あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

يوكاري مياكي

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 今回のタイトル、読める方は殆どおられないのではないでしょうか。
 アラビア語で、「三宅由佳莉」と書いてあります。

 昨夜、YouTubeチャンネルにアップしている動画「三宅由佳莉さん、ニコ超音楽祭でダンスロボットダンス(修正版)」に、目を引くコメントを頂きました。

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美しい声と歌のパフォーマンスが素晴らしいことを祝福します....イラクから日本人への挨拶を続けてください

 コメ主さんのニックネームがアラビア語で書いてあります。

حبي وحناني

 これはもう、この動画をご覧になったイラクの方が、感動を伝えたくて、翻訳ソフトで日本語のコメントを作られたに違いないと思いました。自分が感動したことを日本のみんなに伝えて欲しいと、彼(多分)は言いたいのだなと理解しました。

 とても嬉しかったんです。三宅由佳莉さんの、しかもチャレンジ曲である「ダンスロボットダンス」のパフォーマンスが、遠く離れたイラクの方にも響いたんだ。

 だから、私もアラビア語で「شكرا لك على تعليق جميل حبي وحناني(嬉しいコメントをありがとう)」と返信を打ちました。もちろん、私にアラビア語がわかるはずもありませんので、フリーの翻訳ソフトで翻訳しました

 すると、アラビア語が通じると思われたのか、今度はアラビア語でコメントが寄せられました。

 ソフトで解読すると「私の大切な義務に感謝しない」

 おそらく「どういたしまして」を意味するアラビア語の直訳なのでしょう。

 翻訳ソフトは便利ですが、このような直訳になると意味が通じなかったり、逆の意味に取られたりしかねないので注意が必要だな、そう思いました。

 そこで、自分の言いたいことを、短い言葉に分けて翻訳することにしました。

 「私はアラビア語がわからない」「でも」「大切なイラクの友人にアラビア語で挨拶したい」「パソコンで翻訳した」・・・これなら、それぞれの意味が大きくずれることはないでしょう。

 こうして、イラクの方とのコメント交換をすることができました。

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 日本語のコメントでも、私へのメッセージと理解したものについては、返信するようにしていますが、海外からのコメントには必ずその言語で返信します。

 これまでにも、スペイン語や中国語(台湾)などでのコメントを頂き、その都度同じように、それぞれの言語に翻訳した「コメントをありがとう」との返信をしてきたのですが、反応があったのは今回が初めてでした。

 何故、翻訳までして返信しているかというと、そうすることで三宅由佳莉さん、東京音楽隊、そして日本に対して、さらなる興味を持ってもらい、できれば、それぞれの国の中に拡散してもらいたいという思いがあるからです。

 世界中どこへ行ったって、いいものはいい、必ず支持されるはずです。

 三宅由佳莉さんの歌が、東京音楽隊の演奏が、世界中で愛されるようになればいいな。そんなことを夢想しながら、この「小さなコメント作戦」を続けていこうと思っています。

東京音楽隊のファン

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 私のYouTubeチャンネルにいつもコメントをくださる方から昨日、「本気格好いいベーシスト、岩田有可里さん」という動画に、こんなコメントを頂きました。

近は三宅さんの歌声をじっくり聴く回と管楽器の音色を聴く回、パーカッション、そしてベース・ギターに耳を澄ます回とそれぞれ違った聴き方で新たな魅力にとりつかれました✨」

 さらに、「東京音楽隊のニコ超2018『High Free Spirits』」という動画には、

この演奏のあとに初めて原曲を聴いたのですが東京音楽隊の演奏によって、より荘厳にかっこよく仕上がっていて同隊の数ある演奏の中でもかなりお気に入りです!赤嵜さんのマリンバが奏でる音色と軽快なリズムもすごく好きです!アスノヨゾラ哨戒班での演奏も素晴らしく、藤沼さんとの一コマも微笑ましかったです。

 そうです、これれは、最近投稿した「三宅由佳莉さんの出会い」シリーズのためにしつらえた動画です。

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 コメ主さんは、今年度大学受験という大変若い方で、もちろん三宅由佳莉さんの大ファンなんですが、私はこのようなコメントを頂き、とても嬉しく思いました。より正確には、嬉しく思う自分がいることに気づかされたと言うべきかもしれません。

