あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

東京音楽隊愛知公演異聞……岩田有可里さんのこと

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【本題に入る前に、お願いがあります。訳あって、この記事へのコメントをお受けすることができないことをお許しください。スターは大丈夫です(╹◡╹)

To readers, thank you for refraining from leaving any message to this article. Adding stars is no problem(╹◡╹)】

 トップの写真は、5月8日(水)に赤坂で行われた水曜コンサートで、ベースギターを奏でる岩田有可里さんです。もちろん、私にこんないい写真が撮れるはずがありません。東京音楽隊のホームページに掲載された写真を拝借したものです。

www.mod.go.jp

 ベースギターを演奏している岩田さんは、惚れ惚れするほどかっこいいです。このキリッとした表情から繰り出される重厚なベースラインにひれ伏したファンも多いことでしょう。昨年の6月、岩田さんかっこいいなぁ、という気持ちを素直に書いた記事があります。まだ、お話しはおろか、近くで拝見したこともなかった頃でしたが、書かずにはいられませんでした。

retcapt1501.hatenablog.com

 その後、コンサート会場などで何度かお話しさせていただく機会を通じて、その飾らない気さくな人柄にも触れることができました。オフステージの岩田さんは、演奏中のキリッとした表情とは別人のような柔和な笑顔です。オン・オフの切り替えを目の当たりにする度、プロの演奏家なんだな、と、当たり前のことを改めて思い知らされます。

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 岩田さんには、名を名乗りご挨拶もさせて頂きましたし、何度かお話しもさせて頂きましたが、ブログで記事を書かせていただいていることをお伝えしたことはありません。ひょっとしたら分かってらっしゃるのかな、とは思いつつ、そんな話題を振るのも烏滸がましい気がするからです。

 そんな折、私にとって大変嬉しいことがありました。

 一昨日の金曜日、斎藤さんから「岩田さんとの出会い(名古屋公演にて)」と題した一通のメールが転送されてきました。

 このブログを読まれている方(Aさん)が、名古屋公演が行われる愛知県芸術劇場で、会場入りする岩田さんとばったり出会い、そこでのやり取りの様子を届けて下さったのです。

 Aさんは、私が時々岩田さんのことを記事にしていることや、先日の東京音楽隊見学の際、岩田さんとお会いできたこともご存知ですから、そのことをお話ししたところ、「(私のことを)もちろん知ってます!ブログも読んでます」と仰って下さったというのです。私が岩田さんのことをブログで取り上げることについて好意的に捉えてらっしゃるようだともありました。Aさんが「(私が)今回、こちらには来ていないようなので、写真を撮らせて頂いて送っても構いませんか?」とお聞きしたところ、私服姿にも関わらず、ブログ掲載も含め、二つ返事で快諾を頂いたとのことでした。

 とは言え、私への連絡方法をご存知ないAさんは、1年ほど前の記事のコメント欄に斎藤さんのメールアドレスが掲載されていたのを思い出し、それを探し当てて、斎藤さんに私への転送を依頼されたのだそうです。ただ、ネットへの情報発信の経験がないため、間接的とは言え、ご自分が提供する情報と写真がブログに掲載されることに不安があるとも書かれていました。ブログを始める前の私もそうでしたから、その気持ちはよくわかります。

 でも、私はとても嬉しかったんです。

 まず、岩田さんが私のブログを読んで下さっていること、そして記事の内容を好意的に受け止めて下さっていることを、Aさんからのメールで知ることができたこと。

 そして、今回、リハーサルを見学してその内容の素晴らしさを知っていながら、しかも敬愛する岩田さんのソロ演奏があることを知りながら、愛知公演に行くことのできなかった私のために、偶然出会えた岩田さんとのやり取りや写真を、不安を抑え、斎藤さんのメールアドレスを探し当ててまで送って下さったAさんの心遣いに触れることができたこと。

 本当に多くの方に支えられて、このブログは成り立っているんだということを改めて感じています。

 Aさんの不安は杞憂なのかもしれませんが、ここまでして情報と写真を提供して下さったAさんにいささかの懸念も抱かせないため、冒頭のお願いをさせて頂いた次第です。ご理解いただけると幸いです。

 Aさんが送って下さった写真です。会場である愛知県芸術劇場の名が写り込むように工夫して下さっています。

 「もう、素敵で笑顔が爽やかで…」メールの中でAさんの文字が踊ります。でも、本当に屈託のない、爽やかで素敵な笑顔ですよね。初めて拝見する私服姿も、清潔感溢れ、「爽やか」の一言です(詳しいことはよくわからない(≧∀≦))。

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 実は、岩田さん、どこから会場入りしていいかご存知なかったらしく、Aさんが「みなさん地下の方から入って行かれましたよ」と情報提供されたそうです。ファンと隊員のこうした触れ合いは本当に微笑ましく感じます。

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 前日の蒲郡公演と名古屋公演の両方をご覧になった方も結構多かったようで、その一人であるAさんは、開演前のステージに並んで置かれたコントラバスと隊旗が、今回の公演でソロ演奏を披露された岩田さんの存在を象徴しているように感じ、蒲郡公演で知り合ったファンの皆様と共に、この「貴重な構図」を撮影されたのだそうです。

 確かに、これは岩田さんのソロを暗示するような構図ですね。愛知公演の記念に相応しい一枚ではないかと思います。

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 Aさんはまた、2日間の愛知公演を通じ、地元の陸上自衛隊の隊員の皆さんの献身的な支援の様子をご覧になり、頭が下がる思いだったと書いておられました。音楽隊の演奏活動が多くの方々の支えによって成り立っていること、みんなで作り上げるものだということを、音楽隊員のみならず、ファンの皆さんも知る機会となる地方公演は、中央での演奏会とはまた一味もふた味も違う魅力があるとも。終演後に、総出でお見送りして下さった陸自の隊員の皆さまに対して、心からの「ありがとうございました」を何度もお伝えしたとのことでした。

 愛知公演の様子についてなかなか情報が得られない中、意外な形で、しかも私にとってはこれ以上なく嬉しい形で、その一端を知ることができました。

 岩田さん、そしてAさん、本当にありがとうございました。

 最後に、本記事に関してはコメントを控えて下さいますよう、重ねてお願い申し上げます。

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【追記】

 英文での紹介記事を書きました。よろしければ併せてお読みください。

retcapt1501.hatenablog.com