あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

BSテレ東の「おんがく交差点」

 今週は多忙で、ブログに向き合う時間が取れなかったものですから、記事も書けず、せっかく寄せていただいたコメントへの対応も遅れがちになっていることを心苦しく思っています。

 そうこうするうちに、もう明日は定期演奏会ですし、本日0800(まるはちまるまる/まるやーまるまる)から、BSテレ東の「おんがく交差点」に東京音楽隊が出演し、三宅由佳莉さんの歌も放映されました。先週来、東京音楽隊関連のイベントが目白押しで、ファンにとってはゴールデンウィークなのですが、ブログ書きとしては後追い気味で、ちょっと気持ちの座りが悪いです。

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 さて、その「おんがく交差点」、東京音楽隊の久々のテレビ出演です。

 昨夜、拙宅のテレビで視聴予約しようとしたところ、なんとBS全局が写らない状態になっていました。一週間の疲れもあり、「もういいや」と諦めモードで寝てしまったのですが、今朝起床してから、気を取り直してテレビ裏のごちゃごちゃした配線を解きほぐし、なんとか復活させることができました。

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 番組は、進行役の落語家・春風亭小朝さん、番組レギュラーのヴァイオリニスト・大谷康子さんと、樋口好雄隊長、三宅由佳莉さんの4人でのトークを軸に、途中で東京音楽隊の単独演奏「海のさきもり」と大谷さんと東音のコラボで「浜辺の歌」が披露されました。歌はもちろん三宅由佳莉さんです。

 東音の演奏メンバーは、太田紗和子さん(ピアノ)、横野和寿さん(クラリネット)、荒木美佳さん(ハープ)、松本理沙さん(ファゴット)の四方でした。

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 「海のさきもり」は、自衛艦旗授与式でのフル編成の演奏とは全く異なり、太田さんのピアノや荒木さんのハープを交え、吹奏は横野さんのクラリネットと松本さんのファゴットのみで、金管を使わないとても新鮮な演奏でした。フル編成での演奏が持つ力強さは、儀式の華として大変な魅力がありますが、今回のような繊細で抑制の効いた演奏は、聴く者の意識をより強く三宅由佳莉さんの厳かな歌唱と素晴らしい歌詞に向かわせ、楽曲としての「海のさきもり」に 、また格別の趣を与えてくれる気がしました。

 この曲を歌われる時の三宅由佳莉さんが特に凛々しく感じられるのは、国防に任ずる全ての海上自衛官の矜持を一身に担う、そんな気構えがあるからではないかと私は思っています。

 ちょうど一年前、「海のさきもり」について書いた記事がありますので、興味のある方は読んでみて下さい。

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 「浜辺の歌」は、大谷康子さんの文字通り「歌うヴァイオリン」と三宅由佳莉さんの「歌」との協演となりました。大谷さんのヴァイオリンの音色はとても魅力的ですし、東京音楽隊の演奏にヴァイオリンが乗るのってなかなか聴く機会がありませんので思わず聴き入ってしまいました。そして、東京音楽隊にも弦楽器がもう少し増えてもいいのかな、とも思ったりしました。

 三宅由佳莉さんは、「海のさきもり」とは打って変わって、しなやかな身のこなしで、嫋やかにこの美しい唱歌を歌い上げます。本当に別人のようです。

 

 30分番組で、実質は20分程度でしたけれど、ゆったりとした優雅な雰囲気を感じさせてくれました。小朝さんのツッコミも心地よく、とてもいい番組だなぁと思いながら拝見いたしました。

 最後に、小朝さんと大谷さんが、「話の内容も良かったけど、何と言ってもピッとしたあの姿勢ですよね。どうしたらあんな風にできるんだろう」と話されているのを聞いて、やはり例外なく皆さん感心されるんだなぁと思いました。最初から最後まで美しい座り方を崩さずにいられる人なんて、そうは居ませんもんね。

