あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

音楽まつり、東京音楽隊の勇姿(╹◡╹)

 今年の自衛隊音楽まつり、会場でご覧になられた方も多いとは思いますが、私は残念ながら自宅組でした(_ _).。o○ リハーサル公演のチケットが入手できるかも、という展開もあったのですが、やはり3年ぶりの開催ということと、公演回数が少なかったこともあり、それはそれは狭き門だったようです。

 その意味でも、今回会場でご覧になる機会を得られた方々は大変幸運だったのではないでしょうか。

 ここまで、音楽まつりのことについて記事を書いて来なかったのは、決して自分が行けなかったからというわけではありません(少しはあるかも(╹◡╹))。色々動画は上がっているのですが、それらを拝見しても、なんとなく、今回の音楽まつりとの距離感を感じていたからだと思います。やはり、会場で直接体験してもいないのに、何かを書くのはちょっと難しいかな(≧∀≦)

 ところが今日、三宅由佳莉さんのツイートで、今回の音楽まつりでの東京音楽隊のプログラムのYouTube動画が海上自衛隊公式ページにアップロードされたことを知りました。出演されている隊員の皆さんが装着されているカメラの映像も交え、大変臨場感と迫力に満ちた動画を拝見して、一気に目が覚めました(^^)

 3年前の東京音楽隊は、「ベートーベン コラージュ」と題し、太田紗和子さんのスケルトンピアノを中心に素晴らしいステージを展開しましたが、今回はどうだったのでしょう。

 冒頭、太田さんのピアノが奏でるのは加古隆さんの作品「パリは燃えているか」でした。随分前になりますが、NHKで放映されていた「映像の世紀」のテーマ曲として使われていたものです。懐かしい曲ですし、美しいだけでなく、聴くものの心の奥にある斬鬼の念や憐憫の情を掻き立てる力を持っているような気がします。ウクライナでの戦禍を、「映像の世紀」が扱っていた第二次世界大戦の惨禍に重ね合わせて表現する意図があったのではないでしょうか。

 そして、そこから「宇宙戦艦ヤマト」に移行して行きますが、川上良司さんの独壇場だったこの作品を、橋本晃作さんが力強く歌い上げました。歌い手が変わると、作品のイメージ全く違ってきますね。川上良司さんが作り出して来られたヤマトの世界は、私たちが持つイメージに沿った大変安定感のあるものでした。そして橋本さんが作り出そうとしている新しいヤマトの世界は、瑞々しい躍動感を感じさせてくれます。

 ところで、前回までの音楽まつりには、女性隊員のみで構成された「艦旗隊」が、日章旗自衛艦旗を護持しつつドリル演技に参加していましたが、今回驚いたのは、全員男性隊員での構成でした。男性用の艦旗隊用コスチュームはないでしょうし、男性隊員には相応しくもないでしょう。夏の第1種制服で演じます。おそらくですが、橋本晃作さんという男性ボーカリストの音楽まつりデビューということを一つのテーマと捉え、今回は男性による艦旗隊を編成したのではないかと思います。本当のところは分かりませんが(≧∇≦)

 そして、ヤマトの最後には「ヤマト」の人文字が・・

 そこからの隊形変換で、伝統の大きな錨を作り出し、行進曲「軍艦」を演奏しながらの錨の回転です。今回の「軍艦」は、終盤で「ヤマト」のテーマがちょっと顔を出す、新しいアレンジでした。

 8分ほどの短い動画ですが、下に埋め込みますのでご覧ください。

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”M”の不思議再び

 3年ほど前、戯れに書いた「”M”の不思議」という記事があります。

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 ほとんど何の意味もない記事ですが、英語表記した場合、陸海空の5人の歌姫全員のイニシャルに「M」が入っていることに気づいたので、そのことを書いたものです。

 記事を引用しますとこんな内容です。

三宅由佳莉(Yukari Miyake)さんはもちろん、横須賀の中川麻梨子(Mariko Nakagawa)さん、空自の森田早貴(Saki Morita)さん、陸自中方の鶫真衣(Mai Tsugumi)さん、そして陸自中音の松永美智子(Michiko Matsunaga)さんに至っては、M Mです」

 たまたま、英文記事を書く際に、歌姫全員の名前を書いていて、「なんかMが多いなぁ」と思ったのが切っ掛けでした。何の意味もないとはいえ、偶然にしてはできすぎているなぁとは思っていたんです。

 ところで、皆さんはご存じでしょうか?陸自の中央音楽隊で活躍されていた歌姫「松永美智子」さんが今年の夏、退職されたことを。

 ちょっと、びっくりしたのですが、色々と検討された結果なのだと思います。ただ、退職後も、歌の世界で活躍されるとのことですので、ご自分の表現者としての可能性を追求する旅に出られたのではないかと思います。きっとまたお名前を目にし、歌声をお聴きする機会があるでしょう。

 そして、さらにびっくりする情報があるんです。もうご存知の方もおられるかも知れませんが、今年陸自(西部方面音楽j隊)に入隊された新人の歌姫のことです。

 YouTubeチャンネルにいつもコメントを下さる「sai」さんから、過去のブログ記事に絡めて情報提供がありました。下のリンクはオマーン軍楽祭に参加した陸自西部方面音楽隊の動画なのですが、ここで新人の歌姫が「花は咲く」を披露されています。

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 そして、その歌姫のお名前なのですが・・・・

 なんと「水上珠奈(みずかみ・まりな)」さん(ひょっとしたら姓は「みなかみ」かも知れません)なんです。そうです、イニシャルは「MM」なんです。

 言葉遊び的な戯れで書いた前回の記事でしたが、saiさんからの情報に接し、不思議以上の因縁を感じた次第です。

 ともあれ、歌姫戦線に新たに参戦された「MM」こと「水上珠奈」さんの今後のご活躍に期待したいですね。

 Saiさん、いつもブログやYouTubeのご視聴ありがとうございます。そして何より、今回の情報提供、本当にありがとうございました(╹◡╹) 

フリートウィーク野外演奏会に行ってきました(╹◡╹)

 

photo by MONSTER

 3年ぶりの音楽まつりも終わってしまいましたが、ここでちょっとバックデートして、今更ながらのフリートウィークの話題です。いえ別に、自分が音楽まつり観に行けなかったから話を逸らしているって訳じゃないんです(≧∀≦)

 2022年11月5日、横浜市の赤れんがパークで開催された、フリートウィーク野外演奏会に行ってまいりました。前日の横須賀芸術劇場での演奏会は、国際開催ということもあり、ちょっといつもとは勝手が違いましたが、野外演奏会の方は、いつも通りのカジュアルな感じでとても馴染みやすいです。

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 とはいえ、今回、私は演奏予定時刻を勘違いしており、危うく東京音楽隊の演奏を逃すところでした。本当は、米海軍第7艦隊音楽隊の演奏のところから聴くはずだったのですが、私が会場に着くと、ちょうど米海軍の演奏が終わり、しばらく休憩に入るという、何となくカオスな感じの時でした。このタイミングで到着したおかげで、何とか椅子席が並ぶエリアの脇に立つことができたのでした。ちょっとでもタイミングが遅かったら、多分、全くステージが見えないところから音だけ楽しむことになったでしょう。 

 だって、振り返ってみるともの凄い人垣ができていました。コロナの影響で演奏会がほとんど行われていなかったことや、3年ぶりのフリートウィークということもあるのでしょうけど、やはり、三宅由佳莉さんと橋本晃作さんの揃い踏みとなるこのコンサートへの関心が非常に高かったということだと思います。凄い人気ですね。

 とはいえ、お陰様でステージが見える位置を確保することができたのですが、ふと、目の前の椅子に座り、三脚にスマホをセットして開演を待っている方を見下ろすと、その頭頂部に見覚えがありました。ですから、100%の確信はないものの声をかけてみました。振り返った顔はやっぱり「いかづちさん!」奇遇なものです。

