あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

今日は何の日?(12月8日)/2019年版

 今年も12月8日を迎えました。

 このブログをお読みくださっている方はもうお判りですよね、そうです「開戦記念日」です。「今日は何の日?」シリーズの一環として、毎年この日には関連記事を書いてきました。

retcapt1501.hatenablog.com

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 そもそも、「今日は何の日?」シリーズは、12月8日から始まったんです。どうしても開戦記念日のことが書きたくて記事にし、それがシリーズになったという訳です。

 何故、我が国マスコミや自称平和主義者の皆さんは、毎年の終戦記念日には狂喜乱舞のお祭り騒ぎをする癖に、開戦記念日を殆ど無視するのか、不思議に思います。

 以前の記事でも書きましたが、口では猛々しいスローガンを叫ぶことはあっても、本当に戦争を望む者などいないと私は思います。でも、戦争を避け、平和を維持するためには、「平和が大事」とお題目を唱えていても何の足しにもなりません、具体的な手立てを打ち続ける必要があります。

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 ところが、戦争の悲惨さをいくら声高に叫び続けても、「戦争嫌だね、平和がいいね」という、「そりゃそうだろ」のアイディアしか出てきませんから、平和を維持するための議論の土俵に上がることすらできません。

 本当に平和を維持するためには、「何故、平和が保たれなかったのか」という、より複雑で難解な問題に取り組まなければならないと思うのです。そこをスルーして、戦時下の悲惨さを煽るという、ワンパターンで大変楽な途を70年も続けてきたのですから、我が国に、平和を維持するための議論の場が健全に育成されていないのは当然のことだと思います。

 長い歴史と独特の文化を持つ、我が祖国が滅亡の際まで追い詰められることになった大東亜戦争は、決して他人事ではありません。一体何故、そのような事態に陥ったのか、自分の頭で考えない限り、あの戦争から本当の教訓を得ることはできないと思います。