あれこれdiary

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三宅由佳莉さんの出会い・・・高見を目指すコンサートマスター、クラリネット奏者の横野和寿さん

 「三宅由佳莉さんの出会い」シリーズは、今回で9回目となります。

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 もともと三宅由佳莉さんを軸に、東京音楽隊の隊員の皆さんを一人一人紹介していくつもりで始めた企画でした。ですから、当初は必ず三宅さんとのエピソードなどを交えて書いていたのですが、途中からそのような枠にはとらわれず、その人のことに集中するようになりました。でも、シリーズなので、タイトルには「三宅由佳莉さんの出会い」がついています。出会っているのは間違いないんですけど(^ ^)

 ただ、音楽隊の隊員の皆さんの中にもこのブログをお読みの方がいらっしゃることがわかってきたため、シリーズで取り上げる前にはご本人に了解を頂くことにしました。ところが、なかなかそのような機会が無いものですから、すっかり滞ってしまっているのが現状です。

 今回、久しぶりにこのシリーズを書くことができるのは、なんと、東京音楽隊のホームページに、コンサートマスター、横野和寿さんの特集記事が掲載されたものですから、それを紹介する形でシリーズに加えさせて頂くことにしたためです。

  東京音楽隊のホームページには、とても楽しい連載コラムが掲載されています。

 「はじめてのTokyou Band」というタイトルで、クラリネット奏者の池田沙恵さんが、1等海士の頃から執筆してらっしゃいます(現在3等海曹)。

 ちょっとくだけた親しみやすい文体で、私たちが窺い知れない東京音楽隊の日常を、様々な観点から上手に切り取って紹介してくださるので、不定期掲載ながら、とても興味深く読ませていただいています。 

 このところ、しばらくお邪魔していなかったのですが、久しぶりにコラムを訪ねてみると、先月、2回に分けて連載された記事が新たに投稿されていました。

 それが「横野1曹インタビュー」!

 おぉ!

 このブログでも、これまで何十回となく触れさせて頂いている、東京音楽隊コンサートマスター、横野和寿さんの特集が掲載されるなんて、嬉しい限りです。

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 以前から、ステージ上で拝見する、笑顔を絶やさない何とも言えない柔らかな雰囲気と、時折見せる一徹な職人のような険しい表情、そして何よりその演奏に魅力を感じていたのですが、なかなかまとまった情報に接する機会もありませんでした。どのようなバックグラウンドをお持ちなのか、とても気になっていたので、今回の記事を興味津々で読ませていただきました。

 「えー、そうだったんだ∑(゚Д゚)」 と驚くこともあれば、

 「わかる、わかる、やっぱりそうだよね」と納得の内容もあり、読み応え十分の大変面白い記事になっています。

 ここでも、紹介したいくらいなのですが、ネタバレになってしまいますので、内容は下のバナーからコラムを訪ねてお読みください。横野さんの魅力がよーくわかります。同時に、文章を通じて、池田沙恵さんの人柄も伝わってきますよ。是非!

www.mod.go.jp

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 私は、このコラム記事を拝読して、横野さんの「日本一のバンドを目指す」との言葉に感銘を受けました。ただ単に演奏技術のことを言っているのではありません、海上自衛隊の音楽隊として、音楽以外の様々な任務にも対応しつつ、あらゆる分野の音楽を平然とこなせるスーパーバンドを目指しているのです。

 演奏会にお邪魔するたびに、最後は必ず「参りました」と言わされる理由がそこにあるのだと思います。コラムをお読みになれば、横野さんがどれほどすごいプレイヤーなのかが分かりますが、更に、その妥協しない姿勢と、常に高見を目指す気概には惚れ惚れします。

 この事態が終息し、また再び、横野さんが束ねるスーパーバンドの演奏を聴く機会が一日も早く訪れることを願ってやみません。

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 ところで、記事の最後に、撮影協力 清水3曹、荒木3曹とありましたので、バスクラリネットの清水恭子さん、ハープの荒木美佳さんがカメラを担当されたのだと思います。

 昨年、幻の観艦式において唯一実施された「いずも」艦上の演奏会の際、荒木美佳さんがカメラマンとして活躍されていたのを「いかづち」さんがレポートしてくれていましたね。

 

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 他方、清水恭子さんです。実は一昨年の「東郷の杜音楽祭」にお邪魔した際、終演後に撤収されているところをお邪魔してちょっとだけお話させて頂いたのですが、その際、カメラを手に撮影をされていました。おそらく、次回の参考とするため、各種機材類の設置状況等を撮影されていたんだと思います。

 清水さんと荒木さんは、東京音楽隊の中で「写真員」に指定されているのかも知れませんね。

 今回のコラム記事で、勉強になったことがありました。内容をお読みになった方はご存知でしょうけど、「コンサートマスター」は略して「コンマス」とも呼ばれますが、男性の場合の呼称らしいのです。女性の場合は「コンサートミストレス」略して「コンミス」(ミスコンではありません)なのだそうです。

 先日の「世界の国旗国歌コンサート」の報告記事で、清水恭子さんがコンサートマスターを勤めていたと書きましたが、正しくはコンサートミストレスだったんです。早速、記事の方を修文させていただきました。