あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

三宅由佳莉さんの遠洋練習航海(第7レグ)

 我が艦隊は、日本時間の昨夜、熱狂的に艦隊を受け入れてくれたメキシコ・マサトランを出港しました。 

 今回のレグは、約2,450マイル(海里)、久しぶりの、そして本行動中最後の長期航海となります。SOA12ノットで切ると、入港予定の8月11日にはギリギリです。前日に港外仮泊して化粧直しするためには、SOAをもう少し速くする必要があるかも知れません。

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  さて、2,450マイル(海里)は4,500kmあまりの距離、つまり地球一周の1割強を進出することになります。このレグも天測航法の訓練にはもってこいですから、実習幹部は毎日、日の出前のトワイライトタイムを六分儀とともに過ごすことになります。

 天測航法については、先の記事に書きましたので、興味のある方はお読み下さい。

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 再び南半球に入っていきますので、南十字星が綺麗に見えることでしょう。

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 北半球では見ることのできない星々を見上げながら、艦隊は、一路地上の楽園タヒチを目指します。自分自身の遠洋練習航海を思い出してみますと、苦しいことや辛いことが多かった筈なのに、楽しい思い出、充実した思い出しか思い浮かびません。私が馬鹿だからなのかも知れませんが(え?わざわざ肯定しなくていいです)、ポジティブな印象しか残っていないのです。

 実習幹部の諸官も、そして練習艦隊音楽隊の皆さんも、辛いこと苦しいことが多いと思いますが、将来顧みれば、きっと「良い」思い出となるに違いないと信じています。

 頑張れ練習艦隊、日本国民が応援しているぞ! 

東京消防庁音楽隊の創立70周年記念コンサート

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 唐突ですが、26日の金曜日、後楽園球場にほど近い文京シビックホールで開催された東京消防庁音楽隊の創立70周年記念コンサートにお邪魔しました。

 このブログを開設して以来初めての、自衛隊音楽隊以外のコンサートです。

 平日はいつも8時近くまでかかる仕事を早々に切り上げ、後楽園駅に向かいました。

 初めての文京シビックホール、どんなホールなのかなと思いを巡らせつつ、ちょっと戸惑いながらもなんとかたどり着きました。東京ドームのすぐ近くです。

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 私が入手したのは二階席のチケットでしたので、早速二階に向かいます。二階席は昨年の人見記念講堂での東音定例演奏会でも経験しましたが、ステージからの距離は確かに遠いのですが、全体の動きがよく見えるというメリットもあります。

 二階席は東京消防庁関係者が多いようで、あちらこちらで挨拶を交わしたり、近況の交換をする姿を多く見かけました。

 撮影は当然NGなのだろうと思っていたのですが、一応隣の席の消防庁関係者の方に尋ねたところ「全然問題ないです。みんな撮影してますよ」とのこと、「え?まじっすか」というわけで、念のため持ってきた予備バッテリーをスマホに繋ぎ(やっぱりスマホかよ(≧∀≦))撮影の準備を整えました。でも、二階からのスマホ手持ち撮影って、ちょっとチャレンジですよね。手元の小さなブレが、画面にはものすごく大きく反映されます。まぁこれも場数だ、やってみるか。

 そんなわけでこの演奏会、第1部、第2部をそれぞれ録画してみました。遠距離のスマホ撮影ですから、画質が伴わないことはお許しください。また、画面が下の方を向いてしまうのは、大抵私が肉眼でステージを観ている時です。だって、観たいんです(≧∀≦)

 東京消防庁音楽隊の演奏会には、カラーガーズ隊による旗の演技が伴うのが定番となっており、客席の皆さんも、カラーガーズ隊の登場を心待ちにしているようでした。

 今回は第一部でも第二部でも、カラーガーズ隊の華麗な演技が楽しめました。あの、正直言って凄いです。演奏会の内容については、動画をご覧ください。

第一部(諸事情により、動画は非公開といたしました)

www.youtube.com

第二部(諸事情により、動画は非公開といたしました)

www.youtube.com

 それぞれ50分くらいの長い動画ですから、全部ご覧になった方がどれくらいいらっしゃるかはわかりませんが、こんな感じだったんです。

 今回の演奏会に先立ち、東京消防庁音楽隊の過去の動画を何本か拝見して予習をしたのですが、演奏の素晴らしさはさておき「おや?」と思ったのは、その制服の両袖にあしらわれた刺繍でした。海上自衛隊音楽隊の制服の刺繍lパターンに似ているな。きっとなにか繋がりがあるに違いないと思いました。

