あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

東京音楽隊の第64回定例演奏会

 先だって、東京オペラシティで開催された「音楽のたまて箱」の報告記事でもご紹介sましたとおり、来る9月5日には、東京音楽隊による久しぶりの定例演奏会が開催されます。皆様、ハガキは届いているでしょうか?

 東京音楽隊のホームページによると、一週間前の金曜日には発送されているそうですから、どんなに特殊事情があったとしても、当選している限り届いていないということはないと思います。

 というタイミングにもかかわらず、私のところには未だにハガキの欠片も届きませんので、今回は残念ながら会場に赴くことはできないようです。

 抽選である以上、仕方ありませんよね(╹◡╹)

 何人かの方々からは、当選ハガキが届いたとのお知らせも頂いています。

 当選された皆様、従来より少し時間が短いですけど、久々の定例演奏会を十分に楽しんできてくださいね(╹◡╹)

コロナが炙り出したマスメディアの蹉跌

   

 我が家にはテレビがありませんし、新聞なる高尚な読み物も購読しておりませんので、ためにする情報操作の餌食になる心配はありません。ですから、マスメディアがいくら煽ろうとも、私には全く響かないんです。だって、その煽り自体に接する機会がありませんから(╹◡╹)

 海上自衛隊を退官したことで、日々の情勢変化を気にする必要がなくなったのは確かですが、それでも一応社会人として生きているわけですから、ある程度の情報は必要です。でも、これまでの経験からすれば、ネット上の情報に接するだけで十分らしく、今のところ一切困ったことはありません。また、報道内容にいちいち「なんだとぉ?ふざけてんのかテメェ!」などと口汚く噛み付く必要もなく、大変ゆったりとした毎日を過ごしております。

 そのような「煽りフリー」な環境におりますと、得られる情報の量は限られるかも知れませんが、雑念を排除して、本質を見つめることができるような気がします。

 コロナが好例ですが、いつまで「新規感染者」増えてまっせ報道を続けるつもりなんでしょうか。騒動の当初から、SNS等では、感染者が増えることに対するマスメディアの「ワクワク感」が薄気味悪いとの書き込みが結構見られました。見切られてますね(^^)

 当初からマスメディアは、「韓国を見習って全数検査を!」とか、言ってたらしいですが、症状が出ていようがいまいが、PCR検査を受けるべきだと煽り、その結果「PCR検査で陽性反応が出た人」のことを「新規感染者」として煽り報道してきたのではないですか?

 症状も出てないのに検査するから「陽性者」が増えるんですよ。それを「新規感染者」と報道するから、皆が「てぇへんだ!」と言わなきゃならない雰囲気になってしまうんです。まぁ、そんな状況を見るのがメディアの皆さんは楽しいんでしょうけど。

 もう「たくさん」なんですよ。そりゃぁ感染率は上がっているでしょう。ウィルスは、人を殺すことが目的で生きているわけじゃないんです。自分達が増え栄える必要があるんですから、宿主を殺したら元も子もないじゃないですか。ただ、当初は自分達の威力がよくわかっていないので、行き過ぎもあります。そこで反省して「変異」するわけですから、基本的には「変異」の度に弱毒化するはずです。「強毒化」するのは自然の摂理に反した自殺行為ですから、そんな株はすぐに滅びるでしょう。

 ですから、この時点で、感染率なんて報道する価値がないんだと思います。もし、風邪の患者が「今日は東京都で何万人」とか報道されたとしたら、何を感じますか?暇だなぁ、こいつら、と思うだけでしょう? それが今のコロナ報道だと思います。もちろん、国がいつまでも法的な扱いを変えないから、それに従って報道しているのだと言いたいのかも知れませんが、「社会の公器」を自認するなら、社会全体に入り込んでちゃんと取材しろよ、取材して、煽りじゃない本当のことを報道しろよ、そしてそのエビデンスをもとに政府を追求しろよ!

