先日、「東京音楽隊、樋口隊長の企み?」という記事を投稿しました。
このところ恒例となっていた、すみだトリフォニーホールでの定例演奏会が、どうやら行われないらしい、という報告のついでに、樋口隊長が何かサプライズ企画を「企んで」いるに違いない、と妄想を膨らませたものです(≧∀≦)
一種の戯言記事ですので、聞き流しておいて頂ければいいのですが、そんな妄想とは別に、現実の東京音楽隊は、着実に静かな活躍を続けています。つい先日は今上陛下の御即位関連行事の最後を飾る「祝賀御列の儀」に際し、赤坂御所正門前での新祝典行進曲の演奏を行いましたね、そして現在は、月末に迫った「自衛隊音楽まつり」の準備に余念がありません。
音楽まつりの演出・構成を担当しておられる西見茂雄さんが、昨年に引き続き、今年も出演者による練習風景を twitterで紹介してくださっています。
海上自衛隊については、東京音楽隊と一緒に演技する艦旗隊の皆さんの練習風景がアップされていますが、腰から下は本番のコスチューム、上半身は迷彩服という、滅多に目にすることのないいでたちです。儀礼刀(サーベル)を持つ指揮官も、旗を保持するカラーガードもいい姿勢です。
そして、艦旗隊の前に立つのは東京音楽隊の隊旗を保持する「旗持ち」のお二人です。向こう側の方はマスクをされているのでちょっとわかりませんが、手前におられるのは、もうお分かりですよね、艦旗隊の指導もされているベーシストの岩田有可里さんです。
向こう側には東京音楽隊のドリルチームが演奏しているのが見えます。
武道館と比べて幅の狭い代々木で、見せ場の大錨を回すのは大変だと思います。西見さんによると、今回の錨は真ん中に「穴」が開いているとのこと、この写真でも確かに人のいないところに小さなステージのようなものが置かれていますね。
何のための「穴」なんでしょう。今回の音楽まつりにおける東音ドリルの注目点となりそうです。このところ、すっかり寒くなってまいりました、皆さん風邪など召されぬよう、お気をつけください。
そして、もう一つの活躍をご紹介します。
今年予定されていた「自衛隊観艦式」は、ご存知のとおり台風被害への救助・救援活動に当たるため、中止となりました。当然のことです。
当然のことではありますが、3年に一度の大イベントである観艦式を楽しみにしておられた方も沢山いらっしゃいます。
そこで、海上自衛隊は、行われるはずだった観艦式をバーチャルで再現するという意欲的な企画を実現しました。「もう一つの観艦式」と銘打ったYouTube動画がアップされています。「いかづち」さんからの情報提供です。
この動画では、なんと、東京音楽隊の名MCであるハープ奏者の荒木美佳さんが、ナレーションで参加されています。「いかづち」さん曰く「ナレーターでも十分食べていけるな」… そうですね、もうプロで通用するんじゃないでしょうか。こういう形で荒木さんが起用されるのは、東京音楽隊のファンとして喜ばしい限りです。
また、東京音楽隊によるファンファーレの演奏風景も収録されています。ホルン奏者の藤吉正規さんの作品であることは、以前ご紹介したとおりです。とても格好の良い曲です。
観艦式だけでなく、興味深い映像が沢山盛り込まれたこのサービスビデオ、1時間半以上の長い作品ですが、ご覧になる価値はあると思います。時間のある時にポチッとクリックしてみてください(╹◡╹)
今回は、ちょっと目につきにくいところで、東京音楽隊の皆さんが活躍されている様子について取り上げてみました。