あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

三宅由佳莉さんが歌う「南風が吹いたら」

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 さて皆さま、前回、「海自音楽隊の大作戦発動か」という、勝手な憶測記事を書きました。

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 演奏会が全て中止となり、再開の目処も立たない中、自分たちの重要な任務の一つである「国民との架け橋になる」という部分をどう実現していくのか、おそらくビデオ演奏会を公開するのではないか、そしてそれが始まったのではないかという内容でした。

 その後、大湊、横須賀に続き、舞鶴音楽隊も応援メッセージビデオを製作してYouTubeにアップしたことが、「ゆきかぜ」さんからの報告でわかりました。

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 やっぱり、大作戦が進行中のようです。

 一連の「コロナに負けるな」応援メッセージビデオ大作戦の今後が楽しみですね。

 そんな中、一つのテレビ番組が放映されました。

 東日本大震災からの10年目に入った今、歌を軸に復興への思いにを新たにしようという番組なのですが、横須賀音楽隊が出演しています。モンスターさんからの情報です。

 

 「私たちの震災10年目〜あの日を伝えるアンサンブル〜」と題したこの番組は、ローカル局のみの放送なのですが、千葉テレビ群馬テレビではすでに昨日放送され、本日はテレビ埼玉とちぎテレビ、そしてテレビ神奈川が、また明日はサンテレビが放送します。

 すでにご覧になった方々からは、素晴らしかったとのコメントが寄せられています。

 放送予定を、昨日分も併せて掲載します。私が住む神奈川県では本日(実際には明日になってからですが)の深夜に放送されます、楽しみです。
2020年3月28日(土)
 ・千葉テレビ  9:30~10:00
 ・群馬テレビ  11:30~12:00
2020年3月29日(日)
 ・テレビ埼玉  10:30~11:00
 ・とちぎテレビ 14:00~14:30
 ・テレビ神奈川 25:30~26:00(30日(月)1:30~2:00)
2020年3月30日(月)
 ・サンテレビ  25:30~26:00(31日(火)1:30~2:00)

 詳しい情報は下のリンクからどうぞ。

prtimes.jp

 上の記事の中に埋め込まれている動画があります。

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 この動画のBGMとして流れているのは「明日という日が」という曲です。東日本大震災の被災者への応援メッセージとして書かれたとても美しい曲です。2014年に舞鶴音楽隊が開催した「海フェスタ マリンコンサート2014」にゲスト出演された三宅由佳莉さんのが、この曲を歌われ、その素晴らしい歌唱が、「I love brass」さんの動画として記録されています。このコンサートにおける三宅さんの4曲の歌唱は、いずれも掛け値無しの素晴らしさで、こんな貴重なシーンを動画に残してくださった「I love brass」さんに贈るべき感謝の言葉も見つかりません。

 上の動画のBGMで流れているのは、この時の三宅由佳莉さんの歌です。何度も何度も聴き込みましたから、間違いありません。本当に感動したんです。

 私はその感動を伝えたくて1本の記事を書きました。前回の記事にもリンクを貼りましたので読まれた方もおられるかもしれませんね

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 そして、その作曲者である八木澤教司(やぎさわ・さとし)さんが、あの震災を風化させてはならないという思いで、改めて被災地を訪れ、多くの人々から直接お聴きになった「復興への思い」をもとに作曲された新曲が「南風が吹いたら」です。

 この新曲の演奏収録に協力したのが横須賀音楽隊でした。もちろん三宅由佳莉さんが歌います。世界初演が、テレビ放映となりました。

 この時の収録風景と思われる動画が、コロナに負けるな、みんなで頑張ろうシリーズの一環として、横須賀音楽隊からYouTubeにアップされていましたので、ここに埋め込みさせていただきます。

www.youtube.com

 復興への思い、そうですね、あの日の恐怖、痛み、慟哭、悲しみ、辛さ、張り裂ける思い…それらを忘れることはできないけれど、生きている限り前を向いて歩いていかなければならない、いや、歩いて行くんだ、そういった被災地の思いというものが、この美しい旋律、思慮深く編まれた歌詞に込められています。

 そして、その美しい曲を、感性豊かな横須賀音楽隊の演奏に乗せて、三宅由佳莉さんの情感溢れる歌声が綴っていきます。

 恥を忍んで申しますと、2年余りこのブログを続けてきて、三宅由佳莉さんのことが何となく分かってきたつもりになっていました。

 この曲を聴いて、自分は何と浅薄な人間なのかと思い知らされました。

 なんて奥の深い方なんだろう、なんて健やかな心を持ち、そして慈しみに溢れているんだろう。

 八木澤さんは、この歌を三宅由佳莉さんに歌って欲しかったんだと思います。三宅さんに表現して欲しかったんだと思います。そして、八木澤さんのイメージ通りにこの曲は世界初演を飾ることができたに違いないと私は確信します。