(動画の中にも一部「いかづち」さんの頭頂部が映り込んでいます、悪しからず)

 こんな感じで演奏会にぎりぎり滑り込んだものですから、他には「天気が良かったねー」くらいしか開演前のエピソードはないんです。

 でも、椅子席のすぐ後ろをキープできたお陰で、演奏会の最初から最後まで撮影することができました。それが何よりです(╹◡╹)

 さて、前日の横須賀芸術劇場での演奏会では、竹中晶子さんが司会進行役を務めておられたことは前回の記事で報告しましたが、今回のMCは、パーカッションの吉田佳奈恵さんでした。2019年の東郷の杜音楽祭でも司会をされてましたね。着実な進行の中にも、茶目っ気をうまく織り込んだ軽妙な語りが魅力です。

 演奏会が始まるまでの僅かな時間に、ステージのセットもそうですが、音響の設定等の細々とした準備作業が一気に進められていきます。観ている方は、何がどんな段取りで行われているのか全くわかりませんが、受託した運営側と音楽隊の担当者、特にコンサートマスターの近藤悟史さん(お帰りなさい!)とのやりとりがひっきりなしに行われていました。

 そんな中、男性ヴォーカルの橋本晃作さんがステージ前に現れて、スタッフの皆さんと何やらやりとりした後、突然マイクに向かってテノールの歌声を披露されたものですから、会場は驚き、そして直後には喝采が巻き起こりました。そう、ヴォーカルのマイクテストです。突然始まったものですから、私は撮影することができませんでしたが、YouTubeに動画をアップされている方もおられるんじゃないでしょうか。橋本さんの撮影はできませんでしたが、おかげで、三宅さんのマイクテストに備えることができたという訳です。

 下の動画は、演奏会の様子をフルで録画したものですが、冒頭には開演前の三宅由佳莉さんによるマイクテストの様子を入れてあります。

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 上の動画は結構長いので、全般をざっくり観たいという方は下のダイジェスト版をご覧ください。

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 この演奏会は、私もフルで動画を撮ることができましたし、他にも多くの方が様々な動画を上げておられますので、演奏会の内容についてあれこれ書くのは野暮というものでしょう。でも、ちょっとだけ(^^)

 三宅由佳莉さんが今回歌われたのは、MISIAさんの「明日へ」です。2年前に横須賀芸術劇場で開催された、横須賀音楽隊の「ふれあいコンサート2020」では、当時横須賀音楽隊所属の三宅さんが出演され、ウェルカムコンサートを含め、4曲もの歌を披露して下さったのですが、その中には前日の国際観艦式演奏会でも披露された松田聖子さんの「瑠璃色の地球」と、MISIAさんの「Everything」が含まれていました。

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 これはもう随分前から書いてきたことですが、30代に入ってからの三宅さんは、入隊以来というよりは、世間に知られるようになって以来、自身が纏わされ続けてきたお仕着せの「殻」あるいは「仮面」を破って、表現者としての幅をどんどん広げて来られたように思います。

               photo by MONSTER

 

 「瑠璃色の地球」やMISIAさんの楽曲というものを歌われるのは、もちろん音楽隊として検討した結果ではあるのでしょうけど、おそらく三宅さんの意向が反映されている分野なのではないでしょうか。

 音楽隊の皆さんはミュージシャンではありますが、いわゆるアーティストではありません。音楽性を研ぎ澄ますことは目的ではなく手段です。研ぎ澄ました音楽性を武器に使命を達成するミュージシャン集団が音楽隊ということです。そしてその使命とは、自衛隊員の士気を高揚させること、自衛隊の厳格なる威儀の保持に寄与すること、そして自衛隊に対する国民の理解と支持という防衛基盤の拡充に寄与すること、という3つの任務を通じ、我が国の防衛に資することです。

 ですから、音楽隊はあらゆる分野の音楽に平素から取り組んでいますし、三宅さんや橋本さんが歌われる歌のジャンルも際限がありません。とはいえ、ミュージシャンである以上、やはりコアになる音楽性というものがあるはずで、それを大切にし、育て、伸ばしていかなければならないのではないかと思います。

 そのようなコアになる音楽性というものが、三宅さんの場合、すべてを包み込み、赦し、慈しむ大いなる愛というものなのかも知れません。

 さて、演奏会自体は動画のとおり、短い時間にも関わらず盛りだくさんで、会場を埋め尽くした聴衆を十分に満足させ、翌日に迫った国際観艦式に向けての機運を弥が上にも盛り上げつつ終演となりました。

 3年前の「幻の観艦式」に際して開催されたこの演奏会では、終演後にベースの岩田有可里さんとお話する機会があり、一緒に写真も撮らせていただきました。

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 前回と違ってコロナ禍ということもあるし、聴衆の数も多いですし、なかなか隊員の皆さんと直接お話しするのは難しいんじゃないかと思いました。というか、皆さんそう思っておられるのが、終演後にも名残惜しそうに屯しておられる皆さんの佇まいからも窺われました。

 とはいえ、会場と楽器運搬車の間を行き来する隊員の方の何名かは、ファンの皆さんとの会話に応じておられたので、厳しい制限が課されているわけではないようでした。

 そんな中、ふとステージ脇のフェンスの内側に目をやると、赤嵜尚子さんがすぐ近くにおられたものですから、「あ、赤嵜さん」と声を掛けると笑顔で挨拶をしてくださいました。ただ、側におられる植田隊長への報告があったらしく、お忙しそうでしたので、すぐにおいとましましたが、短時間でもご挨拶ができたのは幸運でした。

 その後、楽器運搬車への楽器の積み込みの様子などを撮影してから、ぶらっと歩き始めると、ちょっと先で「いかづち」さんが、女性隊員の方と立ち話をされていました。後ろ姿でしたけど、すぐに岩田有可里さんだとわかります(「いかづち」さんは筋金入りの有可里ストですし(╹◡╹))

 私も合流させていただき、短時間でしたけど久々に会話をすることができました。

 コロナ禍が続いてきたことは確かですが、それとは別に、最近岩田さんの姿を見る機会がなかったことが気になっていたので、「最近姿が見えなかったですよね」とお聞きすると、どうやら半年ほど横須賀教育隊で、新隊員の面倒を見る「班長」をされていたそうです。教育隊の班長といえば、厳しさと深い愛情をもって「朝から朝まで」新隊員を見守り育て、そして巣立たせる姉貴分的存在です。「朝から朝まで」ですから、それは大変な職務ではありますが、お話を聞いて、私は「岩田さんに向いてるなぁ」と思ったのでした。新隊員にとって、自衛隊で初めて深く接するのが「班長」です。新隊員への影響力が途轍もなく大きく、「こんな自衛官に自分もなりたい」という目標になることも多いんです。その意味で、素晴らしい目標だったに違いないと思ったのでした。

 案の定、この演奏会にも、多くの教え子達が来場していたとのことです。みんなきっと岩田さんのようにクールでプロフェッショナルな自衛官として育ってくれることでしょう。

 ちなみに、岩田さんは、「ベースの音ちゃんと聴こえたましたか?」が、1番の心配事だったようです。岩田さんによると、最初ベース側のボリュームを絞ったままで演奏を始めてしまって、途中で気がついて上げたらしいんですが、演奏中で音響スタッフの方と連携する術もなく、どうなっていたのか気になっていたようです。いかづちさんが「ちゃんと聴こえてましたよ」と仰ると、とても安心されてました。

 クールな岩田さんの、ちょっと「やっちまった」話が聞けたのも大きな収穫だったような気がします(╹◡╹)

 あ、写真撮らせてもらうの忘れてた、またやっちまった(≧∀≦)

 

