今回の記事タイトルは、英国の哲学者フランシス・ベーコンの言葉としてとても有名です。ラテン語で「Scientia potentia est」と表現されるこの言葉は、英語では「Knowledge is power」ですから直訳すれば「知識は力なり」となります。日本語のニュアンスでは、「知」は「知識」の他に「知恵」なども加えた、より広い概念を表していますが、ベーコンが本来主張したかったのは「知識」は力であるという狭い意味だったようです。
それはさておき、今回このタイトルを選んだのには訳があります。
新型コロナウイルスの感染拡大抑制を図るため、先月出された「緊急事態宣言」がこの度延長され、「ほら、やっぱりうまく行かない」「失敗を認め、韓国に頭を下げてノウハウを教えてもらうべきだ」といった意見が、テレビなどで主張されているらしいという情報に接し、本当にそうなのか?と思いました。
種々の発表を見るにつけ、「抑制」にまでは至っていないものの、よくコントロールされ、収束の方向に向かい始めたのではないかと感じていたからです。
そんな折、公的機関が日々発表する情報をデータとして客観的に分析し、我が国の新型コロナ拡散収束が秒読み段階に入っているとの見解を述べたニュース解説動画を拝見し、合点がいった感じがしました。
ニュース解説動画「神河が征く/わかるニュース」というチャンネルです。
アップ主の神河さんは、おそらく若い学者さんです。ご自身の研究活動を行う傍、ユーチューバーとしてニュース解説を行なっておられるのだと思います。
その特徴は、情緒を廃した冷徹なデータ分析に基づく主張であり、圧倒的な説得力を持っています。テレビなどの大手メディアが本来やるべきエビデンスに基づく客観報道をこの方は、たった一人でやり遂げているので注目しています。
情緒を廃して淡々と語られてはいるのですが、そのベースに、祖国日本への限りない愛が感じられ、共感できます。是非ご覧になってください。
先般から、YouTubeにこのようなニュース解説動画チャンネルが増えていることをお伝えしていますが、玉石混交の状況です。その中にあって、このチャンネルが光るのは、やはりデータ解釈の適切さです。それが、私をしてこの方が鍛えられた研究者に違いないと思わしめる理由でもあります。まさに「知は力」だと思わせてくれます。
昨年半ばからチャンネル運営を始められたようなのですが、今後活躍が期待されるユーチューバーの一人であると思います。