 良い番組を作っておられること、そして東京音楽隊をゲストにしてくださったことについて、BSテレ東さんには心より感謝申し上げます。

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  上の動画は私のYouTubeチャンネルに投稿していたものですが、諸般の事情により非公開としました。「浜辺のうた」と「海のさきもり」を抽出した別の動画があリマしたので、リンクを貼っておきます。埋め込み再生はできないようですので、リンク先へ飛んでお楽しみください。

https://www.youtube.com/watch?v=YXKFAA5wKIg&t=459s

明るい兆しでした(╹◡╹)

 先日、「明るい兆しか?」という記事を書きました。

 郵便局からの居住確認通知が投函されていたことから、ひょっとして東京音楽隊からのチケットが郵便局預かりになっているのではないか、明るい兆しかも?という内容でした。おや?たった二行で書ける内容でしたね(≧∀≦)

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 1月30日に居住確認のハガキを投函しておいたのですが、この週末、局留めになっていた他の郵便物と併せて東京音楽隊からの白角封筒が届けられました。

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 ようやく、念願叶って東京音楽隊定期演奏会に行くことができます。

 先般、今回の定期演奏会での判明している演奏曲目と、ひょっとしたら、今上陛下のために書かれた「祝典行進曲」の演奏があるかも、という記事を書きました。

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 毎回あれこれサプライズの多い東京音楽隊です。ちょっと畏まった定期演奏会でもきっと私たちを「あっ」と言わせるようなネタが仕込まれているのではないでしょうか。

 とても楽しみですし、また演奏会の報告記事が書けることがとても嬉しいです。

痛恨の演奏会(T_T)

 

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 昨日、「横須賀自衛隊ふれあいフェスタ2019」に行ってまいりました。横須賀市京急汐入駅前にあるショッパーズプラザ(イオン・モール)で、1100(ひとひとまるまる)からと1400(ひとよんまるまる)からの2回、海上自衛隊東京音楽隊の演奏会を楽しませていただきました。

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 会場は、ショッピングモールの2階中央にあるイベント広場のようなところで、最上階の天井・明り取りまで吹き抜けという、音楽演奏には向いてなさそうな場所です。

 ショッピングモールでの演奏会を聴くのは初めてでしたが、バンドとの距離感がほぼゼロという恵まれた環境は、何とも言えない一体感を与えてくれます。

 ただ・・・

 早めに会場入りしたおかげで最前列中央の席に座ることができたのですが、音楽隊の皆さまとの距離が近すぎて、スマホ動画屋の私は、どうやって全体を画面の中に収めればいいのか途方にくれました。

 そこで、午前の部ではソロパートの方々にフォーカスしたスマホ縦撮り、午後の部ではで横撮りで、それぞれフル動画を撮影することに致しました。

 まずは、午前の部の縦撮りフル動画をご覧ください。スマホ縦撮りでの演奏会フル動画というのはあまり見かけませんが、このような至近距離での撮影の場合、ソロパートの部分では却って臨場感があるような気がします。いえ、決して言い訳ではございません、まずはご覧ください(╹◡╹)

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 いかがでしたでしょうか。

 演奏曲目をおさらいしてみましょう。

 冒頭は、米海軍の公式行進曲「錨を上げて(Anchors Aweigh)」のスペシャルバージョン。昨年12月に亡くなられたジャスギタリストの山木幸三郎さんは、東京音楽隊の作曲講師もされていたそうですが、この曲はその山木さんのアレンジによるもので、東京音楽隊からの敬意と感謝の気持ちを込めての演奏となりました。

 前半の指揮は、館山(だてやま)康弘・3等海尉です。昨年12月に行われたトリフォニーホールでのハートウォーミング・コンサートでは、前半のMCを務め、男性コーラスのメンバーとして美声も披露して下さいましたね。

 

 2曲目は、ジブリアニメ「魔女の宅急便」から「海の見える街」でした。

 この作品が世に出てからもう30年にもなるんですね∑(゚Д゚) それほどの時を経てもなお、作品も楽曲もいささかも色あせることなく愛され続けているところに、ジブリ作品の制作に注がれる心血がどれほどのものであるかを感じ取ることができます。