※挿入写真は、モンスターさんからご提供いただきました。

国際観艦式2022演奏会に行ってきました(╹◡╹)

 先週(2022年11月4日)、横須賀芸術劇場で開催された、「海上自衛隊創設70周年記念国際観艦式2022演奏会」に行ってまいりました。2年前の10月、横音「ふれあいコンサート2020」以来2年ぶりの横須賀ですが、幸い天候にも恵まれ、ヴェルニー公演から、国際観艦式に参加するため集まった各国艦艇の様子なども見ることができました。

 前回の観艦式は、ちょうど私が退官した2015年に開催されましたが、何しろ外の世界に飛び出したばかりで、観艦式への関心もさほど高くなかったこともあり、完全にスルーしてしまいましたので、横須賀芸術劇場での観艦式記念演奏会に足を運ぶのは今回が初めてです。

 今回の演奏会の報告の前に、2015年の演奏会がどんな感じだったのかについて、ちょっと触れておきたいと思います。

 

■前回(2015年)の演奏会について

 2015年の演奏会は「バンドフェスティバル」と銘打って、海自の6個音楽隊の全てが一同に会しての大変規模の大きな催しとなりました。

 この年の観艦式は「国際観艦式」ではありませんでしたが、米国、オーストラリア、インド、フランス、韓国といった友好国海軍からも参加を得ていましたので、演奏会の冒頭には、これらの海軍を代表して参加する艦艇の指揮官(艦長)を紹介して、連帯の絆を確認するシーンもありました(下の動画)。

 これは、単なるイベントではなく、対外的アピールの意味合いを持つ、大変重要な儀式であると思います。

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 最終曲の演奏が終わった後のカーテンコールでは、東京音楽隊の手塚隊長(当時)が、三宅由佳莉さんと中川麻梨子さん、次いで各地方音楽隊長をステージ上に呼んで喝采に応えます。

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 そして最後は、全音楽隊による巨大編成での、圧巻の行進曲「軍艦」です。

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■今回の演奏会の概要

 さて、今回はどのような感じだったのでしょうか。

 まず最初に驚いたのは、今回の演奏会の司会進行役を、東京音楽隊の竹中晶子さんが担当されたことです。平素の演奏会では、荒木さんや吉田さんなど、若手あるいは中堅に至るか至らないかくらいの方々がMCを務めているものですから、もう重鎮の域に入られている竹中さんがマイクを握って登場された時に驚いたのでした。でも、考えてみれば、7年前のこの場では、プロのアナウンサーの方がMCをされていたとおり、やはり平素の演奏会とは格が違うのかなとも思います。正直言って、竹中さんの声をお聞きするのは初めてだったんですが、大変聞きやすく、英語でのアナウンスは英国風で気品が感じられました。演奏会そのものもさることながら、竹中さんの司会進行も見所の一つだったと思います。

 今回の観艦式についてはいくつかの特性が挙げられます。

 第一に、我が国が主催する20年ぶりの「国際観艦式」であること、そして第二にコロナ禍がまだ終息したとは言い難いこと、そして第三に複数の要因で国際情勢が大変緊迫していることなどです。

 今回も、全国の6音楽隊からの参加が得られるものの、まずコロナの影響から、2015年のような大規模編成を取るのは難しいでしょうし、国際観艦式という性格を考えれば、海自単独での開催ということもあり得ないでしょう。また、緊迫度を増し続ける我が国周辺の国際情勢に鑑みれば、「自由で開かれたインド太平洋」という、我が国が提唱した国際安全保障構想をショウアップする必要もあると思います。

 今回の演奏会は、まさにそのような情勢を踏まえた構成になっていたのではないでしょうか。今回の演奏会のパンフレットです。

 国際観艦式らしく、米国、インド、パキスタン、そして日本の音楽隊によるジョイントコンサートになっています。今回の観艦式に参加したのは環太平洋を中心とする多数の諸国ですが、限られた時間の中で4カ国に絞り込んだものと思われます。「自由で開かれたインド太平洋」構想を念頭に、米国、インドが、そして、インドとは長年対立関係にあるパキスタンの参加を得るというのは、外交上のバランスにも配慮した結果ではないかと思います。

 

■米海軍第7艦隊音楽隊

 最初に米海軍第7艦隊軍楽隊のビックバンド「Pacific Ambassadors」(だと思います)による演奏が行われましたが、さすがのサウンドと「ノリ」の良さで、一気に会場の雰囲気を作ってしまいました。初っ端に「In the mood」から入られると、もう気分が上がらざるを得ないでしょう。

 二曲目以降、二人女性歌手が逐次登場して、演奏に花を添えました。しかも、お二人ともステージ映えする身のこなしとソウルフルな歌声が大変魅力的でした。

 開催地である横須賀をテーマにした山口百恵さんの「横須賀ストーリー」が、完璧な日本語で歌われたのには舌を巻きましたし、「Georgia on My Mind」に込められた郷愁も存分に伝わりました。

 そして「Sing Sing Sing」では、会場全体が沸き立つような興奮に包まれていきました。最後に演奏されたのは「Anchors Aweigh」日本語では「錨を上げて」ですね。

 この曲が終わって、指揮者がステージから下がり、バンドの皆さんが立ち上がって、「終わりです」的雰囲気を醸しているのですが、拍手は鳴り止みません。それもそのはず、セットリスト上、「Stars and Streipes」が最後の曲として記載されているからです。アンコールしなきゃ演ってくれないんじゃないかと、皆さん盛大な拍手を送っているのわけです。ところが、アナウンスが入り、本当に終わったことが伝えられました。

 何かの事情で、時間調整の必要が生じたのかもしれません。ちょっと残念でした。

 

■インド海軍軍楽隊

 次に登場したのが、普段なかなか目にする機会がないインド海軍軍楽隊です。

 海自や米海軍と同じタイプの黒の制服姿で入場する姿は、気負いもなく大変カジュアルな印象でしした。ちなみに、インド海軍の士官の階級章は日米と共通しているものと思われ、今回指揮された少佐の袖には二本の金線の間に細い金線が逢着されていました。

 ちなみに、インド海軍は英国l海軍式に金線にループをあしらっていますが、海上自衛隊の3等海佐(少佐)は「桜」、米海軍少佐は「星」があしらわれています。尤も、米海軍の場合、星があしらわれるのは兵科(戦闘職種)であり、その他の職種の場合にはそれぞれのシンボルがあしらわれます。

 おっと脱線癖が出てしまいましたね、本題に戻ります。

 演奏された曲目は、残念ながら知らない曲ばかりです。当世のインドで人気の高い曲や、海軍の伝統的な楽曲などを織り交ぜた5曲が披露されましたが、その全てに通底するのは、穏やかな精神性とでも言うべきものではなかったかと思います。以前、「ネイビーブルーに恋をして」というブログで、どんなジャンルにせよ、作曲者した人が生来持っている民族性あるいは国民性というものがその曲調に必ず反映されているというような記事を読みました。今回、なるほどなぁと感じた次第です。

 その中で、最後に演奏された「Jai Bharati インド海軍テーマ曲」は、演奏される前から、「これって、日本で言えば ”行進曲軍艦” じゃないのかな」と思っていましたが、会場内の多くの皆さんも同じ考えだったのでしょう。どこからか始まった手拍子が会場内に広がり始めると、指揮をされていた少佐が観客席の方を半身で振り返り、ちょっと嬉そうな表情で、さらなる手拍子を促す仕草を取りました。会場内は大きな手拍子で包まれます。観客席とステージが一体となるなかで、インド海軍軍楽隊の演奏が終わりました。

 ここで20分間の休憩に入ります。

 

