あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

三宅由佳莉さんの、ロックテイスト

f:id:RetCapt1501:20200427164514j:plain

 昨日、久しぶりに遠洋練習航海の話題を記事にしましたが、実はこの記事を書くための前振りでした。

 そもそものきっかけは、三宅さんがインスタグラムにアップしてくださった、星野源さんとの「うちで踊ろう」のコラボ動画を拝見したことです。

 このインスタグラムのサイトは、ちょうど1年前に偶然発見したのですが、そこに掲載された数枚のプライベート写真から放たれる、神々しいまでの瑞々しさと躍動感に呆気にとられてしまいました。自分自身が「撃たれた∑(゚Д゚)」と感じたので、早速「撃たれてみますか?」という記事でご紹介したところ、多くの方がやはり衝撃を受けたようです。

www.capitandiaryblog.com

 どの写真も素晴らしいのですが、私が「撃たれた」のはこの写真です。射撃のポーズだからではありません(≧∀≦)

www.instagram.com

 今まで見たことのない、小悪魔的表情に度肝を抜かれました。記事にも書きましたが、「公の衣」を脱ぎ捨てて、素の自分を解放しているように感じられたからです。

 以前、何かの記事でも書いたのですが、NHKの「あさイチ」に出演されている三宅さんの姿をご覧になった、大学のクラスメートの方が、雰囲気も喋り方も全然違って、わからなかった、とご自身のブログに書いてらっしゃいました。

 ヤンチャで元気のいい子だった、クラシックというよりロックという感じだとも書いてありました。

 「意外だな」とは感じたものの、時々、そのような片鱗が垣間見える時もありますので、きっと素の三宅さんは、そんな感じなのかも知れないなとは思っていましたし、ご自分を解放できる場があって欲しいものだとも思っていました。

 海上自衛官になられてからの三宅さんは、当然自衛官としての立ち居振る舞いを求められますし、「祈り」でブレイクしてからは「清楚で可憐な海自の歌姫」というイメージを纏い続けることになりました。

 それは、ちょっと窮屈なことだったかも知れません。

 件のインスタグラムは、ひょっとすると、「自分にも色々な顔があることを知って欲しい」という思いから、ゆったりとしたペースで、静かにご自身を表現して来られたのかも知れませんね。謎のサイトとして。

 ですから、今回コラボ動画がアップされたことには驚きました。このサイトが、三宅さんご自身、または極めて近しい友人によって運営されていることがわかるからです。

www.instagram.com

 でも、それでも、みんなを応援したい、元気な姿を届けたいという思いから、動画掲載に踏み切られたのだと思います。もう、ありがたい限りですね。

 そして、ここでもまた、素のままのご自身を思い通り、自在に表現されています。動画ラストの表情や手振りなど、クラスメートの方が言われているように「ロックな感じ」そのものですし、全く違和感がないことに却って驚きます。

 そこで思い出したのが、昨年の遠洋練習航海の際、メキシコのマサトランでの演奏会第2部でコンガを演奏されていた三宅さんの姿でした。

 会場でご覧になった「sgt」さん(YouTubeでは「picarolife」さん)が撮影した動画をアップしてくださっているのですが、そこから一部を拝借して動画を作ってみました。

 前半は、グアテマラ国立劇場での演奏の様子ですが、こちらは「清楚で可憐」なラインで演奏されていますが、後半のマサトランでは、躍動感あふれるコンガの演奏が、従来の殻を撃ち破ろうとするかのような強い印象を与えます。

 特にアンコールに応えて最後の最後に演奏された「エル・クンバンチェロ」のラストでは、シャウトしながらの乱打の末、左腕をパンと跳ね上げて決めます。まさに「ロックテイスト」の演奏でした。

 前半と後半のコントラストに注目してご覧になってください。

www.youtube.com

 こうして、三宅さんは、従来の殻から徐々に抜け出し、ご自身の表現の幅を格段に広げようとされているのではないかと思います。

 進化を止めない三宅由佳莉さんの、今後のパフォーマンスの展開が楽しみです。