 岩田有可里さんや赤嵜尚子さんの演奏に注目して動画を楽しんで下さっていることが嬉しいのです。

 三宅由佳莉さんのファンになりたての頃は、とにかく三宅さんにばかり目が行っていました。目が行くというか、ほとんど母親の後追いをする乳幼児と変わらない状態だったことを告白しなければなりません。後追いはするけれど、その圧倒的な存在感と、どう向き合ったら良いのかわからずに右往左往していたような気がします。

 三宅さんのファンの方々、どうですか? 皆さんもそうではありませんでしたか?

 でも、やがて少しづつ視野が広がり、東京音楽隊というものが見えるようになってきました。

 そこで、「三宅由佳莉さんの出会い」というシリーズが始まったのですが、河邉隊長に始まり、太田紗和子さん、目黒渚さん、荒木美佳さん、そして歴代隊長までは、それぞれの方に注目して記事を書いてはいるのですが、三宅由佳莉さんという座標軸がしっかりと据えられていました。

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 それが、川上良司さん以降、そのような座標軸がなくなったな、と自分では思います。以前は三宅さんを通じて東京音楽隊を見ようとしていた自分が、今は、それぞれのメンバーの方々を、「ファンとして」直接見ることができるようになってきたということなのでしょう。

 そして改めて感じるのは、三宅由佳莉さんという華が立派に咲いているのは、東京音楽隊という大変良質な土壌が支えているからだということです。

 そして逆に、三宅由佳莉さんも、他のメンバーが輝くための土壌となっているのだと思います。それぞれのメンバーが、なんらかの形で他のメンバーが活躍するための土壌として役割を担っている。

 通常の楽団のように、個々の演奏家が集まって、チームを形作るのではなく、あたかも一つの生命体のような揺るぎない実存、それが東京音楽隊なのではないでしょうか。

 私はこれまで、「三宅由佳莉さんと東京音楽隊のファンです」と言ってきましたが、そうではないですよね。私は、「東京音楽隊のファン」であり、三宅由佳莉さん始め、隊員の皆さん一人一人のファンなんです。

三宅由佳莉さんの出会い・・・魅惑のマレット奏者・赤嵜尚子さん

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 シリーズ第8回です

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  今回は、東京音楽隊のマレット奏者として活躍されている赤嵜尚子さんのことを書かせて頂きたいと思います。

 パーカッションパートの皆さんは、東京音楽隊の正確なリズムを刻むキーアクターでであるにもかかわらず、先回の岩田有可里さんが創り出すベースラインと同様、ブラスパートの華やかなメロディラインの裏に隠れがちですよね。

 そんなパーカッションパートの中で、唯一メロディラインを創りだせるのがヴィヴラフォンやマリンバなどの鍵盤打楽器です。鍵盤を打つスティックがマレット(槌)と呼ばれるため、その演奏家をマレット奏者と呼ぶようです。

 赤嵜尚子さんのマレットさばきをちょっと見てみましょう。

 2014年9月10日(水)、国際新赤坂ビルで行われた水曜コンサート。ルパンⅢ世のテーマをヴィヴラフォンで華麗に奏でる赤嵜尚子さんです。

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 引き込まれるような演奏だと思いませんか? 私は一気に魅了されてしまいました。

 赤嵜さんは、昨年、三宅由佳莉さんのファンになって間もない頃から、とても気になる存在でした。

 なかなか、その演奏シーンをじっくり見せてくれる動画はないのですが、今年のニコ超音楽祭のオープニング曲「High Free Spirits」では、赤嵜さんの演奏シーンが多く、貴重な動画となっています。単曲の動画にしつらえましたので、ご覧になってください。

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 先日、ベーシスト岩田有可里さんを取り上げた際に紹介した「アスノヨゾラ哨戒班」でも、赤嵜さんの演奏シーンがきちんと撮影されており、こちらも見応えあります。

 この曲では、藤沼さんのボーカル、岩田さんのベースと並び、赤嵜さんのマリンバ(かな?)の演奏が光ります。すごく難しそうなリズムですが、難なく弾きこなしていますね。流石にすごいんだな。