 君たち、政府に追従する以外、何もしてないじゃない。

 現在のマスメディアの至上命題は、部数、視聴率の獲得であって、社会の公器としての使命感を自ら放棄しています。何でもいいから何も知らない民衆(彼らに言わせれば愚民)が大騒ぎするようなネタを与えて、あとは煽りに煽り、視聴率、部数を確保するというビジネスモデルとなってしまったのがマスメディアです。哀れですね。そうならないために、手を打つ機会はたくさんあったのでしょうに、もう手遅れです。

 

#コロナ #PCR検査 #マスメディア #煽り報道

何なんだこれは💢

 

営業妨害するナチSA隊員

 今日、Twitterを見ていたら、気になる投稿がありました。

 このブログにもよくコメントを下さっているmikaさんの「怖い!日本ではないみたい!」という呟きです。

 その元になったツイートが下のリンクです。 

 調べてみたところ、こういうことのようです。

 吉祥寺にある「金井米穀店」(の店主かな?)が、武蔵野市議会で先ごろ否決された外国人参政権を認める条例案が成立しなくて良かった旨の、至極真っ当なツイートをされたことを「ヘイト発言である」(なんで?)とするマイノリティ集団が、同店の前で業務妨害を続けているのだそうです。

 政治的にどのような意見を持つこともこの国では認められています。憲法を否定する意見ですら、日本国憲法は認めているんです。それが言論・表現の自由というものではないのでしょうか。

 自分の意見と異なる意見をも認めることが言論・表現の自由の原則のはずです。ですから、異なる意見に対抗するのはあくまで言論であるべきで、このような形での実力行使は、テロ・暴力に過ぎません。

 結局、自分達の行動が、自らの首を絞めることになることに気づいていないところにこの方々の浅薄さが滲み出ていると思います。

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 そもそもですが、外国人への参政権付与などあり得ないと私は思いますし、それを認めろと言う人々は、そのことに違和感というか薄気味の悪さを感じている殆どの日本人に対して、理解を求める言論活動をまずすべきなのではないですか?もちろん、理解など得られないとは思いますが、そのような意見を持ち、言論を展開することは結構なことだと思いますよ。でも、このような形での暴力を是認する日本人は(本当の日本人ならば)まず、いないと思います。

 なぜ、自分達の考え方だけが正しいなどという思考に至るのか、どこからそんな自信が芽生えてくるのか、私には到底理解できません。

 でも、この騒動がきっかけで、「金井米穀店」を応援するという動きが盛り上がっているようですので、彼らの活動は藪蛇だったのではないかと思いますけど。

 金井米穀店について知りたい方は下のリンクからどうぞ

kle.ovj.jp

音楽の「たまて箱」2022

 昨日(2022年7月29日金曜日)、東京オペラシティで開催された、”音楽の「たまて箱」2022”を楽しんできました。と言っても、ほぼほぼ、トリを務めた東京音楽隊の出番だけですけど(≧▽≦)

 今回は、常連のトップ出演者である假屋崎省吾さんが、急病のため出演取りやめとなりました。昨年は東京音楽隊が直前キャンセルでしたが、昨年も今年も、そんな突然のキャンセルにも代理出演者を直ちに充てることができる東京オペラシティの力量が窺われますね。

会場入口に掲示されたお知らせ

 さて、折も折、コロナの「新規感染者」数が、ワクワクするほど(メディアにとって)伸びている現状では、東京音楽隊の出演も難しいのではないかとも思われました。この2年半、東京音楽隊の演奏会が予定される度に「新規感染者」が増えて「取りやめ」となることが繰り返されてきましたから、それが常態として認識されるようになっているのかもしれません。

 ですから、前日の7月28日に、「いかづち」さんから「オペラシティに問い合わせたところ、東京音楽隊は予定通り出演するそうです」とLINEで連絡を頂いた際には、「おお!」と声が出てしまいました。いかづちさん、いつもタイムリーな情報をありがとうございます(^^)

