前回、「残念なお知らせ(´-`).。oO」という記事で、明後日(2020年2月23日)に予定されていた、東京音楽隊の「日米音楽交流フェスティバル」が中止になったことをお伝えしました。
この記事のコメント欄には、来週の金曜日(2月28日)に予定されている横須賀音楽隊の定期演奏会は大丈夫なんだよね?との心配の声が寄せられていました。
今のところ予定どおり開催されることになってますが、予断を許さない情勢ではないでしょうかと返信しつつも、「きっと開催されるに違いない」と思っていたのは言うまでもありません。
ところが本日、耳の長いチーム・スペリアから「横須賀音楽隊の定期演奏会、中止が決定しました」との報告が入りました。なんということでしょう(≧∀≦)
海上自衛隊横須賀音楽隊第54回定期演奏会中止のお知らせ
— 横須賀地方総監部【公式】 (@jmsdf_yrh) 2020年2月21日
この度、諸般の事情により、海上自衛隊横須賀音楽隊第54回定期演奏会の中止を決定いたしました。
急な中止となり、ご来場を予定されていた皆様には大変ご迷惑をおかけしますことをお詫び申し上げます。
その後「神奈川自衛隊音楽まつりもです」との追加情報もありました。畳み掛けるような「残念」の嵐です(≧∀≦)
国内全般に「自粛ムード」が広がっている現今の情勢に鑑みれば致し方のないことだとは思いますが、本当に残念でなりません。
会場に足を運ぶ予定だった私たちが残念に思うのもさることながら、特に、年に一度、ご自分たちの演奏技量の極みを披露するコンサートである「定期演奏会」に向けて心血を注いで来られた横須賀音楽隊の皆様の無念は察するに余りあります。
でも、考えてみれば当然なのかもしれません。
国民の生命・財産を護ることを使命とする自衛隊が、仮にもせよ、国民の健康を危険に晒す可能性を孕む行事を開催することなど許されない、というのが現時点での情勢判断なのでしょう。その英断には敬意を表するのほかないと、私は思います。
聴衆にとっても、演者にとっても残念この上もないことではありますが、この状況を奇貨として、いつも超多忙な生活を送っておられる隊員の皆様には、少しゆったりと音楽に向き合う機会を持っていただければと思います。
東京音楽隊はどうなんでしょう?
今のところ、東京音楽隊の演奏会については「中止」との情報は、小中学校吹奏楽部の皆さんが出演予定だったという特殊事情のある「日米」以外入っていません。大臣通達なり、それを受けた海幕長指示なりが出されていない限りにおいては、大臣直轄部隊はそれぞれの長の判断で、この情勢に対応しているはずです(大臣通達や海幕長指示が出されているか否をは知る立場にないので、出されていないことを前提に書いています)つまり、横須賀音楽隊の演奏会中止は、同隊が所属する防衛大臣直轄部隊(横須賀地方隊)の長たる横須賀地方総監の判断で決定されているわけです。しかしながら、そのような判断は、大臣のスタッフである海上幕僚長との綿密な擦り合わせを経て行われているはずですから、結局、防衛省・海上自衛隊の意思ということになります。ということは、東京音楽隊もまた、同じ判断をするはずです。
ですから、東京音楽隊の自主広報として行われる3月24日のサントリーホールでの定期演奏会は中止となる公算が大です。
他方、3月1日に開催される「国旗国歌演奏会」や3月8日の「きゅりあん」演奏会は、それぞれ自衛隊以外の主催者の責任で開催され、東京音楽隊は演奏支援を行う立場ですから、条件は全く異なります。
防衛省として、そのような支援活動までも「自粛」するとの判断が示されない限り、各イベント主催者の開催判断に従うことになるものと思われます。
俄然、「国旗国歌」と「きゅりあん」の重みが増してきましたね。
どうなることやら、予断は禁物ですが、開催されればいいなと切に願います。