 で、今回の演奏会の第二部の途中、ステージ変換の合間に東京消防庁のマスコット、「キュータ」君が登場して、東京消防庁のアプリについて説明する場面があったのですが(https://youtu.be/1nVZ7mFWyA0?t=954)その中で、東京消防庁音楽隊は、海軍軍楽隊出身者により創設されたとの説明があり、「あぁ」と納得した次第です。

 海上自衛隊音楽隊の制服は、東京音楽隊第2代隊長である片山正見氏(帝国海軍軍楽隊出身)のデザインであると聞いています。

 戦後の混乱がまだ収束していない中、相次いで誕生した東京音楽隊東京消防庁音楽隊のオリジナルメンバーがともに海軍軍楽隊出身者であったならば、少なくとも草創期の両隊は、あたかも兄弟のような関係にあったはずです。現在の両隊の交流がどのようなものなのかは知る術もありませんが、ともに海軍軍楽隊を母胎として誕生した両音楽隊は、我が国の正当なる血統を受け継いだ音楽隊と言うことができるのではないでしょうか。ほんの偶然にお邪魔することになった東京消防庁音楽隊の演奏会ですが、何やら強い因縁を感じてしまいました。

 その東京消防庁音楽隊の制服ですが、70周年を機に新しいデザインに変更されました。そして、なんと今回の演奏会が、そのお披露目だったのです。音楽隊の皆さんは新しい制服を身にまとい、素晴らしい演奏を披露してくださいました。

 終演後、ロビーでは音楽隊とカラーガーズ隊の皆さまがお見送りをして下さっていました。あぁ、これって、かつて東京音楽隊もやってたんだよな、と思い、ちょっと胸を刺す痛みを感じました。

 ロビーには、新制服を身につけた音楽隊員と、真っ赤な制服のカラーガーズ隊の隊員が入り混じっていましたが、音楽隊の隊員さんにお願いして、新制服の写真を撮らせていただきました。「ブログにアップしてもいいですか?」と伺ったところ、「ちょっと確認してきます」と上司の方に相談に行かれたところが、私的には「好感度高し」でした(╹◡╹)

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 カラーガーズ隊の隊員さんとは一緒に写真を撮らせていただきました。

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 ご覧になるとお分かりだと思いますが、基本的に両手を前面で重ねた姿勢を緩めることなく満面の笑顔で多くの方々のリクエストに応対されていました。笑顔ではありますけど、ものすごく緊張されているに違いないと思いましたし、東京消防庁の顔として、精一杯やり遂げようという真摯な姿勢には、感服いたしました。

 海軍の系譜に連なるからというだけでなく、東京消防庁の皆さまの誠意に感ずるところが大きく、今後とも同庁音楽隊ならびにカラーガーズ隊の皆さまの活躍を応援させていただきたいと思いました。神奈川県民ですけど(≧∀≦)

マサトランからの便り(ブログチーム初の海外レポート)

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艦上レセプションで歌を披露する三宅由佳莉さん

 我が練習艦隊のメキシコ、マサトランでの日程も終わり、艦隊の皆さんは今頃アメリカ大陸最後の深い眠りの中にあることでしょう。日本時間で今夜には、次の寄港地である仏領ポリネシアタヒチ)のパペーテに向かう長い長い第7レグに入ります。

 マサトランでのイベントについては、予定段階から「すぎ」さんによる綿密なサーチ結果の報告をいただいたおかげで、なんとか記事にすることができています。

 下の動画もその一つで、現地メディアの報道内容をアップしたもののようです。おそらく入港当日(7月25日)に行われた「かしま」艦上でのレセプションの模様を伝えていますが、冒頭、三宅由佳莉さんの国歌独唱と思われる音声がうっすらと聞こえています。そして42秒から45秒まで、わずか3秒ですが、満面の笑顔で歌唱を披露される三宅由佳莉さんの姿も映っています(ページトップの写真)。国歌独唱の際の直立不動の凛々しさも良いですが、こうして楽しく歌われている生き生きとした姿は、三宅さん独特の魅力に溢れています。

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 「すぎ」さんは、同レセプションにおける三宅由佳莉さんの両国国歌独唱の様子を収めたスマホ縦撮り動画がFacebookに投稿されているのも発見して下さいました。