 以前にも書きましたが、オペラシティは、現在の私の職場から徒歩で5~6分の距離ですので、ついでにあれこれやりたくなってしまいます。というわけで、第1部の「鈴木央紹トリオ(ジャズトリオ)」の演奏が終わるころ、ようやく会場に顔を出すことができ、チケットだけ頂くという形になりました。

 そして、用件を澄まして再び会場に戻ったのが14時半ころでしたから、予定では第2部の「PIVOT(オペラユニット」)のステージも終わるはずですが、少々押していたようで、20分ほど、オペラを楽しむこともできました。

 東京音楽隊のステージは、1500からの予定でしたが、15分後ろ倒しで1515からとのアナウンスがあり、休憩に入りました。久々のホールでの東京音楽隊です、なんだか緊張します。

 ちょっと一服して会場に戻ってみると、ステージの上には東京音楽隊の演奏準備がすっかり整えられています。赤羽さんがたった一人でコントラバスのチューニングをされていましたので、今回も岩田さんの出演はなさそうです。 久しぶりに隊旗を撮影してみました。

 会場内でモンスターさんとばったり出くわし、軽く言葉を交わしてからそれぞれの席に座りました。今日も、二人で反省会の流れになりそうです\(^o^)/

 時間となり、隊員のみなさんが両袖から現れました。「おや?」皆さん上は白、下は黒の演奏服を着用しているのですが、何となく違和感を感じました。これについては後ほどまた触れてみたいと思います。

 たまて箱の総合司会を務められた朝岡聡さんが左袖から現れ、東京音楽隊の沿革と国内外での活動状況などを紹介された後、樋口好雄隊長の登場を促します。

 万雷の拍手に迎えられながら、我らが樋口隊長は、上下黒のモーニングタイプの演奏服で左袖から指揮台へと歩み寄ります。先日、さいたまのけやき広場で久々にお姿は拝見しましたが、やはり、演奏服を身に纏い、指揮台に立つ姿をこそ一日も早く見たいと思っていましたので、なんとも言えない感慨を覚えました。

 樋口隊長のタクトがふり降ろされると、いきなり「ラッパ気を付け」が響き渡ったものですから思わず体が反応します。身についた習性というものは恐ろしいものです。

 初めて聞く曲でしたが、演奏後左袖から登場したMCの橋本晃作2曹が、音楽隊からのごあいさつと、今演奏した「この美しき”蒼”を守るために」の紹介をされました。

 海上自衛隊東京音楽隊は、ともに今年70周年を迎えており、1曲目に演奏されたのは、海上自衛隊70周年を記念して東京音楽隊の藤田翔吾さんが作曲されたものであること、海上自衛隊で使用されている信号ラッパを随所に使っていることなどの説明がありました。どうりで、いきなり「気を付け」がかかったわけです。

 そして、2曲目、プッチーニの歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」についても続けて説明されました。架空の時代の北京を舞台に展開されるこの歌劇の山でもある「誰も寝てはならぬ」の概要について解説が行われた後、「それでは、この曲を、わたくし橋本晃作のテノール独唱でお楽しみください」の一言で、会場がどよめきます。

 いや、見事なアリアです。会場の隅々まで響き渡る迫力の独唱に、皆さん圧倒されているようでした。先日、けやき広場で初めて生声をお聴きしたばかりですが、声楽家としての本格的な歌唱はまた格別で、実に瑞々しい感性が窺われました。

  福井敬さんの独唱動画がありましたので、貼っておきます。

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 歌い終えた際、大喝采が彼を讃えたのは言うまでもありません。

 喝采に応えつつも、すぐに次の曲の紹介をしようとしますが、まだ息が整っていないのかちょっと噛み噛みになってしまい、指揮台の上では満面笑顔の樋口隊長が両手で「落ち着け落ち着け」とのジェスチャーでサポートされてました。

 3曲目はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のメインテーマです。我が家にはテレビがありませんから、もちろん見てない(見れない)んですが、三谷幸喜さんが手がけているということなので、面白いに違いないと思います。曲も、おそらく初めて聴きましたが、きっと多くの方には馴染みの曲なのではないでしょうか。

