練習艦隊が、予定通りペルーのカヤオ港に入港しました。
在ペルー日本国大使館が入港直後の栄誉礼や歓迎式典の様子を収めた動画をFacebookにアップしてくれています。今回も、「すぎ」さんからの情報です。練習艦隊ウォッチャー(俄かw)にとってはプエルトケツァルよりも素早くしかも篤い対応に感じられ、8日に予定されている音楽隊の演奏会の動画提供にも期待が膨らみます。
栄誉礼の動画については、訳あって編集し、私のチャンネルに登録させていただきました(後述)。
遠景ながら、音楽隊の列中に、シンバルを演奏する三宅由佳莉さんの姿も見えます。三宅さんの演奏姿を撮影した動画は初めてではないでしょうか。
岸壁での歓迎式典については、下のリンクからどうぞ。歓迎式典での「君が代」吹奏は、ちょっと硬い感じがします。歓迎式典ですので、吹奏はペルー側が担当している筈です。我が艦隊音楽隊の演奏と聴き比べるのもまた一興ですね。
吹奏に合わせて、整列した実習幹部が、大きな声で君が代を斉唱しています。自衛隊の中では当たり前の光景ですが、現在の日本では全く見られなくなってしまいましたね。自国の国歌も堂々と歌えなくて、何が「国際人」なんでしょう
歓迎式典では、司令官、各艦長、実習幹部代表に対し、日系学校の女子学生の皆さんから花束贈呈が行われます。贈呈後、司令官が女子学生たちを自分たちの間に入れて記念撮影を行います。全く予定にないことのようで、進行役の方は「女子学生の皆さんはそれぞれの列にお戻りください」とアナウンスしています。これは、彼女たちへの思いやりもありますが、地元プレスへのサービスということだと思います。カメラマンが殺到していましたから。
そして司令官挨拶です。
「Buenos dias(おはようございます)」と、現地の言葉で挨拶するのはよくあることですが、何と、梶本司令官は5分弱のスピーチを全てスペイン語で行いました。原稿を読みながらのたどたどしいスピーチではありますが、現地の言葉で直接語り掛けたいという思いは伝わりますし、強い印象を残します。
練習艦隊は、単に実習幹部の錬成に止まらず、親善外交の強力なツールでもありますから、こうした小さな努力の積み重ねが大きな成果に結びついていくのだと思います。
さて、先ほど、栄誉礼の動画を編集してYouTubeにアップしたと書きました。リンクを貼れば済むのに、何故にわざわざ編集したのか。
「かしま」艦上での栄誉礼の動画は、なかなかお目にかかることがないものですので貴重なのですが、残念なことに「君が代」吹奏の冒頭部分が収録されていませんでした。また、君が代の前に演奏された筈のペルー国歌も落ちています。
せめて「君が代」だけでも修復したいものだと思い、この動画をダウンロードして加工し、私のYouTubeチャンネルの方にアップさせていただいたという訳ですが。
修復音源として使用したのは、陸上自衛隊中央音楽隊が参加し、2014年にロシアで開催された「アムール音楽祭」というタトゥーのような国際軍楽祭での合奏です。数百人の大編成での演奏ですから、音の厚みが凄いです。果たしてこの合奏音源を、20名足らずの練習艦隊音楽隊の演奏に違和感なく繋げるだろうかとも思いましたが、ちゃんとつながりました。練習艦隊音楽隊の演奏は、大編成音源に負けてません(これを言いたかった訳です(╹◡╹))
アムール音楽祭の様子は下の動画でお楽しみください。