あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

プエルトケツァルでの練習艦隊(3)

 練習艦隊のプエルトケツァル入港中は、グアテマラ当局が積極的に情報発信してくれました。グアテマラ国防軍の年次演奏会に出演した練習艦隊祥瑞太鼓や練習艦隊音楽隊の動画を含め、色々な画像がアップされましたし、三宅由佳莉さんの歌唱シーンなどの動画も、横須賀出港以来初めて見ることもできました。「すぎ」さんが巧みな検索で見つけて下さったおかげです。

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 そして、グアテマラ当局だけでなく、現地の日本大使館フェイスブックに写真を掲載してくれました。これも「すぎ」さんが見つけて下さったものです。本当によく見つけてくれました。ありがとうございますm(_ _)m

 詳細な情報は記載されていませんでしたが、おそらく入港した6月25日の夜に「かしま」艦上で行われた司令官主催レセプションの様子だと思います。

 三宅由佳莉さんはスタンドマイクの前に立たれていますが、後方の音楽隊長はじめ音楽隊の皆さんが起立していることから、国歌独唱の場面と思われます。

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 そして、恒例の鏡割りです。左から「いなづま」艦長・國分2佐、在グアテマラ日本大使館の方(古谷大使ではありません)、練習艦隊司令官・梶本海将補、そしてグアテマラ政府関係の方々と思われます。

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 とても和やかな雰囲気なのは、お歴々の表情だけでなく、後方に写る道本和生さんら、音楽隊の皆さんの満面の笑顔からもよくわかります。練習艦隊は、何十年もの間、このような機会を通じて多くの国々との友好親善に寄与してきたんだなぁと、今更ながら思います。練習艦隊は、二国間関係の推進ツールとして絶大な効果があるらしく、常に世界中の日本大使館からオファーが殺到しているのだと、練習艦隊司令部首席幕僚を務めた経験のある先輩から聞いたことがあります。一般の国民の皆様の目には届きにくい活動ですが、こういうところでも海上自衛隊は我が国の安全保障に貢献しています。

 

 そして下の写真は、レセプションに供された料理を採るグアテマラ海軍の少尉(手前)と我が女性海軍中尉(2等海尉)です。海軍士官の階級章は、もちろん国によってまちまちですが、米海軍に合わせている国も少なくありません。海上自衛隊もそうです。この写真で見る限り、グアテマラ海軍もそうなのかなと思います。

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 ところで、この女性士官は2等海尉です。任官したての実習幹部なのか、司令部あるいは各艦の乗組員なのかは名札を見ないとわかりませんが、階級章の真新しさから判断して、工学系大学院を卒業してから入隊し、この3月に幹部候補生学校を卒業した実習幹部(技術幹部)と思われます。院卒技術幹部以外の一般幹部候補生出身者(いわゆるA幹部)は、3等海尉に任官し、通常2年後の7月1日に2等海尉に昇任します。

 ですから、この女性士官が実習幹部でないならば、昨年の7月1日以前に昇任したはずですが、それにしては階級章が真新しいなと思ったわけです。本当のところはわかりません、単なる印象です。

 階級章のことについては、以前に書いた記事がありますので、興味のある方はのぞいて見てください。

retcapt1501.hatenablog.com

 階級章と言えば、明日7月1日は、夏の定期昇任日です。練習艦隊音楽隊やハリファックスに進出している東京音楽隊の皆さんの中でも何人かの方が昇任されるはずです。

 でも、出国前に誰が昇任するかがわかるとは限りません。東京音楽隊の場合は、出国が6月20日ですから、昇任内示が既に出ていたかどうか微妙なところですが、練習艦隊については全くの白紙状態での出国です。とは言え、艦内には被服や階級章の在庫があるでしょうからいくらでも対応は可能です。

 問題は東京音楽隊です。出国前に昇任内示が出ていれば、本人に内々で新しい階級章を渡してあると思いますが、内示が出ていなかった場合、各階級章の所要を見積もって持って行っているんだと思います。定期昇任日を含む海外出張では、そういうことも準備しておく必要があるわけです。

 次にお見かけした時、皆さんが新しい階級章を縫着しているかどうか、それもまた楽しみですね。