昨日、「東京音楽隊のランチタイムコンサート」という記事を書きました。本日の赤坂での水曜コンサートと明日の新宿での木曜コンサートについて、改めて紹介したものです。
その時点では、時期こそ例年と大きく異なりますが、いつものような展開になるものと思っていましたし、会場に行くことのできない私としては、動画の投稿が待ち遠しいなぁという気持ちでおりました。
ところが、本日、赤坂会場へ行かれた方々からのいくつかの報告に大変驚きました。
本年3月の定期異動で、三宅由佳莉さんは横須賀音楽隊へ、そして中川麻梨子さんが東京音楽隊へ、相互交代の形でそれぞれ転勤されていたのです。
一昨年の11月に、「三宅由佳莉さんの転勤」という記事で、三宅さんも東京音楽隊勤務が長くなっているので、そろそろ転勤かも、と書きましたが、実際に異動になっていたことを知ると、やはり驚きますよね。
もっとも、この記事の中でも「制度的には最もリーズナブル」としていた形になりましたので、異動先は全く驚くことではないのですが、東京音楽隊にとって、例年になく多彩なイベントが控えていそうな今年度です。来年3月の定期かな、と思っていたので、このタイミングでの異動に驚いたという次第です。
でも、「今はちょっと間が悪い」と異動のタイミングを伸ばしていると、全体が回らなくなるということもありますし、三宅さん自身の経歴管理上も好ましいことではありません。長期勤務者になっていることで、不利益を被ることもあります。
大きな懸案事項であったと思われる三宅由佳莉さんの補職問題が、ようやく決着を見たことで、海上自衛隊の各音楽隊には、従来にも増してダイナミックで華々しい活躍が期待できそうです。
まず、セントラルバンド所属となった中川麻梨子さんです。
新人の頃から、確かな歌唱力と重厚な声質には定評があり、多くのファンを抱えています。今後は、全国を股に掛けての演奏活動が始まりますし、今年は、おそらくですけど海外公演でその歌声を披露する機会もあるでしょう。三宅由佳莉さんが創り上げて来られたものとはまた一味違う世界を創造していかれるのだと思います。
昨年の自衛隊音楽まつりに初めて出演されたのも、今回の異動を見据えての起用だったのでしょうね。
歌姫５人揃い踏みでのア・カペラでは、出だしから中川さんの重厚な声が他の皆さんの華やかな歌声を支えていました。
中川麻梨子さんの、今後の活躍に大いに期待しています。
そして、三宅由佳莉さんです。
パイオニアとして、10年にわたる東京音楽隊勤務ご苦労様でした。この間本当に色々なことがありましたし、歌手として、自衛官として、そして一人の人間として大きく成長されたのだと思います。デビュー当時とは比べ物にならないほどの風格を身につけられての、初めての転勤です。
今後は横須賀音楽隊員として、基本的には横須賀警備区内での演奏活動となりますが、中川さんがそうであったように、地方音楽隊の演奏会への支援参加や新造護衛艦の命名進水式・自衛艦旗授与式などの機会も少なくないでしょう。セントラルバンドを中川さんに任せることができたことで、ボーカリストとして初めての遠洋練習航海部隊への参加が、ひょっとしたら実現するかも知れません。
新しい環境で、三宅さんが切り拓いていかれるであろう道が、どのようなものになるのか、それもまた大いなる楽しみであります。
三宅由佳莉さんと言えば東京音楽隊、東京音楽隊と言えば三宅由佳莉さんというイメージが強すぎるので、三宅さんの異動を残念がる方が少なくないのではないかとは想像します。でも、今回の異動で、海上自衛隊の音楽隊にどんな変化が起きて来るんだろうと想像するだけでワクワクしませんか？私にはその気持ちの方がはるかに大きいです。
では最後に、本日のランチタイムコンサートの動画が逐次上がって来ていますので、それらを埋めておきます。中川麻梨子さんの歌、大川さんのフルートも上がりました。
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