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グランクレール馬事公苑でのコンサート

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 先日の、東京音楽隊第58回定期演奏会のレポートを書きました。初めて手がける本格的なクラシックコンサートです、いつもとは勝手が違い、少々時間がかかりました。素人がやることですから、調べなければならないことも結構あるんです。

 で、調べ物をしていて目に止まったのが、先月15日に、東京音楽隊の「ご近所」にある有料老人ホーム「グランクレール馬事公苑」で行われたコンサート記事でした。

 このコンサートは、基本的に毎年1月に行われているニューイヤーコンサートなのですが、施設内のラウンジでの開催となるため、毎回小編成での演奏となっています。

 昨年2月に、このようなコンサートが毎年行われていることを知り、一昨年の大晦日に書いた「三宅由佳莉さんの2017年レビュー」という記事にも追記したのですが、今年はチェックするのを失念していました。

 施設のHPに掲載されている記事へのリンクです。写真も掲載されていますので、訪ねてみてください。
www.grancreer.com

 今年は、女性隊員のみでのユニット編成となりました。

 演目の詳細はわかりませんが、記事によりますと、フルート、クラリネットファゴット木管トリオ「リトルマーメイド」による演奏と、ピアノ、コントラバス、ハープの「ピアノトリオ&ヴォーカル」による演奏の2部構成だったようです。

 「リトルマーメイド」の構成は、フルートの大川好さん、ファゴットの横山響子さん、クラリネットの清水恭子さんのようです。曲目の情報はありませんでしたが、写真を見ているだけで美しい音色が聞こえて来そうです。

 また、「ピアノトリオ&ヴォーカル」は、太田紗和子さん、岩田有可里さん、荒木美佳さん、それに三宅由佳莉さんですね。

 記事によると、三宅由佳莉さんが「椿姫」「サウンド・オブ・ミュージック」を披露されたとのことです。また、太田紗和子さんによる「ショパンのピアノ独奏曲」とありますので、おそらく「幻想即興曲」だったのではないかと思います。

 2月2日に行われた「横須賀自衛隊ふれあいフェスタ2019」での太田さんの「幻想即興曲」や2月10日の定期演奏会における三宅由佳莉さんの「椿姫」に繋がる演目です。このようにして、磨きをかけている曲目をそれぞれの演奏会に効果的に振り分けることで、年間120〜130回にも及ぶ演奏会を円滑にこなしているのですね。その調整だけでも並大抵のことではないと思います。

 そういう意味では、今年は三宅由佳莉さんによる「サウンド・オブ・ミュージック」を聴く機会が、ひょっとしたらあるのかも知れません。素敵な曲ですし、そんな機会があるといいですね。

www.youtube.com

 「リトルマーメイド」や「雅」(岩田さんのコントラバスと荒木さんのハープによるデュオ)などスペシャルユニットの演奏は、普段なかなか聴く機会がありませんが、グランクレールのような施設や病院などでのミニコンサートで活躍されているようです。

 グランクレールのHPに掲載されているこれまでのコンサート記事についてもリンクを貼っておきます。

 

●2017年は、2月6日(月)に開催され、三宅由佳莉さんの歌も披露されました。

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●2018年は、1月19日(金)15時から開催され、「雅」の演奏もありました。

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 東京音楽隊に限らず、自衛隊の各音楽隊は、このようなミニコンサートでの演奏もたくさん行なっています。部外で行う場合は、もちろん広報演奏なのですが、その目的は募集広報だけではありません。あらゆる年齢層の方々への広報活動を通じて、自衛隊への理解と支持の輪を広げ、我が国の防衛基盤の拡充に寄与することも重要な役割なのです。そして、その成果は静かに、そして確実に実を結びつつあるように思います。