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 演奏も素晴らしいのですが、ちょっとした仕草や、他のメンバーに見せるパッと輝くような笑顔に、人を惹きつける魅力があると思います。

 今紹介した「アスノヨゾラ」の動画ですが、藤沼さんが喝采を浴びながら舞台袖を通ってトランペット席に戻る際、赤嵜さんは藤沼さんの背中をチョンチョンと突きます。何かなと思ったところで画面が切り替わるので分かり辛いのですが、次のシーンの左端で、藤沼さんとグータッチしていました。

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 赤嵜さんの、こういうシーンが私はとても好きです。

 2015年8月7日(金)大阪城公園の野外音楽堂で行われた「たそがれコンサート」で、三宅由佳莉さんが歌った、ZARD「負けないで」は、本当に素晴らしかったのですが、バックで演奏しながら、三宅さんと一緒に歌っている赤嵜さんに気付いた時、あぁ素敵だなと思いました。

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 なんというか、伴奏してるんじゃなくて、一緒に演奏しているんだという意識が伝わってきます。

 東京音楽隊の動画を見ていると、赤嵜さんの、こういうシーンをよく見かけます。目立つ動きではありませんが、自分が頑張るだけでなく、いろいろな形で他のメンバーを支えようとしているのがよくわかります。

 

 これからも、そんな赤嵜尚子さんに注目していきたいと思います。

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【追記】

2018年10月18日(木)に行われた「東郷の杜音楽祭」終了後、赤嵜尚子さんから直接取材することができました。その時の記事です。 

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2019年2月2日(土)に行われた「横須賀自衛隊ふれあいフェスタ2019」のリハーサル後、お話を伺う機会がありました。その時の記事です。

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*2019年3月、赤嵜さんは横須賀音楽隊に異動となりました。

 

2019年8月7日(水)に鎌倉の鶴岡八幡宮で開催された「ぼんぼり祭り」での横須賀音楽隊の演奏会で、赤嵜さんの演奏を間近で拝見し、終演後にご挨拶する機会がありました。その時の記事です。

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2019年12月7日(土)に館山で開催された横須賀音楽隊のクリスマスコンサートで赤嵜さんにご挨拶する機会がありました。その時の記事です。

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2020年2月8日(土)に行われた横須賀音楽隊の新潟公演に先立ち 、ブログチームの面々が取材して下さった内容を元に記事を書きました。

www.capitandiaryblog.com

 

三宅由佳莉さんの効能(7)

 

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 このシリーズも7回目となります。

 最初は、シリーズ化の予定も、つもりもなく、ただただ、救われたことへの感謝の気持ちで単発の記事を書いたのですが、その後も、次々と三宅由佳莉さんの「効能」に思い至り、存外、長いシリーズになっているというわけです。

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 三宅由佳莉さんとの「出遭い」方は、人それぞれだと思います。

 一目見て、あっという間に魅了されてしまった人、その透き通るような、でも力強い歌声に感動した人、彼女が語る思いに強い共感を覚えた人、そして私のようにその歌で自分の抱えている喪失感に気づかされ、そして癒された人。

 今回は、三宅由佳莉さんを通じて、歌が持つ力、音楽の本当の素晴らしさに気づかされたことについて書いて見たいと思います。

 私は音楽は嫌いではないし、若い頃からそれとなくいろんな曲は聴いてきました。気に入ったアーティストの曲を集中して聴くことも何度かありました。

 でも、「聴きたい」と思う曲は、概してメロディラインに惹かれることが多く、気に入ったアーティストの曲でも、メロディが「ちょっとな」と思うと、全然聴かないこともままありました。そういう意味で、音楽に関して私は全くの素人なのです。楽しみ方は「メロディ」だけ。

 そんな私が三宅由佳莉さんに「出遭った」曲が「祈り」でした。

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 これまで、何度も書いてきましたが、何度でも書きます。「衝撃」でした。

