あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

練習艦隊、皇太子殿下への「頭右!」

 私がこのブログを初めて間もないころ、「指揮と統率」という記事を書きました。誰もが耳にしたことのある言葉でありながら、なんとなく分かり辛いのではないだろうかと思い、私なりの表現で解説を試みたものです。

retcapt1501.hatenablog.com

 その中で紹介したエピソードが、練習艦隊に関するものだったので、記事の最後に、練習艦隊が2008年にブラジルのサンパウロを訪問した際のある動画を埋めました。

 それは、この記事のタイトル通りなのですが、日本からブラジルへの移民100周年の節目を祝う記念式典で、練習艦隊の観閲部隊が、観閲台上の皇太子殿下(当時)に対し、「頭右(かしらみぎ)」の敬礼をするシーンが収められたものです。

 ところが、いつの間にかその動画は削除されてしまったらしく、クリックしても再生できなくなってしまいました。

 とても残念に思っていたところ、このブログをお読みいただいている「野猿」さんからのコメントで、SakuraSo TVの動画で紹介されていることを知り、海上自衛隊から提供された部分のみを切り出しで加工し、YouTubeの私のチャンネルにあげました。2度と失いたくなかったからです。 ↓↓これがそうです。

www.youtube.com

 皇太子殿下(今上陛下のことです)が会場に到着された時、日系人の方々の間から歓声が上がりました。やはり、日系移民とその子孫にとっても、天皇家の方々は特別な存在なのだということがよくわかります。

 そして、それに負けないくらいの歓声が上がったのが、練習艦隊の観閲部隊が行進する際、音楽隊の演奏がドラムから行進曲「軍艦」に移行した瞬間でした。

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 こうして、自衛艦旗を掲げ、行進曲「軍艦」が流れる中、日系移民の皆様の大歓声を受けながら皇太子殿下に「頭右」の敬礼を行う。これほどの栄誉があるでしょうか。

 国内ではこのような機会がありませんので、大変貴重な動画だと思います。

 この動画を編集するにあたり、最後に「君が代」を入れようと思い、当初はNHKの番組終了時のように、日章旗が翩翻翻る映像と吹奏での「君が代」をイメージしていたのですが、いや、三宅由佳莉さんの独唱が相応しい、と思い直し、そのように編集させていただきました。是非最後までご覧いただければと思います。