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 東京音楽隊が得意とするボサノババージョンでの演奏でしたが、ソロパートのみなさんも輝いていましたね。この曲のソロパートを紹介してみたいと思います。

 

 最初のソロは、サックス奏者の越水泰史(こしみず・たいし)さんです。

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 今回はサックスではなく、ヴェノーバ(Venova)という珍しい楽器です。誰もが学校の音楽の授業で演奏した経験があるリコーダーのように吹けるのに、まるでサックスのような音が出ます。2年ほど前、ヤマハが販売を開始した新しい楽器です。こういうものをちゃんとフォローしているんですね。いつもながらの素晴らしいソロを披露して下さった越水さん、物静かな雰囲気(本当のところは分かりません ^^;)ですけど、渋い存在感を感じさせてくれますよね。プライベートでの演奏活動も含め、個人的に注目しています。

 

 続いてピアノソロ、もちろん太田紗和子さんです。

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 実はリハーサル前のマイクテストの時から観ていたのですが、本当に惚れ惚れする音色です。こんな素敵なピアニストがいる東京音楽隊って凄いんだなぁと改めて思います。動画では、演奏している姿を写すことはできませんでしたが、昨年7月7日の陸海空合同演奏会でのステージ中央でのラプソディ・イン・ブルーの衝撃を思い出しながら流麗な音色を楽しませて頂きました。

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 因みに、演奏後のソロプレイヤー紹介の際、「ピアノ、太田紗和子1等海曹」と聞き、え? 1月1日のご昇任ということになりますが、知る由もなく驚くとともに、何とも言えず嬉しい気持ちになりました。上級海曹としての益々のご活躍を祈念致します。

 

 そして、目黒渚さんのフルートソロです。

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 古巣横須賀での演奏会、横須賀音楽隊時代からのファンがたくさん来られていたと思います。そんな皆さんの前での美しい演奏でした。横須賀在住で、横須賀音楽隊時代から目黒さんとは顔なじみの方が「なんか、東京音楽隊に行ってから、雲の上の人になっちゃったみたいで声掛け辛いって、渚さんファンの息子に言ったら、お父さんだらしないな、僕なんか平気だよと言われました。小学生のくせに生意気言いやがって」と面白おかしく話して下さいました。東京音楽隊に転属になったからと言うよりは、目黒さんご自身の放つオーラが格段に強くなっているからではないでしょうか。東京音楽隊への移動が契機になったのかも知れませんが、その優雅な存在感は半端じゃないですね。

 

 最後は、沼田紘之さんのトロンボーンソロでした。

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 沼田さんのソロについては、昨年9月のランチタイムコンサート以来(私にとっては)です。ランチタイムコンサートの記事でもご紹介したとおり、陸海空音楽隊員による金管五重奏ユニット「TAX」でもご活躍されています。陸海空音楽隊には、軍種を跨いだ合同ユニットが結構あります。音楽隊員といっても、軍種が違えば文化の壁、習慣の壁、言葉の壁があり、完全に理解し会えるものではないと思います。それでも、音楽という共通のステージで一つのものを創り上げようという自主活動は、統合運用のお手本のようなものではないでしょうか。

 ソロ演奏が終わった後のこの笑顔が爽やかですね。

 

 ソロではありませんでしたが、先任伍長、加茂政輝さんのオーボエ

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 以前から、加茂さんのことが気になっていたのですが、その表情からも、演奏する姿勢からも、演奏家としてだけではなく人間としての深い味わいが感じられ、先任伍長識別章がよく似合う方だと思います。きっと、父親的な存在として隊員の皆さんをよくまとめ、樋口隊長を支えておられるに違いありません。今回、動画撮影中に思わず釘付け撮りをしてしまいました。

 

 

