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岩沼公演特派員報告!「三宅由佳莉さんの・・・」シリーズ外注編(3)

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 一昨日は、東京音楽隊による東北遠征の最終日、岩沼公演が行われました。

 実は、みなさまに隠していたことがあります。実は、この公演を、あの斎藤さんが観に行かれていたんです。演奏会の様子を報告していただく約束になっていましたが、サプライズ報告となるよう、伏せておりました。斎藤さんにとっては、、確か54回目の東音ライブになると思います。

 斎藤さんからのメールには、岩沼公演の会場の様子が、臨場感あふれる丁寧な表現で書かれています。流石はベテランと思わせる着眼点も多く、読み応えのある内容ですので、そのまま「特派員報告」として転載させていただきます。大作です。

 特に注目点ではないかと私が思ったところを赤字にしてみました。

 

 

プログラムは、本編は、気仙沼公演と全く同じです。

さて、自由席ですので、私は当然最前列狙いで、開場2時間半前に岩沼市民会館に行きました。すると、何と地元岩沼の方が2名並んでおられました! 私は3番目でしたが、開場してダッシュして、最前列真ん中やや左よりの席を確保しました。
どうも、岩沼に海上自衛隊の音楽隊が来るのは、初めてのようで、ということは、三宅さんの生歌を聴くのも初めてということのようです。

席についてみると、ステージ真ん中付近に、ハープとコントラバスが置いてあるのにきづきました。そうするとすぐに荒木さんと岩田さんがステージに現れ、サウンドチェックを始めました。「プレコンサートはお二人が出るのかな?」と想像したのですが、まさにそのとおりでした。

プレコンサートは、荒木さん、岩田さん、トロンボーンの沢田3曹、そして、あのトランペッター藤沼3曹、後はホルンの方(名前が分かりません。最近メンバーの入れ替えが多く、しかも、この2月の定期演奏会のパンフにメンバー表がなかったので、名前が分からない人が増えました)という豪華ラインアップでした! 曲は、普通は聴かれないエルガー作曲「コントラバストロンボーンのデュエット」、「スカボロフェア」など3曲でした。

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本編は、「輝け青春」で幕を開けました。真島さんは、鶴岡市出身ということなので、今回の公演で2曲入っているようです。曲が終わって荒木さんが登場し、最初のMCですが、仙台ということで「岩沼のみなさん、おばんでございま~す」で始まり、「今日は鶴岡、気仙沼と続いた東北遠征の千秋楽です。まだ(東京に)帰りたくはないんですが・・・、今日もはりきって演奏します」という流れで、2曲目の行進曲「虹と雪」の説明に入りました。

2曲目、あの「虹と雪」です。もちろん、三宅さんと藤沼さんの「虹と雪のバラード」のデュエットが中間に入ります。もちろん私の目の前で歌います。世田谷のときもステキでしたが、トワエモアを超えている!と思えるくらい、さらに洗練されて美しいデュエットでした。

3曲目は、昭和62年のNHK大河ドラマ「独眼流正宗」のメインテーマです。
渡辺謙さんを有名にした大河ドラマ、私も、渡辺謙が演じる「正宗」の良さに引かれて毎週欠かさず見ていました。

4曲目は、いよいよ、三宅さんの登場です。ハナミズキ、私は、2年前の8月「ペコロスの母に会いに行く」というお芝居を観にいったき、「一青窈」さんは、お芝居の映画版の主題歌を歌っていたということもあって、「一青窈
さんが、その日ゲスト出演されていて、ハナミズキを目の前で生で聴いたことがあります。
一青窈」さんのハナミズキも、ステキでしたが、この日の三宅さんのハナミズキは、オペラシティのときのように、私の真ん前約1メートルくらいの距離で歌ってくれたのですが、もう、可憐で、美しく、体全体キラキラ輝いていて、まさに、「ハナミズキ由佳莉ワールド版」として歌い上げてくれました。三宅さんは、「自分の歌」として作り上げるのが、(きっとすごい練習なのでしょうが)本当にうまいな、と思います。

