我が練習艦隊は、9月12日(木)から18日(水)までの日程で、オーストラリアのシドニーに寄港しています。日本との時差は1時間にまで縮まりました。日本がオーストラリアを1時間遅れで追っている状態です。艦隊の公式ページでは13日(金)からの予定になっていますが、どうもタヒチのパペーテ以来、予定より1日早い入港が続いていますね。どこで食い違っちゃったのかな。よくわかりませんが、何れにしても、シドニー滞在はなんと、まるまる1週間になります。やはり、一段と強化されつつある日豪関係を受けたものと思われます。
ところで、冒頭に掲げたのはオーストラリアの国旗ですが、英連邦王国の一つですので、ユニオンジャックをあしらっています。右半分は南十字星ですね。一つ前の訪問国であるニュージーランドの国旗も見てみましょう。
両国の国旗は、ユニオンジャックに南十字星というデザインが共通しているため、一瞬見間違う方もおられるかも知れません。せっかくの機会ですから、きちんと覚えておきたいものです。
因みに、ニュージーランドでは、国旗にあしらわれたユニオンジャックが、英国の旧植民地であったことの象徴であると捉え、デザインの変更を求める動きがありました。2016年に行われた国民投票で、否決されはしましたが、オリジナルデザインへの変更を求める国民が一定の勢力を保っていることは興味深いと思います。
また、脱線してしまいました(≧∀≦)
さて、オーストラリアの首都はキャンベラですが、日本人にとって、最も馴染みのあるのが、練習艦隊が寄港しているシドニーなのではないでしょうか。
大変奇抜なデザインで有名なオペラハウスは、シドニーの象徴的存在ですが、こんなユニークな外観の図書館もあります。
近代的な都市ではありますが、広大な国土に裏打ちされた有り余る空間が、のびのびとした、魅力的な都市の成長を促しているように感じられます。
私も、30年ほど前、プライベートで訪れたことがありますが、近代都市の機能を追求しつつも、決して押し付けがましくない「居心地の良い観光地」としても充実しており、大変魅力的な街でした。
その当時、オーストラリアの人口はわずか1200万人と聞き、とても驚いたのを覚えています。東京都と同じ人口で、ブラジルに次ぐ世界第6位の広大な国土を維持管理していたわけです。
日本の大都市のように、四六時中賑わっているわけではなく、遅くまで営業している店はありませんでした。そういう「不便さ」をみんなが少しずつ分かち合いながら、少ない人口で、バランスのとれた社会が形成されているというのが、私の印象でした。
24時間営業のコンビニがそこかしこにあるのは確かに便利ですが、そこに注ぎ込む社会資源を確保するため、私たちは様々な形で負担を強いられています。どっちがいいのか、なかなか難しい問題ですね。
その後、よくコントロールされた開国政策が進められた結果、現在、オーストラリアの人口は約2500万人となっています。日本から移住された方も少なくないですよね。
さて、そんなオーストラリア・シドニーに寄港中の練習艦隊ですが、在シドニー日本国総領事館のホームページには、練習艦隊寄港そのものを伝える記事は掲載されていません。ただ一つだけ、16日に開催される練習艦隊音楽隊とオーストラリア海軍軍楽隊の合同演奏会に関する記事がありました。下のリンクからご覧になってください。
三宅由佳莉さんのことも取り上げられています。
https://www.sydney.au.emb-japan.go.jp/document/japanese/TrainingSquadron_JointConcert.pdf
演奏会場に予定されている、市内のマーチン・プレイスです。
マーチン・プレイスは、ビジネス街の中心にあるペデストリアン・モールで、様々な催し物が行われたり、映画やドラマの撮影などにもよく使われるようです。
ご覧の通り、天蓋のない広場ですので、雨天の場合、演奏会は中止となります。好天に恵まれ、どなたかが動画をアップしてくださるのを期待しましょう。