先だって、久しぶりに「三宅由佳莉さんのアニュアルレビュー」シリーズを投稿しました。2013年分です。
まさに激動の年だったわけですが、この年の前半に東京音楽隊は、東日本大震災の被災地を巡るコンサートツアーを行い、その一環として、6月15日には岩手県遠野市の遠野市民センターで演奏会を開催しました。
この演奏会の模様を、東京音楽隊が動画で残してくれました。屋内での演奏会の様子が動画として残されることは滅多にないため、大変貴重な存在です。
内容も大変充実しており、素晴らしい演奏会だったことがよく分かります。
そして、鳴り止まない手拍子のアンコールに応えて演奏されたのが「祈り〜a prayer」でした。
MCの荒木美佳さんが、「ここで、東京音楽隊のオリジナル曲を一曲お届けしたいと思います」と仰ったところで、会場から拍手が沸き起こり、会場の皆さんが、まさにそれを求めていたことが伝わってきます。
荒木さんの曲紹介が続きますが、そのしめやかな情緒に満ちた語りを太田紗和子さんのピアノが静かに奏でる「ニューシネマパラダイス」のテーマが美しく彩り、会場に魔法をかけていきます。
そして、太田紗和子さんのピアノと、岩田有可里さんのコントラバスから繰り出されるロングバージョンのイントロが、この曲のモチーフを会場に遍く行き渡らせ、曲への期待感を高めていく中、左袖から静々と歩を進める三宅由佳莉さんのシルエットがステージ中央で止まり、スポットライトが当たると同時にイントロを引き取ったバンドが演奏を始めるのです。この美しい流れだけでも十分に感動的なのですが、そこから三宅由佳莉さんの歌が始まるのですから、まさに夢のようなステージです。当日、会場でお聴きになられた皆さんは、どれほどの感動を覚えられたことでしょう。
この動画は、東京音楽隊の長い動画から、記事への埋め込み用に単曲仕立てにトリミングさせていただいたものなのですが、一昨日、一つのコメントが寄せられました。
それが、タイトルにある「あかん、どないしてくれるんじゃ!」
一瞬ドキッとしながら、「何だよ!」と思ったのですが、続きがありました。
「涙腺崩壊してもうたやんけ!」
思わず笑みが漏れました。分かります。本当によく分かります。言葉はキツイですが、その直截的な表現が、感動というよりはむしろ衝撃であったことを素直に伝えてくれています。
三宅由佳莉さんの「祈り」と出逢うシチュエーションは人それぞれですが、その反応は皆さん本当によく似ています。まさに衝撃です。
そして、三宅さんの歌を本当に必要とする理由があるからこそ衝撃的に出逢うのだと思います。
これまで、何度も書いてきたことですが、私がこのブログを始めたのも、またYouTubeのチャンネルを運営し始めたのも、自分が受けた衝撃の大きさ、そしてどのように救われたのかを誰かに伝えたかったからですし、より多くの人に出逢って欲しいと思ったからです。そして、そのおかげで、私と同じような経験をされている方が、海外も含め大勢いらっしゃることを知りました。
今回、動画に寄せられたコメントに接し、三宅由佳莉さんの類稀なる存在感の大きさを改めて認識させていただいた次第です。
社会全体に不安感が漂っている今、三宅由佳莉さんの「祈り」を本当に必要とされている方がたくさんいらっしゃるのではないかと思います。私のブログや動画チャンネルが、そんな皆さまと三宅由佳莉さんとの出逢いを繋ぐきっかけとなるならば、これに勝る喜びはありません。