我が練習艦隊は、日本時間で本未明（2019年9月7日（土））ニュージーランドのオークランドを出港し、ニュージランド海軍との親善訓練などを行いながら、次の寄港地であるオーストラリアのシドニーを目指す第１０レグを航行中と思われます。
オークランドでのイベントの予定などは、早々に詳しく得られていましたが、その様子を伝える情報がさっぱりです。
練習艦隊公式ページの写真公開も9月1日まで進んでいますので、もう少し待てば、オークランドでの様子を伝える写真がたくさんアップされることでしょう。
公表ベースで6日の航海となるこのレグ、予定されている航路がどのようなものかはわかりませんが、最短のコースを選択した場合、ニュージーランドの北端を回って西行することになります。このコースですと、約１３００マイルですので、SOA１２ノットで切れば５日程度です。化粧直しのための港外仮泊を考えても余裕です。
（当初、航程を2000マイルと誤認して誤った内容を書いてしまいました。訂正してお詫びいたしますm(_ _)m）
それにしても、このレグ記事も今回で１０回目となりました。つい先日横須賀を出港したばかりのような感覚なのですが、全１４レグ中、すでに第１０レグです。早いですよね。日々の生活に追われる私にとっては、さしたる変化もない数ヶ月でしたが、練習艦隊で日々鍛えられている実習幹部の皆さんは、驚くほど成長していると思います。また、乗員の皆さんも、各国を歴訪する中で、自分の置かれた立場を強く再認識し、術力だけでなく、心豊かに成長されていることでしょう。
音楽隊の皆さんも、それぞれに新たな感性を磨き、音楽性の幅も広がっているでしょうし、今回初めて参加された三宅由佳莉さんは、訪問各国で得られるものももちろん大きいと思いますが、何より、艦隊勤務を通じて海上自衛官としての感覚や知識、身のこなしなどを実地に習得されつつあるに違いありません。
それはさておき、次の寄港地となるオーストラリアのシドニーですが、公式ページに公開されている情報によれば、13日（金）入港予定となっているものの、パペーテとオークランドでは公表ベースの予定よりも１日早く入港しているようなので、シドニー入港も12日（木）になるかもしれません。入港期日もさることながら、注目すべきはシドニーでの滞在期間です。これまでの寄港地では３〜４日程度でしたが、シドニーでの停泊は公表ベースで6日間もあり、今次行動中最長です。
現在、我が国は「自由で開かれたインド太平洋戦略」を押し進めており、海上自衛隊はその重要なツールの一つとなっています。この戦略構想は、自由と民主主義という価値観を共有するインドとオーストラリアを準同盟国と位置付け、従来とは大きく異なる戦略枠組みをその基礎とするものです。そのあたりの事情が、滞在日数にも当然反映されているのでしょう。
フィジーに始まったオセアニア諸国歴訪は、その意味で、中南米諸国歴訪とは少し意味合いが異なるのかもしれません。
シドニーまでの５日間、短いレグですが、御安航をお祈りします。
この旗の意味等については、過去記事をご覧ください。