 次に演奏されたのは、カーペンターズのナンバーから「青春の輝き」でした。カーペンターズは、米国の兄妹デュオで、私が中学生だった1970年代に世界中を魅了したユニットです。そのヒット曲の数々は、今でも様々なシーンで使用され、多くの人々に親しまれていますね。

 この曲のオリジナルを聴いてみましょう。歌詞もメロディも、本当にいい曲です。

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 さて、東京音楽隊の野外演奏会などでも何度か演奏されたことのあるこの曲ですが、今回は横須賀市出身のサックス奏者・在川詩織さんをフィーチャーした、地元の皆さまへのサービス・プログラムでした。

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 やはり、地元出身の隊員が活躍する姿を見るのはとても嬉しく、誇らしいものですよね。ご家族の方もきっと来られていたのではないでしょうか。

 リハーサルの時、在川さんの左上腕部に装着された階級章が「赤色」ではなく「金色」なのに気づきました。1月1日付で3等海曹に昇任されていたんですね、おめでとうございます。

 昨年、東京音楽隊の演奏会に何度も足を運ぶ機会がありましたが、在川さんのサックスソロが結構多く、今後の東京音楽隊を担う新進気鋭のプレイヤーとして期待されているのを感じましたし、まだお若いのに堂々とした演奏ぶりが光っていました。

 そんな在川さんですが、この曲では最初から最後まで、スタンドマイクの前でのソロ演奏ですし、客席の最前列からは1メートルあるかないかの距離感ですから、流石に緊張されているような気がしました。

 それでも、いつものように素敵な演奏を聴かせてくれましたし、終演後の、ちょっとホッとした笑顔が微笑ましかったです。

 気になるのは、以前はソロ演奏が終わると、客席に向かって手を振ってご挨拶されていたのですが、最近はお辞儀だけになってしまいました。私は、手を振る在川さんの姿をとても清々しく思っていたので、何となく寂しい気がします。まぁ、年寄りの呟きです(≧∀≦)

 因みに、演奏会が終わった後、在川さんにご挨拶する機会があり、ソロ演奏が素晴らしかったことや、ご昇任への祝意をお伝えすることができました。今後益々ご活躍されることを祈っております。

 

 続いての演奏は、横須賀市出身の歌手・山口百恵さんの代表曲とも言える「いい日旅立ち」です。昨年12月18日に、やはりすぐ近くの横須賀芸術劇場で開催された防衛セミナーでの演奏会プログラムにも入っていたこの曲、今回も三宅由佳莉さんの歌が披露されました。

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 リハーサル前に、何か打ち合わせのため右袖から、左袖にいる川上良司さんのもとへ、私の座る最前列の目の前をすり抜けるように通って行かれた際、客席に笑顔を振りまく姿はいつも通りなのですが、どこかハッとさせられる、別人のような雰囲気を感じました。髪が長くなっているせいでしょうか。最近、額を覆うような髪型もあまりされなくなりましたし、新しいイメージ作りをされようとしているのかも知れませんね。

 MCの川口3曹が曲紹介を始めてすぐ、何やら右袖の方に存在感を感じてスマホを振ると、すでに三宅由佳莉さんが待機されていました。イントロが始まり、右袖から静々と歩を進める姿は、三宅さんならではの雰囲気を醸し出します。

 いつも思うことですが、どんな楽曲でも、その歌の世界を十分咀嚼してその中に身を置き、全身でそのテーマを表現されようとしていますよね。今回、本当の目の前でその歌い方や身振りを拝見して、指先まで行き届いた表現ぶりにただただ驚嘆しました。

 そして、歌い終えた後、歌の世界から戻って浮かぶ笑顔と、本当に美しいお辞儀に心を洗われる思いがしました。こういう挙措動作の一つ一つが、多くの国民にとても良い影響を与えているに違いないと思います。ありがとうございました。

 

 通常の演奏会ならば、「いい日旅立ち」を最終曲と紹介して、ここでアンコールへと進むのだと思いますが、このイベントではアンコールなしの調整が行われているのかも知れません。防衛大学校吹奏楽部の演奏会でも、「アンコール!」がかかったにも関わらず、一切応えることなく終わってしまいましたから。