 メンタルには誰よりも自信のあった私の内面が、木っ端微塵に崩壊するほどの衝撃だったのです。

 その後、三宅由佳莉さんが歌う、あらゆる楽曲を求めてネット上を彷徨いましたが、実に幅広いジャンルに渡っていることに驚きました。そして、聴いたことのある曲も初めて聴く曲も、全てが心に沁みるのを感じました。

 不思議だったのは、これまで何度も聴いたことのある曲、例えば「故郷」など、おそらく、これまでの私であればパスするような曲を何度も聴いている、聴かずにはいられない自分がいたことです。

 後に、三宅由佳莉さんの歌に寄せる思いというものを知りましたが、私のような音楽素人にも、はっきりと判るメッセージが、きちんと歌にのせられていたということなのだと思います。 

 「歌ってすごいんだな」

 本当に素直にそう思いました。歌ってすごいんだ。

 今までだって、素晴らしい歌を聴いて感動したことは何度もあります。

 でも、三宅由佳莉さんから紡ぎ出される「うた」は、何か別次元のものに思えるのです。うまく言葉にはできないのですが、その歌自体を楽しむというよりは、その歌を通じて、自分のこと、自分の過去も現在も未来も、全部肯定してもらっているような、全部ひっくるめて包み込んでもらっているような安心感を覚える。そんな感じです。

 歌には力がある。

 心からそう思いましたし、音楽というものの素晴らしさを改めて教えて頂いた気がします。

 私は、このブログを主宰しつつ、記事に埋め込むための動画の供給源として、YouTubeのチャンネルも運営しています。当初は、書きたい記事の内容に合わせて必要な動画をしつらえていたのですが、次第に、三宅由佳莉さんの「うた」に、一人でも多くの方に「出遭って」もらいたい、との想いから、記事とは関係なしに、いろいろな先行動画から抽出した、単曲仕立ての動画をアップするようになりました。

 最新の動画は、三宅由佳莉さんが歌う「下町の太陽」です。

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 この曲は、1963年にヒットした、倍賞千恵子さんのデビュー曲なのですが、三宅由佳莉さんは、こうした昭和の歌謡曲も、とても自然に、しっくり歌いこなしますよね。どんな曲でも、自分なりに咀嚼して、その思いを奇を衒わずにきちんと歌にのせているからだと思います。

 この動画に、先ほどとても嬉しいコメントをいただきました。

「1501 RetCapt 自分はあまり音楽とかに触れずに育ったので、歌とかあまり知らないんですよ〜。ずっとスポーツをしてたからね笑 でも三宅さんの動画を見てから、歌に触れ始めて今では歌が大好きになりました!これも、三宅さんと動画をupしてくださる1501さんのおかげです!(=^▽^)σ ありがとうございます

 三宅さんに「出遭って」いただけたようですし、しっかり三宅由佳莉さんの効能が顕れていますね。

 これからも、多くの方が三宅由佳莉さんに「出遭い」、その効能に触れる機会を提供していきたいと思います。

 

 

 

 

三宅由佳莉さんの「海を行く」

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 どうやら梅雨が明けたようです。

 関東甲信が6月に梅雨明けするのは観測史上初めてとのこと、確かにまだ暑い夏への心の準備ができていない感じがします。

 それにしても、以前は「梅雨明け」が宣言されていたのに、いつの頃からか「明けたとみられる」という、ものすごく控えめな公表になっちゃいました。

 おそらくですけど、「梅雨上げ宣言」の直後に雨が降ったりしたことへのクレームに悩まされた結果なんでしょうね。でも、横浜の、今日の青空などをみていると、「梅雨上げ宣言」をしてもらったほうが、気分が上がるだろうにとは思います。

 

 それはさておき、夏到来、と聞いて頭に浮かぶのは?

