あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

やっと会えました! by natural(ナチュラル)

もう一週間程経ってしまいましたが、先週日曜日、ちょっと遠出をしてきました🚙 
仕事柄、日曜日のお休みは戴きにくいのですが、勇気を出して「5日の土曜日か6日の日曜日に、お休みを戴きたいのですが…」と申し出ました。すると直様「じゃあ日曜日で!」とあっさり返答。内心『日曜日でよかったー!⚪⚪観れる!』とニンマリ🥰

当日朝9時過ぎに車に乗り込みナビ入力。殆どナビ無しでも走れるのですが、目的地周辺の地理が分かりづらかったので、一応設定しました。
同僚の女の子から「車、絶対に飛ばしたらいかんよ!!」と言われていた事もあり、高速道路は使わずゆっくり国道を走行する事にしたので、そのルートで3時間20分と表示されました。
薄曇りで風が少しありましたが、順調に走行。途中でツーリングの方達が目に入りました。3人組だったのですが、男性、女性と私の車の前に入り、3人目の男性が私の後ろになってしまいました。少しスピードを落としてあげたらよかったのに私もついそのままの速度で通過してしまい、皆さんの間を割ってしまいました😣
片側一車線の狭い道路でしたので追い越しも出来ず、3人組が離れては申し訳ないと思って、女性のバイクに一所懸命に付いて行きました。何より後ろの男性バイクが、ぴったり私の車にくっついているからスピード上げざるをえません😅 暫く走ると少し広い路肩があったので、車をそちらに寄せて無事御三人くっつきました! ところがホッとしたのもつかの間、今度は私も何故かこのツーリングから離れてはいけない!みたいな気持ちになり、ピタリとくっついて走ってました。傍から見たら4人組ツーリングに見えたと思います😰 因みに、女性のバイクナンバーを見たら【横浜】でした。びっくりです!
このまま目的地まで一緒?と思っていましたが、大通りに出たところで彼等は買出しの為か量販店に入って行きました。入れ替わりに又一台バイクが前に入ってきました。近付いてみると、なかなか洗練されたデザイン!よく見ると【BMW】のロゴ入り。高価だろうなと感心しきり!
そして、この季節はツーリングには最適だろうな?走行してみたいな!との思いに駆られました😄バイク乗れませんけど😅

3時間30分、ほぼ予定通りに目的地に到着。宿毛新港です。今回の目的は、〘輸送艦おおすみ〙にお目にかかる事!
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2015年9月末でそれまでの仕事を辞めて時間的に余裕が出来、Facebook等での情報を見る機会が増えました。。勿論自衛隊関連記事もです。
その中で『東日本大震災』『自衛隊』『災害派遣』『入浴支援』という言葉が脳裏に残りました。
そして昨年から今年にかけてYou Tubeで、【輸送艦おおすみ】が建物屋上から数十人の保育園児と保母さんを救助し、艦内にて入浴支援や、一部ではあるけれど艦内見学を施した事等を視聴しました。
又ブログチームスペリアの方々の情報から、映画「ポセイドンの涙」を知り、その中で村上渚さんが登場し、震災時おおすみに入浴支援として乗艦されていた事を知りました。
更に3月初旬投稿されたKIKU Çhannelで、中川麻里子さんも同じく入浴支援でおおすみに乗艦されていた事も知りました。
輸送艦おおすみ】に会いたい!無性に!そう思えてきました。

時を同じくして4月1日、高知地本のTwitterやインスタグラムの投稿で、「輸送艦おおすみ 宿毛新港寄港」を見ました。びっくりしました!
更に更に、先月私がブログに投稿した「ブルーリボンに願いを込めて」の記事の下方にある〔関連記事〕のリストに、なんと、かぴたんさんが2019.3.15に投稿された「ポセイドンの涙(2/2)」が掲載されていたのです!
これってどういう事???状態になってしまいました。
もう絶対におおすみに会いに行かなくてはいけない!と感じて、思い切って上司にお休みを戴きたい旨を申し出ました。すんなり戴けて本当によかった!
因みに、私がかぴたんさんのブログを拝読させて頂き始めたのは、2019 年の10月下旬頃からですので、「ポセイドンの涙」が投稿されていた事さえ知りませんでした。
驚きと感動を同時に味わった瞬間でした😲😆😂