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 さて、4曲目は「スピリッテド・アウェイ」…宮崎駿監督によるジブリアニメ「千と千尋の神隠し」から6曲のメドレーです。曲の紹介をしたあと、橋本2曹が左袖に下がるのではなく、ピアノの脇から演奏席の中央近くまで移動して着席したので、何だろうと思って見ていました。どの曲かは失念しましたが、途中で男性コーラスをアクセントにしている部分があって、そこで他の男性隊員とともに歌われていたように思いました。

 ピアノの太田紗和子さんも、ピアノに就いたり、中央席に移動したり、橋本晃作さんと席を代わったりと、目まぐるしく動き回っていました。メドレーって、曲が切り替わるたびに演奏セットも変えなきゃならないから大変なんだろうなぁと思いました。

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 今回の赤嵜尚子さんは、もっぱら鍵盤打楽器担当だったため、ほぼステージ前面での演奏となっていました。機会があればあとでご挨拶をとも思いましたが、コロナの状況からみて、客席との接触は制限されている可能性があります。

 さて、次の曲は、「海の声」、何年か前、まだ我が家にもテレビがあった頃にauのCMで流れていた曲です。桐谷健太さん扮する浦島太郎(浦ちゃん)が乙姫への思いを歌うという無理筋の設定ですが、いい曲です(^^)

 そう、この曲も「わたくし橋本晃作の歌でお送りします」に会場は再び沸きます。

 この時、ステージ奥のパーカッション席を見たのですが、岩重政秀さんが、こぼれ落ちそうな満面の笑顔で、「うんうん」と満足そうに橋本2曹をご覧になっている姿がとても印象的でした。

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 この曲をうたい上げ、拍手喝采に応えている姿を、演奏席から見ているほかの隊員の皆さんも、とてもいい笑顔で拍手されていました。昨年入隊したばかりで、日は浅いですが、部隊にすっかり溶け込み、皆さんから愛される存在になっているのがよくわかりました。

 続いて演奏されたのは、「ウルトラ大行進」…ウルトラマンウルトラセブンウルトラマン太郎、帰ってきたウルトラマン(ほかにもあったかも(≧▽≦))のメドレーです。馴染みの曲ばかりですけど、まとめて聴くのは初めてでした。

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 続いてはディズニーアニメトイストーリーから、「君はともだち」です。私にはあまりなじみのない作品ですが、お子さん連れの方もたくさんおられたので、きっと喜ばれたことでしょう。

 室内演奏の適当な動画が見つかりませんでしたので、横須賀音楽隊による野外演奏の動画を貼っておきます。

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 さて、最後の曲は、SF映画「ジュラシック・パーク」よりメインテーマです。

ずいぶん前の映画ですが、ジュラ紀の地層から見つかった松やにの化石の中に閉じ込められていた蚊の体内から、吸血対象となった恐竜の血液の化石を分離抽出して、DNAを再現し、当時の恐竜たちを現在に蘇らせるという(確かそんな内容だったかと)壮大なフィクションに興奮させられました。そして、物語を大いに盛り上げたのが、このメインテーマです。作曲者のジョン・ウィリアムスは、「スターウォーズ」「スーパーマン」「インディ・ジョーンズ」「ハリーポッター」など、スティーブン・スピルバーグジョージ・ルーカスの作品に多くの楽曲を提供してきました。

 今年、ウィリアムスは90歳を迎えました。そして、たまて箱当日の7月29日は、ジュラシックパークシリーズの最新作「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」が日本で封切られる日にも当たることから、この曲が選ばれたとのことです。

 樋口隊長が隊員の方に向き直り、タクトを構えた時、会場から「あー」なのか「きゃー」なのか忘れましたが、お子さんの奇声が響き渡りましたが、樋口隊長が振り返り「恐竜がいるみたいですね」と突っ込むことで、会場は笑いに包まれました。この辺の当意即妙さが樋口隊長の魅力の一つですね。

