今月から新宿の本社勤務になったものですから、普段の活動の範囲も自然と新宿周辺になりつつあります。転勤すると色々と面倒な手続きもありますし、職場の環境もガラリと変わるのでそれなりにストレスにはなりますが、いままで馴染みのなかったエリアに親しむ切っ掛けにもなりますよね。
先週の土曜日に明治神宮でお参りしたことを別記事で書きましたが、実はその前に、いつかは行ってみたいと思っていたカレー屋さんを訪ねました。以前、知人から話を聞いて、ネットで調べてみましたら、食べログ、クチコミ、ブログ記事などがわんさかヒットして、大変評判が良いので、ご存知の方も多いかも知れません。
その店が記事タイトルの「小さなカレー家」なのですが、私が心惹かれたのは「牛すじカレー専門店」というふれ込みです。どんなカレーなんだろうと興味が湧きますし、「カレー屋」じゃなくて「カレー家」というネーミングにも拘りが感じられます。
気になるカレー屋さんでしたから、所用で新宿に出たついでに、「食べてみよう!」と思いたったわけです。
総武線の大久保駅南口からすぐなので、新宿から徒歩でも行けるとは思いますが、なんだか迷いそうなので一駅ですけど電車に乗りました。
南口を出て、ファミマがある角から斜めに伸びる路地を入ります。この辺は百人町何ですね。
すぐ左手に店が見えてきます。でも、おそらく赤かったんだろうなぁと思われる軒先のシェードは風格を帯すぎて、そこに書かれた店名が「読めるものなら読んでみろ」と言わんばかりにクイズ化しています。テイクアウトカウンターの脇に「牛すじカレー」の表示がなかったら、絶対わからないですよね(^ ^)
でも、「牛すじカレー専門店」ですから、変に小綺麗な店構えより、こういう感じの方がしっくり来ます。
店内はカウンター席で、コロナ対策なのでしょう、椅子の間は広くとってあるため、確か6席しかなかったと思います。
私が頼んだのは、もちろん「牛すじカレー」の「並」盛りとコールスローです。
最初にコールスローが出されたのですが、その大きさにびっくり。比較のために割り箸を置いてみましたが、「どんぶりかよ」と思うほどの迫力です。ベーコンビッツがトッピングされていて、美味しいし、何しろ食べ応えがあります。
まだコールスローを半分くらいしか食べていないうちに、待望の「牛すじカレー」が登場しました。大盛りじゃないですよ、これ「並」盛りです。
初めて食べる「牛すじカレー」ですが、「んまい!」
ルウの上に散らされている牛すじに、カレーの味をマイルドに感じさせる効果があるのかも知れません。食べ始めには気づかないのですが、食べ進めるうちに大変スパイシーなカレーであることが分かってきます。ご飯が沢山盛られているのがとても有り難い。だってこれ、いくらでも食べれそうなんです。
カレー好きの私にとっては、とても幸せな時間でした。
こんな美味しいカレーとコールスローを頂いただけでも満足なのに、更に驚きなのがその料金です。山盛りのコールスローと大きな皿に満ちみちたカレー、合計でいくらだと思いますか? 500円です。
店内に貼られたメニューです。びっくりするほど安いですよね。
どう見ても大盛りにしか見えない「並」盛りが450円で、コールスローは50円、本当に驚きです。ところで、大盛の他に「特盛」があるのですが、一体どれほどの量なのでしょう。一度試してみたいものです(やめたほうがいいか(≧∀≦))。
ところで、手作りのこのメニューをご覧になって何か感じませんか?
そう、相当年季が入っています。この店は、ネット上でも沢山取り上げられていますし、おそらくテレビの番組などでも何度も紹介されているんじゃないかと思います。
この日も、ずっと客足が耐えることはなく常に満席でした。これほどの人気があるにもかかわらず、料金改訂をすることなく、安くて美味しいカレーを提供し続けてくれていることが、このメニューからわかりますよね。
カウンターの中で、一人で奮闘しておられるご主人からは、みんなに喜んでもらえることが嬉しい、という人柄が伝わってきます。
カウンターの上に500円硬貨を一枚置き、ご主人に「大変美味しゅうございました」とご挨拶させて頂きました。もう、言わずにはいられなかったのです。
確かに「小さなカレー家」ですけど、私の中ではとても大きな存在になりました。
これからも、何度も足を運びそうな気がします。