ここ横浜では、まだまだ寒暖の差はあるものの、春を思わせる好天の日が多くなっています。というか、週明けにはもう3月、「春を思わせる」という言葉自体に違和感が感じられますね。
(近所の大倉山公園にある梅園で撮影しました)
本来であれば、新たな芽吹きの萌しを感じながら心浮き立つ日々となる筈のこの季節ですが、昨年来の厄疫がもたらした禍が、未だに私たちの生活全般に影響を与え続けているため、なかなかそのような心持ちになれなのも仕方ありません。
そんな御時勢ではあっても、いや、そんな御時勢だからこそ、私を含めた海自音楽隊のファンにとっては、演奏会の開催予定というものが希望の灯火になっていますよね。
でも、2月に予定されていた横須賀音楽隊の定期演奏会は、再度の緊急事態宣言によって中止を余儀なくされてしまいました。当落が判明する前の中止決定でしたから、果たして当選していたのかどうか誰もわかりませんが、演目のなかに、三宅由佳莉さんの「祈り」が入っていたこともあり、大いに落胆された方は少なくなかったでしょう。
何しろ、2018年の小田原チャリティコンサートを除けば、近年、公の場で歌われる機会がなくなってしまっていますから。
三宅由佳莉さんのファンになりたての私が、そのことに気づいた時に書いた記事を読み返してみましたら、何やら右往左往していた当時の自分を思い出しました(^ ^)
でも今回、横音の定期演奏会の演目に入ったということは、今後も、何かあれば三宅さんが歌ってくださる可能性が高いということではないでしょうか。楽しみにしたいと思います。小田原の記事にも書きましたが、「祈り」は三宅さんとともに成長していく楽曲ではないかと感じていますし、時々の「祈り」を聴くことができればと思います。
そのような、ファンの関心を大いに集めた横須賀音楽隊の定期演奏会が「中止」となり、落胆の波が広がるなか、首都圏近傍にお住まいの方々の希望の光は、サントリーホールで開催される東京音楽隊の定期演奏会だけとなりました。
この演奏会については、先日久々の記事として書かせていただきました。
一昨年、水交会の研修で東京音楽隊にお邪魔した際、音楽科長の本田航司・2尉とお話しする機会があり、その際「やはりサントリーホールで演奏すると、隊員の士気も上がります」と仰っておられました。一昨年の定期演奏会もこのホールで開催され、私はステージ後方の席でしたが、本当に素晴らしい演奏会でしたし、サントリーホールの魅力というものを肌で感じました。素人ながら、本格的な演奏会のレポートに挑戦したのも懐かしい思い出です。
昨年も、サントリーホールでの開催が予定されていながら、コロナ禍の影響で開催が見送られてしまい、多くのファンの皆様が落胆されましたよね。
今年もまた、サントリーホールでの開催予定ということで、「今年こそは」と期待が膨らんでもいました。
でも、やはり首都圏での開催にはちょっと早すぎたようです。
昨日、私が職場で仕事中に、全国のブログチームの皆様から「中止になった」との悲報が相次ぎました。
応募する段階で「ひょっとしたら、無理かも知れんな」という気持ちはありましたが、何とか開催して欲しいという思いがあったものですから、やはり「落胆」せざるをえませんでした。
だって、最後に東京音楽隊の演奏を生で聴かせて頂いたのは、昨年3月1日に紀尾井ホールで開催された「国旗・国歌演奏会」が最後なんです。動画では時々拝見していますが、生演奏を拝聴し、樋口隊長はじめ隊員の皆さんのお姿をこの目で見る機会はいつになったら訪れるんでしょう。情勢が情勢だけに止むをえないことなのですが、隊員の皆様と一日も早く再開したいと思うばかりです。
ようやく巡りきた春なのに、辛苦の日々はまだ続きそうです。