あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

三宅由佳莉さん、マレコン2000での「涙そうそう」(エクアドル)

 一昨日、「練習艦隊音楽隊、マレコン2000での演奏会(エクアドル)」という記事を書きました。エクアドルグアヤキル練習艦隊が入港した7月14日(日)の夕刻、グアヤス河畔にあるマレコン2000という公園で、空手の演舞、艦隊祥瑞太鼓の披露に引き続き、艦隊音楽隊の演奏会が行われた際、「君の瞳に恋してる」を演奏する動画を「すぎ」さんが見つけて下さったので、その報告をさせていただいたものです。

retcapt1501.hatenablog.com

 グアテマラ国立劇場での演奏については、フル動画まで提供されていましたが、ペルーでもエクアドルでも音楽隊の動画が見つからない状態が続いていましたので、大変貴重な一本でした。撮影された「de todo un poco(「ほんの少し」の意)」さんにありがとうが言いたかったものですから、動画のコメント欄に感謝の気持ちとともに、三宅さんの歌唱を録画した動画がもしあれば、アップロードして欲しいと書いておきました。反応あれば儲けもの程度の期待でしたが、まずその日のうちにコメントへの熱烈な返信があり、そして昨日「すぎ」さんから、三宅さんが歌っている動画が新たにアップされているとの報告をいただきました。大変素早い、そして誠実な対応に心底感激しました。また、他の方からも「別の動画をアップするよ」との返信をいただいていますので、ひょっとしたら、もう1本くらい増えるかもしれません。楽しみですね(╹◡╹)

 「de todo un poco」さんは、当初ステージに向かって右側、つまり三宅さんとは反対側から撮影を始めるのですが、大胆にも撮影しながら観客席の前を横切って左側へ移動、三宅さんの近くで撮影して下さっています。現場ではちょっと顰蹙を買ったかもしれませんが、そのおかげで世界中の人々がより良い動画を見ることができています。その辺、なかなか割り切るのは難しいものがありますね。

f:id:RetCapt1501:20190724005833j:plain

 下は、ストロボライトを浴びた瞬間の三宅さんです。顔の表情も少しわかります。「すぎ」さんのアイディアです。

f:id:RetCapt1501:20190724005812j:plain

 さて、肝心の歌ですが、拝聴して正直驚きました。

 まず、今回アップされたエクアドルでの「涙そうそうです」まずはお聞きください。

www.youtube.com

 この歌は、これまで、多くの機会に歌われてきましたが、全く別人が歌っていると思うほどの変わりようです。途中で一度十分な声が出ない場面はありましたが、全体に漂う深い叙情感も格段に磨きがかかっていますし、お分かりでしょうか、綺麗に小節が回っています。いつの間にこんな技を身につけられたのでしょう。

 昨年来、三宅由佳莉さんの歌を生で拝聴する機会に多く恵まれましたが、その度に「動画などで聞いてきた歌とは違う」との印象を得ることが何度もありました。これまで、いくつかの記事でそのことを書かせていただきましたが、今回は印象どころではなく、明らかな「進化」をまざまざと見せつけられました。常に努力を惜しまない方だとは思っていましたが、完全に脱帽です。素晴らしい。

 2014年の那覇基地でのサマーフェスタで歌われた「涙そうそう」の動画リンクを貼っておきます。これもフレッシュで素敵な歌唱なのですが、聴き比べると、どれほどの進化を遂げられたのかがよくわかると思います。www.youtube.com

 いかがだったでしょうか、今回動画をアップして下さった「de todo un poco」さんには感謝の言葉もありませんね。

 ところで、この動画のおかげでもう一つわかったのは、三宅さんのご昇任が今回はなかったということです。この演奏会は7月14日ですが、左袖の階級章は3等海曹のままでした。

 以前、何かの記事で、そろそろ2等海曹に昇任させて欲しいと思う反面、いつまでも3等海曹のままでいて欲しいという複雑な心境、というようなことを書いたことがあります。でも、最近の三宅さんを見るにつけ、情感豊かに進化した歌唱だけでなく、その表情や立ち居振る舞いからは、中堅海曹としての確固たる風格が感じられ、新たな階級章が十分よく似合うに違いないと、そう思うのです。