さて、宿毛新港に話を戻します。
到着したのが13時前でしたので、車中からおおすみを見ながら、まずランチタイム。自前の軽食でしたが、満腹!コーヒーで眠気も吹っ飛ばしたから見学準備万端!
尤も、コロナ感染予防の為に埠頭からの見学だけでしたが。
それにしても輸送艦おおすみ、デカい!
初めてお目にかかる輸送艦おおすみ東日本大震災時の感謝と労いの意を込めて一礼しました。
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なかなかいい全体像が撮れませんでした。あちらこちら移動しながら写真を撮っていると、「お好きなんですね(^^)艦と一緒に撮りましょうか?」と声をかけて下さいました。『防衛省』とバックプリントしたジャケットを着た女性スタッフの方でした。凄く嬉しかったです!4001の艦No.も入れて撮って下さいました😊
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地本のテントに行くと、試着用の制服を間近で見て触る事が出来ました。白い夏用制服、左右にボタンホールが有り、ボタンが着脱出来るようになっています。男女兼用出来るようになっているのですね!
迷彩服、かなり丈夫な生地でできていて、夏場は暑くて大変だなと思いました。イカリ⚓マークが染め付けられている事を思い出し「どこかにイカリマークがありますよね?」と質問すると、陸自の方は驚いてましたが、海自の方は、「官品だからあるはずですよ」と答えて下さり、⚓マークを探して撮影までご協力下さいました!ご親切な対応に感謝感激です!
⚓マーク、ぼやけた感じだと思っていたら、ハッキリとしたモノでした。
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新隊員の方々によるラッパ🎺🎵演奏、艦下から見上げての見学。メガホンでの説明が少し聞き辛いところもありましたが、「新人でまだまだ伸びシロがありますので、どうか温かい目で応援してあげて下さい」と仰っていました。行進ラッパ、大きい音の時が左足?そう聞こえたような?

15時終了間際に展示メニューを目にしました。エア、クッション揚陸艇の海上走行展示、見てみたかったなぁ😢
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相変わらずいい撮影スポットを探しながらウロウロしていると、途切れ途切れに何か聞こえてきます。
「……今ヘリコプターが海上を飛行しています……」と聞こえたので、海上を見てみました。確かに飛んでいました。それをジーっと見ていると、今度は大きな声で「もしもし、そこのお嬢さん!」もしやと思いながら振り向くと、メガホンを私の方向けて制服姿の自衛官が近づいて来ています。お嬢さんと言う言葉に苦笑いしながら聞いていると「ヘリコプターはおおすみの後部に着艦しますから、そこだと見辛いですよ。向こうの方に行ったら見易いですよ」とご親切に教えて下さいました。
歩きながら、後ろ姿はお嬢さんに見えたのかしら?とつい思い出し笑いしました。😅😅😅
ÇH-47JAの着艦、見事でした。そしてUH-1Jのホバリング、こちらも見事でした!

ところで、日曜日にお休みを戴けて嬉しかったのは、おおすみの出港をお見送り出来るからでした。
17時出港予定。15時に展示終了でしたので2時間もどうやって過ごそうかと思っていたけれど、さほど長くは感じませんでした。後片付けの様子やおおすみを見ながら、しっかり目に焼き付けておこうと思いました。
16:30頃から笛の合図でひとつづつ接岸ロープが外されて行きました。そして16:40最後のロープが外されて一気に離岸。再び一礼しました。これからも国民に寄り添って下さい、いつも応援しています!の意を込めて。
あとは両手いっぱいに手を振って別れを惜しみました!
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とても!とても!思い出に残る一日となりました!


来月初旬には、高知新港に『護衛艦あけぼの』が寄港。
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素敵なポスターに魅了され、行きたい気持ちはあるけれど、無理でしょう😣 そうそう日曜日ばかり休めないし!