 メキシコ国歌の前半が収録されていなかったので、メキシコ国歌の動画から導入するバージョンを編集してみました。スマホ縦撮り画像の一部を横長に切り取っているので画質に恵まれませんし、三宅さんは、少しテンポを落として嫋やかに歌っておられるので、繋ぎの部分がちょっと不自然ですが、是非ご覧ください。

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 ちなみに元動画はこちらから↓↓

www.facebook.com

 そして、昨日「sgt」さんから驚きのレポートをいただきました。なんと、マサトランでの練習艦隊音楽隊のコンサートに足を運ばれて、その目と耳で体験された内容をコメント欄にレポートして下さったのです。

 ブログチーム(定義は曖昧(≧∀≦))としては、初の海外からのレポートです。全文を引用しますので、お読みください。ちょっと驚きます∑(゚Д゚)

「初めてお便りします。いつも動画を拝見しております。
今日マサトランでの音楽隊のコンサートに行ってきましたので、簡単ですが報告させていただきます。なお曲名については現地の人に確認していますが、曲名が分からなくて、抜け落ちているところもあります。
 一部は先ず和太鼓の演奏から始まりました。その後音楽隊の前奏、行進曲軍艦、三宅由佳莉さんの「ふるさと」、「さくら さくら」をあの透明な歌声で格調高く聴かせます。歌い終わった後、大拍手が始まるまでの一瞬の静寂が印象的でした。直に聞く三宅さんの歌声は普段YouTubeを通して聞くそれとは全くの別物でした。
 二部は先ず空手の型の演武があり、一転、カリビアンミュージックのオンパレードになります。そして三宅さんはなんと終始コンガを担当します。キューバ音楽などにはなくてはならない楽器です。歌だけでなく演奏でも中心的な役割を果たします。
「cerezo rosa」、「bomba dulce amarga」、最後に「編曲 mambo#5, tequila, mambo, el cumbanchero」、スタンディングオベーション、オトラ、オトラ(アンコール)の声、三宅さんが「べサメ ムーチョ」を完璧なスペイン語で歌い上げます。またスタンディングオベーション、オトラ、オトラの声、「cielito lindo」、3度目のスタンディングオベーション、オトラオトラ、3つ目
のアンコール曲は「el cumbanchero」
2時間の演奏会でした。
 さてコンサートの動画ですが、今回海外だからでしょうか、練習艦隊司令部の情報管理が厳しいように感じました。多分日本での公演とはちょっと違うように思います。(行ったことはありませんが。) もちろん訓練なので当然だと思います。多くは語りませんが、ちょっと混乱しています。コンサートの動画はいいんじゃないかとは思いますが、迷惑がかかる人がいると申し訳ないので、しばらく様子見します。他の人がアップして問題ないようでしたら是非なんらかの形でshareしたいと思いますし、カピタンさんが必要であればその時は喜んで提供します。いつも人の動画で楽しんでいるのに申し訳ありません。
 最後に三宅さんは私の想像以上に素晴らしい人です。

  どうでしょう、スタンディングオベーションを伴うアンコールが3回もあったという熱狂ぶりは、練習艦隊音楽隊の演奏の素晴らしさを雄弁に物語っています。

 そして、第二部でのカリビアンミュージック・オン・パレードでは、三宅由佳莉さんがコンガでリードされたとのこと。素人ながら、これって凄いんじゃないだろうかと驚いた次第です。元々才能豊かな方だとは思っていましたが、畑違いの楽器(パーカッションの場合はその種類が半端ない∑(゚Д゚))をマスターするのが容易だとはとても思えません。練艦隊音楽隊に配属されるため、気の遠くなるような修練を積んで来られたのでしょうね。

 なお、動画のアップについては、「sgt」さんの負担にならないことを第一に検討してくださいとお願いいたしました。

 ペルー・カヤオの総括記事がまだ途中でしたが、ホットな情報が入ってきましたので、こちらを優先致しました。

東京音楽隊の博多公演

 今週の月曜日(2019年7月22日)、東京音楽隊は、福岡国際会議場で開催された「博多開港120周年記念式典」において、記念コンサートを行いました。

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福岡国際会議場

 陸海空合同演奏会(同7月20日)から一日置いての演奏会です。つい先日まで20日ほど、カナダのハリファックスで開催されたロイヤルノヴァスコシア国際タトゥーに出演し、帰国してから間もないタイミングで二つの大きな演奏会に臨んだ東京音楽隊の皆さま、本当にご苦労様でした。限られた時間の中で音を仕上げるのは大変だったと思います。でも、涼しい顔をしてやってのけるんですよね(╹◡╹)

