あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

三宅由佳莉さんの遠洋練習航海…公開写真から

 遠洋練習航海部隊の出港を横須賀で見送ったのが、つい先日のことのように感じられるのですが、5ヶ月にわたる同艦隊の行動は着実に整々と進められており、すでに2ヶ月近い日程を消化して、3ヶ国、4個寄港地の訪問を終え、第5レグに入ったことは昨日の記事で報告したとおりです。

 この間、公式サイトに掲載される写真の更新がなかなか進まず、先日、グアテマラのプエルトケツァルを出港する頃に、ようやくパールハーバー入港の前日分までが公開されました。

 確かに更新頻度は低かったのですが、流石に艦内の様子など、コンテンツの多彩さと豊富さは圧倒的ですから、一方で艦隊の最新動向をチェックしつつ、他方でこれら内容の充実した掲載写真をピックアップしながら後追い記事を書いていくのもいいなと、ゆったり構えておりました。

 先週、「作戦参謀」さんから、公式サイトの写真が更新されており、三宅さんが米海軍軍楽隊の女性隊員と歓談している写真もあるよ、との情報をいただき、確認したところ、パールハーバーでの練習艦隊音楽隊と米海軍軍楽隊の合同演奏会に向けた合奏訓練の際の交歓の場面と思われる写真群の中にありました。

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 何かお二人とも、とても真剣な表情ですね。歓談しているというよりは、お互いの音楽論、軍楽隊論について熱く語り合っている、そんな雰囲気です。三宅さんは、相当自由に英語での会話ができるということが、この写真から判ります。先日ご紹介したグアテマラ共和国大統領閣下との会話のシーンでも、全く物怖じするところがありませんでしたよね。外国語習得で一番大切なのは「度胸」だとも言われますが、なるほど、と思います。

 この記事は、この週末にでもゆっくり書こうと温めていたのですが、昨日、「いかづち」さんからLINEで、練艦隊の公式サイトの写真が一気に更新されているとの報告があり、確認したところ、なんとすでにペルーを出港した後のペルー海軍との親善訓練まで掲載されていました。知らぬ間に追い越されてしまった形です(≧∀≦)

 そこで、急遽この記事のアップを前倒しすることにしたというわけです。

 併せて、今回公開されたプエルトケツァル出港時に艦隊音楽隊が「かしま」艦上で演奏する様子を伝える写真と、在グアテマラ日本大使館が公開して下さった、その際の音楽隊の演奏を収めた動画を組み合わせて動画を1本編集しましたので、紹介したいと思います。各艦が出港準備を進めるなか、音楽隊は、グアテマラの皆さんに愛されている「ルナ・セラジュ(Luna Xelaju)」の美しい旋律を嫋やかに演奏します。三宅由佳莉さんは最後列、打楽器パートでタンバリンを手に演奏に参加されています。

www.youtube.com

 甲板作業指揮官のホイッスルや号令が背景に聞こえるなか、流麗な演奏が続けられますが、信号ラッパが鳴り響き「出港用意!」の号令がかかった瞬間、音楽隊長は演奏を止めます。出港用意の号令で、それまでの友好親善モードから艦隊行動のモードに切り替わったことを、このメリハリのある指揮で明確に示しているわけです。

 今回は、練習艦隊公式サイトに公開された写真からの連想記事でした。