残念だけど、本当に記念だ(╹◡╹)

 昨年の3月24日にサントリーホールで開催が予定されていた、東京音楽隊の第59回定期演奏会は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止されました……などとわざわざ言うまでもなく、ここ1年半以上、東京音楽隊のホールでの演奏会は全く行われていませんが、あえて言及しているのには、もちろん理由があります。

 このコンサートは、参加者を募集した後、当選者が決定する前に中止が決定されたこともあり、応募者全員に「中止」となったことを連絡する必要がありました。海上自衛隊東京音楽隊のホームページにもその旨は掲載されましたし、当時の情勢に鑑みれば、誰もが中止はやむを得ないだろうと思わざるを得ない状況でしたが、驚いたのは、応募者全員宛に、中止となったことを丁寧に伝える葉書が届けられたことでした。そしてその葉書が樋口好雄隊長の記名入りで出されていたので、コンサートの中止は残念ではあるけれど、このはがきを受け取ったこと自体はとても記念になるなぁと思い、「残念だけお、記念だ(╹◡╹)」と言う記事を書きました。

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 応募総数がどれ程だったかは知る由もありませんが、過去の様々なデータから、1万件はあったのではなかろうかとの推計に基づき、そこに注がれた東京音楽隊の皆さんの心血に驚嘆と感謝の気持ちを記した次第です。

 そして今年の1月15日に昭和女子大人見記念講堂で開催が予定されていた、同隊の第61回定例演奏会も、当選葉書が届いた後に、首都圏などに二度目の緊急事態宣言が出されたため、開催の一週間前に中止が決定されました。

 この時は、なんと、当選者一人一人に電話による中止のお知らせがあり、またまた驚かされたのは記憶に新しいところです。私も、仕事中に携帯電話に着信があり、音楽科長の本田2尉から中止のお知らせとお詫びをいただき、却って恐縮したものですから、「心遣い」という記事を書きました。

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 こうして見てくると、東京音楽隊は、前コロナの平時においては、フルスペックの演奏会で、毎回サプライズと感動を与え続けてくれていましたし、コロナ有事の現在では、やはり、前記のようなフルスペックの対応で、私たちを驚かせ、感動させてくれているような気がします。

 いつのものことですが、前置きが長くなりました。

 こんなことを書き連ねているのには、冒頭でも申し上げたとおり理由があります。

 先般、6月11日に、すみだトリフォニーホール東京音楽隊の第62回定例演奏会が、久々のレギュラーコンサートとして開催予定であることを記事にしました。

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 久々のレギュラーコンサートですから、期待は膨らむものの、コロナ情勢がどうなるのかは常に未知数ですから、無事開催されることを祈るばかりでした。

 残念ながらと言いますか、案の定と言えば良いのか、新型コロナウイルス感染拡大防止のための首都圏などを対象とした緊急事態宣言が6月20日まで延長されることとなり、当然のことながら東京音楽隊の第62回定例演奏会も「中止」となり、第61回に続き、第62回の定例演奏会も「欠番」となってしまいました。それはもう残念でなりません。

 ただ、今回もやはり、サプライズと感動があったのです。

 当選者が決定する前の中止決定ですし、そもそも、緊急事態宣言が延長されたという不可抗力によるものなのですから、ホームページ等でその旨を公表するだけで、東京音楽隊には何ら瑕疵はないと思うのですが、今回も、応募者一人ひとりに樋口好雄隊長名で、中止決定のお知らせが届きました。しかも、今回は樋口隊長の「署名」入りの葉書です。 f:id:RetCapt1501:20210529094444j:image

 郵便受けに入れられた多くのチラシ広告の中からこの葉書を見つけた時、情勢から見て、内容を読まなくても「中止」は分かっていましたが、そんなことよりも「樋口好雄 拝」とのサインを見て驚きましたし、感動しました。

 前回の推計を踏襲するならば、1万通はあったであろう応募に対し、一枚一枚、樋口隊長が署名されたのかと思うと、大変驚きますし、恐縮してしまいます。

 でも、1年半以上、ホールでの演奏会が開催できないことを、私たち以上に残念に思い、ファンとの繋がりが希薄になっていくのを大変懸念されているのではないかと思います。

 今回、応募した全員に対して、署名を通じて樋口隊長が込められた思いというものはどんなものだったのだろう。そんなことを考えながらこの葉書を見ると、樋口隊長の、あの人柄に対する理解も深まるような気がしますし、演奏会を通じての交流はなくとも、東京音楽隊に対する親近感と敬意が改めて感じられる気がします。