 さて、三宅さんへの拍手が続く中、樋口隊長がもう1曲というジェスチャをして、アンコールへの対応っぽく演出されました。

 そしてステージ左奥の方へ「どうぞ」という感じで手を差し出した瞬間、ピアノの音色が奏でられ始めました。太田紗和子さんによる「幻想即興曲」です。数あるショパンの名曲の中でも大変人気のある曲で、聴いたことのない方はおられないでしょう。

 リハーサル前のマイクテストで「クラシックを」とのリクエストの際にも、この曲の触りすら演奏されませんでしたので、全くのサプライズでした。演奏する姿が見えないのは少し残念でしたが、素晴らしいという言葉以外浮かんできません。これほどのピアニストが海上自衛官の制服に身を包んで国防の一旦を担っていること自体、奇跡のようなものですね。

 

 そして、川口MCが「そろそろお終いの時間が近づいてまいりました」と最終曲である自衛隊行進曲メドレーの紹介を始めました。やはり、アンコールなしでとの調整があったのですね。最後までプログラム曲、途中に1曲サプライズ、という建前になっていました。

 

 行進曲メドレーは、先日の静岡音楽祭で最後に演奏されたものとおそらく同じなのだと思います。陸自行進曲が「陸軍分列行進曲」ではなく「凱旋」なのはなぜでしょう。

 この後行われた防衛大学校吹奏楽部の演奏会では、「陸軍分列行進曲」が演奏されたのですが、その説明で、陸軍を代表する行進曲と言いつつ「現在では警視庁などの観閲式の際に使用されています」と紹介されていました。「はぁ?」と私は思いました。警視庁も使ってるけど、その前に中央観閲式でも陸自部隊の行進で使われているし、そもそも防衛大学校内で行われる観閲式や月例パレードでも使ってるだろ。

 なんか変ですよね。陸軍分列行進曲を敢えて無視するような流れが自衛隊の音楽隊にあるのでしょうか。不思議です。

 陸軍分列行進曲の背景は分かりませんが、わが「軍艦」は揺るぎなく海上自衛隊の行進曲として演奏されました。やっぱり気分が上がります。素晴らしい曲です。本家本元・東京音楽隊の演奏による「軍艦」が最高ですね。

 

 ということで、わずか30分と言いながら、とても充実した演奏会でした。

 今回の演奏会では、太田紗和子さん、在川詩織さんの他に、トランペット奏者の谷口愛奈さんがご昇任されているのを確認しました。改めておめでとうございます。

 

 これだけ素晴らしい内容だったのに、なぜ「痛恨の」演奏会なのか。

 実は、1400からの演奏会のことなんです。

 午後の部は、なんとか東音の全体が収まるように動画撮影したいなと思い、2階から撮ろうか、袖口から撮ろうかとあれこれ、試して見ましたが、スマホ撮影の場合、距離が離れるとどうしようもない動画になってしまいますので、そこは諦めて、午前中と同じ席で横長動画を撮ることにしました。

 演奏プログラムは、1100からのものと同じですが、午前とは違う趣の動画にしたいなとあれこれ工夫しながら撮影を続けておりました。太田紗和子さんの「サプライズ」演奏も終わり、最後の行進曲メドレーのところで、度肝を抜かれるようなサプライズがありました。陸自行進曲「凱旋」の指揮が終わりかけたところで、樋口隊長が右袖の方に向かって、おいでおいで、と手招きします。「え?」と右にスマホを振ると、三宅由佳莉さんが小走りに近づいてきます。「え?え?」 なんと、樋口隊長は三宅さんにタクトを渡し、指揮をしろと言うのです。すごい場面です。しかも、私の席の目の前です。タクトを右手に、リズミカルに左右にスイングしながら空自行進曲「空の精鋭」を楽しそうに指揮する三宅由佳莉さんの後ろ姿が目の前に、そしてスマホのファインダーの中にあります。やがてこちらを振り向いた三宅さんは、満面の笑顔で観客に手拍子を求め、上の階の皆さんに手を振ってご挨拶。そしてまた、バンドの方にむきなおり、引き続き楽しそうにタクトを振るのです。この席を離れなくてよかった(╹◡╹)スマホのファインダーの中の三宅さんを見ながらそう思いました。