パキスタン海軍軍楽隊

 次のプログラムはパキスタン海軍軍楽隊の演奏です。

 登場のシーンの冒頭で、会場内には驚きの響めきが広がりました。

 左袖から、まず登場したのはパキスタン海軍の軍旗を長くてどっしりとした旗竿に掲げ、白い軍装に身を包む旗手だったからです。

 大きくて立派な軍旗がステージに向かって右奥の定位置に向かうなか、やはり白り軍装の他の軍楽隊員が、5〜6名づつの一列縦隊で行進しながら入場、それぞれ自分達の席の前に来ると、一斉に右向け右をして、一斉に座ります。

 そして最後に、今回の指揮者(アナウンスによると下士官のようです)が、登場するのですが、胸を張り、腕を水平になるまで大きく降って、行進するように指揮台に向かいます。インド海軍のカジュアルな入場の仕方とは対照的で、全般にミリタリーを強調した演出になっていました。

 パキスタン海軍の演奏曲目も、知らない曲ばかりなのですが、インドとは対照的に勇ましい印象を受けました。これも国情を反映したものなのでしょう。

 知らない曲ばかりではあるのですが、最後に演奏された「Chandni Raatein 煌めく夜」については、ちょっと書きたいと思います。この曲、日本の童謡「小さい秋」のメロディに聴こえてきます。私の席の周囲でも、演奏後に「小さい秋じゃなかった?」との声が聞こえましたし、他の方のブログなどでも「小さい秋に聞こえたんだけどYouTubeで検索したら、全然小さい秋じゃなかった」などとの記載がありました。

 確かにYouTubeで検索にかかる「Chandni Raatein」は全く違うバラードです。実は、インド海軍のテーマ曲「Jai Bharati」を検索した時にも同じことが起きました。同じタイトルなのに全く違う曲ばかりが出てきます。おそらくですけど、好まれるタイトルというのがあり、異なる楽曲がタイトルを共有することがあるのではないでしょうか。インド海軍テーマ曲については、それでもなんとか探し出すことができましたが、私たちが会場で聴いたパキスタンの「Chandni Raatein」は、ついに見つけることができませんでした。それでも、あの曲は間違いなく「小さい秋」のメロディをもとに、西アジア風にアレンジされたものです。パキスタン海軍軍楽隊が日本で演奏するのは今回が初めてということもあり、全般に大変気合いが入っていましたし、最後には日本に縁のある曲を持ってきたのだと思います。

 

閑話休題

 さて、インド海軍軍楽隊、パキスタン海軍軍楽隊のプロフィールを見ますと、ともに1947年創設とされています。そうです、もともと大英帝国の広大な植民地であった両国が、分裂する形とはなりましたが、英国から独立を果たしたのが1947年で、同時に国軍が創設され、軍楽隊も置かれたということです。

 インドのモディ首相は、2016年に「イギリスが戦勝国であるにも関わらずインドから撤退したのはガンジーのためではなく、インド国民軍のためである」との英国の機密文書を公開しました。そのインド国民軍とは、先の大戦中、英軍将兵として日本の捕虜になっていたインド人らを中心に、日本軍の支援により創設され、日本軍とともに多大の犠牲を払いながらインド独立のために戦いました。戦後、英国に対する反逆罪に問われ処罰されそうになりますが、これに反発する市民や英印軍内のインド兵らが反乱、これを収拾することができず、インドの独立を認めざるを得なくなったということが英国から見た真相というわけです。学校の歴史教科書に書いてあるのは、実際には影響力の無かったガンジーの無抵抗主義のことだけですね。世の中を実際に動かしているのは「力」であるという真実をどこまでも隠したい勢力が、いろんなところに仕掛けを埋め込んでいるのが我が国の現状です。

 そして、独立は決まったものの、というか独立するからこそ、世俗的なヒンドゥー教徒と厳格な戒律を重んじるイスラム教徒の間の利害や理念の対立も表面化し、インド、西パキスタン、東パキスタンに分裂する結果となりました。ちなみに東パキスタンは現在のバングラデシュです。

 ですから、日本軍と共に戦ったインド国民軍はインドとパキスタンに分裂していたわけではなく、両国にとって、インド国民軍は共に英国からの独立の中核的存在であり、また日本との繋がりの縁でもあるのだと思います。

 またしても、大幅に脱線してしまいました(≧∀≦)

 

海上自衛隊音楽隊

 そして最後に登場したのが、海上自衛隊音楽隊です。トリです(当たり前)

 ステージ上には椅子が譜面台が次々と追加されていきます。

 音楽隊の皆さんが、黒の演奏服装で左袖から登場されます、今回の演奏会では、おそらく接触の機会を機会を低減させるため、登場と退場が一方通行方式になっているようで、左から登場して右袖に退場という形になっていました。

 お、岩田さんだ。もう何年もお姿を拝見していないコントラバス岩田有可里さんがバスを抱えたまま左から右の定位置まで進んで行かれます。元気そうなお姿を拝見して安心しました。岩田さんについては、赤レンガ倉庫での演奏会の記事で別途取り上げたいと思います。

 あ、赤嵜さんも左側の定位置にいらっしゃいます。ステージ奥を見ると、中村圭吾さんの姿も見えます。なんだか、コロナ前の東京音楽隊のような錯覚を覚えます。

 そして、最後に登場するのは、9月に東京音楽隊長に就任された植田哲生2佐です。

 ちょっと緊張されているようです。東京音楽隊長に就任後、おそらく最初の大きな舞台ですから当然ですよね。でも、各曲の演奏を始める前に、おそらく演奏の準備が整うまでの場繋ぎのためなのでしょう、ご自身の言葉で曲の説明をされていました。決して流れるような軽妙なトークではありませんが、隊長の実直さがよく伝わり、大変好感の持てるものでした。

 一曲目の「波に映るは暁の色」ですが、これは海上自衛隊創設70周年記念・東京音楽隊創立70周年記念楽曲として、「艦隊これくしょん」の楽曲などを手掛けてこられた亀岡夏海さんに委嘱してつくられたもので、大変素敵な曲でした。

 YouTube上で音源の動画は見つかりませんでしたので、海自が公式チャンネルで公開するのを待つしかないと思います。

 二曲目の「君が代行進曲」は、私が大好きな行進曲の一つでもあり、セットリストを見た瞬間にちょっと興奮してしまいました。国歌「君が代」の重厚な旋律を、勇壮で心躍る行進曲として編み直したその技巧には何度でも賞賛を送りたい気持ちです。

 4年前の東郷の杜音楽祭での東京音楽隊の演奏動画を埋めておきます。

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 三曲目の「鎌倉殿の13人 メインテーマ」は、多くの方にとっては馴染みの曲なのではないでしょうか、現在放映中のNHK大河ドラマのテーマ曲ですから。何度も言いますが私はテレビを見ない(テレビがないので見ようもない(^^))ので、全く知りませんが、三谷幸喜さん演出らしいので、きっと面白いんだと思いますけど。

 曲自体もとても高揚感があって素晴らしいですね。

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 四曲目の「上を向いて歩こう」は、1985年8月、御巣鷹山での日航ジャンボ機墜落事故で急逝された坂本九さんの代表曲で、「SUKIYAKI」とのタイトルで世界中で大ヒットしました。なぜ、そんな変な英語タイトルが付いたのか、当時、世界中で知られている日本語がほとんどなく、「すき焼き」なら日本の歌だとわかるだろうということで名付けられたのだ、と子供の頃聞きました。本当かどうかは分かりません(´-`).。oO

 でも、英語の歌詞でのレコードも販売されたそうですが、米国での売上1位を獲得したのは、坂本九さんの日本語版だったそうですから、やはり歌詞の意味よりも、その歌唱そのものに聴くものの心を動かす力があったということなんだと思います。

