事情があって報告がかなり遅くなりましたが、先日(2022年9月28日)、原宿のルアール・東郷で開催された、恒例の「東郷の杜音楽祭」に行ってまいりました。恒例の音楽祭ではありますが、コロナの影響で、一昨年、昨年は見送られていましたので、今回は3年ぶりとなります。
前々回(2018年)と前回(2019年)の報告記事に興味のある方は、下のリンクから訪ねてみてください。
今回の東郷の杜は、つい先日、9月16日に離任された樋口好雄隊長の後任として、大湊音楽隊長から第19代東京音楽隊長に就任されたばかりの植田哲生隊長のデビュー戦とも言えるのではないでしょうか。
さて、今回は、jubijubizhyさんが浜松からいらっしゃるとのことで、いかづちさんと原宿駅で待ち合わせして三人でランチをいただきました。いや、まぁ吉牛ですけど(^ ^)
食後、三人で会場入りしたのですが、ちょっと時間が早すぎて水交会の受付はまだ始まってませんでした。とりあえず会場入り口に向かう通路を進んで行くと、前方に見慣れた人影が∑(゚Д゚)
そうなんです、なんとも無造作なほど普通に、三宅由佳莉さんが年配の方(え?お前も十分年配だろう?いやもうちょっと年配の方です)と立ち話をされています。
そんな様子を横目に会場入り口まで進んでから振り返ると、三宅由佳莉さんを間近に拝見できるのが楽しみとおっしゃっていたjubijubizhyさんが三宅さんと話をされていました。浜松からお越しになった甲斐がありましたね(╹◡╹)
入り口前には、スペリアのFUJIさん、斎藤さん、そして横須賀地方総監部ギャラリーさんと常連の皆様が既に到着されていました。いつも早いですね〜∑(゚Д゚)
その後水交会の受付をすませ、会場入り口付近で待機していましたが、早めに来られる方が多いためか、13時開場の予定が30分繰り上げられたようで、1230に会場内へと案内されました。
今回も、前回、前々回と同じ、最前列左から3つ目の席を確保できましたので、いつもと同じ視線での動画が撮れそうです。実を言うと、この席には斉藤さんが座られたのですが、「斉藤さん、ここ譲ってください」と強請して確保しました。斉藤さん快く隣に移って頂きありがとうございました(╹◡╹)
コロナ禍でウロウロしているうちに、東京音楽隊のメンバーも大幅に入れ替わったようです。それはそうでしょう、春と夏、年に2回の定期異動があるほか、海上自衛隊の場合には秋に練習艦隊人事もありますので、コロナ騒ぎが始まってからの2年半余りの間に6〜7回の人事異動があったはずです。
なにしろ、演奏会の開催が非常に限られていましたので、その辺を確認する機会もほとんどありませんでしたが、今後次第に判明していくと思います。
下の写真は、サックスの在川詩織さんと、ヴォーカリストとしても名高い石飛清司さんです。終演後にいかづちさんが撮影されたものですが、わざわざマスクを外して快く撮影に応じてくださったそうです。お二人ともいい表情されてますね!ありがとうございました(╹◡╹)
今回、東京音楽隊が着用したのは、海上自衛隊の第1種夏制服の左肩にモールを装着した簡易演奏服です。前回、前々回は黒の冬制服でしたが、ガラリと雰囲気が変わりますね。
前回まではスマホ手持ちでの撮影でしたので、1時間も撮影していると手ブレやら持ち手の指が映ったりと、無様な仕上がりになってしまいました。
今回は、”DJI Pocket2”という新機材を投入しての気合の入った撮影です、きっと素晴らしい動画が撮れる筈です。
では、その動画をご覧ください。
ご覧いただけたでしょうか、素晴らしい演奏会でしょう? でも、「おや?」と思われましたか? そう思われたあなたは「正解」です(╹◡╹)
動画の前半はブレもなく、どっしりした画像ですし、画質もいいのですが、後半は画面が安定せず、画質もイマイチ、まるで前回までのスマホ手持ちと同じじゃないか👊
そうなんです、前半調子良く撮影が進んでいたのですが、なんと、途中でデータ容量の限界に達してしまい、自信満々で投入したDJIが機能停止∑(゚Д゚) やむを得ず、後半はスマホの手持ち撮影となりました(≧∀≦)
DJIは、本体に挿入したSDカードに画像データを蓄積していきますが、画質が良い分データ量も大きいため十分な容量のカードを入れておかなければならないのですが、挿入するカードを間違えてしまったようで、撮影途中で停止してしまったというわけです。がっかりです(_ _).。o○ 東郷の杜の撮影は本当に久しぶりだったことが原因ということにしておきます(╹◡╹)
そういう事情だけでなく、前半部分はデータが大きくなかなか処理に手間取るため、YouTubeには、スマホで撮影した後半の軽い動画から、とりあえずアップさせて頂きました。
実は、3年ぶりの開催ということもあり、東京音楽隊の方でも細かい段取りなどの記憶が曖昧になっている部分があったようです、ブログチームの取材によると、「色々と忘れてることが多い」との声もあったようです。そして、これは「忘れてる」の一つなのかどうかはわかりませんが、会場に東京音楽隊の隊旗が置かれていませんでした。演奏会中は気づかなかったのですが、終演後の私たちの「反省会」の席上で、いかづちさんが「隊旗ありませんでしたよね」とおっしゃったのを聞いて、皆、「あ!そういえば!」と思ったのでした。いかづちさんの観察力にはいつも驚かされます。てか、私たち(私だけ?)が鈍感なのか(^^)
