あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

おかえり!(その2)

 本日行われた練習艦隊帰国行事の様子を伝える記事や写真はないものかと探していましたが、先ほど、この行事に参加された方のツイッターに、無事帰国して逸見岸壁に係留中の「かしま」の写真が掲載されました。

 外洋巡航中、ずっとフォローしていた艦ではありますが、祖国の地に繋がれた姿をみて、なんだかホッとした感じがします。

  実習幹部は、帰国行事後、それぞれの任地に旅立って行ったとの報告です。

 当初は上のツイートだけだったのですが、HARUNA@J-NAVYさんが、もう一つアップしてくださいましたので、ここに追記させていただきます。

  巣立つ実習幹部の一人一人と握手する梶本司令官が涙目だったこと、最後の帽振れではHARUNAさんも涙腺崩壊してしまったとの報告です。いいツイートですね(╹◡╹)

 

 実は、私自身は、自分が帰国した時のことを全く覚えていないのです。久々に祖国の地を踏んだ感激などがあったなずなのに… そのくせ、航海中の様々なエピソードはよく覚えています。内容は、以前、シリーズで書いたとおりです。帰国行事の記憶がないのは、外地で経験したことのインパクトが大きかったせいなのかも知れませんね。

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 ところで、実習幹部の諸官は、それぞれの任地に向かっていますが、地上部隊に配置される者は自分が行くべき場所がはっきりしていますので問題はありません。一方、艦艇勤務を命ぜられた者は、そう簡単ではありません。まず自分の着任すべき艦が今どこにいるのかを探すことから始まります。そして艦の副長と連絡を取り、いつどこで着任すべきか調整することになります。動き回る部隊に着任するのは、なかなか厄介ですね。私は艦艇乗りではありませんでしたので、そのような経験をしたことはありませんが、実任務で行動中の艦に着任する場合などは、艦の搭載ヘリで拾われたり、潜水艦であれば、夜陰にまみれ、海岸からゴムボートで揚収されたりすることもあると聞きました。それはそれで、思い出深い着任になるのではないでしょうか。

 こういう「非日常性」がそこかしこに見られるのが海上自衛隊勤務の魅力の一つだと思います、とさりげなく海上自衛隊の宣伝をさせていただきました。若い人が読んでくれてるといいなぁ。

 

 今回は、帰国行事を終えた実習幹部(あ、もう実習幹部ではありません、正規の士官です!)がそれぞれの任地に向け出発したとのツイートを拝見しての連想記事でした。

 新任士官の諸君、おかえり!そして頼むぞ!