 ネット上に、このコンサートに関する事前の情報配信が結構上がっているのですが、ある業界紙のコンサート紹介記事によると、募集枠は500人とのことです。かなり少なめですが、あくまで大会議場での式典の一部としての開催ですから。昨年、横須賀で行われた防衛セミナーでの演奏会も同じような感じでした。

 ところで、この業界紙の記事をツイートされている方がいらっしゃって「博多で東京音楽隊なんだ」とちょっと驚いておられるようでした。なんで東京の音楽隊が博多まで来るの?と言う素朴な疑問なのでしょう。ちょっと微笑ましく読ませていただきました。

 さて、500名と言う少ない枠に収まることができた方々は本当に幸運だと思います。2000名超えの大きな会場でも、なかなかチケットが当たらないのですから。

 そんな幸運な方々の一人が、このブログを読んで下さっている「MIZUHO」さんです。つい先日投稿した「長崎合同演奏会での東京音楽隊」と言う記事にコメントを入れてくださいました。

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 コメント全文を以下に引用させて頂きます。

博多も楽しかったですよ。1時間ちょっとの演奏会でした。MCは 荒木さん。
印象的だったのは 「ノートルダムの鐘」中川さんの歌唱もあって 終わった後 涙でました。中川さんの歌声も素晴らしいですね。 また、水曜コンサートでも 演奏された「クマーナ」途中で隊長は いつものように演奏に参加です。終わりは横野さんが立ち上がり曲を締めました。最後は「スペイン」です。アレンジが変わってました。荒木さんから アドリブソロを楽しんでとの紹介があったのですが 隊長は指揮台ではなく 始めからパーカッションの位置です(笑) 越水さんのソロでスタートです。トランペットの海曹長のソロ パーカッションは男性奏者3名と隊長が輪になって 順番にリズムを刻んでいかれ やがてステージが暗くなりドラムにスッポトライト。中村さんのソロ しばらくすると他の奏者がステージからいなくなり 中村さんのソロが続くのですが すごい!圧巻の演奏です。やがて他の人も 戻りエンディングです。横野さんが締めました(笑)中村さんかっこよかったです。会場からも大きな拍手喝采です。盛り上がりました。アンコールは川上さんと中川さんで「ふるさと」「軍艦」でした。
東京音楽隊のすごさを直に感じることができ 良かったです。実は藤沼さん推し(笑)なのでソロや歌声を聞けなかったのは 少々残念なところもあるのですが またの機会と いう事で・・(*^_^*)
他の隊員さんの魅力もたくさん見つけましたよ。これからも応援していきたいと思います。
演奏会の様子が少しでも伝わると良いのですが・・・

 少しどころか、演奏会の様子が活き活きと伝わってきますよね。我がブログチームにまた一人、素敵なレポーターが誕生したわけです(╹◡╹)

 「MIZUHO」さんは、同じコメント欄に合同演奏会のプチレポートも寄せて下さっていますが、お住いは山口県です。東京音楽隊の生演奏が聴きたくて、台風迫る中、九州まで進出されたのだそうです。

 

 そして、昨夜、「はとぽっぽ」さんからもレポートコメントを頂きました。「はとぽっぽ」さん、お久しぶりです(╹◡╹) 以下にコメントを引用します。

深夜にすみません。7/22に福岡国際会議場3Fホールで開催された、博多港開港120周年記念式典において演奏された東京音楽隊のコンサートに行って参りました。当選ハガキと引きかえに、入場チケットと一緒に曲目を頂いたので報告させて頂きます。

 1.行進曲「マリーン・シティ」

 2.シーゲート序曲 

 3.ノートルダムの鐘 ハイライト 

 4.クマーナ

 5.海・その愛

 6.ジャパニーズ・グラフィティXX~小林亜聖作品集~

 7.スペイン

 でした。3はディズニーのメドレー? 中川麻梨子さんの独唱でした。5は川上良司さんの独唱。そして、アンコールが2曲。

 最初は民謡の「ふるさと」うさぎ追いし~のあれです。これは中川さん、川上さんのデュエットでした。2曲目がお馴染み「軍艦」。6は呉音楽隊の演奏で拝聴したこともあるのですが(カレーフェスタ)、7のドラム演奏が素人の私でも凄い演奏でした。(すみません。表現が乏しくて・・・)そして、司会の女性が博多弁を使って「よかね~♪」 「いくばい~♪」といった台詞を使っていました。この女性の司会も上手でした

