あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

三宅由佳莉さんのミュージカル

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 今年の自衛隊音楽まつりの応募受付は10月1日までとのことで、先日陸自のHPから応募しました。例年相当の倍率らしいですね。期待せずに待つことにします。

 はるか昔、私も音楽まつりに出演したことがあります。当時は、宝塚出身の有名な歌手などを招き、制服姿で歌っていただいていましたが、さすがに芸能界で活躍されている一流の方々ばかりでしたので、歌も、語りも、制服の着こなしも見事なものでした。

 いつから芸能人に頼らないスタイルに変わったのかは判りませんが、現在は各自衛隊の音楽隊に所属する「歌姫」のみなさんがステージに花を添えていますね。中でも、海上自衛隊東京音楽隊三宅由佳莉さんは、他の追随を許さない存在感があります。

 もちろん、最もキャリアが長いということもありますが、歌のみならず、優雅で多彩な身体表現、溢れんばかりの笑顔、そして時として見せる目力の迫力など、エンターテイナーとしてのパフォーマンスの力量が格段に高いと思います。

  昨年の音楽まつりのオープニングでも「アフリカンシンフォニー」の迫力あるパフォーマンスを披露してくれました。weloveleaderさんがアップしてくださった動画です。

https://www.youtube.com/watch?v=L9yTzvAcUUo&index=7&list=WL

www.youtube.com

 子供の頃からミュージカル女優を目指していた三宅さんは、高校では音楽専門コースで学びながらダンス部に所属して表現力を磨き、日大芸術学部では声楽を学びつつ空手部に所属、全国大会で優勝するまでに上達したとのこと。大学時代には実際にミュージカルにも挑戦されていたようです(冒頭の写真)。それらのすべてが、今の三宅さんのパフォーマンスに集約されていますね。

 加えて、三宅さんが大学を卒業する年に、海上自衛隊東京音楽隊が初めて歌手の採用枠を設けたという偶然、河邉一彦隊長との出会い、東日本大震災や「祈り」という歌を通じて自らの使命を強く自覚していくという成長の過程などは、出来過ぎと思えるほどドラマチックですよね。

 結局、三宅さんは、ご自分の人生そのものをミュージカルとして演じることで、幼い頃からの夢を叶えつつあるということなのでしょう。