あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

森田早貴さんのチャレンジ

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 先週の金曜日、8月31日に、すみだトリフォニーホールで、航空自衛隊のセントラルバンドである航空中央音楽隊の定例演奏会が行われました。

 リーフレットを見ると「第2回定例演奏会」となっています。空自は年度ごとに第1回、第2回と呼称するのか、あるいは、最近「定例演奏会」という呼称に変わったのでまだ第2回なのか、その辺はわかりませんが、とにかく第2回定例演奏会でした。

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 私が、珍しく空自の演奏会のことを取り上げるのには、もちろんわけがあります。

 先日川越で行われた陸海空合同演奏会を聴いて、どの軍種のセントラルバンドも同じように凄いなと思い、東京音楽隊のことばかりではなく、陸自・空自の音楽隊のことにも触れて行きたいなと考えているのは確かです。ただ、私にはまだ、そこまで手を広げるほどの余力がありません。

 それでも今回、空自セントラルバンドを取り上げたのは、そのセットリストの中に、三宅由佳莉さんのオリジナル曲「祈り a prayer」が入っていたからです。

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 第2部、10曲目に入っています。歌はもちろん、空自の歌姫・森田早貴さんです。

 画期的ですよね(╹◡╹)聴いてみたかったな

 因みに、この演奏会には海自東京音楽隊の樋口隊長と三宅由佳莉さんが足を運ばれましたが、「祈り」を歌う森田さんが緊張しないようにと、来場することは伏せていたのだそうです。配慮が行き届いていますね。でも、いくらお忍びで来場しても、三宅さん目立ちますからね、他の観客にはすぐわかってしまいます。三宅由佳莉さん発見報告が、開演前には森田さんの元に届いていたそうです。

 さて、この企画、いつものように私の想像ですが、森田さんの希望を叶えるものだったのではないかと思いました。

 三宅由佳莉さんに憧れて自衛隊の歌姫を目指した森田さんは、愛知県立芸術大学の学生時代から、カラオケで「祈り」を何度となく歌ったでしょう。そしていつかはステージでこの歌を歌ってみたいと思っていたのではないでしょうか。全くの想像(妄想)に過ぎませんが、なんとなくそんな流れかなと思った次第です。

 さて、「祈り」のように、オリジナルの強烈なイメージがある歌をカバーするのはとても勇気のいることだと思いますし、自分のスタイルを作り、それを受け入れてもらうのは簡単なことではありません。そこに敢えてチャレンジされた森田さん、そして空自音楽隊に、まず敬意を払いたいと思いますし、今後、新しい「祈り」のイメージが作られていくのも楽しみです。

 YouTubeを検索すると、「祈り」を歌われている方が何人かいらっしゃいます。やっぱり気に入った曲は自分で歌いたくなるものですよね。ギターの弾き語りで歌う男性の動画(音だけですが)もあります。

 我らが斎藤さんも、三宅由佳莉さんと同じキーで歌われるそうです。それはそれで凄いですね∑(゚Д゚)

 こうして、三宅由佳莉さんの強烈なイメージを纏った「祈り」が、少しづつ、いろんな方々に歌われることで、新たな魅力が見出され、そして長く愛される曲になっていってくれたらいいな、森田さんが「祈り」を歌われたと聞き、そんな風に感じたものですから、記事にしてみました。