 セットリストをありがとうございます。全体の構成がよくわかります。

 そうですか、女性の司会は、荒木美佳さんですね。いつも元気で楽しく私たちを乗せてくれます。本当に名司会ですね(^ ^)

 

 「MIZUHO」さん、「はとぽっぽ」さん、レポートをありがとうございます。おかげさまで、情報に乏しく記事を書こうにも書けなかった、このコンサートの記録を残すことができました。

 お二人がともに強いインパクトを受けられたパーカッションパートの演奏、中でも中村圭吾さんのドラムソロが、今回のコンサートの目玉の一つであったことがわかります。いやもう、見たかった、聴きたかった(≧∀≦)

 9月の昭和女子大人見記念講堂での演奏会でもこのプログラムが取り入れられるといいな。あ、当選すればの話です(╹◡╹)

 

マサトランにおける練習艦隊のイベント

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 今朝の記事で、マサトランでのイベント情報がないとボヤきましたが、「すぎ」さんが早速コメント欄に情報を提供してくださいました。

 私がフォローしていたTwitterではなくFacebookの方に情報が掲載されていました。

 現地時間の26日(金)、27日(土)に次のようなイベントが予定されています。

 

26日(金)アンジェラベラルタシアターにおいて

 1830〜1930 武道と太鼓のデモンストレーション

 1930〜2030 練習艦隊音楽隊に夜コンサート

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(この写真はペルーでの演奏会の模様です。間も無く記事をアップします)

 

27日(土)マサトラン港の立ち入り規制区域において

 0900〜1100 護衛艦「いなづま」の一般公開

 

 動画、静止画が提供されるのを期待していますが、今回は入港歓迎行事の動画も上がっていないようですし、提供されるとしても、ちょっと時間がかかるかもしれません。

 エクアドルでの「涙そうそう」のような、情感溢れる三宅由佳莉さんの歌唱がまた聴けるといいですね(╹◡╹)

マサトラン

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 我が練習艦隊は、日本時間で本日の夕刻以降、メキシコのマサトランに入港します。

 今回から、訪問国の国旗でヘッドを飾ることにしました。過去記事にも訪問国の国旗を入れておきます。

 マサトランの港は下の写真のとおりです。この航空写真で見る限り、港の奥の方は水深が十分あるのかどうかもはっきりしませんし、大きな桟橋もないようですので漁船などが使用しているのではないかと思われます。我が艦隊は、十分な水深が確保できていそうな赤色破線のあたりのコンテナ埠頭と思われるところに係留するのではないでしょうか。街の向こう側にはビーチリゾートが広がります。

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 さて、メキシコです。メキシコと言えば、私の年代ならばサボテンにソンブレロ、タコスにテキーラというのが典型的なイメージでしょうか(若い人もそうなのかな?)。

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 私が参加した遠洋練習航海部隊もメキシコを訪問しましたが、太平洋側ではなく、カリブ海側のベラクルスでした。その時の思い出を綴った記事がありますので、興味のある方はお読みください。

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 私が訪れたベラクルスもメキシコ有数のリゾート地でしたが、今回練習艦隊が寄港するマサトランも、太平洋の真珠とまで言われる美しい海岸線を誇る一大ビーチリゾートです。

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 せっかく訪れるのですから、リゾート気分を満喫してもらいたいものですが、各艦と司令部所属の幹部自衛官以外の実習幹部や乗員は制服を着用しての上陸ですし(私の時はそうでした、今も同じじゃないかと思います)、寄港地での様々な任務(イベント)もありますので、心ゆくまでゆったりすることはできないでしょう。

 それでも、スペイン語圏での「言葉が通じない」という状況を楽しみながら見聞を広げていただければと思います。本当に「目から鱗」のようなことがたくさんありますから(^ ^)

 マサトランでの行事予定等について、在メキシコ日本国大使館のホームページには、何一つ情報がありません。というか、練習艦隊がやってくることすら一言も掲載されていません。ただ、大使館のツイッターに一つだけツイートがありました。

  グーグル翻訳でスペイン語を訳すと、

日本海自衛隊の訓練部隊がマサトランに到着し、あなたは船のうちの1つを訪問することができるだけでなく、武道、日本の太鼓と音楽のバンドの壮大なコンサートのプレゼンテーションに出席することができます。

