あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

三宅由佳莉さんの不思議な動画

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 このところ、本当に三宅由佳莉さんを扱う記事が目白押しで、なんだか、ブログの草創期を思い出します(╹◡╹)

 もちろん、三宅由佳莉さんのインスタグラムが、全く予想もできない、ゲリラ的な動きを見せていることもあるのですが、これまた、誰も予想していなかった練習艦隊歓迎行事でのパフォーマンスもありましたし、軍事フォトジャーナリスト・菊池雅之さんのチャンネルが三宅さんの秘蔵映像を公開されたりと、よく、こんなにいろんなことがタイミング良く重なるものだなと驚いています。

 そんな折、たまたまスマホYouTubeを適当に流していたら、またしても初めてお目にかかる、非常に珍しい動画に行き当たりました。何故こんな動画があるのか、よくわからないのですが、とにかくあったんです。

 皆さんは、陸上自衛隊水陸機動団をご存知でしょうか。

 2018年3月、陸上自衛隊に新たに編成された部隊ですが、「日本版海兵隊」とも呼ばれています。風雲急を告げるが如き東シナ海情勢を受け、島嶼国家である我がl国の離島防衛あるいは、奪回作戦を念頭に「西部方面普通科連隊」を発展的に解消する形で新編された重要な部隊です。

 本来なら観艦式が行われる予定だった2018年に、オリンピック支援の準備の関係で一年前倒しで実施された「自衛隊観閲式」において、新編直後の水陸機動団は、沖縄に駐留する米海兵隊第3機動展開部隊とともに水陸両用車(AAV7)での車両行進を行い、内外に向けた鮮烈なデビューを果たしました。

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 このような図柄は、ミリタリーファンの関心も勿論集めますが、それ以上に、国際社会に対する政治的、軍事的な強烈なメッセージとなります。日米「海兵隊」の緊密な連携をアピールすることが日米両政府の共通の意思であることを明確に示すことになるからです。米国政府にその意思がない限り、このようなパレードは決して実現しないのです。その意味で、結果として昨年の観艦式が中止になってしまったことは残念なことではありますが、2018年に観閲式が挙行されたことには、それを遥かに上回る意味があったと私は思っています。

 

 ところで、陸上自衛隊の部隊や学校などにはそれぞれ独自の「隊歌」や「校歌」があり、とても大切に扱われています。私は現役時代に何度か陸上自衛隊の学校に入校しましたが、入校式や卒業式には必ず、国歌「君が代」と校歌が斉唱されました。いや、ひょっとしたら海上自衛隊の部隊や学校にもあったのかも知れませんが、私の記憶には残っていませんので、あったとしてもあまり重きは置かれていなかったのではないでしょうか。

 陸上自衛隊は、究極的には個々の隊員が戦力そのものですから、その精神的な拠り所としての「隊歌」というものが重要視されるのではないかと思います。

 そして、先ほど触れた「水陸機動団」にももちろん隊歌(団歌)があります。

 冒頭で私が発見したと申し上げた動画は、なんとその水陸機動団の団歌を、川上良司さんと三宅由佳莉さんが歌われるシーンなのです。その背景がよくわからないのですが、おそらく水陸機動団の新編祝賀会場に設けられた大スクリーンに、東京音楽隊が演奏する「水陸機動団団歌」が流れるのです。演奏されている場所は、東京音楽隊の奏楽堂ですので中継映像か録画なのでしょう。まずはご覧ください。

www.youtube.com

 動画のタイトルにあるように、この映像は、同団隊歌の初演らしいのです。私は混乱してしまいました。もちろん、東京音楽隊の演奏、川上良司さんと三宅由佳莉さんの歌唱、ともに素晴らしいのですが、何故、陸上自衛隊の新編部隊の隊歌初演が海上自衛隊東京音楽隊なのか。陸上自衛隊中央音楽隊が演るのが筋なのではないか、と思ったものですから、この動画のコメント欄にその旨の質問をしてみたのですが、未だ回答はありません。

 収録されたのは2018年の4月27日です。陸自中央音楽隊は、この年の5月にドイツのデュッセルドルフに遠征していますが、その準備等で余力がなかったということなのでしょうか。いや、もちろん文句を言っているのではありません。川上さんや三宅さんの動画を発見できて嬉しいのですが、それでも「何故海自が?」という疑問が解消されず、なんだかスッキリしません。事情をご存知の方がおられましたら是非教えてください。