 そう、生ビール!  …じゃなくて、ここは「海」と言ってください(≧∀≦)

 海上自衛隊の白い制服も眩しく映える季節がやってきました。

 

 この時期は、各自衛隊とも訓練の季節です。海上自衛隊でも各部隊ごとに計画的な訓練が行われていると思います。艦艇部隊では、個艦訓練から隊訓練、そして群訓練へと段階を経て練度を仕上げて行くことになりますが、その合間を縫って、全国各地の港に入港し、広報活動への協力も積極的に行っています。ですから、夏場は全国的に艦艇広報の機会が多いと言えます。

 そういう意味では、海上自衛隊には白い制服というイメージをお持ちの方が多いのかもしれませんね。

 さて、そんな海上自衛隊の隊歌に「海を行く」という曲があります。もう、そのまんまのわかりやすいタイトルです。

 この曲は、新規採用となった隊員たちが、教育隊等で繰り返し歌わされますので、海上自衛官なら誰でも知っているどころか、骨身に染み込んでいる曲でもあります。

 ただ、私が入隊した頃の歌詞は「男と生まれ海を行く…」から始まるものでした。女性自衛官がまだおらず、将来的にも女子が「軍服」を着ることなど誰も想定していなかった頃に書かれたからでしょう。

 でも、海上自衛官に占める女性隊員の数は年を追うごとに増え、また、長く女性には閉ざされていた戦闘職域が、逐次「解放」されるに及び、国防の現場は男だけが担っている時代ではなくなりました。

 パイロットや機上のオペレーター、護衛艦を始め各種艦艇への乗組員にも女性隊員が増え、2016年2月29日には、女性としては初の護衛艦艦長も誕生しました。

 「やまぎり」艦長として着任式に臨み、整列した全乗員による「頭中(かしらなか)」の敬礼に答礼する大谷三穂・2等海佐です。

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 「2等海佐・大谷三穂、ただ今から本艦の指揮を執る」

 着任訓示は、この一言から始まります。自分が指揮官であることを全乗員に知らしめ、その命に服する義務を課す儀式でもあります。

 基準排水量3,500トン、ヘリコプター搭載型の汎用護衛艦「やまぎり」です。

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 ちなみに、現在の「やまぎり」艦長も、女性です。今年4月に着任した小野小百合2佐が「指揮を執って」います。

 このように、女性自衛官の活躍の場が広がっているという背景もあったからでしょう、2002年、海上自衛隊創設50周年記念事業の一つとして、「海を行く」の新たな歌詞が公募されました。下は記念事業のロゴです。

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 そんな新たな「海を行く」ですが、もっぱら海上自衛隊の式典など、部内で歌われる曲ですから、演奏会などで演奏されることもないと思います。

 2013年9月25日(水)、原宿のルアール東郷で開催された恒例の「東郷の杜音楽祭」で、三宅由佳莉さんが、川上良司さんとともに披露された「海を行く」を単曲の動画に仕立てましたので、お聴きになってください。

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 隊歌や軍歌を歌うときの三宅さんは、キリッとして凛々しいですね。

 歌詞が改まった時には、何と無く違和感を感じていましたが、今改めて聴くと、一皮二皮剥けて、しっかり成長した海上自衛隊に相応しい曲に仕上がっている感じがします。

 女性自衛官の活躍という意味では、三宅由佳莉さんほど名の知れ渡った自衛官はいないのですが、三宅さんの場合は、大谷2佐や小野2佐などの活躍とは、全く類の異なる活躍ぶりと言いますが、一体どう位置付ければいいのかなかなか戸惑いますね。

 三宅由佳莉さんが登場した意味について、今、あれこれ書き連ねていますので、仕上がったら、記事として投稿する予定です。

 まだ時間がかかります(≧∀≦)

 

三宅由佳莉さんの「くまモン体操」

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 2018年6月13日(水)〜20日(水)、鹿児島県垂水市を皮切りに、海上自衛隊東京音楽隊の西日本大遠征が行われました。

 九州公演の3日目は、熊本市の県立劇場コンサートホールでの演奏会となりましたが、その際に三宅由佳莉さんが「くまモン体操」を歌い、みんなで踊ったとの、くまモンからの投稿がありましたので簡単に紹介します。

 くまモンは、数あるご当地ゆるキャラの中でも断然別格の人気を誇りますが、熊本県出身で、三宅由佳莉さんとは日本大学藝術学部の同窓、かつ昨年4月、三宅さんと同時に日芸賞を受賞された放送作家小山薫堂さんが提唱して推し進められた「くまもとサプライズ」運動のシンボル的な存在でもあります。

