東京音楽隊は、昨日(2019年8月25日(日))から東北地方公演に入りました。
初日の昨日は、秋田県由利本荘市のカダーレ大ホールにて1400からの演奏会となりました。
カダーレ、なんだかとても目を引く外観ですね。ここで東京音楽隊の演奏を聴けたみなさん、羨ましいです(╹◡╹)
大ホールの内部ですが、とても不思議な感じがします。
変だと思いませんか?2階席・3階席はあるのに、1階席はどうした!座席がこれしかなくてどこが大ホール?と思いますよね。おそらくですけど、フラットに見える床が段々畑のようにせり上がってくるんだと思います。違うのかな?謎です(≧∀≦)
施設の話はそれくらいにして、演奏会を見てみましょう。
プログラムは次のとおりです。
(前半)
1 令和元年度観艦式のファンファーレ&テーマ(藤吉正規)
2 フラッシング・ウインズ(J.V.デル=ロースト)
3 大きな古時計(H.C.ワーク)
4 稲穂の波(福島弘和)
5 浜辺の歌(林古渓・詞、成田為三・曲)
6 大いなる秋田 第三楽章(倉田政嗣/高野辰之・詞、石井歓/成田為三・曲)
〔休憩〕
7 日本民謡メドレー〜秋田民謡〜
8 SHE(C.アズナブール)
9 ホール・ニュー・ワールド(T.ライス・詞、A.メンケン・曲)
10 明日はきっといい日になる(高橋優・詞、曲)
11 豪石 超神ネイガー(高橋大・詞、盛隆・曲)
12 ラ・フェスタ(C.コリア)
1曲目の「令和元年度観艦式のファンファーレ&テーマ」は、以前別記事でもご紹介しましたが、東京音楽隊のホルン奏者、藤吉正規さんの作品です。大変切れ味の良い、勇壮で強い行き脚のある楽曲です。動画でお楽しみください。
2曲目の「フラッシング・ウインズ」は、日本でも人気の高いベルギーの作曲家ヤン・ヴァンデルローストの作品です。陸自中部方面音楽隊の動画はたくさんあるのですが、東京音楽隊によるものは見つかりませんでしたので、ここはヴァンデルロースト自身の指揮による演奏を収めた動画を貼っておきます。
3曲目の「大きな古時計」は、19世紀に米国で大ヒットしたヘンリー・クレイ・ワークによるポピュラーソングですが、誰もがよく知る名曲ですよね。何年か前には平井堅さんによるカヴァーもよく流れていました。この曲も、東京音楽隊の動画はありませんでしたので、舞鶴音楽隊による演奏の様子を収めた動画を貼ります。
4曲目の「稲穂の波」は、群馬県出身の作曲家、福島弘和さんの作品で、1998年、ご自身の曲として初めて全国吹奏楽コンクールの課題曲②に選出され、メジャーデビューのきっかけとなりました。
東京音楽隊は、地方公演の際にはよく吹奏楽コンクールの課題曲を演奏しますが、今年の課題曲である「エイプリル・リーフ」ではなく、1998年の課題曲が選曲されたのかは不明です。
5曲目の「浜辺の歌」は、唱歌として馴染みの深い曲ですし、多くの方に歌われていますね。今回の演奏会で歌われるとしたら、中川麻梨子さんだと思うのですが、数多い中川さんの動画の中に、この曲を歌われているものはありませんでした。今回が初めてということなのでしょうか。中川さんご自身の動画がありませんので、他の方のヴォーカルではなく、吹奏楽のみの動画とさせていただきます。
6曲目の「大いなる秋田 第三楽章」。この曲(大いなる秋田)は、秋田の県民歌です。一般にはあまり馴染みのない曲ではないかと思いますが、前半の締めとして、ご当地楽曲を持ってきたということではないでしょうか。
ここで休憩です。
(後半)
7曲目の「日本民謡メドレー〜秋田民謡〜」ですが、こればかりはどんな民謡が選ばれたのかわかりませんので、タイトルだけ紹介しておきます。