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 ジョン・ウィリアムスの曲は、どれも聴くものの魂の底上げをしてくれるような気がします。東京音楽隊による演奏も見事でした。

 演奏が終了し、大喝采に応えたあと、樋口隊長が左袖に捌けていかれますが、アンコールを求める拍手が続きます。東京音楽隊主催の演奏会であれば、ここで樋口隊長が再登場して「じゃぁ1曲ね」と、人差し指を立てて応えるところです。でも今回はたまて箱への出演ですから、勝手に決めることはできません。まず、総合司会の朝岡さんが登場し、東京音楽隊の演奏について感想を述べ、樋口隊長へのインタビューなどを行っていきます。橋本晃作さんのことにも話題が及び、「わたし、MCの方が『誰も寝てはならぬ』を歌うシーンなんで見たことないです」とか「橋本2曹は、海上自衛隊で唯一の声楽専門職の男性隊員で、昨年入隊されたばかりなんだそうです」との言葉に、会場は何度もどよめきました。樋口隊長からは「女性のヴォーカリストは陸海空にいますけど、彼は海上自衛隊だけではなく、自衛隊で唯一の男性ヴォーカリストなんです」と仰ると、朝岡さんは「先駆けですね」と応じていました。確かに、海自音楽隊はいつも先駆けとなって陸・空を引っ張っているように見えます。

 ここで、もう一つ話題になったのが、隊員の皆さんが着用している演奏服についてでした。「実は今日みんなが着ているのは新しい演奏服で、今日が初披露なんです」ということでした。どうりで、なんとなく「おや?」な感じがしていたはずです。

 そんなやりとりがあった後、朝岡さんから「最後に演奏されたジュラシックパークでは、勇壮な吹奏で終曲かと思いきや、最後は繊細なピアノの音で締めるなんて、演出も素晴らしかったですね。そんな素晴らしい演奏を聴かせていただきましたし、皆さん、もう少し聴きたいと思ってらっしゃると思います。そして、やはり海上自衛隊ですから、最後は勇壮な行進曲を聴かせていただきたいですね」と客席に振ると、割れんばかりの拍手が沸き起こります。「それでは、樋口隊長よろしいですか?海上自衛隊公式行進曲『軍艦』の演奏をお願いいたします」

 この瞬間は本当に気分が高揚しますし、会場にもそんな思いが漲っているのが肌感覚でわかります。2階の桟敷席の皆さんも、身を乗り出さんばかりの様子で、その瞬間を待っているようでした。

 掲げられたタクトの動きに、会場全体が注目するなか、樋口隊長の両腕が一瞬跳ね上がり振り下ろされます。出だしのサウンドで会場には興奮が広がりました。

 隊長の踊るような、それでいてメリハリの利いた指揮ぶりはいつも惚れ惚れしますが、久々の「軍艦」ですから、その感動もひとしおです。

 2011年、東京音楽隊によるオペラシティでの定期演奏会の動画を貼っておきます。

www.youtube.com

 演奏が終わり、感動が渦巻くなか、朝岡さんが登場し、「本日のたまて箱はこれにて終了とさせていただきます」と宣言され、隊員のみなさんがステージ上から手を振り始めたので、みなさん、それ以上の期待をすることなく、席を立ち始めました。

 いい演奏会でした。

 コロナのおかげで、このような素晴らしい演奏を聴く機会が奪われ続けてきましたが、今回、コロナ「新規感染者」が大幅に増加するなか、東京音楽隊が予定通り出演を決めたことは、「出口は近い」ことを予感させてくれます。

 演奏会が終わったので、赤嵜さんたちにご挨拶できるかもと、ステージに近づいてみましたが、隊員のみなさんは、そそくさと袖に捌けていきます。やはり、会場との接触を避けるため、会場が無人になるのを待って撤収作業を行う段取りになっているのだと思いました。

 そんななか、岩重政秀さんが、最後にパーカッション席から降りてこられたので、一言だけごあいさつしました。そして、新しい演奏服の写真撮影をお願いしたところ、快諾してポーズをとってくだっさったので、こちらに掲載します。メスドレス型のスマートな演奏服で、今後、目にする機会が増えていくことでしょう。