坂本九さんの日本語版↓

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英語版↓

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 五曲目の「瑠璃色の地球」は、ご存知のとおり、松田聖子さんが歌われた大いなる愛情に満ちた美しい曲ですが、植田隊長からは、「海上自衛隊には、昨年入隊した自衛隊初の男性ボーカリストのほか、2名の歌姫がいます。追々皆様のお目に触れることもあると思いますが、本日は、2等海曹・三宅由佳莉の歌でお送りします」との紹介がありました。隊長が、「本日は、2等海曹・」と仰ったところで、まさか橋本晃作さんではとちょっと思いました(嘘です)。

 三宅由佳莉さんの「瑠璃色の地球」、実は、モンスターさんがまだ福岡に居られた頃、山口県小月で開催される海自小月教育航空群の航空祭で、佐世保音楽隊のゲストとして三宅由佳莉さんが出演するとの情報を得て、当地へ遠征され、初めて三宅由佳莉さんの生歌を聴かれた際に歌われていた曲なんです。モンスターさんからの報告をもとに記事を書きながら、「あー、聴いてみたいなぁ」と思ったのでした。いつか聴けたらいいなぁと思っていた曲を、今回目の前で聴くことができたのです。

 三宅由佳莉さんは、どんなジャンルの曲も歌われますが、生命を育むこの大切な地球を守りたいという壮大なテーマを持つこの曲を歌われる姿は、慈愛に満ちた大いなる母性を感じさせます。

 海自公式チャンネルにアップされている動画がありますので埋めておきます。

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 六曲目の「海の見える街」は、宮崎アニメ「魔女の宅急便」の劇中曲で、修行の旅に出た見習い魔女のキキが、住むことに決めた海のみえる街の下宿屋で、頼る者のない心細さや、だけど膨らむ希望や、そんな様々な心模様が、繊細なメロディで見事に表現されているような気がします。演奏されたのは海上自衛隊の音楽隊だけが演奏することを許されている、ボサノババージョンです。

 ちょっと前になりますが、2019年2月の横須賀ふれあいフェスタの時の東京音楽隊の演奏動画を埋めておきます。

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 因みにですけど、2018年にパリで、現地のオーケストラによるオリジナルバージョンを、作曲者である久石譲さんご自身が振っている動画がありましたので、併せて埋めておきます。海自のボサノババージョンもとても素敵ですが、オリジナルバージョンも忘れないように、たまには聴いてみるのがいいんじゃないでしょうか(╹◡╹)

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 最終曲の演奏が終わりますが、万雷の拍手の応えて、植田隊長が指揮台の上から右手の人差し指を立てて、「もう1曲」のお約束ジェスチャをすると、拍手は更に盛り上がりますが、隊長が音楽隊に向き直り、タクトを構えると、館内は静まり返り、固唾を飲んで音を待ちます。

 そして、静寂を破って演奏が始まると、会場全体から大きな手拍子が巻き起こりました。演奏会が再開されるようになってから、まだ日が浅いので、コロナ禍が始まって以来、今回初めて生で「軍艦」をお聴きになる方も少なくないはずです。そんなみなさんの「待ってたよ!」な気持ちが、大きな手拍子に託されているような気がしました。

 2019年に行われた東郷の杜音楽祭での、東京音楽隊による行進曲「軍艦」の動画を埋めておきます。

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 さて、演奏会から報告まで一週間以上かかってしまいましたが、当日会場に足を運ぶことができなかった方々に、演奏会の様子が少しでも伝わったなら幸いです。

締め切り迫る! 観艦式演奏会 & 自衛隊音楽まつり(╹◡╹)

 海上自衛隊では、来る11月6日(日)に観艦式を行います。コロナ禍が始まる直前の3年前は、開催直前に巨大な台風の被害が広がったことを受け、被災地への救援活動を行うために急遽キャンセルとなり、幻の観艦式となりましたので、今回は実に7年振りの開催となります。本年が海上自衛隊創設70周年の節絵にあたることもあり、今回は西太平洋海軍シンポジウムWPNS)のメンバー国を中心に、各国艦艇を招いての国際観艦式として開催されます。

 これまでは、観艦式に参加する各艦艇への乗艦希望者を募っていましたが、今回はやはりコロナ禍のためなのでしょう、艦艇に乗艦しての観艦式観覧は行われないとのことです。ただし、予行を含めた観艦式日程に合わせ、停泊中の艦艇の一般公開や、パレードなど、フリートウィークのさまざまなイベントが用意されているようです。

 その一つが、観艦式直前の11月4日(金)に、横須賀芸術劇場にて行われる「海上自衛隊創設70周年記念国際観艦式2022演奏会」です。7年前の2015年の観艦式の際には、海上自衛隊の6つの音楽隊が一堂に会しての「バンドフェスティバル」が行われましたが、今回の演奏会も、全音楽隊が参加する豪華かつ迫力満点の演奏が期待できると思います。

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 その演奏会の応募締め切りが10月15日(必着)に迫っています。

 希望される方は、下の写真で応募要領をご確認の上、早めに応募することをお勧めします。くどいようですが、10月15日必着です。

 

 そしてもう一つのビッグイベントも締め切りが迫っています。

 3年振りとなる、自衛隊音楽まつりです。

 11月18日(金)、19日(土)の二日間にわたって開催されます。

 こちらは、ハガキではなく、ネットでの応募のみですのでご注意ください。

 下のリンクから関連ページを訪ね、そのページの下の方に貼られているリンクから応募フォームを開き、必要事項を入力する必要があります。

 締め切りは10月16日(日)24:00となっていますので、希望される方はお早めに登録されることをお勧めします。

rikuzi-chousadan.com

 

 今回は、応募締め切りに関する注意喚起の記事となりました。

東郷の杜音楽祭2022

 事情があって報告がかなり遅くなりましたが、先日(2022年9月28日)、原宿のルアール・東郷で開催された、恒例の「東郷の杜音楽祭」に行ってまいりました。恒例の音楽祭ではありますが、コロナの影響で、一昨年、昨年は見送られていましたので、今回は3年ぶりとなります。

 前々回(2018年)と前回(2019年)の報告記事に興味のある方は、下のリンクから訪ねてみてください。

www.capitandiaryblog.com

www.capitandiaryblog.com

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 今回の東郷の杜は、つい先日、9月16日に離任された樋口好雄隊長の後任として、大湊音楽隊長から第19代東京音楽隊長に就任されたばかりの植田哲生隊長のデビュー戦とも言えるのではないでしょうか。

 さて、今回は、jubijubizhyさんが浜松からいらっしゃるとのことで、いかづちさんと原宿駅で待ち合わせして三人でランチをいただきました。いや、まぁ吉牛ですけど(^ ^)

 食後、三人で会場入りしたのですが、ちょっと時間が早すぎて水交会の受付はまだ始まってませんでした。とりあえず会場入り口に向かう通路を進んで行くと、前方に見慣れた人影が∑(゚Д゚)

 そうなんです、なんとも無造作なほど普通に、三宅由佳莉さんが年配の方(え?お前も十分年配だろう?いやもうちょっと年配の方です)と立ち話をされています。

 そんな様子を横目に会場入り口まで進んでから振り返ると、三宅由佳莉さんを間近に拝見できるのが楽しみとおっしゃっていたjubijubizhyさんが三宅さんと話をされていました。浜松からお越しになった甲斐がありましたね(╹◡╹)

 入り口前には、スペリアのFUJIさん、斎藤さん、そして横須賀地方総監部ギャラリーさんと常連の皆様が既に到着されていました。いつも早いですね〜∑(゚Д゚)

 その後水交会の受付をすませ、会場入り口付近で待機していましたが、早めに来られる方が多いためか、13時開場の予定が30分繰り上げられたようで、1230に会場内へと案内されました。

photo by IKAZUCHI

 今回も、前回、前々回と同じ、最前列左から3つ目の席を確保できましたので、いつもと同じ視線での動画が撮れそうです。実を言うと、この席には斉藤さんが座られたのですが、「斉藤さん、ここ譲ってください」と強請して確保しました。斉藤さん快く隣に移って頂きありがとうございました(╹◡╹)