8曲目の「SHE」は、フランスを代表するシャンソン歌手でありまた俳優でもあった、シャルル・アズナブールの楽曲です。フランス語だけでなく英語も堪能で、世界中で愛されたシャンソン歌手と言っても良いのではないでしょうか。残念なことに、昨年10月に他界されましたが、その数ヶ月前、春の叙勲で我が国から勲章を授与することができて本当によかったと思います。そして、アズナブールは、私が敬愛するダニエル・ビダルを世に送り出してくれた方でもあります。
あ、ついついアズナブールに力が入ってしまいました。
この曲については、ご本人が歌われている動画を貼っておきます。とても魅力的です。演奏会でもどなたか歌われたんでしょうか、どうでしょう。意外な方が歌われたりしたかも知れませんね。樋口隊長とか? だったら、今頃ネット上はお祭り騒ぎか(≧∀≦) とりあえず、シャルル・アズナブールのシャンソンを聴いてみましょう。
9曲目の「ホール・ニュー・ワールド」は、言うまでもなく映画「アラジン」の劇中歌ですね。この曲も歌唱があったのでしょうか、デュエット? 中川麻梨子さんと藤沼直樹さんでしょうか。どうなんでしょう。映画のサウンドトラックを、映像とともにお楽しみください。
10曲目の「明日はきっといい日になる」ですが、この曲を書いた高橋優さんは秋田県横手市出身です。曲のリリース発表が秋田ツアーのステージ上だったほどですから、高橋さんの強い郷土愛を感じますね。ご本人の歌をお楽しみください。
そして、11曲目、「豪石 超神ネイガー」って何? という感じでしょうか? 実は秋田のご当地ヒーローなんです(*´∀`)♪ まずは動画をご覧ください。
何このインパクト(^ ^) 秋田名物ハタハタが武器になってるなんて∑(゚Д゚)
「悪い子はいねぇがぁ〜」つまりナマハゲの進化版ということでしょうか。申し訳ないのですが、こういうの大好きです(╹◡╹) ハマるわ〜(*´∀`)♪
そして、東京音楽隊がこの曲を演奏する中、本物のネイガーがステージ上に現れて会場を大盛り上がりにしたようです。下のリンクからその様子を写した写真を訪ねてみてください。藤沼直樹さんが変身前のヒーローを演たみたいですよ。藤沼ファンにとってはお宝画像かも知れません(^ ^)
https://pbs.twimg.com/media/ECz04RAUYAA2aWV?format=jpg&name=large
そして最後の曲、12曲目は、チック・コリアの「ラ・フェスタ(ラ・フィエスタ)」です。チック・コリアといえば米国のピアニストというかジャズ・ピアニストというイメージでしょうか。このプログラムは太田紗和子さんのピアノをプレゼントするという位置づけでしょうか。今年2月の横須賀でのふれあいフェスタでも、サプライズのピアノソロ(幻想即興曲)で瞬時に会場を制圧してしまいましたよね。太田さんのピアノソロが定番としてプログラムに入れられるようになると嬉しいですね(╹◡╹)
ハービー・ハンコックとチック・コリアによるこの曲の演奏を収めた動画を貼っておきます。映像はありません(≧∀≦)
アンコールに応えての演奏曲目は、まず間違いなく「軍艦」でしょう。
今回は柏原神武祭のトワイライトコンサートでの動画を貼っておきます。お楽しみください。
ツイッターに挙げられていた演奏会プログラムだけを頼りに、再現風の記事を書いてみました。本当のところ、どんな感じだったのかはわかりませんが、プログラム構成を見るにつけ、本当によく考え抜かれているなぁと思います。今回の東北ツアーも、毎回プログラムが違うはずです。手を抜かないとじゃなくて、どうしたらその土地の人々を楽しませ、感動させられるのかを、いつも考え抜いているんだと思います。
だからいつも活き活きと輝いているんですね。
明日は、秋田県横手市の横手市民会館大ホールにおいて「海上自衛隊東京音楽隊コンサート」が開催されます。情報が上がれば、また記事にしたいと思います。