新演奏服姿の岩重政秀さん

 1時間の短い演奏会でしたが、大変充実し、満足のいく内容でしたし、何より、ホールでの演奏会ができるようになってきたことが喜ばしいことだと思います。

 せっかく、機も熟してきたというのに…我らが樋口隊長は、もうすぐ退官を迎えられるようなのです。4年前の「誤報(ガセとも言う)」の際、ご本人から「あと4年あります」と教えていただいたので、4年後の今年は……というわけです。

 樋口隊長の誕生月はわかりませんが、9月5日(月曜日)に予定されている、第64回定例演奏会が、ひょっとしたら振り収めになるかもしれません。

 第64回定例演奏会の応募要領等は下のリンクから訪ねてみてください。

www.mod.go.jp

 ここまでお読みいただきありがとうございます。演奏会の雰囲気の一端でもお伝えすることができたなら幸甚です。

 最後に、東京音楽隊のみなさん、そして東京オペラシティの皆様、すばらしい演奏会をありがとうございました。

東京音楽隊の「火曜コンサート」

 大変ご無沙汰しておりますが、皆様、お変わりありませんでしょうか。

 本日、令和4年6月21日(火)、さいたま新都心けやき広場で行われた、海上自衛隊東京音楽隊のランチタイムコンサート「火曜コンサート」を聴きに行ってまいりました。

 本当に、本当に、久しぶりの東京音楽隊です。

 会場に向かう電車の中でも、ちょっと緊張感が漲ります。

 さいたま新都心駅の改札を出て左に向かうのですが、あそこに行けば東京音楽隊の皆さんの演奏が聴けるのだと思うと、心が逸ってきます。

 会場に近づくと、ドラムの音が聴こえてきました。

 「あぁ、懐かしい」

 ようやく東京音楽隊のエリアに戻ってこれた感じがします。

 会場にはすでに多くの聴衆の方々が集まっていました。馴染みのメンバーながら、何年も会っていない方々とも、本当に久しぶりの再会を果たすことができました。

 会場の後ろの方に樋口好雄体調がおられるのを発見し、久々のご挨拶に伺うと、満面の笑顔で応えてくださいました。この笑顔が見たかったんですよね。そんな機会が奪われ続けたこの2年あまりが悔やまれます。だって、今から4年前、私の勝手な誤解から、「樋口隊長が間もなく退官されるのは残念!」と記事に書いた後、オペラシティでの「音楽の玉手箱」会場で樋口隊長から「あと4年あります」とお聞きして「良かった。まだまだ樋口ワールドが続くぞ」と喜んでいたのに、後半の2年余りはコロナのおかげで樋口隊長の指揮を堪能する機会が得られなかったからです。

 樋口隊長の生年月日は存じませんが、恐らく今年中には定年を迎えられ、現役を退かれるのだと思います。残念でなりません。

  それとは逆に、昨年新たに採用された男性ボーカリスト橋本晃作・2等海曹の歌唱を初めて生で聴くことができたことは、世代交代という意味だけでなく、新たな領域を切り拓いていくという意味も含め、大変印象に残ることでした。

 演奏会終了後、女性を中心に多くの聴衆の方々が橋本2曹の周りに集まり、会話を楽しんだり写真撮影をお願いしたり、色紙にサインを求めたりと、なんだか大童な雰囲気でした。コンサートの中でお聴きした歌唱も、すごい迫力でしたし、なんとも言えない柔らかな人柄も相まって、どんどん人気が上がっていくに違いないと思いました。

 前書きが長くなりましたが、コンサートの全貌を、動画でご覧ください。

 スピンオフ記事も準備中です(╹◡╹)

東京音楽隊の第61回定期演奏会

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 前回、「横須賀音楽隊の第56回定期演奏会」について記事を書きました。

