あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

Who changed the name⁈

 今回は、私が運営しているYouTubeチャンネルについての話題です。

 私は、行進曲「軍艦」がとても好きです。もちろん、現役の頃、何十年にもわたり付き合ってきたということもありますが、もともとこの曲の持つ勇壮さや美しさに惹かれていたのでした。このブログをお読みの皆さんの中にもこの曲が好きだと言う方が多いんじゃないでしょうか。

 そんな「軍艦」ですから、私の動画チャンネルにも、この曲を収めた動画がいくつか並んでいます。

 ところで、私が投稿している動画は、途中からタイトルを英語で書くようになりました。また、解説も英語と日本語で書くようになりました。

 当初は、日本語だけで解説文を書いていたのですが、時々海外の方からのコメントをいただくようになり、この人たちは、きっとこの動画がどんな意味を持つのが知りたいに違いないと思ったからです。タイトルだけは日英併記にすると文字数の関係で収まり切らないことが多いため、思い切って英語オンリーにしました。日本人であれば英語のタイトルでも問題なくわかりますが、逆は、ほとんどの場合無理でしょう?

 ただ、日本語の歌のタイトルを英訳するのが難しい場合が時々あります。例えば、先日アップした「いい日旅立ち」など、どーすんじゃ? と思いましたが、たまたま、山口百恵さんのこの歌をカバーした英語の曲が、かつて米国でヒットしていたことがわかり、そのタイトル「The day used to be」を使うことができました。

 では、「軍艦」は? 当初、軍艦なんだからWarshipでいいんじゃない?と思っていたのですが、東京音楽隊のホームページの中に「軍艦」のことを詳しく解説されている記事を発見し、その中で、帝国海軍では「Man-of-War」が使われていたことを知りました。

www.mod.go.jp

 なぜ、これが「軍艦」なのか、私にはわかりませんが、かなり味のある古語らしく、なんとなく「Warship」よりも趣がありそうな気がしますし、きっとネイティブの皆さんにもいい響きなんだろうと信じて動画のタイトルに使っています。

 ところがです、数日前、「軍艦」の動画に、英語でクレームが入りました。

youtu.be

 元々のタイトルは「Surprising collaboration of march "Man-of-War"だったのですが、「なんでman of war? シンプルに Gunkan March、名声ある瀬戸口藤吉の」と言うのです。この方、更には「はい、みんな一緒に、mamorumo semurumo kuroganeno」と書いてましたので、歌詞まで諳んじているようです。

 あ、そうなん? Gunkanで通るんだ。そう言えば、「軍艦」と三宅由佳莉さんの大ファンだというドイツ人の方も「Gunkan」と書いていたのを思い出しました。

 そうであればと、この方に礼を言って、動画のタイトルを一部修正し、march "Gunkan (Man-of-War)"に書き換えました。

 やれやれ、と思っていましたら、昨日、別の「軍艦」の動画にも同じ方からクレームが来ました。あ、しまった見つかったか(≧∀≦)

 そのコメントが、今回のタイトル「Who changed the name⁈」な訳です。

 「誰が曲名を変えたんだ!有名な瀬戸口藤吉のGunkan Marchだぞ、頼むよ」

 もう、続けざまに罵倒されて、「やれやれ」と言いつつ、実のところ私はニヤケているんです。だって、嬉しいじゃないですか。Gunkanと言う曲名にここまで拘るファンの方が海外にいてくれるなんて。

 最近はコロナの影響で世界中の人々が自宅で過ごす時間が多いんでしょうね、海外からの動画へのコメントがものすごく増えています。三宅さんの歌へは賞賛のコメントばかりですが、旭日旗を正面から扱った「自衛艦旗の重い位置付け」と言う動画などは本当に様々なご意見が寄せられています。

www.youtube.com

 美しい旗だ、とか日本が大好き、と言うコメントが非常に多いのですが、御多分に洩れず「ハーケンクロイツと並ぶ邪悪な旗」とか「戦犯旗、見るだけで胸糞悪いから削除しろ」と言うコメントもあります。前者には「ありがとう、貴国の旗も美しいよ」とか「日本人もみんなあなたの国が好きだよ」と返し、後者に対しては、どうせわからんだろうけど、言うべきことは言っとこう、と戦っているのですが、正直げんなりします。

 そんな中、先ほどのような、愛情あふれる「罵倒」は、ウェルカムこの上ないですよね。動画へのコメントを通じて、日本に親近感や敬意を払ってくれてる人が世界中にたくさんいらっしゃることが、文字通り肌感覚でわかります。

 もともと、このブログへの埋め込み動画供給用に始めたYouTubeでしたが、コメントをくださる皆さんに導かれるように、新たな顔を持ち始めているような気がします。