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 毎回必ず何かサプライズが用意されていますが、これにはやられました。観客席も大興奮です。素晴らしい、素晴らしすぎる。それだけに痛恨です。

 なんと、この動画、撮れてなかったんです。撮影中に指が撮影中止ボタンに触れたらしく、全く録画されていませんでした。スマホ動画屋のこれが大きなリスクですね。

 あれが撮れていれば、至近距離での三宅さんの楽しそうな指揮ぶりを皆さんにご覧に入れることができただろうに、残念でなりません(≧∀≦)

 と言ってみたところで、撮れてない動画がどこかから出てくる筈もないので、すっぱり諦め、他の方がそれこそ2階から摂ってくださった動画を貼っておきます。本当に楽しそうな三宅さんを見ているとこっちまで幸せな気分になります。 

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 と言うことで、今回はこれまで。

 色々、サイドストーリーもありましたので、逐次スピンオフ記事として上げていきます。そちらもお楽しみに。 

横須賀の会場

    会場は席が52しかなく、あとは立ち見となりますが、早い時間から満席で、すでに立ち見が出ています。

    先ほどリハーサルがありましたが、客席の、本当の目の前での演奏ですので、すごい迫力でした。

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    いまは、ブレイクして皆さん楽屋の方に引き上げたようですが、ファンの方々とのふれあいもあちらこちらで見られ、なんか、とてもいい感じです。三宅由佳莉さんのリハもありました。

    今は、こんな感じで1100からの本番を待っています。

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横須賀へ

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  本日は、横須賀自衛隊ふれあいフェスタ2019というイベントが行われます。先日、記事でもご紹介しましたとおり、今回は東京音楽隊の演奏会も予定されていることから出かけてみることにしました。

    東京音楽隊の演奏のほか、車両など各種装備品の展示や、防大吹奏楽部の演奏、防大少林寺拳法部による演舞なども予定されており、一日楽しめそうです。

   また、報告記事を書きますのでお楽しみに。

  では、行ってきます

明るい兆しか?

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 一昨日、「東京音楽隊定期演奏会のチケットですが…」という記事を書きました。今回はさすがに外れたようだとの報告をしたものです。

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 とは言え、「間違って配達が遅れることだってあるんじゃなかろうか」、との思いがちょっとだけ残っていたものですから、昨日も今日も、帰宅時に郵便受けをしっかりと確認しました。でも、入っているのはチラシばかり。

 やっぱり来てないか、それにしてもこのところチラシばっかりで郵便物がさっぱり入ってないなぁ…

 と、チラシの中に郵便局からのハガキが一枚紛れていました。普段なら読みもせずに捨てちゃうんですけど、今日は何の気まぐれか裏面を読んでみようという気持ちになりました。

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 かいつまんで言えば、郵便受けに名前書いてないから届けなかったよ、届けて欲しければ名前を表示するか、住居届けしてね、ということです。

 確かに、私は郵便受けに名前を表示していません。そういう情報をせっせと収集して回る輩がいるので、敢えて表示していないのです。

 でも、12月のハートウォーミングコンサートのチケットは届きましたし、正月には年賀状も配達されました。どういうことなんでしょう?