 今回の中止は、本当に残念でなりませんが、樋口隊長の熱い思いというものが届けられる機会ともなりました。本当に記念に残る「中止」の通知だと思います。私たちファンも、あの平常が戻ってくることを信じ、それぞれの方法で、応援を続けていきましょう。

 

谷中霊園②

 前回は、谷中霊園に辿り着くまでの経緯などを書いたところで、取りあえず区切りをつけました。

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 谷中霊園は、広い敷地を持つ都立の霊園で、多くの有名人が眠る場所としても知られていますよね。「谷中墓地」という呼び方をされることもありますが、その場合には都立霊園の他に、徳川将軍家菩提寺であった寛永寺の墓地なども含めた呼称になります。と言いますか、墓地の平面図を見ると、都立霊園の中に寛永寺の墓地が包含されているような感じです。

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  そして、寛永寺第二霊園の一角を切り取るように「徳川慶喜墓所」と書かれた場所があるのですが、上の写真だと、右端の近くの上下中央あたりです。寛永寺第二霊園の一部ではなく、「徳川慶喜墓所」となっているところがミソです。

 慶喜公のことについて、これまで興味を持って調べてみたこともありませんし、かつてドラマなどで見たエピソードくらいしか頭に浮かびませんが、徳川幕府第15代将軍であり、大政奉還という歴史的な大事件の主人公でもありますので、お参りすることにしました。

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  ちょっと分かり辛いところにあるのですが、大変声の大きい年配の男性が、「慶喜公の墓所はこちらです、澁澤栄一はあそこの木の向こう側」と親切に教えてくださいました。雰囲気からして東京都から委託されたボランティアガイドさんなのかな、と思いつつ、慶喜公の墓所前に移動します。私を含めて数名が垣根の中を覗いたりしていましたら、突然背後から大きな声で「徳川慶喜公の墓所が、なぜここにあると思いますか?」と問いかけられたので驚きました。先ほどのガイドっぽい方です。

 「徳川家第15代将軍であったにもかかわらず、寛永寺の墓地ではなく、こちらに埋葬されていることこそが、徳川慶喜公がどのような人物であったかを知る鍵なんです」

 やはりガイドさんなのかな、と思いながら説明を拝聴致しました。お話は大変興味深いのですが、何しろ微に入り細にわたる大解説ですので、逐一記憶することはとてもできませんでしたが、全体を私なりにまとめてみると概略次のような内容でした。

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 幕末から明治維新にかけての動乱期を描いた歴史小説は多数あるが、それらの中で徳川慶喜は、鳥羽伏見の戦いに敗れ、開陽丸で江戸に戻るや、事態収拾を勝海舟に丸投げして、自身は寛永寺での謹慎に逃げたように描かれることが多い。ところが、各種資料を丹念に調べてみると、全く違う話が見えてくる。

 海軍奉行を罷免され無為な日々を送っていた勝海舟が、浜離宮に帰着した慶喜公に呼ばれ、幕府軍討伐のために江戸に向かっている官軍への対処について意見を求められた際、「江戸での戦いとなると幕府の中で幅を効かせているフランス贔屓がフランスの軍事介入を呼び寄せることとなり禍根を残す。東征途上の官軍を、圧倒的に優勢な海軍艦艇を用いて砲撃し、背後に上陸して挟撃することで動揺させ、その上で、江戸城は官軍に明け渡すべき」との私見を開陳。これを採用した慶喜公は、江戸城に戻り、1ヶ月をかけて、その実現のためにあらゆる手を打った。案の定、フランスを後ろ盾に徹底抗戦を主張する急先鋒の小栗忠順おぐり・ただまさ)を罷免するとともに、公女和宮(第14代将軍・徳川家茂正室)を拝み倒して、朝廷への帰順の意を伝える書状を書いてもらい、最終的に自らの恭順の姿勢を形で示すために寛永寺での謹慎という運びとなった。

  将軍職にあったのだから、徳川宗家の菩提寺である寛永寺の墓地に埋葬されるのが筋というものだが、そうではなくこのような私墓に埋葬されているのは何故なのか。水戸徳川家は代々「尊皇」を庭訓とするとともに、神道を信仰しているため、慶喜公は仏教寺院への埋葬には抵抗があり、神道式に埋葬して欲しいとの希望を持っていた。とはいえ、家督を譲った身ながら徳川宗家に連なる立場で勝手なことは許されない。それが可能になったのは、慶喜公の家臣であり、良き理解者でもあった澁澤栄一が大変な出世をして明治政府への影響力を得たおかげで、明治35年に最高位の爵位である「公爵」を授爵し、徳川宗家とは別に徳川慶喜家という別家を創設することが許されたからである。