 コロナ禍でウロウロしているうちに、東京音楽隊のメンバーも大幅に入れ替わったようです。それはそうでしょう、春と夏、年に2回の定期異動があるほか、海上自衛隊の場合には秋に練習艦隊人事もありますので、コロナ騒ぎが始まってからの2年半余りの間に6〜7回の人事異動があったはずです。

 なにしろ、演奏会の開催が非常に限られていましたので、その辺を確認する機会もほとんどありませんでしたが、今後次第に判明していくと思います。

 下の写真は、サックスの在川詩織さんと、ヴォーカリストとしても名高い石飛清司さんです。終演後にいかづちさんが撮影されたものですが、わざわざマスクを外して快く撮影に応じてくださったそうです。お二人ともいい表情されてますね!ありがとうございました(╹◡╹)

 今回、東京音楽隊が着用したのは、海上自衛隊の第1種夏制服の左肩にモールを装着した簡易演奏服です。前回、前々回は黒の冬制服でしたが、ガラリと雰囲気が変わりますね。

photo by IKAZUCHI

 前回まではスマホ手持ちでの撮影でしたので、1時間も撮影していると手ブレやら持ち手の指が映ったりと、無様な仕上がりになってしまいました。

 今回は、”DJI Pocket2”という新機材を投入しての気合の入った撮影です、きっと素晴らしい動画が撮れる筈です。

 では、その動画をご覧ください。

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 ご覧いただけたでしょうか、素晴らしい演奏会でしょう? でも、「おや?」と思われましたか? そう思われたあなたは「正解」です(╹◡╹)

 動画の前半はブレもなく、どっしりした画像ですし、画質もいいのですが、後半は画面が安定せず、画質もイマイチ、まるで前回までのスマホ手持ちと同じじゃないか👊

 そうなんです、前半調子良く撮影が進んでいたのですが、なんと、途中でデータ容量の限界に達してしまい、自信満々で投入したDJIが機能停止∑(゚Д゚) やむを得ず、後半はスマホの手持ち撮影となりました(≧∀≦)

 DJIは、本体に挿入したSDカードに画像データを蓄積していきますが、画質が良い分データ量も大きいため十分な容量のカードを入れておかなければならないのですが、挿入するカードを間違えてしまったようで、撮影途中で停止してしまったというわけです。がっかりです(_ _).。o○ 東郷の杜の撮影は本当に久しぶりだったことが原因ということにしておきます(╹◡╹)

 そういう事情だけでなく、前半部分はデータが大きくなかなか処理に手間取るため、YouTubeには、スマホで撮影した後半の軽い動画から、とりあえずアップさせて頂きました。

 実は、3年ぶりの開催ということもあり、東京音楽隊の方でも細かい段取りなどの記憶が曖昧になっている部分があったようです、ブログチームの取材によると、「色々と忘れてることが多い」との声もあったようです。そして、これは「忘れてる」の一つなのかどうかはわかりませんが、会場に東京音楽隊の隊旗が置かれていませんでした。演奏会中は気づかなかったのですが、終演後の私たちの「反省会」の席上で、いかづちさんが「隊旗ありませんでしたよね」とおっしゃったのを聞いて、皆、「あ!そういえば!」と思ったのでした。いかづちさんの観察力にはいつも驚かされます。てか、私たち(私だけ?)が鈍感なのか(^^)

 そして、主催者側も忘れてることがあったかも知れません。開演までは閉じられているステージ背面のカーテンが、プログラム1曲目の演奏が開始されたところで、満を持して静々と左右に開かれていき、グラスウォール越しの清々しい樹木の緑がステージの背景になっていくところが一つの見どころなのですが、今回は、音楽隊がチューニングを始めたところでカーテンが開き始めてしまいました。「あれ?」と思われた方も多いと思いますが、この辺も3年ぶり開催ならではのエピソードなのでしょう。

 そんなことも多々あったかもしれませんが、開催できたことが何より大切なことだと思います。未だコロナ絡みでの制約が多いなか、東京音楽隊の皆さん、水交会、東郷会の皆様のご尽力に心より感謝申し上げます。

 さて、演奏会の中身については、動画をご覧いただければ一目瞭然なので逐一のご紹介は致しませんが、ちょっと気になるところについて書かせて頂きたいと思います。

 受付でセットリストを渡された時、前半の曲目である「高校3年生」は、間違いなく歌唱入りだと思っていましたが、さに非ず。草創期の東京音楽隊は、流行歌を吹奏楽曲としてアレンジし軍楽テイストが支配的だった吹奏楽界に旋風を吹き込んだそうで、当時のオリジナルスコアによる吹奏のみの演奏を敢えて披露してくれました。私のような音楽素人には細かいことは分かりませんが、謹んで拝聴させて頂きました。

 また、先般の川崎での定例演奏会を逃した私にとって、今回は、三宅由佳莉さんと橋本晃作さんのデュエットを初めて拝聴する機会となりました。

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 お二人による「いつでも夢を」の歌唱が披露された後、MCも務められた橋本晃作さんが、「海上自衛隊の専属ヴォーカリスト2(ふた)名によるデュエットをお聴き頂きました」と仰ると、会場は綻び、暖かい笑い声に包まれました。まだ緊張されている様子ですけど、橋本さんのMCも次第に板についてきた感じです(╹◡╹)

 そして、三宅由佳莉さんのソロによる「スタンド・アローン」です。前々回、2018年の東郷の杜では、アンコール曲として準備されていました。この音楽祭を初めて聴く身でありながら、最前列でスマホ手持ち撮影していた私は、荒木美佳さんの「それでは、アンコールに応えてお送りしましょう、NHKスペシャルドラマ”坂の上の雲”より、”スタンド・アローン”」のアナウンスが一瞬理解できず、え?、ええ?、えええーーー?とシフトアップしながら狼狽えたのを思い出します(≧∀≦) だって、この曲を生で聴きたいとずーっと思っていたのですから当然でしょう。そして、両手でスマホを抱えているため、拍手したくてもできない地獄のような苦しみに耐えながら撮影を続けたのでした。

 今回は、セットリストの最終曲として記載されていましたので、心の準備もできましたし、あの時のように狼狽える必要はありませんでした。ただ、サプライズもあり得ますから、用心するに越したことはありませんけど(≧∀≦)

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 この歌を歌われる動画はたくさんありますが、時を経るに連れ進化しているように感じられるのは、この歌に対する三宅さんの解釈と理解が深まって行っているということなのでしょう。

 最終曲である「スタンド・アローン」が終わっても鳴り止まぬ拍手に応え、お約束のアンコール曲として、行進曲「軍艦」が演奏されました。

 今回も歌があるのかなと、ステージ脇の三宅さんの方にスマホをむけてみましたが、全くそのような気配はなく、曲に合わせて手拍子をされていました。楽しそうです。

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 このまま終わっちゃうんだな、そう思いました。

 ところがです、東京音楽隊にはサプライズネタはなかったんですけど、本当のサプライズが起きました。

 全般司会をされていた水交会事務局長の長谷川さんが、「大変図々しいんですが、観客は3年間待ちましたので、是非もう一曲お願いいたします」と仰ったんです。会場からは驚きの響めきに続いて拍手と、賛同する声が上がりましたが、隣で聞いていた三宅さんが「えぇ?」と驚いた顔をされていたとおり、東京音楽隊にとってもまさしくサプライズとなりました。

 一瞬フリーズしてしまった音楽隊でしたが、三宅さんの「いつでも夢を」との進言で「それで行こう」と曲が決まったように見えました。私は気づかなかったんですが、jubijuizhyさんによると、観客席のどなたかが「いつでも夢を」と呟かれたのを三宅さんが受けて「いつでも夢を」と仰ったそうです。

