先日、3自衛隊合同クリスマスコンサートが予定どおり開催されるようだと、記事で報告しました。
ええ、予定どおり開催されたのですが、私のところにはハガキが届きませんでしたので、どんな感じだったのかなぁと想像することしかできませんでした。
上の記事でも書きましたが、ブログチームが軒並み「落選」するなかで、「潜水士」さんが、大学生の御子息の同伴者として当選されていましたので、何かレポートしてくださると嬉しいなと思っていましたら、御子息は卒業論文執筆の関係で当日行くことができず、それならばとスペリアFUJIさんと一緒に行かれたそうで、思いもかけず、お二人からの素敵なレポートをいただくことができました。それらを元に、このコンサートの様子を、私なりにまとめてみましたので、お読みください。
ところで、私はBunkamuraオーチャードホールを訪ねたことがないので、内部の様子はよくわかりませんが、お二人の席は3階左脇の桟敷席のようなところだったようで、ステージの様子も会場の様子もよく見えたようです。
ステージ右端には、陸海空各セントラルバンドの隊旗が並び、左端には国旗が据えられています。ステージ上に国旗を見たのは初めてのような気がしますが、陸自中央音楽隊の定期演奏会などでは、いつも掲げられているのだそうです。
コンサートのプログラムは次のようなものでした。
前回の人見記念講堂での演目の一部が他の曲に入れ替わっている感じです。特に、東京音楽隊の「クリスマス・ソング」が目をひきますね。
1800〜1930と、わずか1時間半の間に、3つの音楽隊が、ステージのセッティングも含めて入れ替わりに演奏するのですから、1隊の演奏時間はせいぜい20〜25分というところでしょう。そんな制約のあるなか、またコロナ対策を講じながら、来場した皆さんを楽しませるための様々な工夫が凝らされたとても素敵な演奏会だったそうです。
第一部の航空中央音楽隊の部には、今回も森田早貴さんは出演されなかったようです。歌唱曲がなかったからなのでしょうか。
空自の演奏が終わり、ステージ変換が始まると、前回の人見記念講堂での演奏会と同じように荒木美佳さんが登場、今回はステージ中央に据えられたハープで、「鬼滅の刃」「借りぐらしのアリエッティ」を演奏されました。3階席から見ていると、子連れの来場者のために用意された1階席の前列の方では、子供達がとても喜んでいたそうです。楽しかったんでしょうね。
今回もMCは館山康弘さんだったのでしょうか、そこはレポートにはありませんでしたが、2曲目のクリスマス・ソングでは、中川麻梨子さんと館山康弘さんがサンタ帽を被っての「メリー・クリスマス!」がとても可愛かったとか。デュエットも歌われたんでしょうか。
そして、3曲目の「海の男たちの歌」では、特筆すべきことがあったようです。なんと、我らがベーシスト・岩田有可里さんが、パーカッションパートに加わり、手袋をはめて、思い鎖を持ち上げては落として効果音を出しておられたそうです。FUJIさんによると、何をやっても様になる岩田さんがかっこよくて、ますます好きになったとのことでした。これ、見たかったです(≧∀≦)
東京音楽隊の演奏が終わると、楽器は全て運び出され、前回は参加できなかった陸自中央音楽隊のためのステージ作りが始まりました。
この間、昨年の音楽まつりでもパーカッションのソロ演奏で注目を浴びていた中間さん(女性のパーカッショニスト)が迷彩服姿で登場し、「トーキング・ドラム」という楽器を使ったステージと会場の間のセッションが行われたそうです。
トーキング・ドラム(https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=69177)
送り手は決められた定型句を音として送り、受け手も定型句のルールを知っているため、メッセージの意味を理解するというもののようです。今回は、ステージ上の中間さんがドラムで信号を送り、それを理解した会場側の皆さんが手拍子のリズムで返信するという形で「会話」が行われたのだと思います。コロナ禍で、会場で声を出すことも憚られるこの状況下、ステージと会場が意思疎通するための試みとして、大変意義深いのではないかと思います。最初はなかなかタイミングが合わなかったようですが、最後に中間さんと会場が一体化した時には感動した、とのことです。わかる気がしますし、是非体験してみたいですね。
そして第3部、前回はやむを得ない事情から参加できなかった陸自中央音楽隊の演奏が始まります。隊員の皆さんの感慨もひとしおでしょう。
途中から歌声を披露された男性隊員は、昨年の音楽まつりでも美声で会場を魅了された林克成さん(お名前が違うかも知れない…とのこと、違ってたらm(_ _)m)。広い会場の隅々まで響き渡る素晴らしい歌声を、今回も惜しげなく披露して下さったそうです。
プログラムにはないので、ひょっとしたらアンコール曲目なのかも知れませんが、「そりすべり」も演奏されたそうです。子供たちもノリノリで、ステージから「メリークリスマス!」がかかった時、思わず「メリー…」と声を出してしまい、慌てて口を手で抑える仕草がなんとも可愛かったとのことです。いいノリですね(^ ^)
陸自の演奏が終わったところで、会場からは万雷の拍手が巻き起こったそうですが、陸自の演奏に対する賞賛もさることながら、陸海空のセントラルバンドが揃って出演できたことへの祝意が感じられたとのことでした。
ここで、アンコールステージに入りますが、全て陸自中央音楽隊が演奏しました。前回、陸自が欠ける中、海自東京音楽隊がアンコールを全て単独演奏したのと同じです。
そして、最後に空自、海自、陸自の順にそれぞれを代表する行進曲の演奏となりましたが、空自の「空の精鋭」の際には航空中央音楽隊長・松井2空佐が、また海自の「軍艦」の際には我らが樋口隊長が、陸自中央音楽隊の皆さんに深々と礼をされてから指揮台に上がり、それぞれの行進曲を振られたそうです。そんな様子も是非見てみたかったと思います。
アンコールも含め全ての演目が終わると、最近の決まり事である、ブロックごとの時間差退場の案内が続いて行きます。この間、退場される皆様のために、中央音楽隊のサックス班6名によるクリスマスソングのメドレーが演奏されたそうです。「最後までお聴き下さって結構です」と言うことでしたので、潜水士さんとFUJIさんは最後まで楽しんでから退場されたそうです。とても優雅な気持ちを味わうことができた潜水士さんはその思いを伝えたくて3階席からステージに向かって「ありがとう!」とエールを送られたそうです。
なお、今回の演奏会は大型の複数のカメラで撮影が行われていたそうですので、遠からずYouTubeに動画がアップされるのではないかとのことです。公開が楽しみですね。
さて、今回の会場では、空席が相当目立ったので残念だったとのコメントがありましたが、やはり、コロナ再燃の情勢を受け、渋谷の繁華街を通って行かねばならないBunkamuraへの来場を断念された方が多かったのかも知れません。
そのような状況下、開催を危ぶむ声も少なくなかったにもかかわらず、陸海空のいずれも欠けることなく、この演奏会が開催できたことを何よりの喜びとしたいと思います。
潜水士さん、スペリアFUJIさん、レポートありがとうございました(╹◡╹)
因みにですけど、来る1月15日の東京音楽隊第61回定例演奏会、私のところにも当選ハガキが来てました。席番からみて、結構後ろの方だとは思うのですが、そんなことよりも、本当に久しぶりの東京音楽隊の、ホールでの単独ライブが楽しみで仕方ありません! コロナが原因で中止にならないことを祈ります(╹◡╹)