 よく分かりませんが、日本郵便の社内ルールが変わったのかも知れませんし、定期的にこんな形で居住者の確認をしているのかも知れません。

 それにしても、このタイミングでこのハガキ…

 これってひょっとして、東音からの白い封筒が郵便局預かりになっているってことじゃないのだろうか。ふと、そう思えてきたのです。

 必要事項をきちんと記入して、明日投函します。

 もしかしたら、明るい兆しなのかも知れません(╹◡╹)

 

 

 

静岡音楽祭での東京音楽隊

 昨日(1月26日)、静岡市東静岡駅前にある「グランシップ」の大ホールで恒例の静岡音楽祭が開催されました。なんだか斬新な建物ですね。

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 先日書いた「三宅由佳莉さんの当面の予定と今年の注目点(2019年)」でもご紹介したとおりですが、今年は東京音楽隊が出演しました。

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 ホールの内部はどんな感じかと言いますと…

 やっぱり斬新な感じですね、この写真だけではわかりませんが、アリーナ席が結構多いのかも知れません。

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 さて、この音楽祭、域外ということもあり(何の域外?)、私が足を運ぶ機会を得ませんでしたが、活動区域が全国区の斎藤さんは、例によって現地へ行かれ、この演奏会も楽しんで来られました。果たして何回目なんでしょう。昨年7月7日の陸海空合同演奏会が50回目と仰ってましたから、その後の演奏会の回数を指折り数えてみれば60回目くらいでしょうか。タフですね。

 詳細はまたレポートをして下さるそうですが、当面多忙とのことなのでとりあえず演奏内容等についてのデータを頂きました。今回はそれに基づいて記事を書いてみたいと思います。

 静岡県防衛協会という自衛隊の協力団体が主催するこの音楽祭の主たる目的は、この春に自衛隊に入隊、あるいは防衛大学校防衛医科大学校陸上自衛隊高騰工科学校に入校予定の皆さんに対する激励です。

第1部 激励会

 ですから第一部は、静岡県出身の入隊・入校予定者激励会が行われ、入隊後の生活や今後の進路など入隊・入校予定者が疑問や不安に思っていることへの説明と質疑応答などが行われたようです。

 その第1部の冒頭、三宅由佳莉さんによる国歌の独唱が行われました。三宅由佳莉さんは、これまで、それこそ数え切れないほどの儀式や行事で国歌の独唱を多なってこられましたが、毎回、一つ一つの言葉に思いを込め、恒久平和を祈るこの素晴らしい曲に厳かな雰囲気を纏わせて下さいます。斎藤さんも「凛とし、かつ、澄み切った素晴らしい国歌独唱に身が引き締ま」ったとのことでした。これまで、学校行事などでピアノ伴奏は聞いたことがあっても国歌斉唱などしたことのないであろう入隊・入校予定者にとって、自分の国の国歌の美しさを初めて知る良い機会だったのではないでしょうか。

 

第2部 音楽祭
 そして第2部は音楽祭です。

 最初に登場したのは御殿場市の板妻駐屯地に駐屯する第34普通科連隊(歩兵連隊)のラッパ隊で、自衛官の1日を、起床ラッパから消灯ラッパまでの日課の節目のラッパ演奏と、ラッパ隊の訓練の様子を披露されたとのことです。

 2015年の3月に大宮で行われた同様の催しでの第32普通科連隊ラッパ隊の動画がありましたのでご参考までに埋めておきます。残念ながら音声が非常に小さいので解説が聞こえません。 起床ラッパ、点呼ラッパ、食事ラッパ、ラッパ君が代陸自・空自仕様)まではわかりましたが、その後の3つは分かりません、海自にはないものです。そして最後のソロが消灯ラッパです。静岡もこんな感じだったのかな?

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 次に登場したのは常葉大学付属常葉中学・高校吹奏楽部です。

 演奏曲目は、ジブリアニメ「紅の豚」より、そして昨年大ヒットしたDA PUMPの「U.S.A」など4曲だったようです。

 「紅の豚」はこんな感じでしょうか…

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 「U.S.A」ではダンスが入ると良かったなー、と斎藤さんのコメントがありましたが、そりゃやっぱり難しいんじゃないでしょうか∑(゚Д゚)