そして、主催者側も忘れてることがあったかも知れません。開演までは閉じられているステージ背面のカーテンが、プログラム1曲目の演奏が開始されたところで、満を持して静々と左右に開かれていき、グラスウォール越しの清々しい樹木の緑がステージの背景になっていくところが一つの見どころなのですが、今回は、音楽隊がチューニングを始めたところでカーテンが開き始めてしまいました。「あれ?」と思われた方も多いと思いますが、この辺も3年ぶり開催ならではのエピソードなのでしょう。
そんなことも多々あったかもしれませんが、開催できたことが何より大切なことだと思います。未だコロナ絡みでの制約が多いなか、東京音楽隊の皆さん、水交会、東郷会の皆様のご尽力に心より感謝申し上げます。
さて、演奏会の中身については、動画をご覧いただければ一目瞭然なので逐一のご紹介は致しませんが、ちょっと気になるところについて書かせて頂きたいと思います。
受付でセットリストを渡された時、前半の曲目である「高校3年生」は、間違いなく歌唱入りだと思っていましたが、さに非ず。草創期の東京音楽隊は、流行歌を吹奏楽曲としてアレンジし軍楽テイストが支配的だった吹奏楽界に旋風を吹き込んだそうで、当時のオリジナルスコアによる吹奏のみの演奏を敢えて披露してくれました。私のような音楽素人には細かいことは分かりませんが、謹んで拝聴させて頂きました。
また、先般の川崎での定例演奏会を逃した私にとって、今回は、三宅由佳莉さんと橋本晃作さんのデュエットを初めて拝聴する機会となりました。
お二人による「いつでも夢を」の歌唱が披露された後、MCも務められた橋本晃作さんが、「海上自衛隊の専属ヴォーカリスト2(ふた)名によるデュエットをお聴き頂きました」と仰ると、会場は綻び、暖かい笑い声に包まれました。まだ緊張されている様子ですけど、橋本さんのMCも次第に板についてきた感じです(╹◡╹)
そして、三宅由佳莉さんのソロによる「スタンド・アローン」です。前々回、2018年の東郷の杜では、アンコール曲として準備されていました。この音楽祭を初めて聴く身でありながら、最前列でスマホ手持ち撮影していた私は、荒木美佳さんの「それでは、アンコールに応えてお送りしましょう、NHKスペシャルドラマ”坂の上の雲”より、”スタンド・アローン”」のアナウンスが一瞬理解できず、え?、ええ?、えええーーー?とシフトアップしながら狼狽えたのを思い出します(≧∀≦) だって、この曲を生で聴きたいとずーっと思っていたのですから当然でしょう。そして、両手でスマホを抱えているため、拍手したくてもできない地獄のような苦しみに耐えながら撮影を続けたのでした。
今回は、セットリストの最終曲として記載されていましたので、心の準備もできましたし、あの時のように狼狽える必要はありませんでした。ただ、サプライズもあり得ますから、用心するに越したことはありませんけど(≧∀≦)
この歌を歌われる動画はたくさんありますが、時を経るに連れ進化しているように感じられるのは、この歌に対する三宅さんの解釈と理解が深まって行っているということなのでしょう。
最終曲である「スタンド・アローン」が終わっても鳴り止まぬ拍手に応え、お約束のアンコール曲として、行進曲「軍艦」が演奏されました。
今回も歌があるのかなと、ステージ脇の三宅さんの方にスマホをむけてみましたが、全くそのような気配はなく、曲に合わせて手拍子をされていました。楽しそうです。
このまま終わっちゃうんだな、そう思いました。
ところがです、東京音楽隊にはサプライズネタはなかったんですけど、本当のサプライズが起きました。
全般司会をされていた水交会事務局長の長谷川さんが、「大変図々しいんですが、観客は3年間待ちましたので、是非もう一曲お願いいたします」と仰ったんです。会場からは驚きの響めきに続いて拍手と、賛同する声が上がりましたが、隣で聞いていた三宅さんが「えぇ?」と驚いた顔をされていたとおり、東京音楽隊にとってもまさしくサプライズとなりました。
一瞬フリーズしてしまった音楽隊でしたが、三宅さんの「いつでも夢を」との進言で「それで行こう」と曲が決まったように見えました。私は気づかなかったんですが、jubijuizhyさんによると、観客席のどなたかが「いつでも夢を」と呟かれたのを三宅さんが受けて「いつでも夢を」と仰ったそうです。
長谷川事務局長によると、事前打ち合わせなしのアンコールだったとのことですが、私たち観客席にとっては大変嬉しいサプライズでしたし、予期せぬ展開にも見事に対応している東京音楽隊を見る、非常に貴重な機会にもなりました。
終演後にご挨拶させていただいた際、長谷川事務局長は「隊長に謝っておかなきゃな〜」と仰ってましたが、皆大喜びでしたよ、ありがとうございました。