以前、「三宅由佳莉さんが歌う『蝶の翼』」という記事を書きました。
もちろん、そのような歌があるわけではありませんが、三宅さんのインスタグラムに投稿された「蝶の翼」という手書きの詩がとても素敵だったのと、そのリズミカルな文体から、なんだか歌詞として書かれたような気がしたものですから、この詩に曲をつけて歌って欲しいという思いを込めて書いた記事でした。
ほとんど妄想に近い希望でしたから、そんなことが実現するはずはないよな、とは思っていました。
先ほど、件のインスタグラムが更新されました。タイトルは「私の翼」。画面は海に沈む夕日を写した静止画ですが、歌が収められています。アコースティックギターの伴奏にあわせて、三宅由佳莉さんがしっとりと歌われるこの曲。これが「私の翼」という曲なのだと思います。そして、その歌詞は…
「もし生まれ変われたら、色あせて見えるこの空も何か変わるのかな…」
そうです、「蝶の翼」の冒頭部分です。
この部分に曲をつけ、「私の翼」として歌っておられるのです。私がどれほど驚嘆し、また感激したか、お判りいただけると思います。まずはお聴きください。
遥か遠くへ視線を置きながら、内面の葛藤と静かに向き合い、もし生まれ変われたら…との夢想に辛い現実を仮託して昇華させようとしているかのような深い趣を感じさせますね。
果たして「私の翼」はこれで終わりなのか、あるいはとりあえずのパイロット版なのかは判りませんが、本当にあの詩に曲をつけて歌ったくださったことが嬉しく、また大変感激したことをお伝えしたく、記事にした次第です。