11月3日(日)に、横浜の「みなとみらい」にあるクイーンズスクエアで行われた横須賀音楽隊の演奏会を聴きにに行ってきました。横浜市では、9月15日から11月15日までの2ヶ月にわたり、3年に一度の音楽大イベント「横浜音祭り2019」が市内全域で繰り広げられていますが、今回の演奏会は、横須賀市の取り組みである「ヨコスカ街なかミュージック」との連携ステージとして実現したものです。
この日のステージは、横須賀市内に所在する自衛隊・米海軍の部隊等から、4個部隊が次の順番で出演し、それぞれのパフォーマンスを披露しました。
横須賀音楽隊の演奏会については、別途記事を書いておりますが、もう少し時間がかかりそうですので、今回は、このイベント全体をコンパクトな記事にまとめて報告したいと思います。
①陸上自衛隊高等工科学校ドリル部によるファンシードリル展示
前半は1・2年生による、個々の技の解説展示が行われ、後半は、このステージを最後に引退する3年生によるドリル展示が行われました。彼らの演技を生で見るのは初めてでしたが、非常に完成度が高く感心しました。リハーサル段階では、いくつものミスが目立ちましたが、一回のリハーサルできちんと修正してくるところが立派です。
チームの足元にブルーのシートのようなものが見えますが、衝撃吸収マットだと思います。重たい小銃の銃床が何度も打ち付けられることになる床のタイルを保護するのが目的でしょう。演技の範囲がこのマット内に制約されることから、難しいドリルだったと思いますが、お見事でした。
今回の演奏会では、バンドと客席の間のスペースを使ってのダンスパフォーマンスも披露されました。この写真でわかるでしょうか、3人の学生さんたちが踊ったのは、最近音楽隊の演奏会でも人気が高い「パプリカ」です。
ゆっくりとしたテンポの曲ですし、どこか郷愁を誘うメロディラインであるにもかかわらず、前を向いて頑張っていこうという気持ちが静かに掘り起こされていく、不思議な曲です。ダンスの振り付けも、ブサかっこいいとでも言えばいいのかな、敢えてちょっとハズした感じがこの曲にとても良くハマりますね。会場では、子供達だけでなく、昔子供だった人も一緒に踊っていたようです。楽しい演奏会になりました。
③海上自衛隊横須賀音楽隊による演奏会
先ほども言及したとおり、横須賀音楽隊の演奏会については、別記事を書いていますが、もう少しかかりそうですので、とりあえず下に動画を埋めておきます。
このブログを始めてからしばらくは、東京音楽隊以外の海自音楽隊に目を向ける余裕もなかったのですが、今年に入ってから、よっしーさんからの報告がきっかけで、舞鶴音楽隊の名古屋港での野外ライブや大阪たそがれコンサートでの魅力溢れる演奏風景などを楽しむ機会がありましたし、赤嵜尚子さんの異動に伴い、ちょっと敷居の高かった横須賀音楽隊の演奏会にも顔を出しやすくなりました。そして、三宅由佳莉さんの遠洋練習航海参加を受けて、練習艦隊音楽隊までフォローすることができ、このブログの守備範囲も随分と広くなりました。
その三宅由佳莉さんは、まだ現場には復帰されていないようですが、1ヶ月後に予定されている横音のクリスマスコンサートあたりで久々に歌声が聴けるのではないかと思います。
今回は、横須賀音楽隊の洗練されたハーモニーを、心ゆくまで楽しむことができました。
④米海軍第7艦隊音楽隊のビッグバンドによる演奏会
7艦隊ビッグバンド「パシフィック・アンバサダーズ」のライブもまた、魅力溢れるステージでした。個性が立っていると言うか、一人一人の持ち味を最大限に引き出すような構成になっていて、ソロ演奏が多いのにも驚きました。
今回は、「パシフィック・アンバサダーズ」のメンバーではありませんが、第7艦隊音楽隊に所属する女性歌手、キャスリン・ウィトベック(Kathryn Whitbeck)3等兵曹が、このビッグバンドのスペシャルゲストとして出演し、素晴らしい歌声を聞かせてくれました。中でも、綺麗な日本語で歌い上げた、石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」には、観客から大喝采が送られました。
この演奏会についても、動画を交えた別記事を書こうと思っているのですが、ちょっと心許ないところもあるので、下に動画を埋めておきます。とりあえず、ご覧になってください。
いかがでしたでしょうか、横須賀音楽隊と第7艦隊ビッグバンドの動画はアップしたものの、高等工科学校のドリルと防大吹奏楽部については、ちょっと検討中です。アップした場合には、新たな記事を起こして報告したいと思います。
素晴らしいイベント、素晴らしい一日でした。