5曲目は、言わずと知れた、ここのところ定番の「ネイビートラプソディ」です。
私、この曲聴くのもう6回目ですが、とにかくカッコいい!。この日は、中間部のスローで静かな部分が、一層深みが出ていてよかったように感じました。

休憩後第2部の最初のベイブリーズ、在川詩織海士長のサックス独奏と、牟田海曹長のトランペット独奏、そして、樋口隊長のドラムの独奏がありました

次は、スタートレックのテーマです。成沢海曹長のトランペット独奏をメインに演奏がされました、荒木さんは、成沢海曹長のことを「成沢のアニキ」と呼んでいました(さすがにがっしりしていて、頼りになるアニキという感じですね)。

さて、第2部3曲目、私がこの日一番楽しみにしていた、待ってました!の「ヤングマン」です。曲が始まる前に、荒木さんが、「みなさんにも歌ってもらいますよ~。ちょっと練習しましょうね」と切り出して、会場の皆で、あの「Y」、「M」、「C」、「A」のポーズの練習をしました。練習用のポーズをしたのは、
樋口隊長です。そのとき、「C」の方向、会場は、左右ばらばらで、隊長も一瞬
どっちかわからなくなって、会場全体で笑いが起こりました。そして、曲が始まると、かぴたんさんが想像されたとおり、三宅由佳莉ダンスチームの登場です。センターはもちろんボーカル+ダンスの三宅さん、昨年の、新潟三条での演奏会、横浜開港祭2017、音楽のたまて箱、並木祭などで披露された恋ダンスのときと
同じ5人編成、三宅さんの(会場から向かって)右は、昨年は桑原(旧姓西村)
海士長でしたが、今年は谷口愛奈(ROSEさんの呼び方ではまなちゃんです)
海士長、愛奈さんの右は、昨年の恋ダンスのときと同じ、動きの良い彼(すみません。顔と名前が一致しません。三宅さんの左は、昨年は横山響子3曹でしたが、今年は、変わりました(名前分かりません)。その左の彼は、恋ダンスのときと同じ彼でしたっけね?
三宅さんは、ハナミズキのときとは全く別人のごとく、もう、はじけていました!
声もダンスロボットダンスの時の高音のアニメ声に少し近い発声で、カッコよく歌い、あの「ヤングマンの振り」をしていました。
ヤングマンはこれでは終わりません。三宅由佳莉ダンスタームは1コーラス歌い終えて一旦袖に消えました。
その後は、まず、金管4重奏、トロンボーン独奏、そして、藤沼3曹の超カッコいいトランペット独奏と続き、静かな木管4重奏(それまで会場はものすごい手拍子でしたが、このときは、樋口隊長が手拍子を止めて、木管4重奏を聴きました)。そして再び、三宅由佳莉ダンスチームの登場です。練習した「Y」、「M」、「C」、「A」のポーズを、ダンスチームと
会場一体となって2度繰り返しました。そして、「ヤングマン!」という三宅さんの叫び??で終わりました。
私は、三宅さんと一緒に「ヤングマン」が歌えて、もう感激、テンションは上がりっぱなしでした。演奏後、「東北遠征で、岩沼が一番盛り上がりました! 暑いですよねぇ(と手をパタパタ)。深呼吸してくださ~い。でも、休憩がなくてすみません・・・」という荒木さんのMCがあり、会場から笑いが漏れました。

第2部4曲目は、「サムシング」、ビートルズナンバーですが、この日は、田村二朗1曹(確か、全日本こころの歌謡選手権決勝大会で、藤沼3曹とともに、コーラス隊の一人だった方です)のユーフォニアムの独奏という、おそらく普通はお目にかかれないようなアレンジで聴かせていただきました。