 少し遅くなりましたが、今回は東京音楽隊定期演奏会です。横須賀音楽隊の定期演奏会の翌日、2月20日(日)に、六本木のサントリーホールで開催予定です。

 コロナの影響で流れた2回分を含め、4年連続のサントリーホールへのエントリーです。何となくですけど、東京音楽隊ホームシアターがオペラシティからサントリーホールにシフトした感じです(個人の感想です(^ ^))。

 いずれのホールも素晴らしいのですが、私の今の職場から歩いて数分のオペラシティは、最近、パイプオルガンコンサートなどで、何度も足を運んでいることもあり、格段に親近感があります。それはさておき、日本初のヴィンヤード形式で、地上のあらゆるところに陽光が遍く降り注ぐように、全ての客席で、同じように最良の演奏が楽しめると言われるサントリーホールは、演奏家にとって憧れのホールなのではないかと思います。

 思い起こせば、東京音楽隊定期演奏会が最後に行われたのは、今から3年前、2019年の2月10日のことです。

 まだ、三宅由佳莉さんが、東京音楽隊のボーカリストとして活躍されていた頃で、私にとっては初めての東音「定期演奏会」でしたし、クラシック主体の演奏会の記事を書くのも初めてでしたから、大変な重圧の下で記事を書いたことを思い出します(╹◡╹)

www.capitandiaryblog.com

 東京音楽隊のステータスを思い知らされる演奏会でしたし、サントリーホールは、そのステータスに相応しいステージだと思いました。

 ところで、上の記事でも紹介したとおり、サントリーホールの大ホールエントランス上部に、パイプオルゴールというものが設えられていて、毎日正午に自動演奏されるのですが、その日に大ホールで行われる演奏会の開場時間にも、美しい音色を聴かせてくれます。

 3年前のこの日、たまたまこのシーンを撮影することができたので、動画として公開させていただきましたが、まさに神々しい演奏会の始まりを告げるファンファーレのように感じられたのを、昨日のことのように思い出します。

youtu.be

 動画のタイトル画面にあるように、この時の定期演奏会は「第58回」でした。そして今回は「第61回」ですね。第59回と第60回は幻の演奏会となってしまったようです。

 このように、「欠番」とすることで、コロナ禍での苦渋というものを語り継ぐ縁にするということなのでしょう。

 そんなコロナ禍の最中における定期演奏会も、今回は三度目です。「三度目の正直」となるのか「二度あることは三度ある」なのか、コロナ情勢次第ですが、蔓防延長の動きが大変気になるところです。

 とは言え、もうたくさんだよ、今度こそ演奏させてやってくれ、演奏を聞かせてやってくれ!というのが私の切なる願いです。

 樋口隊長をはじめ、東京音楽隊の皆さんが積み上げてこられた努力の結晶というものを多くの皆さんに披露して欲しい、多くの皆さんがそう願っていると思います。

 と、定期演奏会に対する思いを書いてきましたが、実は、私のところに当選ハガキは届いていません。当選された皆さん、久しぶりの、サントリーホールでの東京音楽隊の演奏を心ゆくまで楽しんで来てくださいね(^ ^)

 話は変わりますが、前回の記事で、横音定期演奏会の当選ハガキが届いていなかったので「うーん、やはりダメだったか」と書いたところ、「sora sora」さんから、ご自身が当選され、同伴枠があるので一緒にどうか、とのオファーを頂きました。

 もう、大変嬉しいお誘いなのですが、私にはお受けできない事情があるのです。

 なんと、当選ハガキが届きはじめたとの情報が入り出したのと相前後して、来週末、のっぴきならない用事で首都圏を離れなければならないことになってしまったのです。

 つまり、東京音楽隊にしろ、横須賀音楽隊にしろ、たとえ当選していても、行けなかったということです(_ _).。o○

 まぁ、これも運命ですよね。

 sora soraさん、できることなら、一緒に行きたかったのですが、その様な事情でご厚情をお受けすることができなくなってしまい、大変申し訳なく思っております。

 そのようなわけで、東京音楽隊と横須賀音楽隊の定期演奏会が連日行われるプラチナウィークエンドに全く絡めない私ですが、サントリーホールのパイプオルゴールが高らかに開場を知らせてくれることを祈っています。