 墓の形状についても、天皇綾にならった土饅頭式にし、正室の他、生涯を通じて得た4人の側室や嫡男一家の墓も敷地内にあることからわかるように、ここは慶喜公の家族墓苑なのである。

 慶喜公は、「情のない」人だという評価もされており、路頭に迷った多くの元幕臣らの身の振り方などについて心を砕いていた勝海舟からは、相当苦言を呈されていたようだが、もともと感情ではなく理屈で動く人なので、そういう面もあったのだろう。

 そのような性格もあってか、生涯を通じて揮毫の求めに応じた例は殆どないが、江戸時代から残されていた木造の日本橋を石造りに架け直す際には、「あなたのおかげで、日本橋もその姿を残すことができました。この度洋式に架け直すことになったので、是非橋の欄干に揮毫いただきたい」と頼まれ、珍しく応じている。現在も残る「日本橋」と「にほんばし」の銘板は、希少な慶喜公の揮毫である。

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 立板に水の語り口で、次から次へと様々なエピソードが年月日付きで繰り出されたので、とても記憶には留められませんし、覚えていても書ききれません(≧∀≦)

 現在進行中の情勢でさえ正確に把握することはできないのですから、史料を読み解いていく他ない歴史上の出来事に解釈の幅が生じるのは当然のことですし、だからこそ魅力的なんだと思います。

 お話を伺った後で分かったのですが、この方は、徳川慶喜公の墓所について独自に研究を続けておられ、時々現地で、研究成果に基づき解説をされているとのことでした。

 その内容について、とやかく申し上げる知見は持ち合わせておりませんが、私が今回このことを記事にしようと思ったのは、何の見返りもないのに、慶喜公のことについてもっと知って欲しいという情熱が、その熱い語り口から痛いほど伝わって来たからです。日差しの結構強い日でしたから、長時間話を伺うのも辛いところはあったのですが、その情熱に感動を覚えましたし、自分にもまだまだやれることがあるのではないかと感じた次第です。

 因みに、ちょっと離れたところに澁澤栄一氏の墓所もあります。

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 興味のある方は是非お出かけください。慶喜公の墓所では、詳しい解説を拝聴する機会があるかも知れませんし(╹◡╹)

ブルーリボンに願いを込めて; by natural(ナチュラル)

一昨日は全国的にお天気に恵まれ、私にとりましても良きドライブ日和となりました(•‿•)
山間部を縫うように、そして連なるトンネルを22も有する我が地方の高速道路。美しい山々の新緑が見えたかと思ったらあっという間にトンネル内。
尤も、スピード出して走っているので、景色は愛でる間もなく過ぎ去っていきますが。

さて、今回は目的があって車を走らせました。ある映画を観賞するためです。
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北朝鮮に拉致された「横田めぐみさん」と、奪還するために日々闘い続けるご両親を軸に、他の拉致被害者の方々やそのご家族の姿を描いた作品です。
フィクションであるけれど、関係者からの聞き取りや証言を元に制作されていますし、メディアを通して私達が目にした場面も再現されたりして、リアル感満載な作品です!

ネタばれになるので詳しくは申せませんが、拉致実行犯の残忍で恐ろしい手口、拉致を手引した在日人の複雑な心境、めぐみさんが拉致されてから北朝鮮に向かう船中で恐怖のあまりご両親に助けを求め泣き叫ぶシーン、日本に帰りたい一心で朝鮮語を一生懸命覚えるけれど、嘘と裏切りから精神を病んでしまうシーン等、怒りや哀れみ悲しみ等の様々な感情が込み上げてきて涙が止まる事がなかったです。
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この映画は、一般の映画館での上映を目指して、クラウドファンディングそして一般の方々からの寄付で制作されています。上映して頂ける映画館も制作委員会の方々がそれぞれに掛け合いお願いして全国に広がっています。

2/19封切りで何ヶ所かで同時に上映が始まりました。その中に、東京池袋と横浜の映画館が含まれていました。当時は私が住んでいる地域や近隣県でも上映予定がありませんでしたので、上京した折に観ようと予定を立てていました。2/20の横須賀音楽隊の演奏会に合わせて( ╹▽╹ )
それが見事にお流れになり、二重、三重のショックでした(╯︵╰,)
でも程なくして今回行ってきた映画館での上映が決まったので、嬉しかったです!立ち直れました!(・∀・)

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ブルーリボンバッジ、ご存知ですか?

