今月初め、「医療従事者の皆さんに感謝(╹◡╹)」という記事を書きました。
新コロナウイルス感染拡大防止のため、都市封鎖が広範囲に行われている米国において、昼夜を問わず現場で奮闘している医療従事者らへの感謝と応援のメッセージを送ろうと、米海軍のブルー・エンジェルス、米空軍のサンダーバーズという世界に冠たるアクロバット飛行チームがNY上空で共演したという話題を紹介し、私たちも、医療従事者に感謝して行きたいという気持ちを綴ったものです。
とは言え、医療現場の負担を軽減するため、感染拡大防止に務めつつ「病気になるまい、怪我をすまい、多少のことでは受診すまい」と心に決めている私にとって、医療従事者との接点もなく、どうやって感謝の気持ちを伝えればいいの? と自縄自縛の状態にありました。
そんな折、chahirocatさんが前記事へのコメントで、護衛艦「あきづき」と佐世保地方隊が、医療従事者への感謝の気持ちを伝える動画をアップしていると教えてくださいました。
早速拝見したのですが、なるほど、これはいい(╹◡╹)
護衛艦は、出入港の際に、在泊の艦艇長や司令、司令官への敬礼をしながら航行します。どんな艦、司令部が所在するのかを事前に把握した上で、航行経路に従い、次々と敬礼をして行くのです。まぁ当然と言えば当然ですよね。
艦としての敬礼の仕方には様式があります。例えば、「第2護衛隊司令に敬礼する右気を付け」と、まず、敬礼すること、そして敬礼側はどちらなのかを艦内マイクで達し、ラッパ「気を付け」の吹奏で敬礼側の舷側に乗員が整列して気を付け、敬礼を行います。
下の動画では、まず発光信号で「ありがとう」を発信した後、「新型コロナウイルスと闘う医療従事者に対し、感謝と敬意を表し敬礼する」との艦内マイクに引き続き、乗員に夜敬礼が行われます。通常の艦内マイクとは異なり、敬礼側の指定はありませんが、形式から行けば、「右気を付け」なので、タイトルにはそのように記載させていただきました。
このような形で敬礼が行われるのは極めて異例です。異例なだけに、医療従事者の皆様へのエールを送りたいという気持ちが強く伝わってきます。
是非ご覧になってください。
アクロバット飛行のような華やかさはありませんが、帝国海軍の頃からの敬礼様式を用い、海上自衛隊が、このような形で医療従事者の皆さんへのエールを形にしてくれたことが嬉しく、またOBとして誇らしく感じましたので、紹介させていただきました。
悪しからずm(_ _)m