。“来て良かった‼️”と感激しました。

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 その場で録音の状態を確認、もう一度21時25分に録音しようかなと思いながらも、他の方々の帰る流につられて出入口の外に移動、歩きながらチャイムが鳴り、再び録音スイッチオン、できるだけスピーカー部分を声が聞こえる方に向けて。そして園外を駐車場の方へと歩いている時に30分のチャイムが鳴り再度スイッチオン。この時は直接聞いても聞き取りにくい感じでした。
 車を別の駐車場に移動し、それぞれの録音状態を確認しました。エッ!(*_*)と驚きました。それぞれ内容が微妙に違います。
21時15分:「岡山晴れの国大使の三宅由佳莉です。本日はご来園頂きましてありがとうございます。園内のお客様にご案内致します。誠に恐れ入りますが、後楽園の閉園時刻が21時30分となっております。お忘れもの等ございませんよう、お帰りのご準備をお願い致します。皆様の又のご来園をお待ちしております。」
21時25分「本日はご来園頂きましてありがとうございます。…以下同文…」
21時30分「園内のお客様にお知らせ致します。誠に恐れ入りますが、閉園の時刻が参りました。南門は閉門致しますので、お帰りは正門をご利用下さい。皆様の又のご来園をお待ち致しております」
 
 何度かリピートし感激しながら車中泊
 翌朝7時30分開演という事で、8時頃に再び園を訪れました。三宅由佳莉さんの「又のご来園をお待ち致しております」という言葉に導かれて(*^^*)

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 朝の後楽園は人気もまばらで、ゆっくり散策出来ました。時間もあったので、岡山城にも行けるチケットを購入。入園してみると昨夜のイルミネーションの景色とは一転、緑豊かな素晴らしい庭園を見る事が出来ました。園外の高層ビル等があまり見えないように、大木や竹林が園を取り囲むように植林されています。

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 場所によっては、遥か向こうに見える山々も園内の木々につながる景色に見えます。前夜20分も並んで待った「唯心山」はすんなり登る事が出来ました。登りきって見た周りの景色は格別でした❗井田、茶畑、池、広い芝生等、心が落ち着く、そんな雰囲気に満ち溢れていました。岡山城でものんびりゆっくり過ごす事が出来ました。

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 秋の紅葉の頃も美しいでしょうね❗「皆様の又のご来園をお待ち致しております」という由佳莉さんのメッセージに誘われて……又行きたいな(*^-^*)
 ところで、「岡山晴れの国」とはどういうイワレがあるのか気になっていたのですが、観光パンフレットに載っていました。‘温暖な気候と豊かな自然に恵まれた岡山。晴れの日が多いことから「晴れの国」とよばれる……’素敵なネーミングです(*^^*)
つたない旅日記にお付き合い頂きましてありがとうございました。

 

 一泊二日にわたる、岡山後楽園のレポート。夜の賑やかな雰囲気と翌朝の静かな庭園の佇まいが伝わってきますね。そして何より「唯ひたすら、三宅由佳莉さんのアナウンスを聴きたいという一心で」仕事終わりに高知から岡山まで車を飛ばして出かけられたその心意気に感動しました。

 全国の三宅ファンが、「どんなアナウンスなんだろう」と、強い関心を寄せておられたのではないかと思いますが、「mika」さんのおかげで、ようやく「涼やかな玲瓏」を聴くことができました。

 「mika」さん、コンディションの悪い中、はるばる岡山まで行ってくださってありがとうございました。本当に大変だったと思いますが、全国の三宅ファンが喜んでくださっていると思います(╹◡╹)

河野大臣のSF司令部視察

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 河野大臣とは言うまでもなく、現在防衛大臣の職に就かれている河野太郎さんのことです。父君である河野洋平さんが、いわゆる「従軍慰安婦」問題について官房長官時代に出された「河野談話」が、我が国の良識ある人々の間では大変な不興を買っていることから、前職である外務大臣に就任された際には、大変なアレルギー反応が起きました。でも、その後の活躍ぶりは、皆さんご存知のとおりです。防衛大臣になられてからも、その機敏、適切かつ断固たる意思決定には多くの賛辞と強い支持が寄せられています。もちろん閣僚ですから、それらは個人的なスタンドプレーではなく、内閣の意思を反映したものなのでしょうけれど、それを如何に効果的にショウアップするかに心を砕いておられるに違いありません。