拉致され青い海を渡って北朝鮮に連れて行かれた!
日本と北朝鮮は青い空で繋がっている、青い海で繋がっている、リボンのように!
繋がっているから必ず助ける!救い出す!
というような意味が込められているそうです。
私もブルー系のセーターにブルーリボンバッジを付けて、ブルーリボンが印刷されたマスクを着用して観賞しました。
何をどうしたらいいのか思い起こせませんが、ただ、拉致された皆さんが一日でも早く帰国できますように❗闘い続けるめぐみさんのお母様はじめそれぞれのご家族の皆様のご苦労が報われる日が来ますように❗
そう祈る自分であり続けたい!という思いをブルーリボンバッジに込めて❗

「めぐみへの誓い」、沢山の方々に観て頂きたい映画ですし、拉致という事実をもっと広く知って頂き、世論が高まり、被害者の方々を救い出す原動力になって欲しいです。

谷中霊園①

 明日に予定されていた、三宅由佳莉さんのインスタライブ第2回目、呉音楽隊のトロンボーン奏者である道本和生さんとのトークライブは、多くの方が楽しみにしておられたと思いますが、昨日、インスタサイトの方に「ライブ中止のお知らせ」が掲載され、残念ながら「お流れ」になってしまいました。

 やはり、緊急事態宣言が出されている状態で、呉の隊員が私用で関東を訪れるということはできないということなのでしょう。制約の多い御時勢ですから、仕方ありませんね。次の機会が訪れることを期待することに致しましょう。

 そんな残念なお知らせがあったからという訳ではないのですが、昨日、上野の近くにある谷中霊園を訪ねてみました。いえ、別に谷中霊園が目的で出かけた訳ではないんです。

 文京区の本駒込にある「東洋文庫ミュージアム」をご存知でしょうか。

 100万冊とも言われる蔵書が、広大な書庫の壁面を床から天井まで埋め尽くす巨大な書棚にぎっしりと並べられた壮大な写真を見ただけで圧倒されそうになりますが、そもそもは、東洋学の研究に携わる方々の便宜に資するのみならず、この学問領域への一般の関心を呼び覚ますことを目的に設立された施設のようです。

 巨大な書棚を埋め尽くす蔵書の圧倒的な光景をこの目で見てみたいということも勿論あるのですが、様々なテーマで開催される企画展にも興味がそそられます。

 そして、今年の1月下旬から開催されているのが「大清帝国展」です。やはり、我が国の近現代史に大きな影響を与えた清国に関する展示会ですから、心惹かれるものがありますよね。

 東洋文庫提供の動画がありましたので、興味のある方はご覧になってください。

www.youtube.com

 そして、この企画展が5月16日で終了してしまうため、連休初日に出かけたという訳です。ところが、現地に着いてみると、ミュージアムのエントランスには「5月6日まで臨時休業します」とのお知らせが掲げられているではありませんか。迂闊でした、緊急事態宣言による自粛要請を受けて、都内の各種施設は軒並み休業のようです。

 でも、せっかく出かけて来たのにそのまま帰るのもつまらないので、普段馴染みのないエリアを散策することにしました。本郷通り沿いの吉祥寺や赤目不動尊などに立ち寄りながら南へ下ります。

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このまま真っ直ぐ行けば左側に東京大学が見えてくるのですが、白山上交差点から左に折れて道なりに行けば谷中霊園に辿り着くことがわかったので、そちらに足が向いたという訳です。

 この辺りは「お寺銀座」と呼びたくなるほどお寺さんが多いのですが、どの寺院もよく整備され、格調高い印象があります。

 駒込大観音(光源寺)脇にある児童公園で、興味深いものを目にしました。

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 公園のトイレがとても綺麗に維持されていたのですが、まぁそれは珍しいことではないでしょう。