横須賀音楽隊第56回定期演奏会

 音楽隊の演奏会に関する記事を書くのは、本当に久しぶりになります。

 もう、音楽隊のことは書かないのか、と思われた方もおられるかも知れませんが、決してそうではないんです。

 コロナ禍による自粛社会がすっかり日常的になってしまうなか、これまで何度も状況の緩和に伴う演奏会の予定が組まれたものの、その後の状況悪化により中止、ということが繰り返されてきました。誠に止むを得ないこととは言え、その度に右往左往するような記事を書くのは結構しんどいものです。

 でも、そんな状況も本当の意味で終焉を迎える時が来るでしょう。

 そこで、それまでの間は、一喜一憂するような記事を書くのをやめ、音楽隊の皆様と同じように、隠忍自重することにしたというわけです。

 ですから、横須賀音楽隊の第56回定期演奏会への応募に当たっても、記事にすることなく、黙ってハガキを出しました。

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 昨年終盤には一息ついたコロナでしたが、折も折、海外におけるオミクロン株の爆発的感染拡大が我が国にも飛び火し始めていましたので、正直、今回もダメだろう、そう思いながらの応募でした。

 その後、我が国内での感染拡大の状況は皆さんご存知のとおりであり、言われるように致死率・重症化率がたとえ低かろうと、法的位置付けが変わらない中、感染者数が鰻登りになっている以上、演奏会の開催はやはり不可能だろうと思っていました。

 ところがです、横須賀地方総監部の広報室によると、今回は対象を神奈川県民に限定した上で開催する運びとなったようです。

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 え? 神奈川県民限定?

 実は私、偶然にも神奈川県民です。近県のファンの皆様には申し訳ありませんが、「神奈川県民でよかった♪( ´θ`)」、と初めて思った次第です(既に当選したつもりでいる人)(╹◡╹)

 今回のプログラムは以下のとおりです。

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 お気づきのとおり、第1部はジブリ作品から、そして第2部は「鬼滅の刃」からの選曲で、全曲アニメのトラックナンバーとなっています。

 定期演奏会の位置付けは、1年間の演奏活動の総仕上げとして、音楽隊の演奏スキルを遺憾無く発揮できるような選曲がなされてきたのだと思います。

 今回、アニメ曲のみで構成されていることにはもちろん意味があるでしょう。

 周辺国の不穏な動向により、風雲急を告げるが如き国際情勢が、待ったなしの覚悟を我が国に突きつけ続けている現状にあって、極度の募集難に陥っている海上自衛隊としては、コロナ自粛により極めて限られる音楽隊の演奏会を、募集広報の有力なツールとして全幅活用したいはずです。

 このプログラムは、本演奏会が、入隊適齢期にある若い方を主たる対象としていることを明確に物語っていると思います。

 ですから、ひょっとしたら、今回の演奏会の当選者は、神奈川県民の中でも、若い方々が中心になるのかも知れません。本当にそうなのかはわかりませんが、たとえそうだとしても、我が国の安全保障を考える上で、当然すぎるほど当然の措置だと思います。

 さて、昨日jubijubizhyさんから、横須賀音楽隊の当選ハガキが届いているらしいとの連絡を出先で受け、「そうですか、帰ったら郵便受けを確認してみます」と返信しました。

 昨夜、家に帰ってから、恐る恐る郵便受けを開けてみると、いつものようにチラシが投げ込まれています。このチラシの間に何かあるはずだ(╹◡╹) そう思って、とりあえず全部鷲掴みにして部屋に戻りました。

 昨夜来、部屋で確認しているのですが、返信ハガキらしいものは未だに見つかっていません。うーん、やはりダメだったか( T_T)\(^-^ )

海上自衛隊 #横須賀音楽隊 #定期演奏会 #JMSDF #YokosukaBand