あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

三宅由佳莉さんの優等賞

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 本題に入る前に、報告です。PCアカウント復旧しました。「1」さんからのコメントに助けられ、必ずログインできるはずだと信じて取り組んだ結果、入れました。「1」さんありがとうございます。

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 本題です。

 以前、「三宅由佳莉さんの肩章」という記事で、三宅由佳莉さんが肩章付きの制服の着こなしを変えたのは、タイミング的にみて、初級海曹課程での教育がきっかけかもしれない、と書いた際、kaiten91さんから頂いたコメントに

入隊時からの三宅さんを見ていた古参のファンの方から、教育隊で三宅さんが優良もしくは優等の成績を修められていると伺いました。

とありました。

 三宅由佳莉さんが受賞されたのは「優等賞」だと思います。

 各教育課程が終了する際に、特に優秀な学生(教育課程に入校中の隊員は、「学生」と呼ばれます)に与えられる名誉です。

 必ず誰かが貰えるというものでもなく、「該当者なし」となる場合もあります。何故かと言えば、学業成績が良いだけで授与されるわけではないからです。

 学業成績に加え、気力、体力、更には、同期をまとめるリーダーシップ、端正な服装容儀、キビキビとした挙措動作、礼節など、自衛官に必要とされる資質が全人格的に評価されるのです。

 どうでしょうか、上に列挙したいずれの項目も、三宅由佳莉さんの優れた点として、各方面から高く評価されているものばかりではありませんか?

 だから、三宅由佳莉さんが教育課程で「優等賞」を取るのは当然?

 そうではないと思います。

 三宅さんが高い資質に恵まれているという面は確かにあるかも知れませんが、資質に恵まれた隊員なら他にいくらでもいます。

 教育課程においては、入校学生の中から、入隊以来の勤務成績が優秀な者を「学生長」に指名します。ですから、学生長は、優等賞の最有力候補であり、ヒラの学生が優等賞を取るのは至難の技なのです。

 三宅由佳莉さんが学生長であったかどうか、それはわかりませんが、いずれにしても「優等賞」を授与されたことがいかに凄いことであるかご説明しましょう。

 三宅さんが入校された初級海曹課程は、全職種が対象の、所謂「義務教育」です。そのような共通課程の場合、全人格的評価で比較すれば、戦闘職種の隊員が学生長に指名されるケースが圧倒的に多いですし、ある意味当然のことだとも言えます。

 ですから、仮に三宅由佳莉さんが学生長に指名されていたのなら、入隊以来の勤務成績がどれだけ凄いのかということです。

 他方、ヒラの学生だったとするならば、課程教育での成績がズバ抜けて優秀だったと言うことですが、学業だけなら入校中だけ頑張れば良いでしょうけど、その他の項目は、とても付け焼き刃で達成できるものではありません。

 平素の弛まぬ努力なくして、そのようなレベルにあることはできないのです。

 戦闘職種以外の小職域の隊員が、「義務教育」で「優等賞」を取ることの凄さがお分かりいただけたでしょうか。

 三宅由佳莉さんは、歌手としてだけでなく、自衛官としても一流であるということです。

 ほんとうに......

 どんなエピソードに触れても、その規格外の展開に驚かされてばかりですが、それらを、なんでもないことのように、涼しい顔でやってのけるのが、三宅由佳莉さんという天下の「大役者」なのです。

 次はどうやって驚かせてくれるのか、心の準備をしながら待ちたいと思います。