あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

今日は何の日?(12月8日)/2021年版

f:id:RetCapt1501:20210102132926j:plain

 本当に久しぶりの記事投稿になります。

 色々な事情から、なかなか記事を書くことができなかったのですが、今日、12月8日については、このブログを立ち上げてから、毎年記事を書いてきました。

www.capitandiaryblog.com

www.capitandiaryblog.com

www.capitandiaryblog.com

www.capitandiaryblog.com

 そうです、我が国が現在の平和を享受し続けようとするならば、8月15日ではなく、12月8日のことを深く心に刻むべきだと思うからこそです。

 こんなことを言うと、「終戦よりも開戦に重きを置くお前は好戦的な軍国主義者で平和の敵だ」との声が聞こえてきそうなのが、残念ながら我が国の現状ではないでしょうか。

 我が国で幅を利かせている「平和主義」の実態は、「私たちは平和が大好きです。だから戦争や軍事は大嫌い。そんなことを考えるのもご免です。」といったところではないでしょうか。

 でも、以前も何度か書いたと思いますが、「平和」とは、戦争のない状態に過ぎませんので、戦争や軍事のことを考えずに、単独で創り出せるものではないのです。

 ですから、8月15日の終戦記念日を「戦争が終わって平和になったねー、よかったよかった。戦争中はそれは大変だったからねー」と毎年取り上げても、お祭り騒ぎ的な意味以上のものは得られないのでないかと思います。

 より重要なのは、国力も覚束ない中、強大な欧米列強を向こうに回し、無謀とも思える大戦争に突入せざるを得なかったのは何故なのかと言うことではないでしょうか。

 そのことを考える機会こそが、今日12月8日の開戦記念日なのですが、オールドメディアの扱いは非常に冷淡です。

 先の大戦戦勝国側、特に500年にもわたり、アジア諸国を植民地として支配してきた当時の欧米列強にとっては、何故日本があの戦争を始めざるを得なかったのかは、できれば歴史の闇に葬り去りたいことなのではないでしょうか。

 そして、そんな思惑に加担してきたのが、我が国オールドメディアだったのではないでしょうか。その背景には様々な事情があるのかも知れませんが、「平和主義」と言う誰もが異論を挟みにくいテーマを隠れ蓑にして、我々日本人の目から真実を遠ざけることで、偽りの歴史観を国民一般に根付かせる努力が連綿と続いているような気がします。

 我が国周辺の安全保障環境が、これまでになく厳しさを増しつつある今こそ、先人の苦衷や過ちもさることながら、その心意気を追体験することで、我が国が「国際社会において名誉ある地位を占める」こととはどう言うことであるのかを、私たち一人一人がよく考える必要があるのではないでしょうか。

 その意味で、今日12月8日の開戦記念日を、これからも大切にしていきたいと思います。