 うーん、何一つ具体的じゃないのね。

 一応、このツイッターが一番頼りになりそうなので、フォローしておきます。

 

 最後に、メキシコ国歌の動画を入れておきます。三宅由佳莉さんは、「かしま」での艦上レセプションの冒頭、「君が代」を読誦される前に、このメキシコ国歌をスペイン語で歌われるはずです。

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三宅由佳莉さん、マレコン2000での「涙そうそう」(エクアドル)

 一昨日、「練習艦隊音楽隊、マレコン2000での演奏会(エクアドル)」という記事を書きました。エクアドルグアヤキル練習艦隊が入港した7月14日(日)の夕刻、グアヤス河畔にあるマレコン2000という公園で、空手の演舞、艦隊祥瑞太鼓の披露に引き続き、艦隊音楽隊の演奏会が行われた際、「君の瞳に恋してる」を演奏する動画を「すぎ」さんが見つけて下さったので、その報告をさせていただいたものです。

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 グアテマラ国立劇場での演奏については、フル動画まで提供されていましたが、ペルーでもエクアドルでも音楽隊の動画が見つからない状態が続いていましたので、大変貴重な一本でした。撮影された「de todo un poco(「ほんの少し」の意)」さんにありがとうが言いたかったものですから、動画のコメント欄に感謝の気持ちとともに、三宅さんの歌唱を録画した動画がもしあれば、アップロードして欲しいと書いておきました。反応あれば儲けもの程度の期待でしたが、まずその日のうちにコメントへの熱烈な返信があり、そして昨日「すぎ」さんから、三宅さんが歌っている動画が新たにアップされているとの報告をいただきました。大変素早い、そして誠実な対応に心底感激しました。また、他の方からも「別の動画をアップするよ」との返信をいただいていますので、ひょっとしたら、もう1本くらい増えるかもしれません。楽しみですね(╹◡╹)

 「de todo un poco」さんは、当初ステージに向かって右側、つまり三宅さんとは反対側から撮影を始めるのですが、大胆にも撮影しながら観客席の前を横切って左側へ移動、三宅さんの近くで撮影して下さっています。現場ではちょっと顰蹙を買ったかもしれませんが、そのおかげで世界中の人々がより良い動画を見ることができています。その辺、なかなか割り切るのは難しいものがありますね。

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 下は、ストロボライトを浴びた瞬間の三宅さんです。顔の表情も少しわかります。「すぎ」さんのアイディアです。

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 さて、肝心の歌ですが、拝聴して正直驚きました。

 まず、今回アップされたエクアドルでの「涙そうそうです」まずはお聞きください。

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 この歌は、これまで、多くの機会に歌われてきましたが、全く別人が歌っていると思うほどの変わりようです。途中で一度十分な声が出ない場面はありましたが、全体に漂う深い叙情感も格段に磨きがかかっていますし、お分かりでしょうか、綺麗に小節が回っています。いつの間にこんな技を身につけられたのでしょう。

 昨年来、三宅由佳莉さんの歌を生で拝聴する機会に多く恵まれましたが、その度に「動画などで聞いてきた歌とは違う」との印象を得ることが何度もありました。これまで、いくつかの記事でそのことを書かせていただきましたが、今回は印象どころではなく、明らかな「進化」をまざまざと見せつけられました。常に努力を惜しまない方だとは思っていましたが、完全に脱帽です。素晴らしい。

 2014年の那覇基地でのサマーフェスタで歌われた「涙そうそう」の動画リンクを貼っておきます。これもフレッシュで素敵な歌唱なのですが、聴き比べると、どれほどの進化を遂げられたのかがよくわかると思います。www.youtube.com

 いかがだったでしょうか、今回動画をアップして下さった「de todo un poco」さんには感謝の言葉もありませんね。

 ところで、この動画のおかげでもう一つわかったのは、三宅さんのご昇任が今回はなかったということです。この演奏会は7月14日ですが、左袖の階級章は3等海曹のままでした。

 以前、何かの記事で、そろそろ2等海曹に昇任させて欲しいと思う反面、いつまでも3等海曹のままでいて欲しいという複雑な心境、というようなことを書いたことがあります。でも、最近の三宅さんを見るにつけ、情感豊かに進化した歌唱だけでなく、その表情や立ち居振る舞いからは、中堅海曹としての確固たる風格が感じられ、新たな階級章が十分よく似合うに違いないと、そう思うのです。