数日前までは雨の予報でしたが、きょう10月24日(木)、横須賀の天候は何とか持ちこたえそうです。
5月21日(火)に、太平洋巡航のため横須賀を後にした我が練習艦隊は、本日入港し、1030(ひとまるさんまる)から逸見岸壁で帰国行事が行われます。
この写真は一昨年の練習艦隊帰国行事の様子です。
嵐の中、出国を見送ったのが、つい先日のことのように思えます。この5ヶ月間、国内で日々の生活に追われていた私たちには、さしたる変化もありませんでしたが、実習幹部、そして各艦乗員の諸官は、見違えるほどの成長を遂げている筈です。
自分たちにはその実感がないかも知れませんが、成長とはそういうものでしょう。
実習幹部は、幹部海上自衛官として初めて実任務の現場に投入されて行きますし、遠洋練習航海部隊はその編成を解かれ、練習艦「かしま」と護衛艦「いなづま」は、それぞれ原隊での任務に復帰します。
もちろん練習艦隊音楽隊の皆さんも、それぞれの原隊に復帰し、日常を取り戻すことになります。
遠洋練習航海は、実習幹部や音楽隊など普段艦艇に馴染みのない乗組員にとってはもちろんのこと、各艦固有の乗員にとっても「非日常」の連続です。
わずか5ヶ月の日程ではありますが、祖国を遠く離れての任務には苦労も多かったことでしょう。ご家族が、今次台風の被害に遭われたという隊員もいる筈です。
それでも、実習幹部の育成に加え、訪問各国との交流など、この艦隊が残した成果は決して小さなものではないと思います。
そんな練習艦隊の諸官に対し、心からの労いの気持ちを込めて「おかえり!」と言わせて頂きます。