あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

靖国神社で参拝して来ました

 令和3年の元旦を爽やかな晴天で迎えた昨日、思うところあって、参拝のため靖国神社に行ってまいりました。

 靖国神社に向かう場合、市ヶ谷駅または、九段下駅が最寄り駅となりますが、初詣客で賑わうこの時期は、南門などの脇の出入り口は閉門となりますので、正面入り口に近い九段下駅が、アクセスには便利です。

 でも昨日は、敢えて市ヶ谷駅より更に一つ手前の四ツ谷駅から進出することにしました。

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 大した理由ではないのですが、近くまで行くので、久しぶりに防衛省の前を通りたくなった というだけのことです。天気もよかったので(╹◡╹)

 まぁ、元旦ですし、特段の事象が起きているわけでもありませんので、正門付近から垣間見る防衛省は静かな佇まいでした。写真左端の高いタワーはB棟に併設されている通信塔で、その右側の一際高い建物が防衛大臣室や内局、統合・陸上・海上航空幕僚監部が置かれる本丸のA棟、その右のちょっと低い建物が、防衛装備庁などが置かれるD棟、右端が市ヶ谷所在部隊等の支援に当たる業務隊や302保安警務中隊などが置かれるE棟です。

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  防衛省正門前から右にしばらく歩き、市ヶ谷見附交差点から市ヶ谷橋で外堀を渡った突き当たりの右側にあるのが市ヶ谷駅です。

 靖国神社は、突き当たりを左に曲がりまっすぐ行けば左側にあります。防衛省前を通り、市ヶ谷橋を経由して続くこの通りが「靖国通り」です。

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 靖国通りの両側にはたくさんの日章旗が整然と掲げられていて、大変清々しい気持ちになりました。平素は掲げられているわけではありませんが、日章旗がなくても、我が国の大切な「神域」に続く道らしく、いつもちょっと凛とした佇まいです。

 ところで昨年、知人から大変美味しい「あられ」を頂いたのですが、その店舗が靖国通りにあると伺っていたので、探しながら歩いてみました。 

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 ちょうど、私が歩いていた左側にその店舗が見つかりました。屋号は「さかぐち」。でも、当然と言えば当然ですが、元旦なので営業はしていませんでした。何度も通った道なのですが、そのような老舗の「あられ処」があるとは知りませんでした。大変美味しいのですが、一店舗主義で、大々的な通販も展開しないなど、商業主義に靡かない「老舗」の頑固さを感じさせます。 靖国通りにお出かけの際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか、一度食べ始めたら止まらなくなる美味しさがあります(╹◡╹)

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 さて、市ヶ谷方面から閉鎖されている南門前を通過して、石鳥居(いしとりい)から入域し、大村益次郎銅像を経由して第二鳥居から拝殿を目指しました。

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 通常であれば、初詣客でごった返しているはずなのですが、拝殿に向かう人の列の最後尾は第二鳥居と神門(しんもん)の中間あたりでした。ここから先、6列に並んで進むのですが、足元には各列ごとに、前後の間隔を保つための黄色い線が引かれていました。周囲に配置されている警備員の方々からも、感染予防対策に対する協力の呼びかけが幾度となく行われていました。(↓↓第二鳥居)

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 列に並びながら、少しずつ前へ進み、やがて神門の前へ辿り着きました。平素であればこれほどの人出はありませんから、神門もすんなり通過することができるのですが、このような時だからこそ、その存在感ある姿をゆっくりと拝見することができました。 

(↓↓神門)

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  神門は、靖国神社のメインゲートです。いわば玄関口のような存在ですから、ちょっと気が引き締まります。私の前に並んでいたのは30代くらいと思われるお洒落な雰囲気の男女で、若いカップルらしい会話が弾んでいたのですが、この門を通過する際、男性の方が、被っていたニットの帽子を脱いだうえ、遠くに見える拝殿に正体して深々と一礼されていました。そんなことをされる雰囲気には見えなかったものですから、不意を突かれた私は驚きましたが、同時に大きな感動を覚えました。平素は面白おかしく過ごしていても、祖国を護るために散華された多くの御霊に対し、とても自然に感謝の気持ちを現してくれる若い世代の方々が、ちゃんといてくれることを目の当たりにした感動でした。そして、ふと周囲を見回してみると、若い方々が大変多いことに気づきました。反日日本人によるプロパガンダがいかに大々的に行われようと、自ら真実を知ろうとする若い世代が増えているのであって欲しいと思わずにはいられませんでした。

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 ここから先は、拝殿前の神域になりますので、撮影は控えることにしました。

 長い列ではありましたが、40分くらいで拝殿前に到達することができたのではないかと思います。拝殿での参拝が終わり、右の方へ抜けて、「遊就館」に向かいます。同館の開館時間は1630ですが、入場は1600までです。まだ1500くらいでしたから、十分余裕があるな、と思って歩を進めました。

 「遊就館」は、幕末・明治維新から大東亜戦争までの国難に殉じた方々の霊を慰めることを目的に設立された靖国神社の付帯施設として、それらにまつわる歴史的資料や装備品、軍装品等が丁寧な解説文やビデオ等とともに展示されている施設です。

 西の方から順次撮影してみましたが、大規模な施設です。

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  そして、ここが入場口となっています↓↓

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  長くなりますので、「遊就館」の中のことについては、改めて別の記事にしたいと思いますが、予想以上に素晴らしい展示内容に感銘を覚えた次第です。

 そして、とても1時間や2時間では全てを見て回ることはできないということも思い知りました。最終的には閉館のアナウンスに押し出されるように会場を後にせざるをえませんでした。次は、もっと早い時間に入りたいと思います(≧∀≦)

 遊就館を出て、参集殿前を通りかかると、「本殿」参拝の受付をしているというので、「拝殿」参拝を行ったにもかかわらず、ちょっと参集殿に立ち寄り、1630からの最終の「本殿参拝」に申し込みました。

 初詣の玉串料は、2000円以上の「お気持ち」ということでしたので、2000円にしたのですが、昇殿参拝の後には靖国神社のお札や神菓をいただくことができました。

 大変厳かな本殿に昇る際には、不思議な静謐さと心の安らぎを覚えます。機会があれば、本殿への昇殿参拝をされてはいかがでしょうか。

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  神菓の中身です。大変美味しいお菓子でした。

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  更には、「遊就館」の特別割引券(半額)を頂きました。

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  つまり、先に本殿参拝しておけば、「遊就館」は半額で観ることができたというわけです。なるほど、と思いつつ、これから参拝する方の参考になればと思い書き記しておきます(╹◡╹)

 本殿参拝を希望される方は、拝殿での一般参拝の列に並ぶことなく、まっすぐ参集殿に行かれ、参拝後、そこでいただいた特別割引券で「遊就館」を参観するのがよろしいかと思います。

 本殿参拝が終わり、靖国神社を後にした頃には、外はすっかり夕闇の中でした。

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 一年の最初の日を、靖国神社で過ごし、昨年背負った様々な事どもを脱ぎ捨てて、新たな年への第一歩を踏み出せたことは、私にとって実に清々しい出来事でありました。