 因みに、「河野談話」については、某隣国が都合の良いようにつまみ食いして反日活動の根拠としていることもあり、様々誤解を呼んでいる面がありますが、その発表までのプロセスを見れば、我が国らしい誠実さに基づいていることがよく分かります。河野太郎さんの公式サイトに解説が載っていますのでお読みいただけると幸いです。

www.taro.org

 そんな河野大臣ですが、Twitterでのつぶやきも頻繁にされています。それがまた、型にはまらず、ウィットに富んでいるものですから、幅広い人気を集め、現在のフォロワー数は160万人以上です。

 いつだったか、ご自身の講演会の予定をツイートされた際に「暇なら私も行きたいくらいだ」なんて呟かれていました。超多忙な毎日のはずなのに、このようなツイートがサラッとできてしまう所に魅力を感じますし、それは心も頭も全然余裕だということを言外に示して、私たち国民を安心させる効果もあるように思います。 

 河野大臣はYouTubeでのライブ配信も時々されています。私も一度拝見したのですが、広く国民から寄せられる質問に丁寧に答えておられました。そんな質問の一つに確か「政治家になるためには、どのような努力をすれば良いですか」というようなものがありました。河野さんは、こう答えました(記憶頼りなので正確ではありません)

 政治家になることは目的じゃない、手段だ。大切なことは、何になるかではなく、この国のため、世界のため、自分が何をしたいのか、どんな国、どんな世界にしていたいのかというビジョンだ。まずそれをはっきりさせなさい。それを実現するために政治家になることが必要なら目指せばいい。でも、自分の目標を実現する方法は数限りなくある。事業を始める、NPOを立ち上げる、地道に草の根運動をする等々。目的がないのに政治家を目指しても、人生を棒に振るだけだ。

 実に正論ですし、ともすれば忘れがちな大切な事です。河野さんは、ご自身の目標を達成するために政治家の道を選ばれたということがよく分かります。だからこそ、信頼と支持の輪が広がっているのでしょう。

 かく言う私も160万分の1なのもですから、毎日のように河野大臣の呟きが届きます。

 昨日の呟きが、タイトルにもあるSF司令部視察でした。

 え?「自衛艦隊司令部」じゃないの? その通りです。

 海上自衛隊では、自衛艦隊のことを「SF」と呼びます。サイエンスフィクションではありません。「Selfdefense Fleet」の略です。 帝国海軍で連合艦隊のことを「GF」(Grand Fleet)と呼んでいたのと似ていますね。尤も、これはどうも和製英語のようで、英語圏では「Combined Fleet」とされています。言語に忠実に表記するならば「CF」でしょうか。

 それはともかく、SF隷下の部隊も、「EF(Escort Fleet」/護衛艦隊)、「AF(fleet Air Force/航空集団)」、「SBF(SuBmarine Fleet/潜水艦隊」)などの略称で呼ばれていますし、海自内部では全く違和感なく定着しています。近年は統合運用が推進されていますので、陸空自の特に作戦畑にも浸透していると思います。

 そのSF司令部に、この時期河野大臣が視察された理由は、当然のことながら尖閣を巡る緊張の高まりを受けたものでしょう。もちろん、ホットになり兼ねない東シナ海情勢のもと、今後様々な方面にわたり機微な報告を行うであろうSF司令部の視察を行い、その活動状況を把握することは、ご自身の判断をよりシャープなものとする上で役立つと思います。でもそれだけではないでしょう。外務大臣防衛大臣を歴任し、安倍内閣の中でも重鎮と言える河野さんが、この時期にSF司令部を視察すること自体が関係国への明確なメッセージにもなります。私はテレビも新聞も信頼に足るメディアだとは思っていませんので完全に断絶しておりますから、今回の視察が大手メディアで取り上げられたかどうかは承知しませんが、おそらく全くフォローされていないのではないでしょうか。そんなことは先刻ご承知であるからこそ、ご自身の活動を自ら発信されるためにTwitterを使っておられるのだと思います。

