あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

医療従事者の皆さんに感謝(╹◡╹)

 4月7日に緊急事態宣言が出されてから、間もなく1ヶ月が経過しようとしています。この間、全国的に事業自粛態勢が取られ、「ステイ・ホーム」のスローガンのもと、多くの国民が感染拡大防止のための行動を行なっているにも関わらず、新規感染者数が明らかな減少を示すまでには至っていないのが現状です。

 その原因の一つは、このような重大な事態に直面しながらも、営業を続ける一部の遊戯施設や、「自分は感染しない自信があるし、感染しても家にいればいいんだろ?」という、この事態を個人レベルの問題としてしか捉えることのできない人々の、理解力の不足にあると思います。

パチンコをしている人のイラスト

 新型コロナウイルスによる、今回の「武漢肺炎」は、当初WHOがしきりに喧伝していたような、生易しいものでは決してありません。この点、どんな背景があるのか、故意に誤った情報を流布したとしか思えないWHOの罪は万死に値します。

 欧州での研究によれば、感染が確認されても軽症であるため、自宅療養の末回復した複数の若い患者の追跡調査をしたところ、症状が殆ど確認できなかった軽症であるにも関わらず、その肺には、いずれも深刻なダメージが残っており、一生、障害を抱えて生きるしかない状態であったとのことです。

不健康な肺のキャラクター

 決して軽く考えてはいけません。絶対に感染しないこと、感染してしまったなら、絶対に感染させないこと、これを鉄のルールとして心して取り組まなければ、自分のみならず、この社会を守り切ることはできません。

 私たちが「ステイ・ホーム」状態で身を縮めながら嵐の過ぎ去るのを待っているのとは対照的に、この社会を守るために奮闘されている方々がおられます。

 そうです、医療現場で、感染の恐怖を抑えながら決死の覚悟で戦っておられる医療従事者の皆さんです。人材も防護資材も枯渇する中で、今次の感染拡大をこの程度で抑制できているのは、奇跡的だと思います。どれほどの努力が傾注されているのか、想像するだけで頭が下がります。

 ネット上に配信されているニュースなどによれば、先日某大手テレビ局の番組で、有名な司会者氏が、医療従事者の中に感染者が発生していることを捉え「医療の専門家なのに、何故感染するんでしょうね」と、嘲るような発言をしたことに対する猛烈な反発が起きているとのことでした。

 事実とすれば、何を能天気なことをのたまっているのか、呆れるばかりです。

 「戦場にいるからだよ!」

 という怒りのコメントも目にしました。

 そうです。平時であれば、完全なゾーニングを施した上で、毎回新品の防護資材に身を包み、一人の診療が終わるたびに時間をかけて慎重に着脱することができるでしょう。でも、増える一方の患者に対し、医療従事者の数が増える訳ではありません。それに治療を必要とする一般の患者に対する診療を従来通り続けながらの対応です。

 まさに「戦場」なのです。そんなことは、ちょっとだけ想像力を働かせればわかることではないでしょうか。

 そんな死に物狂いの医療現場に対し、私たちができることは、感染しない、感染させないという鉄のルールを守り、感染拡大を抑えることです。そしてもう一つは、医療従事者の皆さんへの感謝と応援の声を上げることだと思います。

 今や世界一感染者数が多くなってしまった米国でも、もちろん医療従事者が昼夜を問わず奮闘されていますが、国民からの感謝の気持ちが強く表されているようです。そのような国民からの声援は、現場の士気を高めるに違いありません。

 先日、医療従事者や食料の製造・流通に携わり米国社会を支えてくれている人々への感謝の気持ちを鮮やかに表すイベントがニューヨーク市で行われたそうです。もちろん人々が集まるような地上のイベントではありません。

 米海軍の「ブルーエンジェルス」と米空軍の「サンダーバーズ」によるアクロバット飛行の競演が、NY市上空で行われたのです。

f:id:RetCapt1501:20200501174202j:plain

 もっとも、大都市上空での飛行ですから、密集隊形での、スモークを引きながらの水平直線飛行がメインだったようですが、この両チームの飛行を同時に見ることができる機会は、通常ないと思います。

f:id:RetCapt1501:20200501174222j:plain

 先日、「信頼の蓄積」という記事の中で触れた「専守防衛 or 積極防衛」というチャンネルで、このNY上空での華麗な共演について紹介していますので、再びこのチャンネルの動画を貼って起きます。

 両チームの飛行も素晴らしいのですが、公園などでこの飛行を見上げ、スマホで撮影している市民の皆さんの姿も、喜びに溢れています。

f:id:RetCapt1501:20200501174131j:plain

 何より、病院の屋上に繰り出した医療従事者の皆さんの晴れやかな表情を見ると、なんだか救われたような気がします。

www.youtube.com

 日本で、「ブルーインパルス」によるこのようなパフォーマンスを行えば、一部の声の大きい勢力から何を言われるかわかりませんので、実現は難しいのではないかと思います。その意味で、このような形で国民から医療従事者などへの感謝の気持ちを表すことができる米国には脱帽です。

 我が国では、このような派手な感謝の示し方はできないかもしれませんが、折につけ医療従事者の皆さんへの感謝の気持ちを表して行きたいものだと思います。

 医療従事者の皆さん、皆さんの透徹した使命感には頭が下がりますし、心からの感謝の気持ちを表したいと思います。本当にありがとうございます。