さあ、次は、これこそ何の解説もいりません。「美女と野獣」です。ホールは後ろの2階席はないので、安心して(?)左手から出てくる三宅さんを待ちながら、藤沼・三宅のステキなステキなドラマを堪能しました。会場のほぼ100%は地元岩沼の人のようでしたので、私の周りを見ても、二人が近づいていく演出を「えーっ、すごーい、ステキー」という目でご覧になっていたようでした。でも、何度観ても(私は、ホールで観るのは6度目ですが)どんどん二人の世界に引き込まれていき感動します!。

荒木さんのMCで「しっとりとした曲の後は」ということで、「エル・クンパンチェロ」です。甲子園の応援団の演奏曲としてもよく聴く曲ですが、荒木さんのMCは、「金足農業がんばりましたね。決勝戦の日、私たちは丁度この演奏会の練習でした。プレイボールの午後2になると、東北出身の隊員たちは皆気もそぞろ。でも、安心してください。しっかり練習してきましたから」と最後は、まじめな顔で話し、ここでも会場から笑いが起きました。
演奏は、とにかくすご~い。パーカッション担当の男性2人がボンゴをたたきますが、超絶演奏です。しかも、曲の中間で、渚さん(目黒渚2曹)の、こちらも超絶演奏のフルート独奏が入ります。ところで、渚さんのショートカット姿、この独奏のときに本当に真近で見ることができましたが、とてもキュートでよく似合っておられたと思います。

プログラムの最後は、「ドリフメドレー」です。まず、荒木さんが「ドリフメドレー」に入る前の「皆さん用意はいいですか。」の声を受けて、会場が「8時だよ全員集合」と叫ぶときの時間が、ぴったり午後8時だったのです。いやー、さすが時間厳守の自衛隊ですね。恐れ入りました。演奏は、清水3曹のひげダンスと(水の入っていないバケツを重そうに見せつつ、一気に回す)バケツパフォーマンス、大川好(このみ)2曹の変装、加藤ちゃんそっくりの牟田海曹長の「ちょっとだけよ」など、もう、まさに完成度の高いエンターテインメントですが、この日は、一つ意外なパフォーマンスが、清水3曹が、左袖の中の方に髭をもって入っていって、一人連れ出してきました。何と荒木さんです!。そう、荒木さんのひげダンスが見られたのです。そして、メドレーの締めは、樋口隊長が自ら「いい湯だな」を歌ってくれました(確か、宮崎ではそうだったと記憶しています)。
東京音楽隊凄いとしか言えませんね。

アンコール前に、樋口隊長に、主催者側(ホールの方でしょうか)から花束の贈呈がありました。

アンコール1曲目、「西郷どん」メインテーマではありません。地元にちなんでさとう宗幸さんの青葉城恋唄」です。歌うのは、藤沼3曹です(ROSEさんごめんなさい? 私、この日、藤沼さんの歌3曲、トランペット独奏1回、プレコンサートもあって、代わりに?たくさん堪能させてもらいました。青葉城恋唄、すごく良かったです)。

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さらにアンコールを求める拍手の中、樋口隊長が登場して、「いつもは、これで終わりなんですが、まだドリフ(8時だよ全員集合)も終わる時間じゃないので(このとき確か8時20分)、もう1曲」という粋なコメントをされて、「西郷どん」メインテーマです。三宅さんのヴォカリーズ、適確に表現できる語彙がないのがくやしいですが、とにかく「素晴らしい」の一言です。三宅さん、ヴォカリーズやスキャットすごく上手いですよね。ただアアアという声の中に、いろんな感情を込め、アアアというだけなのに、聴き手にはいろんな風景が浮かんでくる。底知れぬ表現力です。
そして、歌い終わった後の本当にステキな笑顔。岩沼の皆さんは、初めての「三宅由佳莉」に魅了されたことでしょう。
プログラムの最後は行進曲「軍艦」です。
そして、終わって樋口隊長が、いつもと同じように、「おいでおいで」をすると、三宅さんと荒木さんが再登場して、拍手の中、手を振りながら袖に消えていきました。

以上です。

 

斎藤特派員の思いを込めた報告でした。

斎藤さん、改めてありがとうございました(╹◡╹)