 SF司令部は、私も現役時代に2度、通算3年ほど勤務した場所ですので、写真を見て大変懐かしく思いました。

 最初の勤務は3等海佐の時で、幕僚のコード番号が2桁のいわゆる「子幕僚」の頃でしたから、それはそれは忙しく、幕僚室のソファで寝る日々が2年も続いたのですが、ものすごくやりがいもあり、大変良い思い出になっています。海自創設以来初めての「海警行動(海上における警備行動)」が発令されたのもその時でした。毎年行われる海演(海上自衛隊演習)では必ず演練する「海警行動」でしたが、戦後の我が国では決して発令されることはないだろう、という暗黙の共通認識もありました。それは、我が国の為政者に対する諦めでもありましたが、それでもなお、自らを研ぎ澄ましておかなければとの思いで皆研鑽を積んできたのです。

 ですから、あっという間に持ち回り閣議で「海警行動」が発令された時には正直驚きましたが、極めてスムーズに作戦が遂行されたのは、平素の演練の賜物であったと言えるでしょう。訓練とは実に大切なものです。

 それにしても、全く現実味のなかった「海警行動」が、当たり前のように発動された背景は何でしょう。

 能登半島沖で、海自のP3ーC哨戒機が北朝鮮工作船と思しき不審船を発見したことが事の発端でした。北方へ高速で逃走を図る当該船舶を連続追尾するためには、海保の巡視船の到着を待ついとまがありませんでしたし、船足的にも付近に展開していた海自護衛艦の投入が不可欠でした。それでも、そこまでして断固たる対応を取ることを政府として決断した背景には、社民党などが「あり得ない造り話」と吹聴していた拉致問題が現実の事件であったことが明るみに出て以来の、我が国の世論の大きな変化があったのは間違いないと思います。

 国民から権能を付託されている政府ではありますが、対外的に実力を行使するには、国民の支持が不可欠です。私は以前から、国民の理解と支持というものが防衛力の大きな要素であると書いてきましたが、それはこのような文脈からも明らかでしょう。

 ですから、音楽隊が日々果たしている役割は極めて重要なのだと思います。

 今回は、河野大臣のツイートからの連想記事となりました。

空の精鋭が食する空の空上げ

 早口言葉ではありません。

 「空上げ」は「からあげ」と読みます。

 先日ご紹介した、軍事フォトジャーナリスト・菊池雅之さんのYouTubeチャンネル「KIKU Channel」に昨日アップされた動画の話題です。

 空自では、現在隊員への給食メニューにおける「唐揚げ」の特筆化を企図しているようです。海自のカレーが国内に広く浸透し「金曜といえばカレーだよね」的な雰囲気が醸されつつあることを多少は意識したものなのかもしれませんが、事実関係は分かりません。

 ただ、カレーにしろ唐揚げにしろ、我が国では老客男女を問わず人気のメニューですので、話題性は十分ですよね。

 そんな空自の「空上げ」の出来栄えを競う全国大会が開催されたのだそうです。その様子を伝えてくださったのが昨日の動画です。各地区予選を勝ち抜いた10チームによる決勝大会、さて、栄冠を勝ち得たのは? 動画をご覧ください。

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 この動画を拝見して思い出したエピソードがあります。

 JR恵比寿駅から徒歩5分ほどのところに、防衛研究所があります。その敷地を通って更に奥まで進むと自衛隊の学校地区があり、陸海空の幹部学校と統合幕僚学校が同じ建物の中に同居しています。

 この地区は、空自の基地という位置付けになっていて、施設の管理や給食支援は空自が行なっています。

 私が海自幹部学校の職員だった頃には、隊員食堂で食事をする機会も多くありました。尤も、幹部自衛官は営内者ではありませんから有料喫食となります。実際に食した食数に応じて毎月の俸給から差し引かれるのですが、何しろ栄養満点ですし、美味しいので喫食希望が多数ありました。ただ、食数には厳格な制限があったのです。

 何故かといえば、有料喫食の対価として支払われる食費は、給食を行なっている部隊はおろか、防衛省にすら入らず、国庫に直納となるからです。つまり、有料喫食の食数が増えるほど、本来国が給食を施すべき営内隊員の食費が目減りするという構図になるわけです。なぜそのようなことになるのか、詳しくは存じませんが、税収と同じで、国家としての収入を受け入れる窓口が財務省に一本化されているからだと思います。

 あ、また脱線してました。

 目黒地区で喫食していた時に聞いたのですが、空自では、たとえ1食でも隊員に給食できなかったりすれば大問題となって、休養員長の責任が厳しく問われるということでした。食は士気の根源でもありますから当たり前なのかもしれませんが、どちらかと言うと海自では、業務に追われて喫食時間内に食堂に行けなければ食えないのが当たり前と言う風潮がありましたから、ちょっと新鮮な感じがしました。

 それを如実に感じたことがあります。

動画あり】ジューシー鶏唐揚げ by 筋肉料理人 藤吉和男 | 【Nadia ...