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 長谷川事務局長によると、事前打ち合わせなしのアンコールだったとのことですが、私たち観客席にとっては大変嬉しいサプライズでしたし、予期せぬ展開にも見事に対応している東京音楽隊を見る、非常に貴重な機会にもなりました。

 終演後にご挨拶させていただいた際、長谷川事務局長は「隊長に謝っておかなきゃな〜」と仰ってましたが、皆大喜びでしたよ、ありがとうございました。

東京音楽隊 第64回定例演奏会鑑賞❣️by natural

皆様、ご機嫌如何お過ごしでいらっしゃいますか?すっかりご無沙汰致しております。naturalです。

先日かぴたんさんの投稿にもコメントさせて頂きましたが、9/5に行って参りました!東京音楽隊の第64回定例演奏会に。

それに伴い、今回ブログ執筆の機会を戴きました。しかしですよ、文才のない私、そして当日はあまりの興奮状態で、細部まで覚えてないという始末。どうしたものかと困っていたところ、いかづちさんからレポートによるサポート提案があり、大変心強くありがたくお受けする事にしました。

この場をお借りして「いかづちさん、この度は大変助かりました!どうもありがとうございました🙇💓」

もう10日以上経ってしまいましたが、いかづちさんに助けて頂きながら綴っていきたいと思います。◕‿◕。

当日開演前に斎藤さんとお会いする約束をしており、会場入口に着いた時にその待ち合わせ場所を案内図で確認していたら、丁度TwitterDMが入りました。「今会場に着きました」と。タイミング良すぎ😲と思いながら入口方向を見たら斎藤さんが立っていらっしゃいました。

(でも後から画面確認したら、それって斎藤さんからではなかったんですよね😅)

斎藤さんとお話ししていると、そこにモンスターさんが偶然にも来られました。「斎藤さんが見えたから」と。その場で10分程3人で会話し、受付のある2階へと上がりました。そして、モンスターさんは4階、斎藤さんは3階、私はその先の指定扉まで歩を進めました。

ハガキに記載された扉を入り中の案内係の方に座席の位置を教えて頂き席に到着。最後部より一列前で、ステージからは時計で例えたら7~8時の位置、予想していたよりもよく見える場所でよかったです\(ϋ)/♩

席に座ろうとしたら後方で私を呼ぶ声が!‘えっ、誰?’と思いながら声のする方を見るとマスク越しに笑顔の男性が立ってらっしゃいました。「どなたでしょうか?」と尋ねると「••です」と応えて下さったのですが、鈍い私は直ぐにわかりません😥「ん~~?」と頭を傾けていると「潜水士です!」と仰って下さり「あ↑↓ぁ💡」とやっと納得。「よく席がわかりましたね」と尋ねると「事前に教えてくれてたから」と。そうだったと我ながら呆れていると、間髪入れずに「そこに藤沼さんがいらっしゃいますよ!私はさっきお話ししました」と仰っしゃり、「えっ😲」と驚きながら指し示された方を向くと、見えました(。♡‿♡。)藤沼さんが。

観客の男性とずっとお話しされており、「終わってから、話し出来る機会を作りましょう!」と潜水士さん。なんと素晴らしい方なんだろうと潜水士さんに感激!

会話が終わるのを後ろでずっと待っていたのですが、私達二人が偶々よそ見している間に藤沼さんはご自身の座席に戻って行かれました。残念😣 でも間近で拝見出来ただけでもラッキーです👍🤭 おまけに私の席からきれいに藤沼さんが見れました!感激💓

潜水士さん、大変お世話になりありがとうございました。そして直ぐに気付かなくてごめんなさい🙏🙇

 

前置きが長過ぎましたね。

では演奏会の様子をお伝えしていきます🤗

隊員の皆さんがご着席し荒木さんの司会でスタートです。

自己紹介で「海上幕僚監部技術? 広報?(よく聞き取れなかったです)2等海曹荒木美佳と申します。…」と仰っしゃり、いかづちさんも私も、東音に籍を置かれてないんだと思いました。初めて生で拝見した荒木さん、凛として颯爽と歩く姿は素晴らしかったです😆感激💓

 

海上自衛隊創設70周年記念、東京音楽隊創立70周年記念 委嘱作品

『海に映るは暁の色』

世界初演の楽曲は力強い響きで始まり、途中静かな凪のような旋律になり又荒波のような激しい音となり、そして夜明けと共に広大な海原を航行する艦を連想する、そのように感じる楽曲でした🎶

演奏後に,会場にいらっしゃっていた作曲者が紹介されましたが、女性だったので驚きました😲とても雄々しい曲だったから。

海上自衛隊を思わせる素晴らしい作品でしたね!」と荒木さんのご紹介もあり、暫く拍手が鳴り止みませんでした。👏👏👏本当に素晴らしかったです!

 

カルメン·ファンタジー

この曲は、現在横須賀音楽隊に籍をおくクラリネット奏者である小村英生さんが、10年程前にアレンジされた楽曲だそうです。ご本人がTwitterで記されていました。又演奏会当日は会場で鑑賞されていたそうです。

荒木さんが「東京音楽隊が誇るフルート奏者、大川好2等海曹のソロでお楽しみ下さい」と紹介がありました。颯爽とステージに登場する大川さん、繊細な優しい音色で始まり、力強くアップテンポにも変化していき、様々な旋律で長時間奏でて下さいました🎶感動です💓観客席からの拍手も高らかに暫く鳴り響きました👏👏👏

 

③‘Ò sole  mio

橋本晃作2等海曹のテノール、そして大田紗和子1等海曹の編曲によるピアノ

ここで、荒木さんによる橋本2曹の紹介がありました。私は「ボーノ」という言葉しか聞き取れなかったのですが、いかづちさんがしっかり聞いて下さっていました。

いかづちさんレポートより“普段、隊長が「橋本君は楽しそうに歌うのがとても良いよ!」と褒めるらしいのですが、その時に「ブラボー」というべきところを「ボーノ」と言ったらしく、会場の笑いを誘っていました🤣 荒木さんがダメ押しで「これからはボーノと褒めて下さい」と言って、更に爆笑でした🤣”

橋本2曹のオーソレミオ、本当に素晴らしかったです👍 ボーノです👏👏👏🤣

 

天之常立神-吹奏楽と打楽器類のための神話

いかづちさんレポートより“岩重さんはじめ、パーカスチームが大活躍!きんちょうしーの赤嵜さん、見ていて心配でしたが無事終了。カッコよかったですよ、皆さん!ヴィブラフォンの音が印象的でした。凄く伸びるんですね”

荒木さんの曲紹介後、三宅由佳莉さんと橋本晃作さんが登場され、歌もあるんだと思いました。曲の途中、三宅由佳莉さんが🎶たかまがはら〜(高天原)🎶と歌い始め、神話だと納得しました👍 大変伸びのある歌声から始まり、曲中2~3度お二人の歌唱が組み込まれていました。そして雅楽を思わせる旋律もあり、歌詞共々和の雰囲気が盛り込まれた大変素晴らしい楽曲でした。

こちらも世界初演奏で、演奏後に荒木さんより「皆様、客席にご注目下さい」と案内があり作曲者のご紹介がありました。男性でした。こちらも拍手喝采でした👏👏👏

 

NHK大河ドラマ

『鎌倉殿の13人』メインテーマ

幾度となく鑑賞した曲ですね。

東京音楽隊らしい「鎌倉殿」でした🤗

 

⑥シネマ マンシーン

映画ファンであれば聞き覚えのあるメロディが登場した事と思います🤗 私もいくつかあって曲に合わせてハモってしまいました🎶🎶

 