 因みにこの動画↓↓↓再生回数1億5千万回を超えています。

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 3番目に登場したのは航空自衛隊中部航空音楽隊です。

 クイーン・グレイテスト・ヒッツで伝説のバンドQueenのメドレーを演奏したほか、3曲を披露したとのことです。クイーン・グレイテスト・ヒッツの動画がありましたので貼っておきます。

 

 

 4番目には、昨年11月の自衛隊音楽まつりにも参加した、陸上自衛隊滝ケ原駐屯地の「滝ケ原雲海太鼓」でした。音楽まつりの際の合同演奏曲だった「昇龍」など3曲を演奏されたそうですが、やはり迫力満点だったとの斎藤さんコメントです。

 

そして最後に登場したのが東京音楽隊です。

 プログラムは次のようなものだったのことです。

①ポップス・マーチ「すてきな日々」

 この曲は、1989年の吹奏楽コンクール課題曲でした。バブル経済真っ只中の時代背景を彷彿とさせる、心が沸き立つような曲ですね。
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クラリネット・キャンディ(Lアンダーソン作曲)

 これは、一昨年の定期演奏会における東京音楽隊の動画がありました(╹◡╹)

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NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」主題歌「ありがとう」(いきものがかり

 この歌を、三宅由佳莉さんがJポップ調の発声による透き通った声で歌い上げられたとの斎藤さん報告です。

 この歌は私も好きなのですが、三宅由佳莉さんが歌われるとは全く想像もしていませんでした。この裏切られ方がいつも心地良いです。考えてみれば、「ありがとう」という素敵な言葉も、この歌の歌詞も、三宅さんにはよく似合います。

 昨年来、「瀬戸の花嫁」「瑠璃色の地球」そして今回の「ありがとう」。こうして、一度はライブで聴いてみたい曲がどんどん増えていきます。多分これからも増えるばかりで決して追いつけないでしょう(≧∀≦) でも、それはそれでいいんです(╹◡╹)

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④「ちゃっきり節」

 お茶どころ静岡の民謡である「ちゃっきり節」を東京音楽隊お得意のラテンのリズムに乗せて軽快に演奏されたとのこと、樋口隊長は例によって演奏に回ってティンパニを叩き、最後はコンサートマスターである横野和寿さんの指揮で締めるという展開だったそうです。楽しい演奏だったんだろうなぁ…

 YouTubeで検索してみると、この「ちゃっきり節」、色々なアレンジで演奏されていて大変面白かったです。でもラテンアレンジが見つかりませんでしたので、動画埋め込みは省略です。

 

⑤「ハナミズキ

 素晴らしくいい曲ですよね、昨年のランチタイムコンサートでも三宅由佳莉さんの歌に感動しました。私のスマホ動画ですみません(≧∀≦)

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 それで、今回は何と、藤沼直樹さんとのデュエットで歌われたとの斎藤さん報告です。え?どんな感じにデュエットになるの?と興味津々です。

 来週の横須賀でのモールコンサートで、ひょっとしてこのデュエットが聴けたりする可能性はないんだろうか。ちょっと楽しみです(╹◡╹)


⑥「叙情的『祭』」

 これは海上自衛隊大湊音楽隊の委嘱作品(部外アーティストに委嘱して創られたオリジナル曲)。伊藤康英さんの作曲です。「滝ケ原雲海太鼓」から大太鼓を借りての演奏になったそうです。

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⑦アンコール

 何と、陸自の「凱旋」、空自の「空の精鋭」そして行進曲「軍艦」のメドレーで締め括ったそうです。なるほどなるほど、陸・海・空自それぞれの入隊予定者が集まっているのですから。よく配慮されていますね。
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 さて、如何だったでしょうか。

 毎年実に数多くのコンサートをこなす東京音楽隊ですが、その一つ一つの特質をよく考えて選曲や演奏方法などに工夫を凝らしていますね。

 この記事では、静岡音楽祭での演奏内容のイメージを掴んでいただくことに主眼を置きました。詳細につきましては改めて後日、アップしようと思います。

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2019年2月14日に詳報を掲載しました。

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