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 そのトイレの前に、非常時用の折り畳みトイレが2つ常備されているのが大変興味深いと思いました。

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 そして、その脇には手押し式のポンプまで備えてあります。飲用にはできませんが、手洗いなどのために設けられているのだと思います。

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文京区の児童公園などには、このような災害用の設備がきちんと整備されているのでしょうね。

 そんなあれこれに驚いたり感心したりしながら、谷中霊園に着いたのですが、ここで思わぬ出会いがありました。それがとても印象に残っているので、是非記事にしたいと思い、書き始めたのですが、いつもの癖であちこち脱線するものですから、ちょっと長くなってしまいました。メインの話は次回にしたいと思います。

東京音楽隊の久々の演奏会

 毎日コロナの話題ばかりでうんざりしますね。このところPCR検査で陽性反応が得られた人の数が増加傾向を見せているため、またしても緊急事態宣言が出されるようですが、私の正直な感覚で申し上げるならば、多少「自粛慣れ」が見られるとはいえ、みんなが少しずつ我慢を続けていることで、爆発的な感染拡大は抑制されているような気がします。

 とは言え、一度コントロールを失えば手に負えなくなるのは明らかですから、慎重に対応していくのは仕方のないことでしょう。音楽隊の演奏会もこの一年余り、殆ど開催されていません。

 いつかはあの平常が戻ってくるに違いないとは思いつつ、演奏会のない生活があまりにも長く続いているものですから、感覚がすっかり鈍ってしまっていることに気付かされます。東京音楽隊が6月に定例演奏会を予定しており、その募集が既に始まっていることに全く気づいていませんでした。

 「ぴぴ」さんが昨日、別記事へのコメントで知らせて下さったのですが、出先だったものですから、ちょっと記事にするのが遅くなりました。

 東京音楽隊のホームページにコンサート情報として、「第62回定例演奏会」が6月11日(金)に開催予定であることが告知されています。今回は、中川麻梨子さんのナレーションによる紹介ビデオ付きです。下の画像をクリックするとこのページに飛べますので是非ご覧になってください。

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 さて、前回の定例演奏会は、2年前の9月に昭和女子大人見記念講堂で開催されました。海自音楽隊OBであるトランペット奏者・類家心平さんをゲストに迎えて、いつもながらサプライズに満ちた素晴らしい演奏会でした。

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 この時が第60回だったのに、今回が第62回なのは、今年の1月15日に人見記念講堂で開催予定だった「第61回定例演奏会」がコロナの影響で「中止」となったからです。「欠番」となってしまった幻の第61回定例演奏会は、広報演奏が軒並み中止となる中で、隊員募集に影響が出始めたことから、当初のプログラムを大幅に変更して、募集対象者にフォーカスした内容になっていましたが、結局は開催が見送られた経緯があります。

 広報演奏のみならず、艦艇の一般公開や基地開放なども含め、従来型の広報活動が大幅な制約を受けざるを得ない状況が続いているため、以前、別記事でも取り上げた「艦Tube」など、海幕の広報室は様々工夫を凝らした新機軸を打ち出しています。

 今回募集が行われている第62回定例演奏会も、当然その流れを受けているのだと思います。先ほど触れた東京音楽隊ホームページ上の演奏会告知動画によれば、海幕広報室、自衛隊東京地方協力本部(隊員の募集を行っています)そして東京音楽隊による初のコラボ企画とのことですし、大スクリーンに迫力ある映像を映し出したり、ステージもロックバンドを中央に据えた構成になったりと、これまでにない東京音楽隊の演奏会になるはずです。

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  心配なのは、コロナ情勢がどう転ぶのかということですが、そんなこと心配していても始まりません。まずは応募してみましょう。募集要領は東京音楽隊のホームページに掲載されていますが、面倒だという方のために、下に抜粋を貼っておきますのでご活用ください。

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 いや、本当に久しぶりの演奏会情報です。なんだかソワソワしてきませんか?

