あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

夢のような初夢

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 「一富士二鷹三茄子」とはよく言いますが、その謂れは、現在でも私達日本人の、ある意味崇敬の対象である富士山とそこから感じ取れる霊力に対する江戸時代における信仰の中心であった富士神社(浅間神社)、その中でも有力だった「駒込富士神社」の近くに立派な鷹匠の屋敷があり、当時の駒込は茄子の名産地としても知られていたため、川柳に「駒込一富士二鷹三茄子」と詠まれたことで、縁起の良い物として広く定着したということのようです。

 とは言え、そんな縁起物の初夢を実際に見たことのある方はどれくらいいらっしゃるのでしょう? 少なくとも私は見たことがありません。と言うか、長らく生きてきたにもかかわらず「こんな初夢を見たことがある」と言う明確な記憶もありません。

 そんな私ですが、寒さのためか、疲れのためか、元旦の夜は眠くて仕方なく、とても早くに床に就きました。

 そのためでしょうか、長ーい夢を見たのです。勿論すべてを覚えているわけではありませんが、とても長い夢を見たと言う感覚が残っています。

 現実離れした、辻褄の合わないことだらけなのでしょうけど、目覚める瞬間に脳がそれらを整理して、曲がりなりにも筋の通った風な物語として提供しているんじゃないかと、何の根拠もありませんが個人的には思っています。

 それはともかく、夢の中身ですね。

 いずれも断片的な記憶ですし、見た順番も曖昧ですが、白壁の大きな宿舎というか寮のような建物から、私の記憶が始まっているような気がします。何の施設なのかはよく分からないのですが、私はそこへの強い帰属意識を感じていましたので、海自を象徴していたのかも知れません。その一階部分の端の方に、何故か部屋を割り当てられた私は、狭い室内を覗いたあと、巨大な施設を探検して回りました。山の斜面を巧みに使った複雑怪奇な構造で、何階建てというような把握もできません。只々好奇心の赴くままに、迷路のような施設内を歩き回りました。なんだか面白いものがたくさんあったような気がするのですが、細部は靄の中に霞んでしまいます。

 そこからどう展開したのか、次の記憶は公園のようなところで、黒の演奏服を着用し立位のままで演奏する海自の音楽隊でした。

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 皆さんがとても楽しそうに、リラックスして演奏している姿から、遥かな思い出のような懐かしさと、夢のような心地よさを感じました、というか夢だし。

 集団から抜けて、向かって右の方に歩き出す隊員が目に入ったものですから近づいてみると「あ、岩田さん」

 マスクをつけていない素顔の岩田さんがとても懐かしかったのですが、そこでの会話が少し妙なものでした。

 細部は覚えてませんが、岩田さんはこんなことを仰いました「以前は、演奏会の後に敬礼を交わしたり、カジュアルな交流がありましたけど、最近、演奏会の取材がちょっと堅苦しい感じですね」

 夢の中では「そうかー」と応じていたと思いますが、覚醒めてみれば、そもそもずっと演奏会なかったし、不思議な会話なのですが、何しろ夢なので説明のしようもありません。

 夢は更に展開し、音楽隊のファンの皆さんと広い散歩道を歩いていると、川上さんと三宅さんのお二人に出会いました。歌っておられたのかどうかわかりませんが、川上さんは冬制服、三宅さんは何故か私服でした。マスクはしてません。

 で、私達はお二人と談笑しながら再び歩き始めたのです。向こうから、馴染みのファンの方々(誰なのかわかりませんが、夢の中では馴染みの方として認識されてました)が歩いてこられたので、どんな反応を示すのか、みんなちょっとワクワクしていました。

 ところが彼らは全く気付く様子もなくすれ違おうとするので、私が「○○さん!(どんな名前で呼んだのか、全く記憶にありません😖)」と呼びかけると、三宅さんたちに気付いた彼らは「うわ、何ですか、どうしたんですか」と、目を白黒させて、狼狽えるような驚きを見せたので、みんなで大笑い。

 なんだかとても楽しく、もう春がきたかのような温かい気持ちで目覚めることができました。

 夢ですから、支離滅裂な内容なのですが、目覚めたあと、温かさと、ちょっとだけ心の痛みを感じました。

 新年早々こんな夢を見るほど、海自音楽隊の演奏会の正常化を心待ちにしている自分を再発見できた一方、演奏会がなかったとはいえ、ブログもYou Tubeも、すっかりご無沙汰してしまっている自分にちょっと失望した感じでしょうか。岩田さんの言葉は、そんな自分の気持の表れではなかったかと思います。

 いずれにせよ、人生初と言ってよい初夢に、マスクを外した音楽隊の皆さんが出演されたことが、遠からず事態が終息し、あの日常が蘇る兆しという、夢のような初夢(だから夢だし😆)であってくれればと思わずにはいられません。

 つまらない話にお付き合い頂きまして、ありがとうございました😅