 そんなくまモンの、「くまモン体操」を見てみましょう。

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 これ、楽しそうですし、コンサート会場でみんなで踊れば盛り上がることは間違いないですよね。これを踊りながら歌うのは、結構しんどいと思いますが、普段から自らを鍛え上げている三宅由佳莉さんなら造作もないことでしょう。

 おそらくアンコール曲だったのではないかと思いますが、まさに「くまもとサプライズ」なプレゼントになりましたね。当日会場で楽しまれた方々が羨ましいです。

 それにしても、どんな感じたったのか気になりますよね。

 こんな感じだったようです。

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 熊本学園大学付属高等学校吹奏楽部の生徒さんたちとの合奏後と思われ、東京音楽隊のバンドの中に学校の制服姿の生徒さんたちがたくさん混じっていますね。

 この写真だけでも十分楽しさが伝わりますが、これは是非とも動画で見てみたいと思いました。

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 くまモンと戯れる三宅さん、楽しそうだな(╹◡╹)

三宅由佳莉さんの脇固め

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 タイトルをご覧になって、三宅由佳莉さんは柔道もやるのか、とか、あるいは空手でも「脇型め」を使うのかな、と思った方もおられるかもしれません。

 でも、今回の話題は格闘技の技の話ではありません。

 先般、三宅由佳莉さんの出会いシリーズで、川上良司さんのことを書きました。

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 ホルン奏者でありながら、演奏会でたくさんの歌を披露してこられた川上さんは、東京音楽隊の顔の一人と言えるでしょう。

 そんな川上良司さんの代表曲と言えば「宇宙戦艦ヤマト」ですが、要所要所で入る三宅由佳莉さんのヴォカリーズが、川上さんの勇壮な歌に深みを与えています。

 三宅由佳莉さんメインの歌唱については何度も取り上げてきましたが、今回は、川上さんメインの歌唱演奏の際、その「脇を固める」三宅由佳莉さんについて取り上げて見たいと思います。

 川上さんメインの動画は、もちろん聴きごたえ十分で素晴らしいのですが、三宅由佳莉さんのコーラスが聴こえると、ファンの皆さんは、「脇でコーラスを歌っている三宅さんの姿も見せて」と思いますよね。

 そんな思いに応えてくれているのが、「自衛隊音楽隊・アメリカ空軍音楽隊音楽チャンネル」さんが上げて下さった動画です。

 昨年(2017年)9月6日(水)、国際新赤坂ビル前庭で行われたランチタイムコンサートで、川上良司さんメインの「Go Go トリトン」の脇を固める三宅由佳莉さんにフォーカスしたものです。

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 川上さんメインの動画でも、脇から聞こえる三宅さんの元気なコーラスが効いているなと思っていましたが、この動画では、本当に体全体で元気一杯にこの曲を盛り上げる三宅由佳莉さんの姿を見ているだけで楽しくなります。

 元動画に寄せられているコメントに「三番で歌い始めそうになるところが可愛い♪」とあったので、よく見てみると、確かにマイクを口のところへ持っていって歌い始めそうになっていました(^ ^)  そういうところも、また魅力です。

 それにしても、どうしていつも、あんなに明るく元気でいられるんだろう。

 旧来のファンの皆さんの間では、三宅由佳莉さんの「痩せすぎ」問題が話題になっていた頃らしいですから、きっと何か、三宅さんにとってはとても辛いことがあったのではないかと思います。

 そうでなくても、常に強いストレスと緊張感に晒され続ける多忙な演奏活動のなかで自分を保ち続けるのは並大抵のことではないはずなのに、痩せ細るほどの辛さに苛まれながらも、私たちの前では、いつも変わることなく、元気溌剌、満面の笑顔を絶やさない姿には胸を打たれます。

 こうした三宅由佳莉さんの姿勢からは、海上自衛隊の広報活動という枠を超えて、自らに課している大きな使命というものが感じられるのです。

 一人でも多くの人に思いを伝えたい。一人でも多くの人に笑顔になってもらいたい。

 私たち一人一人の日々の暮らしを、しっかりと脇で固めてくれている。

 三宅由佳莉さんは、そんな存在なんだと思います。