あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

音楽まつり、東京音楽隊の勇姿(╹◡╹)

 今年の自衛隊音楽まつり、会場でご覧になられた方も多いとは思いますが、私は残念ながら自宅組でした(_ _).。o○ リハーサル公演のチケットが入手できるかも、という展開もあったのですが、やはり3年ぶりの開催ということと、公演回数が少なかったこともあり、それはそれは狭き門だったようです。

 その意味でも、今回会場でご覧になる機会を得られた方々は大変幸運だったのではないでしょうか。

 ここまで、音楽まつりのことについて記事を書いて来なかったのは、決して自分が行けなかったからというわけではありません(少しはあるかも(╹◡╹))。色々動画は上がっているのですが、それらを拝見しても、なんとなく、今回の音楽まつりとの距離感を感じていたからだと思います。やはり、会場で直接体験してもいないのに、何かを書くのはちょっと難しいかな(≧∀≦)

 ところが今日、三宅由佳莉さんのツイートで、今回の音楽まつりでの東京音楽隊のプログラムのYouTube動画が海上自衛隊公式ページにアップロードされたことを知りました。出演されている隊員の皆さんが装着されているカメラの映像も交え、大変臨場感と迫力に満ちた動画を拝見して、一気に目が覚めました(^^)

 3年前の東京音楽隊は、「ベートーベン コラージュ」と題し、太田紗和子さんのスケルトンピアノを中心に素晴らしいステージを展開しましたが、今回はどうだったのでしょう。

 冒頭、太田さんのピアノが奏でるのは加古隆さんの作品「パリは燃えているか」でした。随分前になりますが、NHKで放映されていた「映像の世紀」のテーマ曲として使われていたものです。懐かしい曲ですし、美しいだけでなく、聴くものの心の奥にある斬鬼の念や憐憫の情を掻き立てる力を持っているような気がします。ウクライナでの戦禍を、「映像の世紀」が扱っていた第二次世界大戦の惨禍に重ね合わせて表現する意図があったのではないでしょうか。

 そして、そこから「宇宙戦艦ヤマト」に移行して行きますが、川上良司さんの独壇場だったこの作品を、橋本晃作さんが力強く歌い上げました。歌い手が変わると、作品のイメージ全く違ってきますね。川上良司さんが作り出して来られたヤマトの世界は、私たちが持つイメージに沿った大変安定感のあるものでした。そして橋本さんが作り出そうとしている新しいヤマトの世界は、瑞々しい躍動感を感じさせてくれます。

 ところで、前回までの音楽まつりには、女性隊員のみで構成された「艦旗隊」が、日章旗自衛艦旗を護持しつつドリル演技に参加していましたが、今回驚いたのは、全員男性隊員での構成でした。男性用の艦旗隊用コスチュームはないでしょうし、男性隊員には相応しくもないでしょう。夏の第1種制服で演じます。おそらくですが、橋本晃作さんという男性ボーカリストの音楽まつりデビューということを一つのテーマと捉え、今回は男性による艦旗隊を編成したのではないかと思います。本当のところは分かりませんが(≧∇≦)

 そして、ヤマトの最後には「ヤマト」の人文字が・・

 そこからの隊形変換で、伝統の大きな錨を作り出し、行進曲「軍艦」を演奏しながらの錨の回転です。今回の「軍艦」は、終盤で「ヤマト」のテーマがちょっと顔を出す、新しいアレンジでした。

 8分ほどの短い動画ですが、下に埋め込みますのでご覧ください。

www.youtube.com