今日の横浜は、強い風が吹いてはいるものの、抜けるような青空で、「あぁ、春だなぁ」思わせる陽気です。ゴールデンウィーク期間も始まり、本来であれば世の中は活気に溢れ、街中に生命力が満ち溢れている筈です。
まさかこんな事態になるとは思いもしませんでした。
世界中の人々が自宅に篭り、この災厄が早く過ぎ去ることを祈りながらじっと耐えています。そんな様子を想像していると、内容は違いますが、なんとなく出エジプト記に出てくる「過越の夜」の場面が頭に浮かびました。入り口に印をつけた家庭(きちんと対応している家庭)は災厄が過越していくけれど、そうでない家庭には災いが及ぶ、まさにそんな状況ではないでしょうか。侮ることなく、また慣れっ子になることなく、愚直にやるべきことをやり続けましょう。そんな地味な対応が、もっとも効果的なのですから。
社会活動を極限まで抑制しての感染拡大防止作戦が展開されることにより、仕事ができず窮乏する方も大勢いらっしゃることでしょう。でも、この社会を守り切らない限り、全ての基盤が失われるのです。社会秩序が保たれてさえいれば、どんな困難からも立ち上がる術はあります。今は痛みを分かち合い、お互いを信じて過ごしましょう。
と、私がいくら能書きを垂れても、ちっとも説得力がありません。
そこで、強力なメッセージをご紹介します。
長い耐乏生活を余儀なくされている国民の皆さんに向けて、三宅由佳莉さんが届けてくださったメッセージです。
先ほど、中国にお住いの三宅由佳莉さんのファンで、このブログの読者でもある西洲生さんが前回の記事「絆を大切に(2)」にコメントを寄せてくださいました。その中で情報提供してくださったのです。
昨年の遠洋練習航海部隊出国直前に、忽然と現れた謎のインスタグラムサイトがあったのを覚えていらっしゃるでしょうか。サイトのアカウントは「ganbaru ashitae」、サイト名は「三宅由佳莉」となっているものの、一体誰が運営しているのかは今もって謎です。でも、プライベート写真も含め、三宅さんの素敵な写真が、ゆっくりとしたペースでだんだん増えていきます。フォロワーは段々増えていくのに、自らは未だに誰をもフォローしていませんし、言葉によるメッセージは一切ありませんでした。
それが、今回、「サイン色紙の写真」という形で、初めてメッセージを発信したのです。写真をご覧になればわかると思いますが、特定の誰かのために書かれたサインではありません。みんなに向けたメッセージを届けるために、わざわざ作られたものです。
どうでしょう、署名も含めて40字にも満たないのに、私たちが抱える不安や寂しさというものを十分理解した上で、そこに寄り添い、勇気と希望を与えてくれる、一片の詩のような素敵なメッセージです。
拝見した瞬間に頬が緩みましたし、とても温かいものが心を満たしてくれるのがわかりました。是非皆様に報告したく、記事を起こした次第です。