 ある海自の基地で統合演習が行われていた際の食堂での出来事です。統合演習ですから、陸自、空自の隊員も一緒に食事をしていました。喫食時間終了直後に、演習想定への対応でちょっと遅れた海自隊員が入って来たのですが、それに気づかなかったのか、若い休養員が、セルフサービス形式の食事を残飯として処分し始めたのです。それを見た一人の2等空佐が食事の手を止めて立ち上がり、「何をしている!今、食堂に入って来た者がいるだろう。なぜ、彼への給食を行わないのだ」と、大変厳しく叱責したのです。その怒声に驚いた休養員長が厨房から走り出て来て、件の若い隊員を指導したことで場は収まったのですが、「食」というものを戦力の一部であると強く認識している空自の気風を強く感じるとともに、普段は温厚なその若き2等空佐の進取の気質に感心したのでした。他軍種の基地において「喝」を入れるなど、なかなかできることではありません。つまらんしがらみなど見向きもせず、是々非々で言うべきことは言う。空自にはそのような隊風があるのではないかと感じたエピソードでした。

 なんだ「メシ」の話かよ、と思われる向きもあるかも知れませんが、行動中の部隊にとって「給食」というのは大変重要な問題なのです。

 そのような重要な問題だからこそ、今回の菊池さんの動画にあるような競技会を通じて、休養員の術力向上が図られているのだと思います。

筋の通った美しさ

 実はちょっと予感してたんです。今日もインスタグラムにアップがあるんじゃなかろうかと。でも、昨日の続編のような写真になるとは、全く想定外でした。

 今回も大変美しい写真です。

 被写界を三宅さんだけに絞り切って背景から浮き立たせることにより、凜とした横顔が際立っていますね。場所はどこなのでしょう、やはり立石公園なのかな。

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 昨日の写真と今回の写真は、組写真として同時にアップする予定だったのかも知れません。ただ、昨日の写真には何かを「祈る」という意味合いが込められていたため、8月15日に、単独掲載になったのではないでしょうか。

 昨日の写真も、今回の写真も「大変美しい」と書きました。勿論写真自体が美しいのですが、それにも増して、被写体である三宅由佳莉さんが「美しい」という意味を込めて書いたのです。

 このブログでは、三宅由佳莉さんの歌唱やダンスのパフォーマンス、そしてその人間性の素晴らしさについては何度も書いてきましたが、そのビジュアルについては殆ど触れることがありませんでした。三宅さんを語る上での本質ではないと考えたからです。

 確かに眉目秀麗な方ですが、二十代の頃には「美しい」というよりは「可愛らしい」という表現の方がピッタリだったと思います。ですから、世間を「あっ」と言わせたあの頃に「美しすぎる海自の歌姫」と呼ばれていたことには正直違和感がありました。

 美しいのは確かだけど、「美しすぎる」は言い過ぎだろう。

 でも、このインスタグラムへの投稿が始まった頃から、見方が随分と変わったような気がします。素直に「美しい」と感じるようになりました。そして、このところの投稿写真を拝見していると、まさに「美しすぎる」と言うほかないのではないかと思います。そしてまた、その表情やポーズの、あまりの自然さに引き込まれてしまいます。

 三宅由佳莉さんは表現者として多彩な才能をお持ちですが、今回の写真などを拝見すると、そのままグラビアモデルとしても通用しそうなほどです。

 インスタグラムへの写真投稿を通じて、三宅由佳莉さんは、写真でメッセージを伝えるという表現活動に取り組んでおられるのかも知れません。観る人によって、受け止め方は様々でしょうが、どの写真を拝見しても、何かを伝えたいという意思を感じます。

 そして同時に、ご自身の美の追求というものも大きなテーマなのではないかと思います。従前より、三宅さんは30代におけるご自身のイメージというものを概ね確立されたのではないかと申し上げて来ましたが、その総仕上げがビジュアルなのかも知れません。でも、それは、ビジュアルだけを整えた美しさではなく、内面の美しさが表出したかのような、とてもナチュラルで飾らない美しさなのだと思います。

 三宅由佳莉さんの投稿写真に私は、一本筋の通った美しさを見るのです。