 無事開催されることを切に祈りつつ、早々に応募することにします(╹◡╹)

確かに「小さなカレー家」だけど…

 今月から新宿の本社勤務になったものですから、普段の活動の範囲も自然と新宿周辺になりつつあります。転勤すると色々と面倒な手続きもありますし、職場の環境もガラリと変わるのでそれなりにストレスにはなりますが、いままで馴染みのなかったエリアに親しむ切っ掛けにもなりますよね。

 先週の土曜日に明治神宮でお参りしたことを別記事で書きましたが、実はその前に、いつかは行ってみたいと思っていたカレー屋さんを訪ねました。以前、知人から話を聞いて、ネットで調べてみましたら、食べログ、クチコミ、ブログ記事などがわんさかヒットして、大変評判が良いので、ご存知の方も多いかも知れません。

 その店が記事タイトルの「小さなカレー家」なのですが、私が心惹かれたのは「牛すじカレー専門店」というふれ込みです。どんなカレーなんだろうと興味が湧きますし、「カレー屋」じゃなくて「カレー家」というネーミングにも拘りが感じられます。

 気になるカレー屋さんでしたから、所用で新宿に出たついでに、「食べてみよう!」と思いたったわけです。

 総武線大久保駅南口からすぐなので、新宿から徒歩でも行けるとは思いますが、なんだか迷いそうなので一駅ですけど電車に乗りました。

 南口を出て、ファミマがある角から斜めに伸びる路地を入ります。この辺は百人町何ですね。

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  すぐ左手に店が見えてきます。でも、おそらく赤かったんだろうなぁと思われる軒先のシェードは風格を帯すぎて、そこに書かれた店名が「読めるものなら読んでみろ」と言わんばかりにクイズ化しています。テイクアウトカウンターの脇に「牛すじカレー」の表示がなかったら、絶対わからないですよね(^ ^)

 でも、「牛すじカレー専門店」ですから、変に小綺麗な店構えより、こういう感じの方がしっくり来ます。  

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 店内はカウンター席で、コロナ対策なのでしょう、椅子の間は広くとってあるため、確か6席しかなかったと思います。

 私が頼んだのは、もちろん「牛すじカレー」の「並」盛りとコールスローです。

 最初にコールスローが出されたのですが、その大きさにびっくり。比較のために割り箸を置いてみましたが、「どんぶりかよ」と思うほどの迫力です。ベーコンビッツがトッピングされていて、美味しいし、何しろ食べ応えがあります。

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  まだコールスローを半分くらいしか食べていないうちに、待望の「牛すじカレー」が登場しました。大盛りじゃないですよ、これ「並」盛りです。

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  初めて食べる「牛すじカレー」ですが、「んまい!」

 ルウの上に散らされている牛すじに、カレーの味をマイルドに感じさせる効果があるのかも知れません。食べ始めには気づかないのですが、食べ進めるうちに大変スパイシーなカレーであることが分かってきます。ご飯が沢山盛られているのがとても有り難い。だってこれ、いくらでも食べれそうなんです。

 カレー好きの私にとっては、とても幸せな時間でした。

 こんな美味しいカレーとコールスローを頂いただけでも満足なのに、更に驚きなのがその料金です。山盛りのコールスローと大きな皿に満ちみちたカレー、合計でいくらだと思いますか? 500円です。

 店内に貼られたメニューです。びっくりするほど安いですよね。

 どう見ても大盛りにしか見えない「並」盛りが450円で、コールスローは50円、本当に驚きです。ところで、大盛の他に「特盛」があるのですが、一体どれほどの量なのでしょう。一度試してみたいものです(やめたほうがいいか(≧∀≦))。

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  ところで、手作りのこのメニューをご覧になって何か感じませんか?

 そう、相当年季が入っています。この店は、ネット上でも沢山取り上げられていますし、おそらくテレビの番組などでも何度も紹介されているんじゃないかと思います。

 この日も、ずっと客足が耐えることはなく常に満席でした。これほどの人気があるにもかかわらず、料金改訂をすることなく、安くて美味しいカレーを提供し続けてくれていることが、このメニューからわかりますよね。

 カウンターの中で、一人で奮闘しておられるご主人からは、みんなに喜んでもらえることが嬉しい、という人柄が伝わってきます。

 カウンターの上に500円硬貨を一枚置き、ご主人に「大変美味しゅうございました」とご挨拶させて頂きました。もう、言わずにはいられなかったのです。

 確かに「小さなカレー家」ですけど、私の中ではとても大きな存在になりました。

 これからも、何度も足を運びそうな気がします。