地上の星

いかづちさんレポートより“'荒木さんの「初代歌姫、三宅2曹が3年ぶりに戻ってきました!」的な紹介で`三宅さん登場。荒木さんMC健在です!アレンジがデーモン小暮閣下バージョン。すっかり閣下モードで歌い上げます。当にゲームチェンジャー三宅!健在です。”

本当に歌い始めから超低音でびっくりです😲 そして歌う姿も勇ましい😎 潜水士さんがオペラグラスで表情をご覧になられたそうですが、とにかく勇ましかったそうです。

後半は今度は超高音で『由佳莉さんスゴイ😱』としか言いようのない歌いっぷりでした。

三宅由佳莉さん、Twitterでご自身なりの歌詞の解釈をされています。

3オクターブの音域を使う挑戦的なアレンジで歌の持つ世界観を表現してみました。

  ペガサス=男

  ヴィーナス=女

  空=憧れ

  氷=消えて無くなる物

  つばめ=プロジェクトX(無名の人々に光を照らした番組)

  照らすまでもなく輝いている地上の星(あなた)へ

これを見事に表現されたと感じました!由佳莉さん、本当に素晴らしいです!👏👏👏

 

実はパンフレットで曲目を見た時とても嬉しかったです!大好きな歌のひとつなんです。

30年程前にNHKプロジェクトXのPDをされた方の講演を拝聴する機会がありました。番組の内容そしてテーマ曲である『地上の星』も好感がもて、ほぼ毎週視聴していたのですが、この講演を聴講し益々ハマってしまいました😆

プロジェクトXを制作するにあたって、テーマ曲を決める段に中島みゆきさんに依頼する事は直ぐに決まったそうです。でも中島みゆきさんはなかなか依頼を受理しない事で有名?だったらしく、PDは番組の内容、趣旨をとにかく一所懸命にお伝えしたそうです。PDのひたむきな思いが中島みゆきさんに通じたのでしょう!番組の趣旨に感銘され、曲を書いて下さる事になったそうです。

楽曲が出来上がった時に歌詞の由来を中島みゆきさんに尋ねられたそうです。正確には覚えていませんが、「宇宙全体が神であり、夜空に輝く星達も神様が作った物そして神様そのもの。昼間は明るくて見えないけれど、いつも空に存在している。地上でも無名でありながらも素晴らしい技術や能力を持っている人達がいる。夜空に輝く星と同じように、普段は周りの人々にまぎれて分かりにくいけれど、気付けば輝いている。神様そのものです。」というようなお話しだったと思います。

中島みゆきさんの感性に大変感銘し、以来彼女の歌は好きで下手なりに歌っています😅

由佳莉さんの『地上の星』、文句なしによかったです👍

 

⑧September

荒木さんより「演奏会最後の曲となってしまいました!」と紹介がありました。

いかづちさんレポートより“サックスの石飛さん?によるソロがあり、とてもお上手でタレント性もありな様でファンも多そうです。You Tubeにもコメントがあったり、先月の火曜コンサートで、サックスの演奏で前に出られた動画も再生回数が以外と伸びています。”

私もついつい体でリズムとりながら聴いていました🎶

 

ここでプログラム全て終わりましたが、演奏者の皆さんはそのままいらっしゃいます。拍手が鳴り止まない中、樋口隊長が登場し、三宅由佳莉さんと橋本晃作さんも再登場。

アンコールは、TimeToSayGoodbye、お二人の素晴らしいハーモニーで聞かせて頂きました。うっとりです♥╣[-_-]╠♥

いかづちさんレポートより“三宅さんの歌声は休養十分な様で、高音の伸びもありカスレ等もなくとてもよかったと思います。橋本2曹とのデュエットもよかったですよ!”

お二人が歌い終わると拍手喝采です!私も思わず頭上で拍手しました🙌そしてまだまだ拍手は止みません!

待ってました!樋口隊長があと一曲というように、人差し指を立てながら出てこられました。そして『行進曲 軍艦』です。

観客全員手拍子です。勿論私も頭上で叩きました!❨最後部の席はどなたも座る事がなかったです。❩

感無量です!!🤩 初めて生で樋口隊長の全身からタクトを振る姿を見れて感激!

いかづちさんレポートより“全体を通して感じた事は、しばらくぶりの本格的な箱物でしたから、観客の皆さんも反応が今ひとつだったと思いますが、進行に連れて反応も良くなったと感じました、。又各パート毎をフューチャーした楽曲選びがされており、まんべんなく奏者も気合いが入る物となっていたと思います。ここに東京音楽隊、完全復帰の演奏会となったと感じた次第です!”

 

全ての演奏が終了し、ステージ上の隊員の皆さんが退場し始めてから、客席の皆さんも指示に従い順番に退席していきました。私は退席前に4階席の潜水士さんとモンスターさんにお別れに(のつもりで)思いっきり手を振りました。モンスターさんはいらっしゃいましたが潜水士さんが見えない? はて?と思っていたらまたもや私の席近くまで来て下さいました。何とか藤沼さんとの会話の機会を作ってくださろうとご尽力下さり、もう涙が出そうな位でした。でもまたしても藤沼さんを見失ってしまい、二人でトイレ前で待ったり、エスカレータでロビーに降りてそこで待ったりしていました。そうこうしていたら、斎藤さんとモンスターさんも合流し、藤沼さんの事は諦めて4人でミューザ1階に降りました。降りきったところで潜水士さんが「あっ、藤沼さんがいる!」と仰っしゃり、顔を上げたら目の前に藤沼さんの背中が見えました😲 でもこの時も女性と話されていて、話しが途切れる事なく歩を進められたので、4人はその後ろをぞろぞろと歩きました。その間隔約1メートル、会話出来なくてもこの距離で遭遇出来た事に感激!感動!感謝!です❣️

ミューザを出て10メートル位歩いたらホテルへの分岐点になったので、お三方にお礼を申し上げお別れしました。

photo;モンスターさんより

 

ミューザ川崎シンフォニーホールという素晴らしい会場で、初めて東京音楽隊の演奏を鑑賞し、初めて力強いコンダクターの樋口隊長を拝見でき、そして2年ぶりに三宅由佳莉さんを拝見でき、昨年入隊された橋本2曹にも初めて…そして何より、間近で藤沼さんに遭遇出来た!

ホテルの部屋でそれらの余韻に浸りながら暫くうっとりしていました💕

ふと我に返ってスマホを開けて判明! 開演前にタイミングよく入ってきたDMは斎藤さんからではなくて潜水士さんからでした。しかももう一通着信があったのに全く気付いてないという私の愚かさ、呆れます🤣潜水士さん、ごめんなさい🙇

斎藤さん、モンスターさん、潜水士さん、素晴らしい時間を共有出来ました事、本当に幸せでした!

そして潜水士さん、最後の最後まで藤沼さんとの会話の機会を作って下さろうとご尽力下さり、本当に!本当に!ありがとうございました!🙇

 

ここでいかづちさんのレポート番外編をご紹介させて頂きます。

“受付で在川さんに声掛けした際「マスクしているのによく分かりましたね?」なんて言われました。私はあかりストですから注目してます、とは敢えてコメントは控えました😅 練習艦隊は7カ国を周ったとの事です。上陸機会も何度かあり、演奏会が開催されたようです。渚さんは今回参加されてないとの事です。今回は受付けに徹されていたのでとてもフレンドリーな雰囲気で会話されてましたね。 22日に帰国され、休み無しでは大変ね!と言ったら、この後休みとります!と屈託ない返事が印象的でした。 帰りに偶然藤沼さんを発見!  斎藤さんとも久しぶりにお会いしました!。”

 

以上、東京音楽隊定例演奏会鑑賞のご報告でした。

私のまとめ方がまずくて解りづらいところがあったかと思いますが、いかづちさんと私の感想から演奏会の素晴らしさを感じ取って頂けましたら幸いです。

最後までご覧頂きましてありがとうございました。(◡ ω ◡)